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2018年6月12日 (火曜日)

長く付き合う事が出来る好盤

思い出した様に、ドナルド・バード(Donald Byrd)を聴いている。ドナルド・バードは息の長いトランペッターだった。リーダー作のデビューは1955年。ラストは1991年。約40年余り、ジャズの第一線で活躍していたことになる。ハードバップから始まり、ファンキー・ジャズからソウル・ジャズと、その時期その時期のジャズの流行の演奏スタイルを渡り歩いたことからも、応用力、適応力も抜きんでたものがあった。

今日の選盤は、Donald Byrd『Byrd in Flight』(写真左)。1960年1月と7月の録音。ちなみにパーソネルは、Donald Byrd (tp), Jackie McLean (as), Hank Mobley (ts), Duke Pearson (p), Doug Watkins, Reggie Workman (b), Lex Humphries (ds)。フロントのモブレーのテナーとマクリーンのアルトが被る曲は無い。また、ワトキンスとワークマンのベースも被ることは無い。バードのトランペットにサックス、ピアノ、ベース、ドラムのクインテット編成が基本。

BNの4048番。ブルーノート・レーベルの割にジャケットが地味で、ジャズ盤紹介本やジャズ雑誌で採り上げられることが非常に少ないアルバムである。このアルバムは、ラテン系あり、バラードあり、正統派のバップあり、と演奏スタイルが多彩で、スタイルが変化する中で、バードのトランペットは端正でブリリアント、シンプルで流麗という、とても判り易いもの。この盤でのドナルド・バードは実に魅力的。
 

Byrd_in_flight  

 
突出した個性を併せ持つ訳では無い。テクニックも優秀だが、ブラウニーの様に天才的なものでは無い。マイルスの様な革新性がある訳でも無い。それでも、中音域を中心にメロディックなフレーズを流麗に紡いでいく、適度な音量で伸びやかに唄うブリリアントなトランペットは、とても聴き易く、ジャズ・トランペットの入門には最適な音である。とにかく、聴いていて心地良く、聴いていて楽しい。

また、テナーのモブレーが意外と溌剌としていて健闘している。そして、アルトのマクリーンが絶好調。硬軟自在、緩急自在、抑揚自在なマクリーンのアルトのパフォーマンスは非常に優れたもの。そして、ピアソンのピアノが粋。シンプルではあるが、そこはかとなくファンキーで、コロコロ転がる様なよく回るが、音をよく選んだピアノは、ついつい耳をそばだてたくなる。

収録された曲と演奏のバランスがとても良く、ドナルド・バードのハードバップなトランペットを気軽に楽しむ、という面ではこの盤が一番良い。フロントのパートナーとリズム・セクションに恵まれ、バードはとても心地よさそうにペットを吹き鳴らす。端正でブリリアント、シンプルで流麗なトランペットは、聴いていて、とても「ハードバップ」を感じる。長く付き合う事が出来る隠れ好盤。

 
 

東日本大震災から7年3ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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