久し振り「天文ジャケ」ジャズ盤
ネットのダウンロード・サイトを徘徊していると、とても素敵なジャズ盤に出会うことがある。それも、全く出会ったことの無い、全くその存在すら知らないジャズ盤である。ダウンロード・サイトの試聴とジャケットの様子を見て、思い切って全編聴いてみる。こういうやり方で「失敗盤」に出会うことは殆ど無い。
つい先日、出会ったジャズ盤がこれ。Maxime Bender『Universal Sky』(写真左)。2018年1月のリリース。ちなみにパーソネルは、Maxime Bender (ts, ss), Manu Codjia (g), Jean-Yves Jung (org), Jérôme Klein (ds)。としたり顔でご説明しているが、実はこの盤のことは全く知らなかった。ほんと、たまたまネットのダウンロードサイトでジャケットを見て、「これは」と思ってゲットした。
というのも、僕の趣味の1つに「天文」がある。もう50年近くになるかなあ。かなり息の長い趣味である。そういうこともあって、ジャズ盤にしろ、ロック盤にしろ、天文に関するジャケットは即ゲット状態に近い。この盤のジャケットは「星」。試聴をして、これはいいなあ、と思いつつ、ついついゲットしてしまいました(笑)。
Maxime Bender=マキシム・ベンダー。1982年生まれルクセンブルク出身の若手サックス奏者。サックスの腕前だけで無く、作曲の能力も高く評価されているようだ。自身のビッグバンドでの作品もあり、マルチなタレントの持ち主である。2015年には来日経験もあるらしい。知らなかったなあ。
さて、本作はこのベンダーがリーダーのバンド「Maxime Bender Universal Sky」によるもの。サックス、ギター、ハモンド・オルガン、ドラムのカルテット構成。アルバム全体の雰囲気はスムース・ジャズっぽいが、意外と硬派な「今」の米国コンテンポラリーな純ジャズ。拍子の変化やユニゾン&ハーモニーの雰囲気が実にクール。ギタリスト、マヌ・コジャの音色や空間的エフェクトも「粋」。
米国のコンテンポラリーな純ジャズではあるが、どこか冷たい熱気を帯び、ファンクネスが極めて希薄な面もあって、どこか欧州ジャズ的雰囲気が漂うところが実にニクい。まことに趣味の良いコンテンポラリーな純ジャズで、演奏もなかなかに奥が深く飽きが来ない。我が国では全く知られていない盤だとは思うが好盤です。我がバーチャル音楽喫茶でのローテ盤になってます。
東日本大震災から7年。決して忘れない。忘れてはならない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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