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2018年2月 6日 (火曜日)

最もブルーノートらしい盤

今週は「ジャズ・レジェンド」の週間ということで、ホレス・シルヴァー(Horace Silver)を聴いている。2014年、85歳で鬼籍に入るまで、ずっとファンキー・ジャズ一直線の「ファンキー・ジャズの職人」である。ファンキー・ジャズの職人だけあって、1950年代終盤から1960年代半ばまで、ファンキー・ジャズのブームの中で、シルヴァーは大活躍。

シルヴァーは、ブルーノート・レーベル一筋でもあり、ブルーノートの看板ジャズメンでもあった。そういう意味で、ブルーノートらしいジャズメンは、と問われれば、確かに「ホレス・シルヴァー」の名前が浮かぶ。しかも、このリーダー作は、どこかのジャズ本で「一番ブルーノートらしい」アルバムとして紹介されていた記憶がある。

Horace Silver『Horace-Scope』(写真左)。1960年7月8〜9日の録音。ブルーノートの4042番。ちなみにパーソネルは、Horace Silver (p), Blue Mitchell (tp), Junior Cook (ts), Gene Taylor (b), Roy Brooks (ds)。ブルー・ミッチェルのトランペット、ジュニア・クックのテナーの最強の2管をフロントに配した「鉄壁のクインテット」である。
 

Horacescope

 
冒頭の「Strollin」から、ファンキー・ジャズ全開。2曲目のアップテンポの「Where You at?」の決めフレーズの連発に思わず仰け反る。3曲目の「Without You」のバラード演奏も絶品。ブルーノートの1520番『Horace Silver Trio and Art Blakey-Sabu』に収録された「Horoscope」をアレンジし直し改題した「Horace-Scope」と「Yeah!」の2曲の再収録ナンバーも出来が良い。

そして、極めつけはラストの「Nica's Dream(ニカの夢)」。シルヴァー作のニカ夫人に捧げた曲。ニカ夫人とは、パノニカ・ドゥ・コーニグズウォーター男爵夫人。離婚後、ニューヨークに移住し、数多くのジャズ・ミュージシャンを援助、いわゆる「パトロン」ですね。憂いのあるメロディアスな曲、そして演奏。良い曲、良い演奏です。

「ホーンのような右手、ハンマーのような左手」と表現される、シルヴァーのファンキーなピアノ・スタイルがとても良く判る盤である。ブルーノートよろしく、しっかりとリハーサルを積んだであろう演奏は、高テクニックでありながら、破綻が全く無い。アンサンブルもソロもバッチリ決まった素晴らしい内容です。こういうところも、本当にブルーノートらしい。

 
 

東日本大震災から6年10ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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