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2018年10月17日 (水曜日)

こんなアルバムあったんや・104

ジャズを聴き初めて40年。年齢的に年寄りのジャズ者なので、古典的なクラシック・ジャズばかりを聴いているのではないか、と思われてる節がある。確かに古典的なクラシック・ジャズをジャズメン毎に聴き返すことはよくある。しかし、ジャズは常に深化している。やはり、その時代、その年にリリースされた「新しいジャズの音」に耳を傾ける機会も結構多い。

Tony Allen & Jeff Mills『Tomorrow Comes the Harvest』(写真左)。今年9月末のリリース。つい半月ほど前である。双頭リーダー二人の名前を見て「これはなんだ」。ということで、即拝聴。「アフロ・ビートの父」と呼ばれるトニー・アレンとテクノ・パイオニア、ジェフ・ミルズが組んだ、現代のフュージョン・ジャズ盤である。

アフロビートの巨星とテクノの巨匠が出会って、協働で創り出したビート・ジャズ。アルバムのセールス・コピーは「アフロ・スピリチュアリズムの衝撃」。確かに。生ドラムとドラムマシンの競演が、変幻自在、縦横無尽なサイケデリックなビートを紡ぎ出す。スピリチュアルなエレクトロニック・ミュージックとアフロビート・ジャズの融合。
 

Tomorrow_comes_the_harvest

 
トニー・アレンはナイジェリア出身のドラマー。1940年生まれなので、今年で78歳。「アフロ・ビートの父」としてレジェンド級の存在である。意外と日本では名前が通っていない。日本では「俗っぽい」として敬遠された「アフロ・ジャズ」がメインのドラマーなので、ジャズ雑誌などではあまり採り上げられなかったのだろう。僕も5年ほど前に初めて彼の名前を知った。

このアレンのドラミングが確かにアフロビートそのものなのだ。「アレンなくしてアフロビートは存在しない」という言葉があるが、アレンのドラミングを聴くと直ぐに納得である。そこに、デトロイト・テクノの第一人者、ジェフ・ミルズがデジタルに絡むのだ。誰の発想だったのだろう。これが実に面白い。今までに無いビートの響き。血の通ったロボットの様な音世界。思わず惹き込まれる。

デジタルとアナログ、ジャズとエレクトロ、アフリカとアメリカが融合して、この浮遊感と存在感溢れる、不思議なビート・ジャズを生み出した。今までに聴いたことの無い「リズム&ビート」、そして「リズムによるアドリブ・フレーズ」。デジタルとアナログを融合させたリズム&ビートによる現代のサイケデリック・ジャズ。これは面白い。新たな音。だからジャズは面白い。

 
 

東日本大震災から7年7ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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