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2018年12月 5日 (水曜日)

ビッグバンド・ジャズは楽し・46

日本のジャズ者の方々は硬派な方が多い。「ジャズはかくあるべし」とか「テナーはこうでないと」とか「ビッグバンドは侘び寂びがないと」とか、いろいろと自分なりの基準を持って、様々なジャンル、トレンドのジャズをバッサリと一刀両断。好みのジャズは思い切り聴くが、それ以外はまず聴く耳を持たない、という、竹で割ったような方々が多い。

これって、意外と日本人のジャズ者、共通の傾向っぽい。僕みたいにジャズの好みについて節奏の無いのは「あかん」のやろなあ。そういう傾向が故に、米国では人気があるのに日本ではサッパリ、というジャズメンが多くいる。例えば「バディ・リッチ(Buddy Rich)」など、そういうジャズメンの最右翼なのではないだろうか。バディ・リッチはドラマー。驚異的なテクニックと高速ドラミングで歴史上最も偉大なジャズドラマーの一人と言われる。

が、我が国での人気はイマイチ。ジャズ盤紹介本でもその名が挙がることは本当に少ない。彼のシングル・ストロークはとにかく速く正確で、かつ素晴らしい音色を持っている。自己のバンドを持ち、特に1970年代にはビッグバンドも主宰して人気を博した。米国では相当な人気だったらしいが、1970年代、僕がジャズを聴き始めた頃、バディ・リッチの名を聞いたことは無かった。たまに、NHKのFMで数曲かかる位だったと記憶している。
 

The_roar_of_74_buddy_rich  

 
Buddy Rich『The Roar of '74』(写真左)。1973年のリリース。リッチ率いるビッグバンドでの録音である。聴けば直ぐ判るが、正統派のビッグバンドである。時は1973年なので、エレギやエレベを活用して、ソリッドで硬質なメリハリのある音がメイン。とにかくド迫力かつ切れ味の良い、明らかに「ヤンキー」なビッグバンドの音、1970年代の音。バディ・リッチのドラミングに鼓舞されて、ドライブ感豊かに疾走するビッグバンド。躍動感と疾走感。

明らかにアメリカナイズされたビッグバンドの音で、侘び寂び、よりはメリハリの効いたパンチのある、ちょっとキャッチャーなところが、硬派な日本人のジャズ者の方々には受けないのかなあ、と思ったりする。エレギやエレベなど、ビッグバンド・ジャズに以ての外の電気楽器の活用。これも受けないなあ、きっと。でも、リッチのドラミングは凄い。細かく刻んだビートを、速く限りなく正確に叩き続ける「高速ドラミング」。これだけでも聴きものだと思うがなあ。

「Speedwin」の車から身を乗り出す Buddy Rich のジャケットも秀逸。このジャケットも思い切りアメリカンしていて、逆にジャズらしからぬジャケット。これも受けない理由かなあ。でも、この盤のビッグバンドの音、バディ・リッチのドラミングと併せて、相当な聴きものだと思います。ビッグバンド好きにはちろん、ジャズ者の方々全般に聴いていただきたい、出来れば再評価して頂きたい好盤です。

 
 

東日本大震災から7年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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