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2018年10月18日 (木曜日)

モスクワ出身のトランペッター

ネットのお陰なんだろうか。この10年ほど前から、様々な外盤の情報が入って来る様になり、CDショップもジャズ盤の品揃えが圧倒的に豊富になった。1990年代後半から2005年くらいまで、CDショップでも外盤の品揃えは薄く、一部の大手のCDショップでしか外盤はなかなか手に入らなかった。

そんな環境なので、米国に出張があったりしたら、プライベートな時間はCDショップに繰り出して、ジャズ盤を漁りに漁った思い出がある。帰りのトランクの中にはジャズCDが30〜50枚、ぎっしり入っていたなあ(笑)。なんしか日本盤には無いアルバムばかりである。ジャズ盤鑑賞についてはかなり重宝した。しかし、今は違う。ネット上での外盤の品揃えは圧倒的。ポチッとするだけで、明日には手元に来るのだから良い時代になったものだ。

Valery Ponomarev『Profile』(写真左)。1991年5月2日の録音。ちなみにパーソネルは、Valery Ponomarev (tp), Joe Henderson (ts), Kenny Barron (p), Essiet Essiet (b), Victor Jones (ds)。Valery Ponomarev=ヴァレリー・ポノマレフは、ロシアはモスクワの出身。1943年生まれなので、今年75歳。この盤を録音した時は48歳。脂の乗り切ったベテランのトランペッターだった。
 

Profile_calery_ponomarev  

 
1991年は、1980年代後半の純ジャズ復古の大号令以降、ネオ・ハードバップが根付き始めた頃。ポノマレフは、1976年〜1980年の間、ジャズ・メッセンジャーズに所属していたこともあり、この盤での演奏スタイルは「ネオ・ハードバップ」。フロントの相棒としてテナーのジョー・ヘンダーソン、リズム・セクションにピアノのケニー・バロンの名が見えるように、なかなか味のあるネオ・ハードバップな演奏が展開されている。

ポノマレフのトランペットはブラスが良く鳴る、ブリリアントで端正なトランペット。どんなテンポの演奏にも柔軟に反応し、とっても伸びの良い明るいトーンで、魅力的にトランペットを吹き上げていく。見事という他ない。ピアノのバロンも端正で堅実なバッキングを聴かせてくれ、ちょいと捻れたヘンダーソンのテナーは、ポノマレフの端正なトランペットに相対する、とても良いアクセントになっている。

良いアルバムです。なんだこれ、って感じで耳に引っ掛かる「癖」が全く無く、聴いていて心地良い演奏がズッと続きます。リズムもジャズロック風、ラテン風など、バリエーションに富んでおり、聴いていてとても楽しい雰囲気で聴き応え十分。そして、この盤、録音がとても良い。高い天井の自然なリバーブと生々しく自然な音の響きは明らかにヴァン・ゲルダー・スタジオの音。そこにちょっと深めのエコーが心地良い。好盤です。

 
 

東日本大震災から7年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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