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2018年10月27日 (土曜日)

伊のバカテク・トランペッター

特に21世紀に入って、ジャズは結構グローバル・サイズに広がっているんやなあ、と強く感じる。20世紀ではジャズは米国と欧州の一部、そして日本辺りで盛んなのかなあ、と思っていた。

21世紀に入って、欧州に旅行することが多くなって気がついたのが、欧州各国にジャズが存在していて、ライブ・スポットなどもあって、意外と音楽文化の中に根を下ろしているなあ、と実感した。

ジャズ・ミュージシャンの出身もグローバル・サイズに広がっている、と感じている。20世紀では、僕の見識も浅かったせいもあるが、米国のアフリカン・アメリカンがメインで、欧州では北欧出身がメイン、と思っていた。しかし、インターネットが発達し、情報がふんだんに入手出来る様になって、ジャズ・ミュージシャンの出身もグローバル・サイズに広がっていることを理解するようになった。

Franco Ambrosetti『Heart Bop』(写真)。1981年2月, NYでの録音。ちなみにパーソネルは、Franco Ambrosetti (tp, Flh), Phil Woods (as, cl), Hal Galper (p), Mike Richmond (b), Billy Hart (ds)。ドイツの名門ジャズ・レーベル、Enja(エンヤ)レーベルからのリリース。パーソネルを見渡せば、当時、既にベテランの域に達していたフィル・ウッズがアルト・サックスで参戦している。
 

Herat_bop  

 
FRANCO AMBROSETTI=フランコ・アンブロゼッティは、イタリア系スイス人。スイスのルガーノ(イタリア語圏)の生まれ。1941年生まれ。録音当時は40歳、ベテランの域に達しつつある中堅トランペッター。今年で77歳。1960年代以降は主にイタリアを中心に活動している。

さて、この盤はアンブロゼッティのエンヤにおけるリーダー作の第2弾で、演奏はアルバムタイトルのとおり「心のこもった」熱いハードパップな演奏である。とりわけ、リーダーのアンブロゼッティのトランペットはテクニック優秀、音色とフレーズに癖が無い流麗なもの。決して、前面に出てテクニックをひけらかすことはしない。でも、やっていることは結構高度なものだ。知らず知らずのうちに、演奏に入り込んで、じっくり聴き入ってしまう。

バックの面々の演奏も充実している。フィル・ウッズのアルトは絶好調で、バップなフレーズを吹きまくり、得意の引用技まで飛び出す。リズム隊である、ハル・ギャルパーのピアノ・トリオも健闘していて、良いバッキングをしている。

僕は21世紀に入った頃、イタリアでは古くからジャズが盛んだったことに気がついた。それが証拠にこの素敵な内容のハードバップ盤は、フュージョン・ジャズ全盛の1981年の録音である。好盤である。ジャズはなにも米国だけのものでは無い。

 
 

東日本大震災から7年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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