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2018年3月18日 (日曜日)

米国ルーツ・ロックなクラプトン

高校時代から、エリック・クラプトン(Eric Clapton)が好きである。もうかれこれ、40年以上、付かず離れず、彼のアルバムを聴き続けていることになる。で、10年位前から、クラプトンのアルバムを聴き直しては、このブログにその紹介記事をアップしている。で、そろそろ70年代クラプトンを抜けて、80年代クラプトンに行かないと、こちらの寿命が問題になってくる(笑)。

ということで、70年代クラプトンの聴き直し、ラストスパートである。毎年、この季節になると、必ず聴きたくなるアルバムがある。Eric Clapton『Another Ticket』(写真)。1981年2月のリリース。大学最終年度を迎えんとする、大学時代で、一番、充実していた時期。このアルバムについては、リリース即ゲットで、かなり聴きまくった思い出がある。

70年代のクラプトンは「米国ルーツ・ロック」のクラプトン。この盤は、1981年のリリースではあるが、米国ルーツ・ロックがメインの、成熟したクラプトンのプレイがふんだんに聴ける。冒頭の「Something Special」などは、ザ・バンド丸出しのクラプトンの自作曲。アルバム全体の雰囲気は、70年代クラプトンの代名詞のひとつである「レイドバック」。
 

Another_ticket

 
この盤は、久し振りにトム・ダウドがプロデュースを担当しているので、演奏はレイドバックしているが、タイトでメリハリの効いた演奏に仕上がっていて、純粋にロック盤として楽しめる。タイトル曲などは「70年代クラプトン」の癒やしの名演である。メインのエレギも、ここぞ、という時の「決めの一発フレーズ」が素晴らしい。

ボーカルも成熟の極み。70年代初頭はクラプトン自身、全く自信の無かったボーカルであるが、この『Another Ticket』に至っては、成熟の極み。当時、重度のアルコール中毒だったというが、そんなことは微塵も感じさせない、渋く味のあるブルージーなボーカル。70年代のクラプトンを聴き進めてきて、クラプトンのボーカルは、この盤にて完成した様な感じがする。

この『Another Ticket』、ジャケットが地味だと揶揄されることもあるが、僕は好きですね。クラプトンの歴史を語る上で、なかなかその名前が挙がらない盤ですが、僕はこの盤はクラプトンの「隠れ好盤」である、と思います。また、この盤、70年代の作品をリリースしてきたポリドールからのスタジオ作としては最後の作品となった。70年代クラプトンは、やはり「ポリドール」ですね。

 
 

東日本大震災から7年。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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