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2018年12月 7日 (金曜日)

WRのビッグバンド・アレンジ

唐突ではあるが、僕は「Weather Report」(以降WRと略す)というバンドが大好きである。ジャズを聴く切っ掛けを作ってくれた大学時代の友人宅で、『Heavy Weather』を聴かせて貰って「おったまげた」。それまでロック一辺倒だった僕が、まずはフュージョン・ジャズに目覚めた瞬間であった。演奏テクニックといい、演奏の迫力といい、これは凄いぞ、と思った。

そのWRのリーダーは「ジョー・ザヴィヌル」と「ウェイン・ショーター」。僕はキーボードが好きなので、ジョー・ザヴィヌルがお気に入り。もともとザヴィヌルはワールド・ミュージック系の音がお気に入りらしく、WRの中期、1973年の『Sweetnighter』辺りから、ちょくちょく、ビートの効いたワールド・ミュージック系の音が入ってくる。特に、WR解散後、ソロになってからはその傾向がより強くなった。

Joe Zawinul with WDR Big Band Koln『Brown Street』(写真左)。地元ウイーンのザヴィヌル自身のライヴスポット「Birdland」での2005年10月のライヴ演奏を収録。ちなみにパーソネルは、Joe Zawinul (kb,vocorder), Alex Acuna (perc), Victor Bailey (b), Nathaniel Townsley (ds) 。このザヴィヌルのカルテットに、WDR Big Band Kolnが共演する。収録曲を見渡すと、WRの楽曲をメインに演奏している。
 

Brown_street  

 
WRの楽曲はビッグバンドに向く。WRにおけるザヴィヌルのキーボードは「ひとりビッグバンド」と言われるほど、音の重ね方が重厚かつダイナミック。そのザヴィヌルの「ひとりビックバンド」の部分を、WDR Big Band Kolnが受け持って、WRの楽曲をビッグバンド・アレンジで演奏しているのだ。これが絶品。躍動感溢れ、メロディアスで「爽快感+疾走感」が抜群。

加えて、選択されたWRの楽曲が、ワールド・ミュージック系で固められており、これがまた聴いていて心地良い。ワールド・ミュージック系の曲とビートって、ビッグバンド・アレンジにとっても合うのだ。これは初めての体験。ビッグバンドの躍動感がプラスの方向に作用し、爽快感+疾走感が洗練された雰囲気を醸し出し、アーバンでシュッとしたワールド・ミュージックを聴かせてくれる。

このビッグバンド・アレンジで聴くと、改めてWRの楽曲って、良い曲が多いなあ、と感心する。WDR Big Band Kolnの音は秀逸。スピード感抜群、アンサンブルの切れ味は見事、魅惑的なダイナミズム、などなど、ビッグバンドの良いとこ取りをしていて聴いていてとても楽しい。ザヴィヌルのキーボード・ワークも素晴らしい。ノリノリである。ビッグバンド者の方々にもお勧め。
 
 
 

東日本大震災から7年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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