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2018年2月 8日 (木曜日)

「コルトレーン」の正統な後継

1970年代のタイナーは絶好調。相当数のリーダー作をリリースし、人気も上々。ソロからトリオ、カルテットからクインテット、ジャズ・オーケストラからアコースティック・フュージョン。様々な演奏形態で、優れた演奏力とアレンジ力を武器に、コンスタントに秀作をリリースし続けた。

McCoy Tyner『Atlantis』(写真)。1974年8月31日から9月1日、サンフランシスコのキーストンコーナーでのライブ録音。LP時代は2枚組の重厚な内容。ちなみにパーソネルは、McCoy Tyner (p, perc), Azar Lawrence (ts, ss), Joony Booth (b), Wilby Fletcher (ds), Guilherme Franco (perc)。パーカッション入りのオーソドックスなカルテット構成である。

が、出てくる音が凄い。重厚なのだ。最初、聴いていたら、ビッグバンドの音かしら、と思う位の重厚さ。タイナー独特の壮大なアレンジに加えて、アフロ・ジャズの色濃いフレーズ満載の「コルトレーン・ジャズ」の音世界。このアルバムの演奏は、1970年代、タイナーがコルトレーン・ジャズの正統な後継者であったことを感じさせる。
 

Atlantis

 
呪術的でスピリチュアルなフレーズ、官能的で高揚感が印象的なリフ、躍動感溢れ、疾走感漲るリズムが混在し、合体し、交錯する。オーソドックスなカルテット構成の音とは思えぬ、壮大で拡がりのある、奥行きのある重厚な音世界。圧巻である。圧巻な展開が、発売当時LP2枚組、圧倒的なボリューム感で、アフロなコルトレーン・ジャズを展開している。

そんな重厚なコルトレーン・ジャズの音の洪水の中、タイナーのガーン・ゴーンのハンマー奏法はクッキリと浮かび上がる。左手のハンマー奏法、右手の「シーツ・オブ・サウンド」、目眩く音符の羅列。それに続く高揚感。現代のハードで硬派なスピリチュアルなジャズの「源」のひとつがここにある。

フロントの弱さが玉に瑕ではあるが、逆に、タイナーのピアノは良く聴こえ、タイナーのハンマー奏法を愛でるには格好のライブ盤である。「タイナーのガーン・ゴーンのハンマー奏法はワンパターン」という揶揄はあるが「言わば言え」である。この盤を聴いていて思う。1970年代、コルトレーン・ジャズを継承したタイナーの音世界は、やはり当時、最強であった。

 
 

東日本大震災から6年10ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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コメント

私もこのアルバムが大好きです。特に1曲目の「アトランティス」が好きです。

マッコイのピアノ奏法は、私は勝手に「アイソメトリック奏法」(呼吸を止めて一気に吐き出す)と名つけています。(笑)マッコイのめくるめく音の羅列は、やはりジャズはこの頃が良いなあ・・と思っていますです。

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