« ごった煮の「アメリカン4」 | トップページ | ビッグバンド・ジャズは楽し・44 »

2018年2月15日 (木曜日)

SteepleChaseの成せる技

SteepleChaseレーベルとは。マイルス・コレクターとして有名なデンマークのニルス・ウインターが、1972年立ち上げたジャズ・レーベル。1970〜80年代を中心に、ジャズ史に残る名盤を数多く生み出した欧州ジャズ・レーベルの老舗。このレーベルは欧州のレーベルとしては、比較的、米国系のレーベルに近い演奏の色や雰囲気を持っていて、ハードバップ系の演奏に秀作が多い。

さしずめ欧州の「ブルーノート」と言っても良い「欧州発ハードバップ」の宝庫である。このSteepleChaseレーベルのアルバムを、ある程度、カタログ番号順に確保できたので、順番に聴き始めている。デンマークのコペンハーゲンにある、ライブハウス・モンマルトルをホームグラウンドにしたライブ音源が貴重。1970年代の欧州ハードバップの状況がとても良く判る。

Jackie Mclean『A Ghetto Lullaby』(写真左)。1973年7月18〜19日、デンマークはコペンハーゲン、ライブハウス・モンマルトルでのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Jackie McLean (as), Kenny Drew (p), Niels-Henning Ørsted Pedersen (b), Alex Riel (ds)。マクリーンのアルト一本、ワンホーン・カルテット編成である。
 

A_ghetto_lullaby_1  

 
SteepleChaseレーベルのライブ録音は、モンマルトルでの一発録りがほとんどで、このモンマルトル、音的にデッドで意外に音が良い。素直でナチュラルな音という感じ。音の分離が良く、ジャズの様な小編成の楽器演奏に向いている。そして、この一発録りのライブ音源をほとんど加工すること無く、アルバムにしているようで、これがとても良い。所謂、当時のライブ演奏そのままをアルバムにしている感じなのだ。

このマクリーンのライブ盤も、ライブ録音そのままの感じで、何の細工も加工も無い感じ、これが良い。1970年代、ジャズはクロスオーバー〜フュージョンの時代で、米国本国では純ジャズが角に追いやられている感じだったが、欧州では、純ジャズがメインだった、そんな当時の状況が、このマクリーンの熱いブロウを聴いていて良く判る。

ドリューのピアノはエモーショナルで典雅、ペデルセンのベースは骨太で躍動感抜群。リールのドラムは堅実。そんなリズム・セクションをバックに、マクリーンは自由度の高いブロウを思う存分繰り広げている。モンマルトルの聴衆の雰囲気も上々。何の装飾も無いライブ盤なんだが、結構、聴き応えのあるところが、さすがは、SteepleChaseレーベルの成せる技である。

 
 

東日本大震災から6年11ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

« ごった煮の「アメリカン4」 | トップページ | ビッグバンド・ジャズは楽し・44 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: SteepleChaseの成せる技:

« ごった煮の「アメリカン4」 | トップページ | ビッグバンド・ジャズは楽し・44 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、 ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 青春のかけら達(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでのジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で、不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。         
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー