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2018年2月 7日 (水曜日)

マッコイ・タイナーの隠れ好盤

今週は「ジャズ・レジェンド」の週間。熟々とジャズ・レジェンドの名前を見ていて、この人のリーダー作、そう言えば最近、聴いて無かったなあ、と思い立ったレジェンドがもう一人。マッコイ・タイナー(McCoy Tyner)である。ガーン・ゴーンのハンマー奏法の元祖。テナーの聖人=コルトレーンの懐刀。コルトレーン・ミュージックの伝道師。

1970年代のタイナーは絶好調。相当数のリーダー作をリリースしている。ソロからトリオ、カルテットからクインテット、ジャズ・オーケストラからアコースティック・フュージョン。様々な演奏形態で、優れたアレンジ能力を武器に、コンスタントに秀作をリリースし続けた。当時、人気もあって、タイナーは絶好調であった。

そんなタイナーがバリバリにピアノを弾きまくったアルバムがある。McCoy Tyner『Song for My Lady』(写真)。1972年9月6日と11月27日の録音。ちなみにパーソネルは、McCoy Tyner (p, perc), Sonny Fortune (as, ss, fl), Calvin Hill (b), Alphonse Mouzon (ds), Michael White (vln),  Charles Tolliver (flh), Mtume (congas, perc)。タイナー+フォーチュン+ヒル+ムザーンのカルテットがベース。2曲のみ、バイオリン、フリューゲルホーン、コンガが加わる。
 

Song_for_my_lady

 
一言で言うと「ピアノで自由度溢れるモーダルなコルトレーンをやる」。左手ガーン、右手ガーンと入って疾走するシーツ・オブ・サウンド。ちょうど、インパルス・レーベルに移籍して以降、限りなくフリーな、相当に自由度の高いモード演奏をやりまくっていた頃のコルトレーンのアドリブ・フレーズをピアノに置き換えた様なフレーズの嵐。

どの曲でも、タイナーのピアノでの「シーツ・オブ・サウンド」は疾走感溢れ、爽快感、そして躍動感溢れる必殺技。聴いていて、そして聴き終えてスカッとする。フォーチュンのサックスも良い、フルートも良い。しかし、サックスを吹くフォーチュンがコルトレーンをフォーチュンの個性でアレンジしていて、忠実にフォローしていないのが面白い。

しかし、このアルバムって、タイナーの数あるリーダー作の中でも地味な存在。ジャズ紹介本でも採り上げられることがほとんど無い盤です。でも、僕にとっては「お気に入り盤」。現代ジャズでいう「スピリチュアル・ジャズ」の先駆的内容で、聴いていて心揺さぶられ、聴き終えて、スカッと爽快。タイナーのリーダー作の中での「隠れ好盤」。

 
 

東日本大震災から6年10ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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