日本発オルガン・ジャズ・ユニット
ジャズ・オルガンが好きである。あのファンキーな、太くて芯のあるちょっと掠れた音。ピアノの音も好きだが、オルガン、それもハモンド・オルガンの音が大好きだ。しかし、何故か我が国では、ジャズ・オルガンは「キワモノ」とされる。ファンクネスだだ漏れ、どっぷりブルージーな雰囲気は「俗っぽい」とされた。他の楽器と比べて、正当に評価されなかった時期が長かった。
それでも、21世紀に入って、ジャズ・オルガンは正当に評価される様になったのではないか。特に、この2〜3年前から、オルガンを入れたジャズが多くなってきた様に感じる。ソウルフルなジャズが復活している傾向で、ファンキー&ソウルフルな音をメインに添えたアンサンブルが多くなってきていて、そこにオルガンがピタッと填まるんだと思う。
Mahogany Organ All-Stars『100 Landscape』(写真左)。今年6月のリリース。ちなみにパーソネルは、山本研 (org), 石井裕太 (ts), 鈴木洋一 (g), 岡田真帆 (ds)。純日本のメンバーによるカルテット構成。キャッチーなテーマが印象的なオリジナルを中心とした盤。ジャズとポップスの間を行くユニークな音作りが個性である。
改めて「マホガニー オルガン オールスターズ(以降、MOAと略)」である。2015年3月に結成。古き良きオルガンジャズのサウンドを、有名なポップス曲やクラシック曲、懐メロをカバーしつつ現代風に蘇らせている、とのこと。確かに、彼らの演奏はシンプルで判り易い。かつ、各楽器の音が実に良い。特にオルガン、良い音出してます。
加えて、アレンジが良い。よくよく考えたアレンジで、それぞれの曲の個性を活かしつつ、オルガン・ジャズに合ったユニゾン&ハーモニーが実に魅力的。オルガンの持つ「過度にファンキーな」「ソウルフルな雰囲気濃厚な」個性に頼ることなく、あっさりと受け流しながら、他の楽器とアンサンブルする中で、オルガンの音が浮かび上がってくる。工夫のアレンジ。
とにかく全編、楽しそうに演奏されているのであろう、その雰囲気は徹頭徹尾「ポジティブ」。緩急のメリハリもシッカリついているので、全編聴き通す中で飽きが来ることは無い。こんなポップでソウルフルなオルガン・ジャズ・ユニットが日本から発信されるとは、素直に驚きである。ポップで聴き易い雰囲気は心地良い。好盤である。
東日本大震災から7年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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