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2018年1月22日 (月曜日)

「温故知新」なビ・バップ

雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「2017年度ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」が発表された。この「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」って実に重宝で、これが前年のジャズを振り返る良いチャンスで、毎年毎年、雑誌に挙がっているアルバムを順番に聴き直すのだ。これで、前年のジャズのトレンドがまとめて体感出来る。

渡辺貞夫『Re-Bop』(写真左)。昨年2017年のリリース。ナベサダさんが、自身のルーツであるビ・バップをテーマにした、5年ぶりの純ジャズ盤。ちなみにパーソネルは、Sadao Watanabe (as), Cyrus Chestnut (p), Christopher Thomas (b), Brian Blade (ds)。う〜ん、むっちゃ魅力的な、むっちゃ説得力のある人選である。

この盤を聴いてみると良く判るんだが、ナベサダさんのこの盤、メインストリームな純ジャズな内容なんだけど、リズム・セクションの演奏が、とっても「最新式」なのだ。特に、ドラムに、ブライアン・ブレイドを採用しているところが「ニクい」。唄うが如く、ブレイドのビートが明らかに「最新式」なのだ。そこに、安定安心のクリストファー・トーマスのベースが追従する。
 

Rebop

 
この「最新式」のリズム&ビートをバックに、ナベサダさんが「ビ・バップ」なアルトをガンガンに吹き上げていくのだ。最新式の純ジャズのビートに乗った「ビ・バップ」。聴いていて「温故知新」という故事成語を思い出した。正に「故きを温ねて、新しきを知る」演奏内容に感心することしきり。ナベサダさんは、決して「懐古趣味」には走らない。ナベサダさんのアドリブ・フレーズは「新しい」響きに満ちている。

そして、このナベサダさんの「温故知新」なビ・バップに、しっかりと寄り添うように、現代の「ビ・バップ」フレーズを繰り出すサイラス・チェスナットのピアノが、これまた「ニクい」。このチェスナットのピアノも「古くない」。ビ・バップしているんだが「古くない」。このチェスナットの「温故知新」なビ・バップ・ピアノも聴きものだ。ナベサダさんの伴奏に回ったチェスナットのピアノは絶品である。

この盤の触れ込みであった「自身のルーツであるビ・バップをテーマにした純ジャズ盤」を初めて目にした時、いよいよ昔の「ビ・バップ」の音世界の再現に行き着くのか、と感じたのだが、申し訳ありませんでした。昔の「ビ・バップ」の音世界の再現など、とんでもない。旧来のビ・バップの焼き直しでは無い、正に現代の最新式のビ・バップがここにある。聴き応えのある好盤です。

 
 

東日本大震災から6年10ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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