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2018年12月 2日 (日曜日)

こんなアルバムあったんや・107

デクスター・ゴードン(Dexter Gordon・愛称「デックス」)のテナーは、僕にとっては「永遠のお気に入り」。彼の大らかで朗々と鳴るテナーは、ジャズを聴き始めた頃、『Our Man in Paris』を聴いて痺れて以来、折に触れて親しみを持って聴き続けてきた「永遠のお気に入り」である。意外と日本のジャズ者の方々の中ではちょっとマイナーな扱いであるが、マニアなジャズ者の方々には結構受けているみたいだ。

実はデックスは結構な数の音源を残している。1950年代から1960年代前半についてはブルーノート、1960年代から1970年代前半についてはスティープルチェイス、1970年代中盤から1980年代初頭についてはコロンビアに、それぞれ結構な数のアルバムを残している。特にスティープルチェイスのアルバムは、コペンハーゲンはモンマルトルのライブ録音盤が多数あり、デックスのライブでのパフォーマンスはとても魅力的だったことを十分に追体験出来る。

そんなデックスのライブ音源が発掘され、今年の10月にCD化されている。Dexter Gordon『Espace Cardin 1977』(写真左)。1977年9月25日、パリのEspace Pierre Cardin (Théâtre de la Ville)でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Dexter Gordon (ts, ss-M2), Al Haig (p), Pierre Michelot (b), Kenny Clarke (ds)。いやはや、とってもとっても渋い渋すぎるパーソネルである。
 

Espace_cardin_1977_live

 
デックスは1976年、1962年以来、14年続いた長い長い欧州生活を切り上げ、米国へ戻ったのだが、その後もしばしば渡欧している。このライブ盤は、1977年にパリを再訪、そんな渡欧の機会を捉えた、パリでのライブ録音である。とりわけパーソネルが渋い。まず、ピエール・ミシュロとケニー・クラークは1949年にクラークが初めて渡仏したときから共演している仲。そして、アル・ヘイグはバップ・ピアニストとして、大ベテランの域に達している。

さぞかし、オールド・スタイルで小粋なハードバップが展開されているんだろうなあ、と思いながら、CDプレイヤーのスタートボタンを押すんですが、これがまあ、ビックリぽんですわ。結構、熱気溢れる緊張感溢れるプレイが展開されている。加えて、この大ベテランのパーソネルで、モーダルな演奏も展開されていて、これがまた結構、爽快感抜群なパフォーマンスだったりする。

デックスのテナーは全く変わらないですけどね。大らかで朗々と唄う様に朗読する様に、豪快なブロウを展開する。コードだろうがモードだろうがお構いなし。めったに味わえないデックスのソプラノ・サックスが2曲目の「A La Modal」で体験できるところもこのライブ盤の美味しいところ。こんな音源がまだ残っているのだから、ジャズって隅に置けないなあ、と改めて感心することしきり、である。

 
 

東日本大震災から7年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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