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2018年5月の記事

2018年5月31日 (木曜日)

若さが故のロックとジャズの融合

アラウンド・フュージョンな盤を聴くのが好きである。例えばロックとジャズの融合とか、いわゆる異種格闘技的なものや、夢の共演的なものが聴いていて楽しい。特に1970年代、ロックとジャズは接近した。ジャズメンがロック・ミュージシャンのバックを務めたり、ロック・ギタリストがジャズをやったり、アラウンド・フュージョンな盤は、1970年代に結構、集中している。

今日は「ロックとジャズの共演」盤を。Sting『Bring On the Night』(写真)。1970年代に集中していると書いたが、この盤は1986年のリリース(笑)。すいません。スティングの1985年の複数のライブ録音から集められた、LP2枚組の豪華ライブ盤である。スティングがポリスというバンドでは出来なかったことを、このライブでは存分にやっている。

一言で言って「ロックとジャズの融合」である。このパーソネルを見れば判る。Sting (g), Kenny Kirkland (key),  Branford Marsalis (sax), Omar Hakim (ds),  Darryl Jones (b)。当時、ジャズ界の新進気鋭のテクニック卓越のジャズメンをバックに従えたロック・パフォーマンスである。とにかく、このライブ盤、演奏水準がやたらと高い。聴いていて爽快である。
 

Bring_on_the_nnight

 
冒頭のメドレー「Bring on the Night〜When the World Is Running Down You Make the Best of What's Around」を聴けば、その卓越した演奏テクニックと魅惑的なソロ・パフォーマンスの素晴らしさが良く判る。ブランフォードのサックスは限りなく官能的だし、カークランドの中盤の高速のラグタイム・プレイには唖然とする位に素晴らしい。ハキムのドラミングはジャジーで躍動的だし、ダリルのベースは骨太で強靱。

そんなバックを従えて、スティングがロックに唄い上げる。途中入るスティングのエレギも特筆もの。収録曲もふるっていて、スティング初のソロアルバム『ブルー・タートルの夢』やポリス時代の曲、シングルカットのB面や、どう考えてもこの曲をライブに選ぶか、的な地味な曲を選んでいる。これがまた良い。恐らく、バックバンドがしっかりしているが故に、これらの楽曲の真の良さが前面に押し出されてくるのだろう。

演奏はジャジーであるが、ベースはロック。とはいえ、通常のロックより、明らかにテクニックが秀でているので、インプロビゼーションの安定感が抜群。いきおい、スティングのボーカルが活きに活きる。ロックならではの熱量も高く、ジャズならではの演奏の小粋さと渋さがとにかく心地良い。若さにまかせて「やりたいことをやり切った」清々しさ漂う好ライブ盤である。

 
 

東日本大震災から7年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2018年5月30日 (水曜日)

パット・メセニーの正式初録音盤

パット・メセニー(Pat Metheny)のサイドメン参加のアルバムを聴き進めている。メセニーと言えば、今や、押しも押されぬ現代ジャズ・ギターのレジェンドである。1970年代以降の「ニュー・ジャズ」の範疇でのエレクトリック・ギターは第一人者のポジションを維持している。スインギーな4ビート・ジャズとは全く対極のニュージャズの寵児であるメセニー。

そんなメセニーについては、サイドメン参加に回った時のプレイの方が、メセニーのエレギの特性を強く感じることが出来るのでは無いか、という仮説の下に、パット・メセニーのサイドメン参加のアルバムを聴き始めた。これが、どうも当たりみたいで、サイドメンのプレイの方が、リーダーの音のイメージという「規制」がの下で個性を表出しなければならない、という条件下で、メセニーの個性が強くでるみたいなのだ。

Gary Burton Quintet with Eberhard Weber『Ring』(写真左)。1974年7月の録音。ECMの1051番。ちなみにパーソネルは、Gary Burton (vib), Michael Goodrick (g), Pat Metheny (g, el-12-string g), Steve Swallow (b), Eberhard Weber (b), Bob Moses (ds, perc)。パット・メセニーが、録音アルバムに名を連ねた、最初の正式盤である。
 

Ring

 
メセニーの師匠格であるゲイリー・バートン。バートンの慧眼恐るべしである。1970年代前半、当時、ニュー・ジャズの推進者であたゲイリー・バートン。彼の音楽性に対して、パット・メセニーのエレギはピッタリの存在だったことがこの盤を聴いて良く判る。メロディアスでフォーキーなソロから、怜悧でクールなフリー・インプロビゼーションまで、メセニーの持つ「ギターの個性」が、このバートンのイメージする音世界にピッタリなのだ。

ダブル・ベースにダブル・ギター。編成からして規格外である。この盤でのメセニーのギターについても「規格外」。恐らく、当時、過去を振り返っても、聴いたことの無いエレギの音とインプロビゼーションだったと推察する。バートンのヴァイブのバックで、シャープにウネウネ蠢くエレギの音は明らかにメセニーである。

この頃のバートンの音世界は「クロスオーバー・ジャズの最後期」の音。メセニーはちょっと歪んで捻れたエレギをウネウネ弾きまくる。とは言え、メセニーの後の個性はまだまだ。とにかく、当時のトレンドのエレギを必死で弾いている、という面持ちが微笑ましい。音の個性の確立はもっと後になるが、その萌芽はこの盤でしっかりと感じ取れる。まだ、あまり個性が目立たない、貴重な若き日のメセニーのパフォーマンスである。

 
 

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2018年5月29日 (火曜日)

「ウィスパー・ノット」の名演

リー・モーガンの初リーダー作は衝撃だった。弱冠18歳のトランペットとは思えない。凄まじいばかりのテクニック、そのテクニックを良い方向に使って、硬軟自在、緩急自在、自由自在、縦横無尽に、様々な表現を聴かせてくれる。このプレイを聴くだけだと、若さ溢れ溌剌とはしているが、良い意味で老成したプレイである。

『Lee Morgan Sextet, Vol. 2』(写真左)。December 2, 1956年12月2日の録音。BNの1541番。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Hank Mobley (ts), Kenny Rodgers (as), Horace Silver (p), Paul Chambers (b), Charlie Persip (ds)。ファースト・アルバムのわずか1ヵ月後に録音されたリーダー第2作。ブルーノートの総帥、アルフレッド・ライオンの強烈なプッシュが感じられる。

アルトがケニー・ロジャースに代わり、テナーのハンク・モブレーが新たに参加している。ベースはポール・チェンバースに、ドラムはチャーリー・パーシップに代わっている。サックス系が2本になったお陰で、やっとリー・モーガンのトランペットとのバランスがとれた様な気がする。モーガンの迫力満点のトランペットには、アルト1本では明らかに弱い。
 

Lee_morgan_sextet_vol2

 
このセクステットの演奏を聴いて、ハンク・モブレーのテナーって、リー・モーガンのトランペットと相性が良いなあ、とふと思う。人見知りのモブレーは、参加メンバーによっては、必要以上に萎縮したり、緊張したりするのだが、この盤では意外と伸び伸びと吹いている。モーガンの迫力あるトランペットとほぼ互角に渡り合い、魅力的なユニゾン&ハーモニーを聴かせてくれる。

ベニー・ゴルソン作の名曲「ウィスパー・ノット」がその好例。ゴルソン・ハーモニーをモーガン、モブレー、ロジャースの3管で魅力的に聴かせてくれる。この冒頭の「ウィスパー・ノット」の出来が突出している。そして、モーガンのミュート・トランペットが実に良い。上手い。やはり、モーガンには天賦の才がある。このミュートの繊細さと表現力は特筆すべきものだ。

冒頭の「ウィスパー・ノット」の出来が突出しているので、2曲目以降の曲が完全に割を食っているんだが、ハードバップらしい、フロント3管による洒落たアンサンブルが魅力だ。やはり、ゴルソンの手になる曲が「ウィスパー・ノット」以外に3曲あって、これらのゴルソン・ハーモニーが実に効果的である。そういう意味で、この盤も典型的なハードバップの好盤だと言える。

 
 

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2018年5月28日 (月曜日)

途方も無いトランペッターがいた

リー・モーガンのトランペットは我が国では、地味な存在に甘んじているように思う。どうも、トランペットと言えば「マイルス・デイヴィス」で決まり、という風潮があり、譲って、クリフォード・ブラウン。どうも、トランペットって、日本人ジャズ者の方々って、サックスと比べて、あまり好きなんじゃないかしら、とも思える、裾野の狭さである。

Lee Morgan『Lee Morgan Indeed!』(写真左)。1956年11月4日の録音。BNの1538番。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp), Horace Silver (p), Clarence Sharpe (as), Wilbur Ware (b), Philly Joe Jones (ds)。鯔背で小粋でファンキーなモーガンのトランペットを支えるべく集められた、ベテラン・ジャズメンの面々。天才モーガン、弱冠18歳の初リーダー作。

テクニック的にもほぼ完成されていて、後は熟成からくる余裕だけか。素晴らしいトランペット。どう聴いても、18歳の「ガキ」のプレイではない。テクニック的には全く申し分無い。また、それを前面にひけらかす「若さ」も無い。とにかく吹きまくる。ビ・バップなトランペットを基本としつつ、当時、最先端のハードバップ風のロングソロをいとも問題なさげに吹ききっていく。
 

Indeed  

 
とにかく、当時のトラペッターのリーダー作としては、マイルス・デイヴィスを除いてであるが、出色の出来である。天性のテクニックの素晴らしさ、これに尽きる。この素晴らしいテクニックを駆使して、それをひけらかすことなく、テクニックを良い方向に駆使して、硬軟自在、緩急自在、自由自在、縦横無尽に、様々な表現を聴かせてくれる。なんと老成したプレイであることか。

クリフォード・ブラウンのトランペットは、堅実であり優等生であり模範であった。そういう面では、モーガンのトランペットは、鯔背であり、小粋であり、ちょっと不良っぽかった。ソロのブロウの最後の音を「キュウッ」と捻りを入れるところなんぞ、鯔背の最たるところ。どっぷりファンキーなフレーズをバリバリ鯔背に吹くところなんざあ、ちょっと不良っぽくて格好良い。

1956年の録音。演奏の雰囲気としては、まだ「ビ・バップ」の延長線上にあるアドリブ・ソロではあるが、やはり、モーガンのトランペットが突出している。音が多すぎるという指摘もあるが、若さ故、それは仕方の無いことだろう。しかし、モーガンは品が良い。この途方も無いテクニックをひけらかしにかかってはこない。僕はモーガンの「ここ」に惚れる。
 
 
 

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2018年5月25日 (金曜日)

ジャズは深化し多様化している

ジャズは深化している。ジャズは多様化している。ジャズが生まれて約100年。それぞれの時代で、ジャズ演奏のトレンドがあった。スイング、ビ・バップ・ハードバップ、ファンキー、モード、エレ・ファンク、クロスオーバー、フュージョン、ネオ・ハードバップなどなど。そんなジャズ演奏のトレンドそれぞれに「後を継ぐ者」が現れ出でている。

いわゆるフォロワーなジャズメン達が、それぞれのジャズ演奏のトレンドを引き継いで、深化させていく。今では、それぞれの時代のジャズ演奏のトレンド毎に、後を継ぐジャズメンが必ず存在する。そして、それぞれのジャズ演奏のトレンドを深化させ、極めていく。ジャズは死なない。ジャズは生きている。ジャズは多様化し、深化している。

Lynne Arriale『Give Us These Days』(写真左)。2017年12月17日の録音。ちなみにパーソネルは、Lynne Arriale (p), Jasper Somsen (b), Jasper van Hulten (ds), Kate McGarry (vo on 9)。素敵なピアノ・トリオである。実は、この盤を入手した動機は「ジャケ買い」。この魅力的な笑顔の女性ジャズメンの横顔が素敵なジャケットを見て、珍しく、内容を確認せず、いきなり購入を決意した。
 

Give_us_these_days

 
リーダのピアニストは「Lynne Arriale(リン・アリエル)」。1957年、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー生まれ。今年で61歳になる。過去、dmp、TCB、Motema Music、In+Out等から続々とリーダー作をリリースしてきている。61歳だから、大ベテランの入り口にいるアリエルであるが、日本ではほとんど無名。しかし、そのタッチといい、節回しといい、1970年代のECMレーベルのピアノ・トリオを彷彿とさせる内容に思わずニンマリする。

素敵なピアノ・トリオ。内容はヨーロピアンなピアノ・トリオ。耽美的であり、構築美を誇りつつ、自由度の高い、フリー一歩手前の演奏で疾走する、いわゆる「ヨーロピアンな」ピアノトリオ演奏。モード・ジャズからニュー・ジャズ辺りのトレンドをしっかり押さえて、お手本の様なピアノ・トリオ演奏を披露する。

ベースのイェスパー・サムセン、ドラムのイェスパー・ファン・フルテン、というオランダ出身の腕利き2人が秀逸なバッキングを聴かせてくれる。非常に優れたモード・ジャズ。自由度高く、堅実でもあり、歌心もある。良いピアノ。ついつい一気に聴き通してしまう位の、適度なテンションを張った、よく考えられた、よく寝られたトリオ演奏。こういうアルバムがポッといきなり出てくるから、今でもジャズから目を離せない。

 
 

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2018年5月24日 (木曜日)

ドラムの音がとても素敵に響く

ドラマーがリーダーのアルバムはとても興味深い。ドラムはフロントを張る楽器では無い。メロディアスな旋律を表現できる楽器では無い。リズム&ビートだけで表現する楽器。この楽器を担当するドラマーがリーダーを張る。どういうアルバムに仕上がっていくのか。ドラマーがリーダーのアルバムを聴くことは、いつも楽しみなのである。

Terri Lyne Carrington『Structure』(写真左)。2003年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Terri Lyne Carrington (ds, perc, vo), Greg Osby (as), Jimmy Haslip (b), Adam Rogers (g)。テリ・リン・キャリントンは女性ドラマー。1965年の生まれ。ジェームズ・ムーディーやクラーク・テリー、ショーター、サンボーンら、名だたるジャズメンと共演。力量確かなドラマーである。21世紀に入ってから、2〜3年に1枚の頻度でリーダー作をリリースしている。

実は僕はそのリーダー作の中で、初めて聴いた番が、この『Structure』である。で、聴いて最初に感心したのが、多彩なワザを織りまぜた、センシティブな、ダイナミズム溢れるドラミング。手数も多いのだが、決してうるさくない、硬軟自在、変幻自在なドラミングで、フロント楽器を鼓舞し、グループ・サウンド全体をコントロールする。リーダーのドラミングである。
 

Structure_2

 
ここまで多彩で柔軟なドラミングである。打楽器としての役割も担えるピアノは必要無い。よって、このアルバムはピアノレスである。確かに。テリ・リン・キャリントンのドラミングがあれば、ピアノは敢えて必要無いなあと納得する。それほど、素晴らしいドラミングである。いいもの聴かせて貰ったなあ、と僕は正直、感心した。

こんなに素晴らしいドラミングがバックに控えているのである。フロントのオズビーのアルトが適度な緊張感を保ちつつ、唄う様に、軽く気持ち良く雄叫ぶ様にアルトを吹き上げていく。本当に気持ちよさそうに吹いている。ロジャースのギターも同様。爽快に気持ち良さげにギターを弾き進めていく。

スッキリ爽快なメインストリーム・ジャズ。耳に心地良いドラムの響き、スネアの響き、ハイハットの響き。さすがリーダーはドラマー。ドラムの音がとても素敵に響き渡っている。実は、この盤で、テリ・リン・キャリントンは素敵なボーカルも披露しているが、それはサラッと流して、メインはドラミングですよ、と素敵なパフォーマンスを聴かせてくれる。筋金入りの職人堅気なベテラン・ドラマーである。

 
 

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2018年5月23日 (水曜日)

ジャズ喫茶で流したい・120

フュージョン・ジャズは大のお気に入りである。もともとリアルタイムで体験したこともあるが、純ジャズと同等の位置づけて、今まで、様々なアルバムを拝聴してきた。1980年代半ばには、このフュージョン・ジャズの大ブームは沈静化した訳だが、それ以降も、フュージョン・ジャズは脈々とその姿を深化させている。

そんなフュージョン・ジャズの名うてのミュージシャンが集い結成したバンドが「Fourplay(フォープレイ)」。バンド名のとおり、4名編成、ジャズで言うところの「カルテット」である。当初メンバーが、ピアニストのボブ・ジェームス、ギタリストのリー・リトナー、ベーシストのネイザン・イースト、ドラマーのハービー・メイソン。フュージョン好きなら、目を見張るようなメンバー構成である。

Fourplay『Between the Sheets』(写真左)。1993年のリリース。フュージョン・ジャズのレジェンド集団、フォープレイのセカンド盤になる。ちなみにパーソネルは、Bob James (key, synth, p), Lee Ritenour (g), Nathan East (b), Harvey Mason (ds), Chaka Khan, Phillip Bailey, Phil Perry, Dee Fredrix (vo)。錚々たるメンバー、珠玉のカルテットである。
 

Between_the_sheets  

 
音が素晴らしい。まず楽器の音がしっかりと鳴っている。そして、録音が良い。適度で魅惑的なエコーが音に深みを与える。音が素晴らしければ、演奏の表現力は更に高まる。とりわけ、テクニック的に相当に高度な4人のメンバーである。この盤に詰まっている、フュージョン・ジャズの演奏は、エンタテインメント性を充足させ、アートの域にまでに達している。

いやはや、素晴らしい、凄みのある演奏である。淀み迷いの微塵も無い。フュージョン・ジャズの名演の数々がこの盤に詰まっている。フュージョン・ジャズ、ここに極まれり、である。ソフト&メロウ、ブルージー&アーバン、メロディアス&ムーディー。ボーカル曲もあり、これがまた良きアクセントとなっていて、惚れ惚れする。

スピーカーに対峙して聴き込むも良し、何かをしながらの「ながら聴き」にも良し。大向こうを唸らせる、バカテクな演奏や派手で判り易い旋律とは全く無縁。どちらかと言えば、落ち着いた、快適な余裕が感じられる演奏なのだが、これが聴き込むうちに「癖になる」。往年の名プレーヤーのテクニックをさりげなく満喫できる、成熟したフュージョン・ジャズ盤である。

 
 

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2018年5月22日 (火曜日)

究極のヨーロピアン・カルテット

1970年代のキース・ジャレット。アメリカン・カルテットとヨーロピアン・カルテットの平行活動。この2つの対照的なカルテットの音が実に面白い。キースはどちらのカルテットでも、そのパフォーマンスは変わらない。結果として、テナー・マンの音の個性がバンド全体の音の個性を決定付けている。アメリカン・カルテットのテナーは「デューイ・レッドマン」。ヨーロピアン・カルテットのテナーは「ヤン・ガルバレク」。

素直でエモーショナルな、音的には明らかに欧州的でクール、ファンクネス皆無の流麗かつ透明度の高いガルバレクのテナーが、キースの「ヨーロピアン・カルテット」の音作りの鍵を握っている。ガルバレクのテナーの音がスッと入ってくるだけで、そのカルテットの演奏は「ヨーロピアン・カルテット」の音の雰囲気に包まれる。

これがキースにとって良かったのか、悪かったのか。ナルシストで自己顕示欲の強いキースである。自分より目立つ、バンドの音を決定付けるテナー・マンの存在。最初の頃は、キース自身はソロ・ピアノも平行してやっていたので、ソロ・パフォーマンスについては、テナーに一歩譲る余裕があったかもしれない。でも、テナー・マンの人気が上がってくると、ちょっとなあ、って気分になったんやないかなあ。
 

Sleeper

 
Keith Jarrett『Sleeper』(写真左)。1979年4月16日、東京は中野サンプラザでのライブ録音。改めてパーソネルは、Keith Jarrett (p), Jan Garbarek (ts, ss), Palle Danielsson (b), Jon Christensen (ds)。所謂「ヨーロピアン・カルテット」な4人である。2012年7月、約33年の時を経て、突如、リリースされたライブ音源である。この音源、何故、お蔵入りしていたのか。暫くの間、不思議で仕方が無かった。

最近思うに、ガルバレクのテナーがあまりに素晴らしく、主従が逆転した様な演奏が多いことが原因ではないか、と睨んでいる。思わず「ヤン・ガルバレク・カルテット」かと思う位の内容。当時、キースはまだ34歳の若さ。この主従が逆転した様なカルテット演奏は、世に出したくなかったのかもしれない。それほどまでに、このライブ音源でのガルバレクのテナーは素晴らしい。ベースのダニエルソンも、ドラムのクリステンセンも、ガルバレクを鼓舞する様にビートを刻む。

ゴスペル風のアーシーな展開、モーダルで自由度の高い、時々フリーキーな演奏。素晴らしい内容である。演奏の整い方、楽曲の構成、想像性豊かなアドリブ・ソロ、どれをとっても、ヨーロピアン・カルテットの録音成果の中で、この『Sleeper』が頭1つ抜きん出ている。ヨーロピアン・カルテットの代表盤。ガルバレクが目立つ、これがまた、キースのヨーロピアン・カルテットの良き個性のひとつでもある。好ライブ盤である。愛でられたい。

 
 

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2018年5月21日 (月曜日)

レトロで新しいビッグバンドです

最近の新作をいろいろ聴いていたら、ビッグバンドの好盤が結構目に付くことに気がついた。ビッグバンドって編成が大人数が故に、運営〜維持するのが大変で、とりわけ、恒常的に運営〜維持されるビッグバンドは数少ない。一時的に編成されるビッグバンドも、優れたメンバーを一気に集めるのは大変で、つまりは、ビッグバンドって結構、希少価値なのだ。

そんなビッグバンドの好盤が、この1〜2年、結構リリースされているのは素晴らしいことだ。ジャズを感じるのに、ビッグバンドの演奏は実に良い。ビッグバンドの演奏には、ジャズの良いところがてんこ盛り。大人数でジャズをやるのだから、統制が取れていて、ユニゾン&ハーモニーがしっかりしている。つまりは、とっても聴き易くて判り易いジャズ、というのがビッグバンド・ジャズの最大の特徴。

The Ken Peplowski Big Band『Sunrise』(写真左)。今年3月のリリース。ケン・ペプロフスキーは、1959年オハイオ州クリーヴランドの生まれで、今年59歳。現在では、スイング系のクラリネット&テナー・サックスのベテランである。この『Sunrise』は、ペプロフスキーが主宰したビッグバンドの好盤である。 いや〜、絵に描いた様な、教科書に出てくる様なビッグバンドの音である。
 

Sunrise

 
いや、今までのビッグバンドとはちょっと違う、レトロではあるが、新しい、現代の音がするビッグバンド。ダイナミックでゴージャスな、ある時はちょっとレトロっぽい「スイング・ジャズ」色が漂う、素敵なビッグバンドである。パンチの利いた、色彩溢れる、かつ重厚感溢れるホーン・アンサンブル。そして、音が豊かで太い。端正で素敵な響き、躍動感溢れるユニゾン&ハーモニー。とにかく音が良い。

ペプロフスキーのクラリネットが効いている。ペプロフスキーは、この盤ではクラリネットに専念している。このクラリネットの音色が旋律が、レトロな雰囲気を増幅している。しかし、録音が良い、音が良い。レトロな音とは言いながら、音の雰囲気は現代のジャズの音。現代のジャズの音がレトロな雰囲気を醸し出しているのだ。

ファンキーなテナー、バピッシュなトランペット、アーシーなトロンボーン、スクエアーなピアノ、そして、レトロで躍動感溢れるクラリネット。レトロなな雰囲気なのだが、音は現代のジャズ。アレンジや曲の構成も秀逸、それぞれのソロイストの技倆も優秀。聴いていて、思わず惹き込まれる。不思議なビッグバンド・ジャズである。

 
 

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2018年5月20日 (日曜日)

カントリー・ロックの雄です。

米国ルーツ・ロックの話題は続く。1970年代前半、米国ルーツ・ロックのトレンドは「フォーク・ロック」もしくは「カントリー・ロック」。カントリー&フォークのテイストをロック・ビートに乗せる。1960年代の終わり、ウッドストック以降、ロックが音楽ビジネスとして取り上げられ始めた頃、米国ルーツ・ロックの初めとして、「フォーク・ロック」もしくは「カントリー・ロック」は流行した。

フォーク&カントリー・ロックの代表と言えば「Eagles(イーグルス)」。1971年、リンダ・ロンシュタットのバックバンド(Linda Ronstadt & Her Band)の編成のために、名うてのミュージシャンが集められた後、このバックバンドが独立しデビュー、米国西海岸ロックの雄でありながら、世界的レベルの成功を収めた伝説のロックバンドである。

彼らの当初の個性は、ファースト盤を聴けば良く判る。そのファースト盤とは『Eagles』(写真)。邦題『イーグルス・ファースト』。1972年6月のリリース。ちなみにパーソネルは、Glenn Frey (vo, g), ,Don Henley (vo, ds), Bernie Leadon (vo, g, banjo), Randy Meisner (vo, b)。今から振り返れば、米国西海岸ロックの伝説のメンバーである。
 

Eagles_first  

 
冒頭の「Take It Easy」は、ジャクソン・ブラウンとグレン・フライの共作。バーニー・レドンの奏でるバンジョーとスティール・ギターが絶妙なカントリー・テイストを醸し出し、この楽曲をカントリー・ロックの名曲たらしめている。この曲、実は前奏からカントリー・フレーバー満載で、ロックビートとの絶妙なバランスが素晴らしい。

が、2曲目の「Witchy Woman」から、ハードロックなテイストが入り込んでくる。3曲目の「Chug All Night」などは、ライトなハードロックという印象。イーグルスというバンド、活動初期から中盤までのヒット曲は「フォーク&カントリー・ロック」のテイストを前面に押し出しているが、実は結構「ハードロック」な要素を好みとしている。僕達は当時「カントリー・ハード・ロック」と呼んでいた位だ。

この「ハードロック」な要素を前面に押し出した名作が『Hotel California』。この盤に至っては「フォーク&カントリー・ロック」な要素は完全に後退している。が、このファースト盤では「フォーク&カントリー・ロック」のテイスト満載、西海岸ロックの代表的バンドの当初の姿をしっかりと留めている。米国ルーツ・ロックの好盤の一枚。

 
 

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2018年5月19日 (土曜日)

米国ルーツ・ロックのデッド

ジャズの合間の耳休めには「米国ルーツ・ロック」が良い。1960年代終盤から1970年代、様々な米国ルーツ・ロックの好盤がリリースされた。米国ルーツ・ロックは、その名の通り、米国ルーツ・ミュージックの要素を取り込んだロックのこと。もちろん、ジャズも「米国ルーツ・ミュージック」のひとつ。

そういう面から、米国ルーツ・ミュージックは、ジャズの合間の耳休めにピッタリなのだ。このアルバムは、今を去ること約40年前、大学時代に聴いて「これは」と感心した、米国ルーツ・ロックなアルバムである。Grateful Dead『American Beauty』(写真左)。1970年のリリースになる。

タイトルが言い得て妙で、米国ルーツ・ミュージックの要素をふんだんに取り入れた「米国ルーツ・ロック」の好盤である。もともと「米国ルーツ・ロック」は大好きな私である。この盤に出会った時は、これはもう心はウキウキ、これは楽しい「米国ルーツ・ロック」の好盤。フォーク、カントリー、ブルース、そしてジャズ。米国ルーツ・ミュージックのおおよそがこの盤に詰め込まれている。
 

American_beauty

 
加えて、とってもリラックスしたロックである。後の「レイドバック」を先取りした様な、良い具合にリラックスしたロックである。決してダラダラはしていない。適度なテンションを張りつつも、どこか余裕のある演奏がとても素敵である。米国ルーツ・ミュージックの要素を大々的に取り入れたロックなので、これまでのデッドの音の個性であった「サイケ色」はほぼ前面的に払拭されている。

デッドのドラマー、ミッキー・ハート曰く「宇宙旅行から地上に帰って来て、土を耕して自分たちの足で踏ん張ったんだ」。言い得て妙ですね。この盤の底に漂っている「アーシー」な雰囲気を的確に言い当てています。そう、この盤のリズム&ビートはそこはかとなくアーシー。これが実に良い。聴いている耳に、このアーシーさが心地良く響く。

我が国では全くと言って良いほど、人気の無いグレイトフル・デッドですが、この『American Beauty』をメインとする「米国ルーツ・ロック」志向のアルバムは、聴きどころ満載、聴き応え満点の好盤揃いです。そうそう、「米国ルーツ・ロック」の好盤ですが、この盤ではアコースティック楽器の音がとても良いところが、隠れた「聴きどころ」です。お楽しみあれ。

 
 

東日本大震災から7年2ヶ月。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2018年5月18日 (金曜日)

ヨーロピアン4の集大成的な盤

キース・ジャレットの「ヨーロピアン・カルテット」を聴いている。ガルバレク、ダニエルソン、クリステンセンという北欧の新進と組んだ「ヨーロピアン・カルテット」。キースのピアノの美意識が最高に映える、硬質でクールでメロディアスな音世界。決して、勢いに任せているのでは無い、クールな熱気を帯びてフリーキーに展開する、自由度の高さ。

Keith Jarrett『Personal Mountains』(写真左)。1979年4月、中野サンプラザでの来日公演のライブ録音。ECMの1382番。改めてパーソネルは、Keith Jarrett (p), Jan Garbarek (ts, ss), Palle Danielsson (b), Jon Christensen (ds)。所謂「ヨーロピアン・カルテット」な4人である。ちなみにこのライブ盤、1989年になってECM創立20周年の企画として、リリースされている。

この盤には、ヨーロピアン・カルテットの全てが詰まっている。ゴスペル基調のアーシーでファンキーな演奏から、自由度の高い、クールで硬質なフリー・ジャズな音世界、そして、ジャズの王道のひとつ、モーダルなジャズの自由な展開。アメリカン・カルテットでも、演奏されるスタイルを、このヨーロピアン・カルテットでも演奏する。
 

Personal_mountain  

 
熱気溢れる、時にきまぐれではあるが、熱くフリーキーな展開が得意な「アメリカン・カルテット」。比べて、硬質でクールでメロディアスな、あくまで冷静な「ヨーロピアン・カルテット」。どちらがキースのピアノとの相性が良いのか、どちらがキースのピアノを目立たせることが出来るのか。この答えが、このライブ盤に有るように感じている。

キースはその比較、ヨーロピアン・カルテットとアメリカン・カルテットとの比較をずっとしてきた様な気がするが、この盤を聴くと「ヨーロピアン・カルテット」の方がキースのピアノとの相性が良いように感じる。ECMらしい独創性と前衛性に富んではいるが、決して難解では無い、逆に、アメリカン・カルテットに比べて、ポップで穏やかで聴き易い。

ファンクネスが皆無な分、キースのピアノが持つ独特な旋律が一層映える。演奏全体の雰囲気も、アメリカン・カルテットに比べて、明らかに端正。感情に任せた破綻は全く無い。その内容の良さに、聴くたびに惚れ惚れする。このライブ音源は、録音されてから約10年、お蔵入りになっていた理由が良く判らない。ヨーロピアン・カルテットの集大成的なアルバムである。

 
 

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2018年5月17日 (木曜日)

ヨーロピアン・カルテットの本質

キースのヨーロピアン・カルテットを聴いている。ヨーロピアン・カルテットとは、キースがリーダーとなって、ECMレーベルをメインに録音したカルテットのこと。1970年代中盤〜後半を中心に、約6年の活動期間だった。2012年までは、公式アルバム数は「4枚」だったが、2012年に『Sleeper』が追加リリースされて「5枚」。

そんなキースのヨーロピアン・カルテットなのだが、相対する「アメリカン・カルテット」と好対照な演奏内容なのかしら、と思うのだが、意外と演奏のコンセプトは同じ。同じ演奏コンセプトを、ヨーロピアンなテナーとリズム・セクションでやるとどうなるか。逆に、アメリカンなテナーとリズム・セクションでやるとどうなるか、キースはそれぞれ比較していたような気がしている。

Keith Jarrett『Nude Ants』(写真左)。邦題『サンシャイン・ソング』。1979年5月、NYのヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音。ECMの1171/72番。LP2枚組のボリューミーな盤である。改めてパーソネルは、Keith Jarrett (p), Jan Garbarek (ts, ss), Palle Danielsson (b), Jon Christensen (ds)。所謂「ヨーロピアン・カルテット」な4人である。
 

Nude_ants  

 
このライブ盤、演奏内容が面白い。ヨーロピアン・カルテットでありながら、ゴスペル・タッチのピアノをベースとした、米国ルーツ・ミュージックな、自由度の高い即興演奏がメインなのだ。ミッド・テンポでアーシーな演奏が心地良い。ガルバレクのサックスはあくまで「透明度溢れクール」。この盤での激しさはコントロールされた「激しさ」。アメリカン・カルテットの様な「気持ちの昂ぶりにまかせた激しさ」の微塵も無い。

加えて、ゴスペルタッチでアーシーな即興演奏でありながら、ファンクネスは皆無。ソリッドで硬質でクリアなリズム&ビートで、ゴスペル、カリプソな演奏を繰り広げる様は「爽快」。乾いたブルージーな旋律は明らかに「欧州的」。これぞ、ヨーロピアン・カルテットの演奏である、と言わんばかりの圧倒的パフォーマンス。

タイトルの「Nude Ants=裸のアリ」どういう意味かなあと思って調べてみたら、『Nude Ants』と収録曲「New Dance」の音が似ているところからつけられたタイトルとのこと(「ジャズ批評88キース・ジャレット大全集」より)。いわゆる言葉遊びですね。タイトルにはあまり意味が無いことが判りました。しかし、このライブ盤の演奏こそが、ヨーロピアン・カルテットの本質ではないか、と思っています。それほどまでに充実した内容のライブ盤です。

 
 

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2018年5月16日 (水曜日)

リピダルの先進的なエレ・ジャズ

暑くも無く寒くも無い。この5月の過ごしやすい季節は、ハードなジャズを聴くのに最適な季節である。まあ、今年の5月の意外と天気が悪く、天気が回復すると途端に夏日と暑くなる。過ごしやすい、というにはちょっと、という感じなのだが、それでも夏や冬の気候に比べたら、圧倒的に過ごしやすい。

この過ごしやすい季節によく聴くジャズのひとつが「ECMレーベル」のアルバム達。夏には暑さを我慢して聴くにはハードなフリー・ジャズや、真冬に聴くと更に寒さを感じる様な、静謐なニュー・ジャズなど、傾聴するに結構ハードな盤が多いレーベルである「ECMレーベル」。このレーベルのアルバムを聴くのは、過ごしやすい季節、初夏そして秋が一番なのだ。

Terje Rypdal『What Comes After』(写真左)。1973年8月の録音。ECMの1031番。ちなみにパーソネルは、Terje Rypdal (g, fl), Erik Niord Larsen (oboe, English horn), Barre Phillips (b), Sveinung Hovensjø (el-b), Jon Christensen (perc, organ)。ノルウェー出身のギタリスト兼作曲家、テリエ・リピダルのリーダー作である。リピダルのギターは、ジャズを中心にロックから現代音楽まで、その表現については幅が広い。
 

What_comes_after

 
特に、幽玄なフレーズを用いた「’ニュー・ジャズ」の音が得意で、ファンクネスは皆無であり、ブルージーな要素は微弱。そういう意味では、リピダルのギターは欧州独特のものだと言える。ギターのパッションな音色の特性を活かしたフリーな表現も得意としており、それまでの4ビート中心のジャズとは明らかに一線を画している。この盤では、そんなリピダルのギターを前面に押し出した「エレ・ジャズ」が展開される。

一聴すると「エレ・マイルス」かな、と感じるんだが、決定的な違いは「ファンクネスの有無」。あまりビートを強調しない、ファンクネス皆無な即興演奏をメインとした音世界は、独特なエコーも伴って、実にECMレーベルらしい。ジャズ、プログレ、クラシック、現代音楽と様々な音楽の要素を織り交ぜて、自由度の高いエレ・ジャズが展開される。今のジャズのトレンドで言うと、クールな「スピリチュアル・ジャズ」な雰囲気も濃厚。

ベースの音も生々しくて魅力的。この盤で聴かれるベースは、自由度が高く、ややサイケデリックな要素も見え隠れする、本場米国には無い、欧州独特、ECM独特のベースの音。リピダルの「エレ・ジャズ」の世界は他の「エレ・ジャズ」とは全く異なり、個性的である。そういう意味では、もう少し評価が高くても良いのではと思う。プログレッシブなエレ・ジャズの好盤。 

 
 

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2018年5月15日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・119

ジャズの世界では、まだまだ毎月毎月、新盤が出てくる。ジャズって、音楽ジャンルの中で、マイナーな存在になって久しい、と感じているんだが、結構な数のアルバムが毎月、リリースされている。そんなに需要があるのかなあ、と心配になる。でも、順番に新盤を聴いていると、ジャズは確実に深化している、と感じて嬉しくなる。

AMP Trio『Three』(写真左)。2017年のリリース。米国はテキサス出身の抒情派ピアノ・トリオの最新作。ちなみにパーソネルは、Addison Frei (p), Perrin Grace (b), Matt Young (ds)。ニュー・ジャズの要素をメインに据えながらも、伝統的なメインストリーム・ジャズやクラシックの要素もしっかりと踏まえた、先取性と伝統性を兼ね備えたピアノ・トリオである。

ジャズではあるが、ファンクネスは皆無。たっぷりとかかったエコーが心地良く、嫌が応にも叙情的な雰囲気を盛り上げる。テクニックは確かであるが、決して、速いフレーズでテクニックをひけらかすことは無い。逆に着実なタッチとミッドなテンポで、ピアノをしっかりと深く響かせる。フライのピアノは現代ジャズのトレンドをしっかりと押さえている。
 

Amp_trio_three

 
その叙情的に深々と響くピアノのバックで、ゴリゴリ、ブンブンと胴を響かせる、圧倒的に正統なウッド・ベースの響き。これが、また良い。しっかりとフレーズの底辺をウォーキング・ベースで押さえたり、ソロのパートに入ると、自由度の高いモーダルな、硬軟自在の流麗なフレーズを聴かせてくれるグレースのベース。

そして、このピアノ・トリオの最大の特徴が、切れ味良く様々な音を繰り出す、クールでありながら良い意味で多弁なヤングのドラム。伝統的なオフビートを堅実にキープしつつ、自由度の高いインプロビゼーションに突入すると、ポリリズミックで変幻自在なドラミングに早変わり。硬軟自在、多様性に溢れたリズム&ビートにしっかりと耳を奪われる。

最近のジャズのアルバム・ジャケットの流行として、抒情性溢れるニュー・ジャズなアルバムには、夕焼け、朝焼けのジャケットが安易に採用されることが多い。このAMP Trio『Three』もそのひとつなんだが、このアルバムを聴くと、アルバムに詰まっている音世界とジャケットのイメージとがピッタリとフィットする。このジャケット・デザインは「アリ」だなと思う。

 
 

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2018年5月14日 (月曜日)

ビッグバンド・ジャズは楽し・45

久し振りにビッグバンド・ジャズである。この10年ほどであるが、The WDR Big Bandの躍進は目覚ましい。もともとは、1946年の結成。「WDR:西ドイツ放送(Westdeutschen Rundfunks)」の下で編成されたビッグバンドである。老舗ビッグバンドではあるが、CDなどで目立ち始めたのは、21世紀に入ってからではないか、と感じている。

ロン・カーターとの共演だった『My Personal Songbook』も良かったし、ジョー・ザヴィヌルとの『Brown Street』も良かった。ラロ・シフリンを招いた『Latin Jazz Suite』も粋だったし、『Caribbean Night』はユニークだった。そして、今回はこのライブ盤に出会った。

Vince Mendoza & The WDR Big Band Cologne『Homecoming』(写真左)。ヴィンス・メンドーザ編曲&指揮、WDRビッグ・バンド・ケルン のライブ盤である。2014年11月、ドイツのケルン、エッセンでのライブ・パフォーマンスを捉えた好盤である。もともと、WDR Big Bandの指揮者は2003年から「Michael Abene」が担当しているが、このライブでは、ヴィンス・メンドーザが指揮者として客演している。
 

Homecoming

 
Vince Mendoza(ヴィンス・メンドーザ)は米国の作曲家&編曲家。メンドーザの曲はバートン、メセニー、ヘイデン、ブレッカー兄弟、アースキンなど、著名なジャズメンに演奏されている。また、編曲については、グラミー賞の最優秀インストゥルメンタル・アレンジメント賞を3回受賞してる。今回のこのWDR Big Bandとの共演は、メンドーサの楽曲を取り上げ、メンドーサの指揮で演奏されているもの。

冒頭の「Keep It Up」は、エレ・ファンクな演奏で、おもわず「エレ・マイルス」を彷彿とさせる。しっかりと編曲された、スッキリ端正な「エレ・マイルス」的な雰囲気が素晴らしい。これがビッグバンドでの演奏なのだからユニークだ。2曲目の「Little Voice」は、何気なく聴いていると、これってギル・エバンスかい? と思ってしまう位、シンプルで間を活かした、独特のユニゾン&ハーモニーに思わず耳をそばだてる。

これだけ柔軟な表現力を持つビッグバンドは他にないだろう。今回、もう一人の客演、ビッグバンドを鼓舞するようなアントニオ・サンチェスのドラミングも素晴らしい。ヴィンス・メンドーザ、そして、アントニオ・サンチェス、この二人の客演を招いて、WDR Big Bandは、何時にも増して素晴らしい演奏を繰り広げる。そのパフォーマンスを捉えた、素晴らしいライブ盤である。

 
 

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2018年5月13日 (日曜日)

ジャズの合間にゴスペル・ロック

ジャズの合間の耳休めには、米国ルーツ・ミュージックを融合したロックやR&Bが良い。というのは、私、松和のマスターの主観。実際、ハードな純ジャズやフリー・ジャズを聴き続けて、ちょっとジャズに耳がもたれた時、米国ルーツ・ミュージックを融合したロックやR&Bが耳に優しい。

ジャズと違和感の無い米国ルーツ・ミュージックのジャンルに「ゴスペル」がある。ゴスペルとは簡単に言うと、米国の黒人教会文化が生んだ「魂の歌」。神のことばや神から受けた恵みを感謝したり、伝えたいという思いが歌となったものが「ゴスペル」。ジャズでは、このゴスペルの特徴である「コール・アンド・レスポンス」や音の重ね方について、特にファンキー・ジャズのジャンルで取り込んで活用している。

ロックの世界でも、ゴスペルの要素はよく取り込まれている。特に、1960年代末から1970年代前半のトレンドでもあった「スワンプ・ロック」にとりわけ活用され、同時期に流行ったソウル・ミュージックにも、しっかりと取り込まれている。いわゆる、アフリカン・アメリカンの「魂のフレーズ」なのだ。
 

Right_on_be_free  

 
The Voices of East Harlem『Right On Be Free』(写真)。1970年の作品。ロックをベースにしたゴスペル・ミュージックである。イーストハーレムのゴスペル・グループが、1970年にリリースした1st.アルバムになる。リロイ・ハットソン、カーティス・メイフィールドが絡む前のストレートでパワフルな「ゴスペル・ロック」。ゴスペルの良いところをロックで強調した様な音世界。

ゴスペルのパワフルな歌唱をそのままに、ロックのビートに乗って、さらにその高揚感が高まっている。ロックの伴奏自体が切れ味が良く、曲の要所要所で「決め」の部分がバッチリと決まっていて、爽快感すら漂ってくる。重厚なコーラスが音の厚みに貢献し、しっかりと聴き応えのある音に仕上がっている。

すっきりとしたファンクネスが良い感じ。レアグルーヴ的な要素も随所に聴かれ、1970年の作品とは言え、音の古さをあまり感じ無い。レアグルーヴ〜ニュー・ソウル好きには必聴の好盤。ジャズの合間の耳休めにもピッタリのゴスペル・ロック盤です。聴いていて、思わず体が動き始め、クラップ・ハンドしてしまう。ゴスペルの魅力満載ですね。

 
 

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2018年5月12日 (土曜日)

ハサウェイの傑作ライブ盤

1970年代、ジャズは多様化が進む。純粋なジャズだけの音もあるにはあるが、ロックの要素を取り入れたクロスオーバー・ジャズが幅を利かせ、その後、大ブームとなったフュージョン・ジャズが席巻する。ジャズの音の要素は他のジャンルにも広がっていく。ソウル・ミュージック、その後のR&Bにジャズのテイストは浸透していった。

ジャズを聴いていて、耳が少々、ジャズに疲れた時は「ジャズの合間の耳休め」の盤を選盤して耳を傾ける。しかし、それがあまりにジャズからかけ離れていては駄目だ。ジャズ周辺のフュージョン周辺の音が良い。その演奏のテイスト、その演奏の雰囲気。ジャズに通じるノリと演奏テクニック。芳しきファンクネス、そして、ソウル。

Donny Hathaway『Live』(写真左)。1972年の作品。全米18位。早逝したR&Bの天才歌手、ダニー・ハサウェイの傑作ライブ盤である。ちなみにパーソネルは、Phil Upchurch, Cornell Dupree, Mike Howard (g), Willie Weeks (b), Fred White (ds), Earl DeRouen (conga, ds)。フィル・アップチャーチ、コーネル・デュプリーなど、後のフュージョンの名うてミュージシャンが参加している。
 

Donny_hathaway_live  

 
アルバムの前半(1〜4曲目)には、1971年8月にハリウッドのトルバドールで行われた公演からの抜粋が収録され、後半(5〜8曲目)には10月にニューヨークのビター・エンドで行われた公演から抜粋されている。これが、とっても良い雰囲気のライブ・パフォーマンスなのだ。バックのシンプルな演奏もさることながら、聴衆のレスポンス、パフォーマンスが見事。

ファンクネス溢れ、米国ルーツ・ミュージック、とりわけ、ブルース、ソウル・ミュージック、ゴスペルの要素を取り入れつつ、ジャズをベースとした演奏をバックに、ハサウェイはソウルフルにそれぞれの曲を唄い上げていく。従来のジャズ・ボーカルよりも、ポップでソウルフルでスピリチュアルな歌唱。

特にカバー曲が秀逸。冒頭の「What's Going On」、4曲目の「You've Got a Friend」、7曲目の「Jealous Guy」など、思わず惚れ惚れして聴き込むほどの出来の良さ。一分の遅れも隙もなくプレーヤーと一体化した観客、一緒になって大声で歌う瞬間。このライブ盤は、その場で自分も聴いていると錯覚させてくれるほどの「ライブ感」に満ちあふれている。

 
 

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2018年5月11日 (金曜日)

テナー・マンが音の鍵を握る

1970年代のキース・ジャレットの活動を振り返ってみると、とても面白い。代表的なのは、アメリカン・カルテットとヨーロピアン・カルテットの平行活動。なんで、こんな平行活動をしたのか、本人に訊いてみないと判らないのだが、正反対の演奏アプローチをしていて、比較して聴くと本当に面白い。

このアルバムは、音的には「ヨーロピアン・カルテット」。しかし、パーソネルを見ると面白いのは、ベーシストがアメリカン・カルテットと同じということ。それで、これだけ「ヨーロピアン・カルテット」な音が出るということは、カルテットの音の個性の鍵を握っているのは「テナー・マン」の個性ということになる。

そのアルバムとは、Keith Jarrett『Arbour Zena』(写真左)。邦題『ブルー・モーメント』(写真右)。全曲キース・ジャレットのオリジナル。オーケストラとの共演。ちなみにパーソネルは、Keith Jarrett (p), Jan Garbarek (ts, ss), Charlie Haden (b) に、Stuttgart Radio Symphony Orchestraがバックに着く。
 

Arbour_zena  

 
聴けば聴くほど「ヨーロピアン・カルテット」なんだけど、ベースの粘りが「ヨーロピアン・カルテット」と違う。もともと「ヨーロピアン・カルテット」のベーシストは、パレ・ダニエルソン(Palle Danielsson)。この「ブルー・モーメント」のベーシストは、チャーリー・ヘイデン。もともとは「アメリカン・カルテット」のベーシストである。

面白いのは、キースもヘイデンも意識して奏法や音を変えている訳では無いこと。意外とアメリカン・カルテットでもヨーロピアン・カルテットでも同じ音を出している。それでいて、どうして「アメリカン・カルテット」と「ヨーロピアン・カルテット」とで正反対の、対照的な音が出るのか。鍵を握っているのは「テナー・マン」。「ヨーロピアン・カルテット」では、ヤン・ガルバレクである。

素直でエモーショナルな、音的には明らかに欧州的でクール、ファンクネス皆無の流麗かつ透明度の高いガルバレクのテナーが、キースの「ヨーロピアン・カルテット」の音作りの鍵を握っているのだ。ちなみに「アメリカン・カルテット」はデューイ・レッドマン。テナー・マンの音の個性がバンド全体の音の個性を決定付ける。この『ブルー・モーメント』は見事なまでの好例である。

 
 

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2018年5月10日 (木曜日)

ECMレーベル独自の音世界

「ネイチャー(自然)」な響きを持つジャズと言えば「ECMレーベル」である。ECMレーベルには、スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるアルバムが多数存在する。ジャズというか、即興演奏というか、現代音楽というか、環境音楽というか、ジャズと呼ぶには、いささか抵抗のあるアルバムも多々存在する。

Art Lande with Jan Garbarek『Red Lanta』(写真左)。1973年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Lande (p), Jan Garbarek (ss, bs, fl)。ピアノとサックス&フルートのデュオ演奏である。アート・ランディは、当時「キース、バイラークに次ぐ、EMCが発見した第三の俊英ピアニスト」との位置づけ。ヤン・ガルバレクは、ECMも看板テナー奏者。

アルバム・ジャケットからして「ネイチャー(自然)」を強く意識する雰囲気。ジャズに対して、こういうジャケットって、ECMレーベルだけだろうな。冒頭「Quintennaissance」で出てくる音は、ファンクネス皆無、一聴するとクラシックの様な、それでいて、仄かなオフビートのタッチ、リラックスしたライトなピアノ・ソロ。キース、バイラークに比べて、アクが無く、素直で流麗なタッチ。
 

Red_lanta  

 
まずはそこに、ガルバレクのフルートが絡む。ガルバレクのフルートは、素直でエモーショナルな、音的には明らかに欧州的な、ファンクネス皆無の流麗かつ透明度の高いフルート。曲によっては、ソプラノ・サックスで、はたまたバリトン・サックスで、ランディのリラックスしたライトなピアノに絡む。この「絡み」が絶妙で、聴き心地がとても良い。

クラシックの様に端正なランディのピアノ。しかし、それは即興演奏を旨としており、ファンクネス皆無であるが、ピアノのフレーズはジャズの香りが濃厚に漂う。決して重く無い、切迫感皆無、適度にリラックスしたミッド・テンポのシンプルな響きのピアノ。フリーでもなければスピリチュアルでも無い。一言で言うと「ネイチャー(自然)」な響き。

この盤はECMレーベルでしか為し得ない類の音世界を満載している。スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるアルバムの最右翼的な存在である。何もスイング4ビートだけがジャズの条件ではない。「ネイチャー(自然)」な響きを持つジャズもジャズ。ECMらしいジャズ盤として、長年、愛聴してきた盤である。

 
 

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2018年5月 9日 (水曜日)

ネイチャー・ジャズの見分け方

ジャズ系のアルバムで、ジャケットが「夕焼け」のイメージをモチーフとしたものは、高い確率で「ネイチャー・ジャズ」であることが多い。「ネイチャー・ジャズ」とは僕の造語で、スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるパフォーマンスを指す。

Edward Simon『Sorrows & Triumphs』(写真左)。おお、印象的な夕焼け空のジャケットではないか。リーダーのEdward Simon(エドワード・サイモン)は、ベネズエラ出身、NYで活動しており、米国のコンテンポラリー・ジャズ界の重要なピアニストの一人である。うむむ、ジャケットを見れば見るほど、これは「ネイチャー・ジャズ」の好盤だと思えてくる。

冒頭の「Incessant Desires」を聴けば確信する。ファンクネス皆無の透明度の高いクールなリズム&ビート、豊かなエコーを湛えた印象的なアコピの音、その傍らで、地味にブンブンと胴を響かせるアコベの音。そして、そこに女性のクールで透明度の高いスキャットが響き渡る。これ良いなあ。紛れも無い「ネイチャー・ジャズ」である。
 

Sorrows_triumphs  

 
ちなみにパーソネルは、コアとなるカルテットが、Edward Simon (ac-p & key), David Binney (as), Scott College (b), Brian Blade (ds)。要のドラムに「ブライアン・ブレイド」が座っている。硬軟自在、変幻自在のポリリズミックな陰影のあるドラミングが、ネイチャー・ジャズの響きを増幅させている。リーダーのサイモンはエレピも弾いていて、これがまた趣味の良いエレピで、なかなかに聴かせてくれる。

フロントのブラスはデヴィッド・ビネイのアルト・サックス。これが自由度の高いモーダルなブログから、フリーなスピリチュアルなブロウまで幅広い表現で、このベネズエラ出身のピアニストが表現するネイチャー・ジャズを、更にバリエーション豊かなものにしている。そこに、Gretchen Parlato (vo), Adam Rogers (g), Rogelio Boccato, Luis Quintero (perc)が絡む。音の厚みと奥行きがグッと豊かになる。

「ネイチャー・ジャズ」志向のコンテンポラリーな純ジャズである。じっくり聴き応えがあって、聴いていて清々しい気分になる。ネイチャー・ジャズの良いところである。コンテンポラリーでドラマチックな展開の曲が魅力的。リーダーのサイモンのコンポーザー/アレンジャーとしての才能が遺憾なく発揮されている。有名どころでは無いが、聴き応え十分の好盤である。

 
 

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2018年5月 8日 (火曜日)

こんなアルバムあったんや・97

ニュージーランドを旅していて、時折、店の中でジャズが流れていた。ニュージーランドでも店のBGMはジャズなんや、と感心した。そして、思う。あれ、ニュージーランド出身のジャズ・ピアニストがいたなあ、誰だっけ。最近は、ある程度のグレードのホテルだと無料のWIFIが使える。ということで、ネットで調べる。で、この名前に突き当たる。Stephen Small(スティーヴン・スモール)。
 
そうそう、この人この人。以前、喜多郎の「シルクロードのテーマ」が聴きたくなって、喜多郎をググっていたら、この名前に突き当たった。2013年に喜多郎の楽曲をオーケストラ用にアレンジ、2014年2月からスタートした喜多郎のワールドツアーに参加し、喜多郎と共に公演を続けている。そして、このピアニストのプロフィールを見て、へぇ〜ニュージーランド出身のジャズ・ピアニストがいるんや、とビックリした。

さて、改めてこの「スティーヴン・スモール」、ニュージーランド出身のピアニストであり、作曲家兼アレンジャー。ロンドンのギルドホール音楽学校でクラシックピアノを学び、音楽理論修士号、音楽芸術博士号を取得。ピアニストとして、ロンドン交響楽団やチェコ・ナショナル交響楽団のレコーディングへ参加している。当初はクラシック・ピアニストだったみたいです。
 

Stephen_small_slow_drag

 
その後、米国の人気歌手ベリンダ・カーライル、英国の歌手レオ・セイヤー、ボニー・テイラーとの共演を経て、現在は、オーケストラ用に楽曲をアレンジする編曲家として、スタジオミュージシャンや音楽プロデューサーとして精力的に活動中とか。そんなスティーヴン・スモールがジャズ・ピアニストとして制作したアルバムの一枚がこれ。ピアノをメインとしたベース、ドラムのトリオ編成のジャズである。

Stephen Small『Slow Drag』(写真)。2008年の作品。ジャケットが3種類くらいあって、ジャケット・イメージだけでは特定が難しい。冒頭は欧州的な緩やかなピアノからの出だしに、この盤ってリリカルなニュー・ジャズかしら、と思いきや、途中からジャズファンクな雰囲気に早変わり。ウエザー・リポートの様でもあり、マハビシュヌ・オーケストラの様でもあり、今風のスピリチュアルなジャズファンクの様でもあり、エレ・ジャズの最先端のトレンドをごった煮にしたような音世界に驚いたり、感心したり。

内容的に充実しており、決して米国本国のエレ・ジャズにひけを取らない、上質のジャズ基調のエレ・ファンクがこの盤に詰まっています。テンションも適度で飽きることはありません。特に、リーダーのスティーヴン・スモールの奏でるキーボードのセンスが抜群の良い。ジャズファンク者のみならず、ロックのプログレ者でも楽しめる、エレ・ファンクな好盤です。

 
 

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2018年5月 7日 (月曜日)

ネイチャーな響きは「ECM」盤

「ネイチャー(自然)」な響きを持つジャズと言えば、欧州ジャズ、特に「ECMレーベル」の諸作を思い出す。ECMレーベルには、自由度の高い「ニュー・ジャズ」傾向の、スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるアルバムが多数存在する。

特に1970年代、1960年代からのメインストリーム・ジャズ、1960年代終わり頃から現れ出でたクロスオーバー・ジャズ、そして、1970年代半ばからのジャズ界最大のブームとなった、フュージョン・ジャズが渦巻く中で、ECMレーベルはそんなジャズ界のトレンドには我関せず、ECMレーベル独特の音世界を有した「ニュー・ジャズ」なアルバムをリリースし続けた。

そんなECMレーベルのアルバムの中に、メインの演奏トレンドとして存在する「ネイチャー(自然)」な響きを持つニュー・ジャズ。スイング感や4ビート感に全く依存しない、欧州独特のジャズの音世界。ECMレーベルの真骨頂とも言うべき音世界で、これに填まると、とことんである。実は私もこのECMレーベルの「ネイチャー(自然)」な響きを持つニュー・ジャズにゾッコンである。
 

The_colours_of_chloe

 
Eberhard Weber『The Colours of Chloë』(写真左)。1974年の作品。ECM1042番。ちなみにパーソネルは、Eberhard Weber (b, cello, ocarina, voice), Rainer Brüninghaus (p, syn), Peter Giger (ds), Ralf Hübner (ds,track 2), Ack van Rooyen (flh), Gisela Schäuble (voice), celli of the Südfunk Orchestra, Stuttgart。完全に欧州系ニュー・ジャズの担い手中心の布陣と見受けられる。ほどんど馴染みの無い名前ばかり。

ECMレーベルらしい音が詰まった好盤である。フォーキーでネイチャーな響きが芳しい、ファンクネス皆無の即興演奏。欧州ジャズ的な響き。ECM独特のエコーが美しい。そして、演奏の底をウェーバーのベースが支える。アルバム全体に、ジャズだけでは無い、ジャズ・ロックやプログレ、ミニマル・ミュージック、果ては環境音楽まで、様々な音の要素が渾然一体となって、独特の音世界を形成している。

「ネイチャー(自然)」な響きを持つジャズは、ECMの十八番。この『The Colours of Chloë』は、その代表的な一枚。ECMレーベルの音を感じるには最適な一枚でしょう。ジャケットもユニーク。ジャズ盤なのか現代音楽盤なのかプログレ盤なのか、一見、判断に苦しむ、絵画風のアート・ワークはウェーバーの妻マイヤによるもの。これも僕は以前より気に入っています。

 
 

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2018年5月 6日 (日曜日)

ネイチャー・ジャズの極みを聴く

昨日より「ネイチャー・ジャズ」の特集。1970年代に発生した「ニュー・ジャズ」の範疇の中で、スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるパフォーマンスが存在します。僕はこういうジャズを勝手に「ネイチャー・ジャズ」と呼んでいます。

そんなネイチャー・ジャズの最右翼は「パット・メセニー」。特に、1970年代〜80年代のPMGは、基本「ネイチャー・ジャズ」の響きが満載。そんな中、PMGでは無い、共同名義のアルバムがそんな「ネイチャー・ジャズ」の好盤の中で、ピカイチの存在のアルバムがある。

Pat Metheny & Lyle Mays『As Falls Wichita, so Falls Wichita Falls』(写真左)。邦題『ウィチタ・フォールズ』。1981年、ECMレーベルからのリリース。パットと盟友ライル・メイズとの共同名義のアルバムである。ちなみにパーソネルは、Pat Metheny (el/ac 6-and 12-string g, b), Lyle Mays (p, syn, el-org, autoharp), Naná Vasconcelos (berimbau, perc, ds, vo)。パットがギターとベースを掛け持ちする変則トリオ編成。
 

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アルバムの隅から隅まで「ネイチャー・ジャズ」の音世界で埋め尽くされている。パットとメイズが共存しているPMGよりも「ネイチャー・ジャズ」の雰囲気が色濃い。恐らく、パットとメイズの共通の音のイメージがこのアルバムに提示されているのであろう。スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるパフォーマンス。

郷愁を誘い、センチメンタルに傾き、スピリチュアルであり、クールでもある。目を閉じれば、様々な自然のシーンが脳裏に浮かび、思わず心が癒される。そんな「ネイチャー・ジャズ」な音世界。パットのギター、メイズのキーボードが、そんな音世界をイマージネーション豊かに表現していく。クールなエモーショナルで内省的な音世界。独特である。

ナナ・バスコンセロスのパーカッションが印象的かつ効果的。パットとメイズのデュオだけだと、自然独特の動きや躍動感が単調になるきらいがある。ここにバスコンセロスのパーカッションが絡むことによって、躍動感に奥行きとバリエーションが付加されて、演奏に深みが出る。これがこの「ネイチャー・ジャズ」盤の優れた所であり、聴きどころである。「ネイチャー・ジャズ」ここに極まれり、である。

  
  

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2018年5月 5日 (土曜日)

名付けて「ネイチャー・ジャズ」

お久しぶりです。昨日、松和のマスター、南半球はオセアニア、ニュージーランドから帰還しました。17年振りのオセアニア訪問。北島、南島共に豊かな自然の風景が見事。特に南島。氷河が創り出した圏谷、峡湾。このカール、フィヨルドについては日本ではほとんど見られない景観。あってもスケールが桁違い。圧倒的な自然の景観に心の底から癒されました。

さて、ジャズの話。「自然」つながり。1970年代に発生した「ニュー・ジャズ」の範疇の中で、スイング感や4ビート感を強調しない、印象的なフレーズやリズムをメインに、自然の景観や雰囲気を想起させるパフォーマンスが存在します。僕はこういうジャズを勝手に「ネイチャー・ジャズ」と呼んで、ジャズを聴き初めて40年。意外と好んで聴いています。

癒されるんですよね〜。例えば、1970年代〜80年代のパット・メセニー・グループ(PMG)、オレゴンなどが代表的な存在としてあげられます。ニュージーランドで圧倒的な自然の景観に心の底から癒されたこともあり、ちょっとばかし、この「ネイチャー・ジャズ」の好盤を挙げてみたいと思います。
 

Spiritual_nature

 
まずは、我が国のジャズから。我が国のジャズが誇る精鋭ジャズマンが一堂に会して創作した「ネイチャー・ジャズ」の好盤がこれ。富樫雅彦『Spiritual Nature』(写真左)。1975年4月の録音。ちなみにパーソネルは、富樫雅彦 (per,celesta), 渡辺貞夫 (fl,ss,as), 鈴木重雄 (fl,ss), 中川昌三 (fl,bfl), 佐藤允彦 (p,marimba,Glockenspiel), 翠川敬基 (b, cello), 池田芳夫 (b), 中山正治 (per), 豊住芳三郎 (per), 田中昇 (per)。

日本の前衛ジャズ界の先駆者的存在であるジャズ・パーカッション奏者、富樫雅彦のスピリチュアル・ジャズの好盤。アルバム・ジャケットのイメージがそのままの自由度の高い、限りなくフリーなジャズ。当時の日本ジャズの精鋭、現在でのレジェンドの面々が、それぞれの力量を遺憾なく発揮したスピリチュアル・ジャズ。耳に馴染まない、楽器の嘶きやエモーショナルな表現とは全く無縁な「ネイチャー・ジャズ」の世界。

ジャズ評論的には「日本のフリージャズとしては歴史に残るアルバム」だが、音の雰囲気は、オレゴンの音世界に比肩する「ネイチャー・ジャズ」。特にリーダーの富樫雅彦のパーカッションの表現の豊かさは特筆に値する。全体を覆うサウンドの「湿潤」な印象、森林から発生する朝霧のような肌触りの音。日常の音や自然の音を散りばめた様な演奏で日本の風景を見せてくれる様な、侘び寂びのあるパフォーマンスに心から癒される。

 
 

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