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2018年11月13日 (火曜日)

今の時代の個性派な純ジャズ

以前から「ジャズは死んだ」とか「ジャズの進化は止まった」とか喧しいのだが、どうして、21世紀になっても、新しいジャズメンがどんどんとデビューしてくる。それも、旧来のジャズのコピーでは無く、今までに無い「新しい何か」を織り込んで、新しい雰囲気のジャズを聴かせてくれる。「ジャズは死んだ」なんてとんでもない(笑)。

Gerald Clayton『Tributary Tales』(写真左)。2017年の作品。ちなみにパーソネルは、Gerald Clayton (p), Ben Wendel (ts), Logan Richardson (as), Dayna Stephens (bs), Joe Sanders (b), Ben Wendel (bassoon), Justin Brown (ds), Henry Cole, Post Production (perc)。ほとんど知らない名前ばかりが並ぶが、テクニック優秀、将来有望な若手ジャズメンが中心。

リーダーのジェラルド・クレイトン(Gerald Clayton)はオランダの出身。1984年生まれ。2006年のセロニアス・モンク・ジャズ・ピアノ・コンペティションでは堂々の2位。クラーク・テリー、ラッセル・マローン、ロイ・ハーグローブなどと共演。ピアニストであり、アレンジャー&プロデューサーでもある、多彩な才能を持つ、今年で34歳の若手有望株である。
 

Tributary_tales1  

 
この『Tributary Tales』を聴けば、そのマルチなタレントを実感出来る。ピアノはリリカルで耽美的、系統としては「エヴァンス派」もしくは「メルドー派」。バズーンの音を活かした、ちょっとユニークなブラスのユニゾン&ハーモニーが聴きもの。この美しいアレンジとそれをバックにしたリリカルなピアノという構図は、ハービーの『Speak Like A Child』を彷彿とさせる。

基本は流麗なモード・ジャズ。そこにボーカルやコーラスを活かした「スピリチュアル」な雰囲気がユニーク。若干フリー・ジャズに走りそうになるところもスリリングで良い。演奏のスタイルは実にオーソドックスなもの。伝統的でメインストリームなジャズ。そこに時折「優しいスピリチュアルな響き」。耳に優しいニュートラルな響き。

ジェラルド・クレイトン4年ぶりの新作。聴きどころ満載。シンプルで自然な演奏が心地良い。決して思いっきり印象に残る個性では無いが、僕はクレイトンのアレンジャー&プロデューサーに魅力を感じた。自らのアレンジで自らのピアノをより美しく表現する。自作自演のピアニスト。寡作の人、であるが、次作が今から楽しむ。どんな「深化」を辿っていくのだろう。

 
 

東日本大震災から7年8ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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