最近のトラックバック

« 連弾によるジャズ・アンサンブル | トップページ | ショウのトランペットが実に良い »

2018年12月26日 (水曜日)

先端を行くダンス・ミュージック

「ジャズの深化」の1つのキーワードが「エレクトロニカ」。従来のエレクトリック・ジャズがファンク・ビートやワールド・ミュージックなビートをベースにエレクトロニカと融合、新しい響きのフュージョン・ジャズが出現している。この新しい響きは印象的であり官能的であり、現代のスピリチュアル・ジャズにも通じる、新しい響きである。

Sons of Kemet『Your Queen Is a Reptile』(写真左)。今年のリリース。聴けば判るが、これは壮大な現代のエレクトリック・ジャズである。音的には、カリブやアフロなどのワールド・ミュージックなビート、ジャジーでエスニックな旋律、即興部分はニューオーリンズのストリートを練り歩くブラスバンドに近い雰囲気を醸し出している。

インパルス・レーベルからのリリースであるが、この盤は現代英国ジャズを代表する「サンズ・オブ・ケメット(Sons of Kemet)」のアルバムである。これが英国ジャズの「今」なのか。英国ジャズといえば、頑固にまでに、硬派な「ビ・バップ」もしくは「ハードバップ」のみをジャズとしているかと思っていた。これは現代の先端を行く「ダンス・ミュージック」である。
 

Your_queen_is_a_reptile_1  

 
Sons of Kemet(サンズ・オブ・ケメット)とは、ロンドンで活動するサックス奏者で、昨今のUKジャズの中心人物の一人、Shabaka Hutchings(シャバカ・ハッチングス)のテナー・サックスを軸に、テオン・クロスのチューバ、トム・スキナーとセブ・ロシュフォードによるダブル・ドラムで編成されたバンド。二人のリズム隊に2本の金管楽器だけというシンプルな編成で、圧倒的に疾走感のある演奏をする。

危険な香りのするテンション溢れる強烈なビート、ポジティヴに不穏なチューバの響き、華々しいテナー・サックスの輝き。この盤は新しい響きに満ちている。チューバとドラムによる分厚く揺らぐビート。自由自在に吹き上げるテナー・サックス。ニューオーリンズからカリブ、ロンドン、中東、ワールドワイドに拡がるワールド・ミュージック的な響き。

新しい。実に新しい響き。僕は思わず聴き入ってしまった。明らかに現代の先端を行く「ダンス・ミュージック」。即興演奏の妙を前面に押し出して、これもまた「ジャズ」。これは、フュージョン・ジャズが、ワールド・ミュージックなビートをベースにエレクトロニカと融合した「ダンス・ミュージック」である。いや〜素晴らしい内容である。今年の屈指の好盤であろう。

 
 
東日本大震災から7年9ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« 連弾によるジャズ・アンサンブル | トップページ | ショウのトランペットが実に良い »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 先端を行くダンス・ミュージック:

« 連弾によるジャズ・アンサンブル | トップページ | ショウのトランペットが実に良い »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2019年6月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ