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2018年1月の記事

2018年1月31日 (水曜日)

端正で堅実なオルガン・ジャズ

ブルーノート・レーベルのRVGリマスター盤のリイシューが始まって以来、オルガン・ジャズのアルバムが手に入り出した。実は、ブルーノート・レーベルはオルガン・ジャズの宝庫で、かのジャズ・オルガンの第一人者、Jimmy Smith(ジミー・スミス)を見出し、スターに仕立て上げたレーベルがブルーノートである。総帥アルフレッド・ライオンの慧眼の成せる技である。

ブルーノート・レーベルのアルバム入手し易くなる、ということは、ブルーノート・レーベルのオルガン・ジャズのアルバムの入手もし易くなるということ。ジミー・スミスを始めとして、ブルーノート・レーベルのお抱えジャズ・オルガニスト達のアルバムを次々と入手し、聴き漁った。幸せな時代であった。

そんな中、Freddie Roach(フレディー・ローチ)のアルバムにも出会う。ローチは1931年生まれのジャズ・オルガニスト。1980年に鬼籍に入っているので、49歳の若さでこの世を去ったことになる。ローチのオルガンは「変な癖が無く、端正で堅実」。ギミックを入れたり、変に音を捻ったりはしない。実に「ハモンド・オルガン」らしい音を出す。
 

Down_to_earth

 
このリーダー盤を聴けば、それが良く判る。Freddie Roach『Down to Earth』(写真左)。1962年8月の録音。ちなみにパーソネルは、Freddie Roach (org), Percy France (ts), Kenny Burrell (g), Clarence Johnston (ds)。ギターのケニー・バレルが入っているが、基本的にローチのオルガンをメインにフィーチャーした「ジャズ・オルガン」盤である。

ローチは端正で堅実なオルガンを奔放に弾きまくる。端正で堅実なので、フレーズの展開に破綻を感じたり、ふらつきやつっかえを感じることもない。実に安心して聴けるオルガンである。逆に言えば、安全な弾き回しが中心なので、整い過ぎてスリルに欠ける部分もあるにはある。それでも、これだけ端正で堅実な弾き回しで、自由奔放にアドリブ・フレーズを展開する様は圧巻である。

「ハモンド・オルガン」らしい、くすんだ伸びのある音は、とてもファンキー。ローチの端正で堅実なオルガンと収録された曲の良さが楽しめる、アーシーなオルガン・ジャズの魅力満載の好盤。「変な癖が無く、端正で堅実」なオルガンなので聴き易い。ジャズ者初心者の方々にとっての「オルガン・ジャズ」入門盤にも良さそうです。

 
 

東日本大震災から6年10ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2018年1月30日 (火曜日)

ベビーフェイスはお気に入り

オルガンの音が好きである。もともと、子供の頃、クラシック・ピアノを習っていたので、アコピの音はとても馴染みがあって好きなんだが、オルガンの音は、僕にとっては別格。ピアノ教室に置いてあった、ハモンド・オルガンの音は特にお気に入り。なんて言ったら良いのか、オルガンのくすんだような伸びのある、ゴスペルチックでファンキーな音色は、聴いていてワクワクする。

当然、ジャズでもオルガンのジャズが良いのだが、僕がジャズを聴き始めた1970年代後半、オルガンがメインの純ジャズ盤はなかなか手に入らなかった。まだ、ジャズ盤専門店に通うなんて技は知らないから、普通のレコード屋では、まず見当たらない。オルガン・ジャズのアルバムが手に入り出したのは、ブルーノートのRVGリマスター盤のリイシューが始まってからである。

そのブルーノートのRVGリマスター盤のリイシューが始まって、真っ先に入手したオルガン・ジャズ盤が、Baby Face Willette『Face to Face』(写真左)。1961年1月30日の録音。ちなみにパーソネルは、Baby Face Willette (org), Grant Green (g), Fred Jackson (ts), Ben Dixon (ds)。いや〜異色のパーソネル。ブルーノートならではですね。
 

Face_to_face

 
僕は、この攻撃的でストイックなオルガンの音色が大好き。ファンクネスを前面に押し出しながらも聴き手に迎合せず、攻めのオルガンを貫き通すベビーフェイスは「僕のお気に入り」。オルガンの音色もストレートで切れ味良く、甘さは無い。ダンディズム溢れる、硬派で雄々しいオルガンのフレーズは聴いていて爽快感抜群。

サイドメンも好演に次ぐ好演。豪快なR&B系テナー、フレッド・ジャクソンの参加が珍しい。ストレートにダイナミックにテナーを吹き上げる。テクニックとか二の次、テナーらしい豪快な吹きっぷりが楽しい。そして、パキパキ、シングルトーンなファンキー・ギター、グラント・グリーンが良い。ベビーフェイスのオルガンとの相性が抜群。双方の魅力的な音色が相乗効果を生み出して、爽やかなファンクネスを創出している。

ベン・ディクソンのドラムも演奏全体のリズム&ビートを一手に引き受け、ダイナミックなオルガン、テナー、ギターを鼓舞しまくる。ブルーノート・レーベルならでは、鏡絵の様なロゴタイプが粋なアルバム・ジャケットも、とってもお洒落。オルガン・ジャズ盤の好盤であり、入門盤でもある。僕のオルガン・ジャズの愛聴盤です。

 
 

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2018年1月29日 (月曜日)

こんなアルバムあったんや・96

久し振りに「マッコイ・タイナー」が聴きたくなった。マッコイ・タイナーと言えば、1960年代、ジョン・コルトレーンの「黄金のカルテット」のピアニストとして、その名を轟かせ、コルトレーン亡き後、特に1970年代は、そのメリハリの効いた、力強いタッチの「ハンマー奏法」によって、大人気ピアニストとなった。

1980年代以降、ジャズ者に飽きられたのか、その人気は鳴りを潜めたが、ピアニストとしての力量は昔のまま。奏法も買えること無く、流行に迎合することも無く、コルトレーンの「黄金のカルテット」からの、メリハリの効いた、力強いタッチの「ハンマー奏法」は一切、変えることは無い。実に硬派で実直な職人的ピアニストである。

そんなタイナーにも若かりし頃はあった訳で、まだまだ、彼の個性である、メリハリの効いた、力強いタッチの「ハンマー奏法」の萌芽は聴かれるには聴かれるが、まだ個性として確立していない、発展途上のタイナーもなかなかに味わい深いところがある。若々しいというか、瑞々しい堅実なタッチのタイナーが、1962年から1964年の「Impulse! レーベル」の諸作に聴くことが出来る。
 

Mccoy_tyner_plays_ellington

 
このアルバムは、そんな「Impulse! レーベル」の諸作の最後のリーダー作になる。McCoy Tyner『Plays Ellington』(写真左)。1964年12月の録音。ちなみにパーソネルは、McCoy Tyner (p), Jimmy Garrison (b), Elvin Jones (ds), Willie Rodriguez, Johnny Pacheco (Latin-perc)。コルトレーンの「黄金のカルテット」からコルトレーンを抜いた、リズム・セクションの演奏。

1964年12月と言えば、コルトレーンの「黄金のカルテット」は、かの傑作『A Love Supreme』を録音した時期、この『Plays Ellington』は、この『至上の愛』を録音する直前のリズム・セクションの演奏を捉えたものになる。この直後、『至上の愛』を録音するとは思えないほど、堅実でオーソドックスなピアノ・トリオ演奏。エリントンの曲を十分に理解し、タイナーなりに個性を活かしつつ上手くアレンジした、実に趣味の良い演奏が繰り広げられている。

特に尖ったところはないんだけど、とっても誠実で堅実なピアノ・トリオの演奏で、エリントン・トリビュートの企画盤としても、優れた内容の盤になっている。が、我が国では、なかなかジャズ盤紹介本などで採り上げられることが殆ど無い、知る人ぞ知る「隠れ好盤」である。いかついジャケットに怯まず、一度は耳にして欲しい好盤である。

 
 

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2018年1月28日 (日曜日)

多様性と独創性のサード盤

ジャズの合間の耳休め。今日も「ガラッと耳の雰囲気を変えたい時」。今日もLed Zeppelin(レッド・ツェッペリン・略してZep)を聴く。Zepの特徴は素晴らしい疾走感と濃厚なロック・グルーヴ、そして、ダイナミズムと多様性。この最後の「多様性」を最大限発揮したのは、サードアルバム。

『Led Zeppelin Ⅲ』(写真)。1970年10月のリリース。このアルバムは、Zepのアルバムの中でも最大の「問題作」とされる。冒頭の「mmigrant Song(移民の歌)」からして、曲調は従来のハードロック基調だが、響きはどこか「ワールド・ミュージック」風。ルーツ・ミュージック風の旋律の響きは、この曲だけでも、Zepの多様性を十分に感じさせてくれるものだった。

圧巻は2曲目以降。2曲目の「Friends」を聴くと「オヨヨ」と首を傾げたくなる。アコギ中心の演奏なのだ。僕はこの盤を初めて聴いたのは1975年。まだまだ、ロック小僧の耳には、アコギの演奏は「軟弱」に聴こえた。当時、ロックといえば「エレギ」。なんでZepがアコギの演奏なんや、とZepに裏切られた気がした。全くの「お子様」であった(笑)。

リリース当時の世間の評価も僕と同じだったみたいで、アコギの曲が多く、Ⅰ&Ⅱに続いて「ハードなロック」を期待したファンからは「軟弱」と受け取られ、賛否がはっきりと別れた。しかし、今の耳で聴けば、全くそんな感覚は感じない。逆に、ルーツ・ミュージックの雰囲気を導入したことにより、Zepの音楽性の幅が凄く広がった感じがする。言葉は悪いが「単なるハードロック馬鹿」からの脱却を感じる内容である。
 

Led_zeppelin_2

 
実はZep自体、それが第一の狙いだったようで、「単なるハードロック・ヘヴィメタルバンドではない事を実証するというよりも、進歩のないバンドではないという事を証明したかった」と語っている(Wikiより引用)。それでも、僕はそれが理解できる様になったのは、30歳を過ぎた「ロックおじさん」になった頃。Zepの音の全歴史を俯瞰して振り返れる様になってからである。

収録曲の半分以上がアコギ・サウンド(A-2およびB面全曲)ではあるが、アコギが変則チューニングであったり、リズムがワールド・ミュージック風であったり、演奏テクニックやアレンジに凝った工夫がなされており、アルバム制作のスタジオ・ワークという点では、当時からして相当に秀逸であり、他のロックバンドに比して、突出して独創的である。

アルバム・ジャケットも独創的。豪華な見開きジャケであり、加えて、表ジャケットが中空になっていて、中に回転する円盤が仕込まれている。この円盤を回転させると、ジャケットにくり抜かれた穴から、色々な絵が見えるという凝った造りになっている。しかし、これが、実はペイジの意に反している。

もともとは、休暇をとった土地「ブロン・イ・アー」で感じた自然の営み、生命の流転といった感覚を表現すべく、農事暦や動物の繁殖サイクルなどを回転する円盤によって順次見せる、というデザインだったとのこと。デザイナーの誤解とセンスの無さによって、ポップなジャケットになってしまったそうだ。なるほど。僕もこのポップなデザインはセンスが無いと感じていたので、ペイジの怒りは良く判る(笑)。

 
 

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2018年1月27日 (土曜日)

Zepオリジナルなセカンド盤

ジャズの合間の耳休め。ジャズを聴き続けて、ちょっと耳休めをする時、大体が70年代ロックのアルバムを選盤するのだが、ジャズの流れ、ジャズの雰囲気を継続したい時はジャズに通じる、ジャズ・ロック系やプログレ系のアルバムを聴く。逆に、ガラッと耳の雰囲気を変えたい時は、ジャズとは全く関係の無い内容のアルバムを選盤する。

今日は「ガラッと耳の雰囲気を変えたい時」。久振りに、Led Zeppelin(レッド・ツェッペリン・略してZep)を聴く。Zepはお気に入りのロックバンドで、1970年代で最高のロックバンドは何か、と問われれば、迷わず「レッド・ツェッペリン」と答える。その曲の素晴らしさ、その演奏力の素晴らしさ、そのルックスの格好良さ、揃いも揃った3拍子。

そんなZepのアルバムの中から、今回は『Led Zeppelin Ⅱ』(写真左)。1969年10月のリリース。1970年代だけでなく、ロックの傑作の一枚。冒頭の「Whole Lotta Love(胸いっぱいの愛を)」から、ラストの「Bring It on Home(ブリング・イット・オン・ホーム)」まで、素晴らしい疾走感と濃厚なロック・グルーヴ、そして、ダイナミズムと多様性。ZepはZepのみの音楽性を形成していた。

その「Zepのみの音楽性」を初めて世に出したのが、この『Led Zeppelin Ⅱ』だろう。先の『Led Zeppelin Ⅰ』は、ブルース・ロックのバリエーションに留まっている。ファーストアルバムということもあって、冒険をせず、世間が耳慣れた「ブルース・ロック」を基本にまとめている。非常にクレバーな戦略である。ファースト盤でファンをグッと惹き付けておいて、セカンド盤で勝負、である。
 

Led_zeppelin

 
ブルースロックの影が微かに感じられる部分もあるが、この盤の演奏のほとんどが「Zepオリジナル」。僕はこの盤を1975年の2月頃に聴いたが、度肝を抜かれた。それまで、ロックやポップスの曲を聴いてきたが、この『Led Zeppelin Ⅱ』の音は、今までに聴いたことの無い音のオンパレード。そんなオリジナルな音が、アルバム全編41分29秒の間、切れ目無く続くのだ。

今の耳で聴くと、ジョン・ポール・ジョーンズ(ジョンジー)のベースとジョン・ボーナム(ボンゾ)の唯一無二は、リズム&ビートの存在が大きい。この2人のリズム・セクションのリズム&ビートは、独特のグルーヴを生み出す。その独特のグルーヴが「Zepオリジナル」の源である。

その「Zepオリジナル」のグルーブをベースに、ペイジの個性的なエレギが乱舞する。これまた、ペイジのエレギの音が独特なんですよね。チューニング、アタッチメント、どれをとっても「ジミー・ペイジ」のオリジナル。そのペイジのオリジナルが、ジョンジーとボンゾの「Zepオリジナル」のグルーヴに乗って増幅される。

そんな「Zepオリジナル」な音をバックに、ロバート・プラントのボーカルが炸裂する。このロバート・プラントのボーカルも「それまでに聴いたことが無い」ボーカルなので、結局、まとめると、Zepって、それまでに聴いたことの無い音が集まった「ロック界の最大の個性」なんだと思う。Zepの前にZep無し、Zepの後にZep無し。フォロワーの無い、孤高の個性が、この『Led Zeppelin Ⅱ』に詰まっている。

 
 

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2018年1月26日 (金曜日)

こんなアルバムあったんや・95

毎年のことではあるが、雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を読むと、へぇ〜、こんなアルバムが出てたんや〜、なんて、思わず感心してしまう盤が何枚か、絶対に出てくる。今年も何枚かあって、最近、ちょっとヘビロテで楽しんでいる。

そんな中の1枚がこれ。Megapteras『Full Throttle(フル・スロットル)』(写真左)。Megapteras=メガプテラス と読む。メガプテラスは、黒田卓也(tp)、西口明宏(ts, ss)、宮川純(p, key)、中林薫平(b)、柴田亮(ds)からなるユニット。2011年結成。この盤は、2016年10月、メンバー全員がニューヨークに渡り録音した、気合いの入ったアルバムである。

雰囲気は、コンテンポラリーな純ジャズ、若しくは、現代の尖ったスムース・ジャズ。どっかで聴いたことがあるなあ、と思ったら、そうそう、ロバート・グラスパー等の現代ジャズ・シーンの音のトレンドにフィットしている。但し、やっぱり面白いのは、純日本人バンドの場合、ファンクネスは漂ってはいるんだが「乾いている」。乾いたファンクネスが、日本人らしくて良い。
 

Full_throttle

 
冒頭のタイトル曲から、緩やかではあるが、テンションは適度に張っていて、楽々に演奏しているようで、実はかなりハイテクニックな演奏になっていて、聴き進めていくうちに、飽きるどころか、適度なテンションを保ったまま、徐々に惹き込まれていく。なんでかなあ、と思って聴いていたら、どうも「中林、柴田のリズムが、太い音色でビートを刻む」ところにありそうですね。

リズム&ビートのグルーブ感が半端ない。黒田と西口の2管フロントの存在感が抜群で、ソロ、ユニゾン&ハーモニー、ともに充実している。相性が良いのだろう。そして、音を最後にバッチリと決めているのが、宮川のキーボード。エレピ、アコピ共に良い味出している。心地良いグルーブ感。この雰囲気の演奏は現代のコンテンポラリーな純ジャズだろう。

現在NYのシーンで熱い注目を集める、チリ出身の注目シンガー、カミラ・メザが参加した、ボーカル付きの演奏などは、スムース・ジャズの雰囲気濃厚。それでも、バックの演奏は結構尖っていて聴き応えがある。いや〜、良いアルバムですねえ。こんなアルバムが出ていたなんて、全然、知らなかった。今、我がバーチャル音楽『松和』で、ちょくちょく、かかっています。

 
 

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2018年1月25日 (木曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・63

硬派な純ジャズを聴き続けていると、フッと休みたくなる時がある。気分転換したいなあ、という気持ちになる時がある。そんな時、70年代ロックを聴くのも「アリ」なのだが、やっぱりジャズを継続したいなあ、という時は「ジャズ・ロック」を聴くことが多い。クロスオーバーやフュージョンじゃあないところが自分でも面白い。

クロスオーバーやフュージョン・ジャズを聴くときは、確実に「クロスオーバー・ジャズ」や「フュージョン・ジャズ」を聴くのだ、と構えて聴くので、純ジャズの合間の気分転換という感じにはならない。純ジャズの合間の気分転換には「ジャズ・ロック」が良い塩梅なのだ。これは、ジャズを聴き初めて、3年目くらいからズッとである。

で、今日の昼下がりに選んだ「ジャズ・ロック」盤が、Ronnie Laws『Pressure Sensitive』(写真左)。1975年のリリース。パーソネルを眺めても、知らない名前ばかりなので割愛。しかし、70年代ブルーノートのアルバム・ジャケットのデザインって、犯罪的な「ダサさ」である(笑)。これでは、普通のジャズ者の方々は手に取らないだろう。でも、これが良いのだ。
 

Pressure_sensitive

 
聴けば、ライト感覚の、ビートの効いた、ファンクネス溢れる「ジャズ・ロック」である。ビートは「8ビート」。ビートの佇まいはファンク。軽めのファンク。どっしりとグルーブ感がのし歩くのでは無い。あっさりスッキリと軽くファンクネスをかましつつ、8ビートのジャズ・ロック。軽めの「ノリ」なので、聴き易い。1975年の音だが、あまり古さを感じさせないところが不思議。

リーダーのロニー・ロウズは、ヒューバート・ロウズの弟で、フュージョン系のサックス奏者。1950年生まれ。今年で68歳。有名なキャリア話としては、アース・ウインド&ファイアに加入し、彼等のCBSへのデビュー・アルバムに参加した、というところ。なるほど、ジャズらしからぬ、R&Bっぽいファンクネスが漂うのは、そういうキャリアが影響しているんやな。なるほど「合点、合点」である。

70年代ブルーノートは、こういう怪しげな「ジャズ・ロック」のアルバムが多くあって、なかなか味わい深いものがあります。しかし、ジャケットが酷い、というか、凄い(笑)。怪しげな、もしくは意味不明なジャケットがてんこ盛り。これが、ツボに填まるとなかなか味わい深くて、病みつきになったりする。70年代ブルーノートは、コレクターからすると、意外と面白い。

 
 

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2018年1月24日 (水曜日)

井上銘の「リーダー作第3弾」

雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」を細かにチェックしていて、久し振りにこのギタリストのリーダー作を雑誌で見た。井上 銘(May Inoue)である。彼のデビュー盤の『First Train』を聴いて、これは将来、楽しみなギタリストやなあ、という印象を持ったのが、2011年のこと。

それから、2013年に、セカンド盤の『Waiting For Sunrise』をリリース。それから、昨年の2017年まで、リーダー作が途絶えている。6年間で2枚のリーダー作はあまりに少なすぎる。でも、Twitterを見ている限り、元気にプレイしているみたいで、なかなかリーダー作をリリースする機会に恵まれないだけか、とちょっと安心はしていた。

で、「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」で、昨年、3枚目のリーダー作をリリースしていたことに気がついた。ほんま、知らんかった。その3枚目のリーダー盤とは、井上 銘『STEREO CHAMP』(写真左)。ちなみにパーソネルは、井上 銘 (g), 類家 心平 (tp), 渡辺 ショータ(key,p),  山本 連 (b), 福森 康 (ds)。
 

Stereo_champ_1

 
内容的には、ずばり「エレ・マイルス」。類家のトランペットが、ちょっとマイルスのトランペットに似ていて、バックのリズム&ビートが「エレ・マイルス」を想起させる。曲によっては、明らかに「ウェザー・リポート」を想起させる。エレギが活躍する「エレ・マイルス」もしくは「ウェザー・リポート」。いわゆる「エレクトリック・ジャズ」好きには「ツボ」な内容である。

しかし、このリーダー盤で、リーダーの井上はエレギを弾きまくる訳では無い。どちらかと言えば、バッキングに回って、フロントの類家のトランペットの惹き立て役に回っている感じなのだ。確かに、類家のトランペットが目立っている。というか目立ちすぎの様な感じがする。エレギとトランペット、フロントを分け合うには、音の線が細い分、エレギはちょっと分が悪い。

とは言え、井上のエレギは随所に光るものがある。このリーダー盤では、ギタリストというよりは、演奏全体を組み立て展開する、いわゆる「プロデューサー」的な、総合的なジャズメンとしての魅力の方が前面に出ている。エレギ+キーボード・トリオの組合せでやって欲しいなあ。井上のエレギは「ウェザー・リポート」的雰囲気の演奏が合っている様な感じがする。

 
 

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2018年1月23日 (火曜日)

スターンの5年振りの新作です

この季節のジャズの楽しみのひとつ。雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」をぼ〜っと眺めていて、マイク・スターン(Mike Stern)が新作をリリースしているのに気がついた。おぉ、完全に見落としていたぞ。マイク・スターンって、意外と聴くんですよね、私。その新作とは、Mike Stern『Trip』(写真左)。

前作はエリック・ジョンソンとの2人名義で、2014年にリリースされた『Eclectic』だが、スターン単独の名義では『All Over The Place』以来5年ぶりの新盤になる。相変わらずの「スターン節」が聴ける好盤である。しかし、アルバムの後半に進むにつれて、新境地を開拓していることに気がつく。冒頭のタイトル曲「Trip」から暫くは、これまでの「スターン節」。スターンって、本当にマイルスが好きだったんだろうなあ、と思うくらい、スターンが在籍した頃の「エレ・マイルス」を彷彿とさせる音世界が広がっている。

この「エレ・マイルス」を踏襲した曲でのスターンは、以前からの「スターン節」。金太郎飴の如く、口の悪いジャズ者の方々からすると「マンネリのスターン」である。でも、このスターン節が良いんだよな。好みというのはそういうもの。スターンはそこは徹底していて、初ソロ盤からずっと同じ「スターン節」で通している。
 

Trip_mike_stern

 
が、この盤の後半の曲で「あれっ」と思う瞬間がある。7曲目のボーカル入り「Emilia」から「Hope For That」「I Believe You」 は、ぼんやり聴いていたら「これって、パット・メセニー」っと思ってしまう。スターンがフォーキーでネイチャーなエレギを弾いている。ラス前、10曲目の「Scotch Tape And Glue」から、ラストの「B Train」は、スターンお得意のロック・フュージョンでは無く、コンテンポラリーな純ジャズっていう風情の、硬派でメインストリームなジャズを展開している。

新境地という意味では、この「硬派なメインストリームなジャズ」の路線が良い様に思う。フォーキーでネイチャーなエレギはあまりにパットに似すぎている。しかし、スターン、良い感じでエレギを弾いているなあ。しかし、スターン自身は大変な状況に瀕している。この新盤『Trip』の録音の後だったようだが、スターンは、昨年の7月、マンハッタンの自宅前でタクシーを降りたところで建築物の破片に躓き、両腕を折るという大事故に遭っている。

両腕を骨折しただけでなく、神経の損傷もおこし、右手でピックを持つことさえも出来ない大事故。その後2回目の手術を行い、神経の状態は良くなってはきたが、まだ、右の指に糊でピックをくっつけて弾く状態らしい。まだまだ大変な状態の様だが、早く確実に良くなって欲しい。そして、これからもずっと、スターン節を聴かせて欲しいのだ。

 
 

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2018年1月22日 (月曜日)

「温故知新」なビ・バップ

雑誌「ジャズライフ」のディスク・グランプリ、「2017年度ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」が発表された。この「ジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤー」って実に重宝で、これが前年のジャズを振り返る良いチャンスで、毎年毎年、雑誌に挙がっているアルバムを順番に聴き直すのだ。これで、前年のジャズのトレンドがまとめて体感出来る。

渡辺貞夫『Re-Bop』(写真左)。昨年2017年のリリース。ナベサダさんが、自身のルーツであるビ・バップをテーマにした、5年ぶりの純ジャズ盤。ちなみにパーソネルは、Sadao Watanabe (as), Cyrus Chestnut (p), Christopher Thomas (b), Brian Blade (ds)。う〜ん、むっちゃ魅力的な、むっちゃ説得力のある人選である。

この盤を聴いてみると良く判るんだが、ナベサダさんのこの盤、メインストリームな純ジャズな内容なんだけど、リズム・セクションの演奏が、とっても「最新式」なのだ。特に、ドラムに、ブライアン・ブレイドを採用しているところが「ニクい」。唄うが如く、ブレイドのビートが明らかに「最新式」なのだ。そこに、安定安心のクリストファー・トーマスのベースが追従する。
 

Rebop

 
この「最新式」のリズム&ビートをバックに、ナベサダさんが「ビ・バップ」なアルトをガンガンに吹き上げていくのだ。最新式の純ジャズのビートに乗った「ビ・バップ」。聴いていて「温故知新」という故事成語を思い出した。正に「故きを温ねて、新しきを知る」演奏内容に感心することしきり。ナベサダさんは、決して「懐古趣味」には走らない。ナベサダさんのアドリブ・フレーズは「新しい」響きに満ちている。

そして、このナベサダさんの「温故知新」なビ・バップに、しっかりと寄り添うように、現代の「ビ・バップ」フレーズを繰り出すサイラス・チェスナットのピアノが、これまた「ニクい」。このチェスナットのピアノも「古くない」。ビ・バップしているんだが「古くない」。このチェスナットの「温故知新」なビ・バップ・ピアノも聴きものだ。ナベサダさんの伴奏に回ったチェスナットのピアノは絶品である。

この盤の触れ込みであった「自身のルーツであるビ・バップをテーマにした純ジャズ盤」を初めて目にした時、いよいよ昔の「ビ・バップ」の音世界の再現に行き着くのか、と感じたのだが、申し訳ありませんでした。昔の「ビ・バップ」の音世界の再現など、とんでもない。旧来のビ・バップの焼き直しでは無い、正に現代の最新式のビ・バップがここにある。聴き応えのある好盤です。

 
 

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2018年1月21日 (日曜日)

最悪のオリジナル・ジャケだけど

ジャズ・ギタリストの好みについては、よく他のジャズ者の方々から「ちょっと変わっている」と言われる。確かに、あまりレジェンド級のギタリストのアルバムを選盤することは少ない。どちらかと言えば、70年代に頭角を現した「ニュー・ジャズ世代」のギタリスト中心に好みが偏っているので、「ちょっと変わっている」と言われても仕方が無い。

それでも、ジョー・パスなども聴くんですよ。パスはとにかくテクニックが超絶技巧、それも飛び抜けていて、聴いていて、惚れ惚れするというか、聴き終えた後で、爽快感を感じるというか、それほど、スカッとするほどのテクニックの素晴らしさなのだ。若い頃、麻薬中毒で苦しんだそうで、相当な弾き手にもかかわらず、リーダー作はさほど多く無い。

1970年代に入って、1年に1作のペースで、コンスタントにリーダー作をリリースする。これって、意外と凄いことで、1970年代って、ジャズはクロスオーバー〜フュージョン・ジャズ全盛。純ジャズはその存在が無くなるといった事態は避けられてはいたが、苦しい立場に追い込まれてはいた。そんな中、ジョー・パスは飄々と内容のあるリーダー作をリリースし続けた。
 

Better_days_1  

 
そんな中の異色の一枚。Joe Pass『Better Days』(写真)。1971年の作品。ちなみにパーソネルは、Joe Pass (g), Joe Sample (p), Tom Scott (ts), Ray Brown (b), Carol Kaye (b) , Paul Humphrey (ds), Earl Palmer (ds), Milt Holland, Conte Candoli, J.J.Jphnson (horns)。米国西海岸ジャズ・シーンからのメンバー選定である。

内容が面白い。1971年の作品にもかかわらず、内容的には「フュージョン・ジャズ」なのだ。当時、ジャズとロックの融合という触れ込みの「クロスオーバー・ジャズ」が流行っていたが、この盤の内容はクロスオーバーでは無い。1970年代中盤〜後半に一世を風靡する「フュージョン・ジャズ」なのだ。もちろん、パスはそれを意識して、この盤を作った訳ではないだろう。リラックスして聴き易い、ムーディーなジャズをやったらこうなった、って感じかな。

ジャケットが凄い。「最悪のオリジナル・ジャケ」(写真左)と呼ばれている。2006年だったか、この盤がこの「最悪のオリジナル・ジャケ」でリイシューされて、ちょっと話題になった。確かに凄い、確かに間抜けなジャケットで、これでは触手が伸びないだろう(笑)。内容が素晴らしいと知っているからこそ、この「最悪のオリジナル・ジャケ」でも手が伸びる。確かに内容は素晴らしい。パスの代表的好盤の一枚だと言って良い。

 
 

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2018年1月20日 (土曜日)

ホテル・カリフォルニア・40周年

40周年。あれから40年になるのか。リリースは、1976年12月8日。まだ、我が国ではメジャーな存在になる一歩手前の米国西海岸のバンドで、このアルバムのリリース時、暫くはそんなに話題にならなかった記憶がある。当然、後に名曲とされ、世界的に大ヒットしたタイトル曲だって、このアルバムの発売時点では、別の曲「New Kid in Town」(全米1位を獲得)がシングル・カットされていた。

Eagles『Hotel California』(写真)。米国西海岸ロックの雄、イーグルスの5作目のアルバム。前作、1975年6月リリースの『One of These Nights(呪われた夜)』が、イーグルスのアルバムとして初めて、加えて、1976年2月リリースの『Their Greatest Hits 1971-1975』も続いて、全米No1ヒットを獲得し(確かにこの2枚は良かった)、米国では次作への期待が高まる中でのリリースであった。

日本ではあんまり盛り上がっていなかったと記憶している。まだまだ、米国西海岸ロックはマイナーな存在で、僕は当時、高校生で、1976年の夏は、この『呪われた夜』や『グレイテスト・ヒッツ 1971-1975』を聴きまくっていたんだが、周りのロック小僧から、変わり者扱いされたことを覚えている。そんな環境での、この『ホテル・カリフォルニア』のリリースである。当時、意外と地味であった。

最初はアルバムを買わなかった。FM大阪の人気音楽番組「ビート・オン・プラザ」で全曲エアチェック出来た。1976年12月と言えば、僕は高校3年生、大学受験まっしぐら。ではあるが、高校時代、遊びに遊んだので「浪人確定」の状態で、精神的にドップリ暗くなっての初『ホテル・カリフォルニア』であった。そして、聴いてビックリ。ハードなロックな雰囲気がメイン。それまでのフォーク・ロックな雰囲気は大きく後退していた。
 

Hotelcalifornia_2

 
本作から加入したギタリスト、ジョー・ウォルシュの影響が大きいとされる。が、恐らく、リーダーのグレン・フライの意向が強く働いたのだろう。しかし、これでは売れるかもしれないが、他のロック・バンドにも出来る音世界であり、イーグルスの個性が急速に希薄になった印象を受けた。しかしながら、収録された曲はどれもが出来が良く、キャッチャーな内容で、この盤は売れるだろうな〜、と思った。

以前からのフォーク・ロックな雰囲気の曲もあるにはある。先にシングル・カットされた(全米1位を獲得している)、唯一J.D. サウザーが絡んだ「New Kid in Town」と、皮肉にも、ジョー・ウォルシュの作である「Pretty Maids All in a Row」、そして、この後、バンドを脱退するランディ・マイズナー作の「Try and Love Again」の3曲。僕はこの3曲が大好きで、この3曲の存在が故に、この3曲を楽しみに、今でもこの『ホテル・カリフォルニア』を聴き直す位だ。

ヘンリー&フライの楽曲は全て、ハード・ロックなテイスト曲ばかり。それでも出来は良い。その最たる曲が冒頭のタイトル曲「Hotel California」である。印象的なアルペジオと異常に長い前奏が印象的なハード・テイストのロック・ナンバー。当時、この曲だけを聴けば、イーグルスの曲とは思わないだろう。この曲が追加でシングル・カットされて売れに売れた。でもねえ、僕は当時、あんまり好きじゃなかったなあ。

そんな『ホテル・カリフォルニア』が発売されて40年。この盤は米国西海岸ロックの名盤として、その地位を不動のものとした。しかし、この盤のハードなロックテイストへの転身が、イーグルスというバンドの個性をそぎ落とし、袋小路に陥る。次作『ロングラン』を苦しみ抜いてリリースした後、イーグルスは空中分解する。振り返れば、この『ホテル・カリフォルニア』は、イーグルスの最後の輝きであった。

 
 

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2018年1月19日 (金曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・62

ネットの音楽ダウンロード・サイトって、かなり便利である。アルバムを検索出来るし、1〜2分間、曲の試聴も出来る。また、リコメンド・メニューが充実しているサイトもあって、これがとっても便利。例えば、日頃、愛用しているApple Musicの「For You」というリコメンド・メニューは重宝である。

New Music Mixというメニューでは、事前にお気に入り登録しているジャンルの新盤から、お勧めの曲を選んで聴かせてくれる。このメニューでは、特にジャズのジャンルの新盤をチェック。そして、Chill Mixというメニューでは、リコメンド・エンジンが選んだ、お勧めのアルバムから1曲ずつ選曲して聴かせてくれる。このメニューでは、聴いたことの無いアルバムを試聴でチェックする。

今回、このChill Mixを覗いていて、見つけたアルバム。これは通常、ネットを徘徊しているだけでは見つけることが難しいアルバムである。こういう時、コメンド・エンジンが選んでくれる、僕の好みにあったアルバムは実に参考になるし、あれこれ探し続ける手間が省ける。そのアルバムとは、L'Image『2.0』(写真左)。L'Image=リマージュ。元々は30数年前の幻のグループの最新盤。2009年4月のリリース。

この盤のキャッチコピーが「一枚もアルバムを残すことなく消滅した70年代の幻のスーパーバンドが、30余年を経てついに全貌を現す!伝説のホワイト・エレファントとステップスの間に存在した、正真正銘の幻のスーパーバンドがついに登場!」。ん〜っ。ホワイト・エレファントと言えば、マイク・マイニエリやブレッカー兄弟らのことか、なんて、思わずワクワクする。
 

Limage_2

 
パーソネルを並べた方が早いだろう。Mike Mainieri (vib), Warren Bernhardt (key), David Spinozza (g), Tony Levin (b), Steve Gadd (ds)。うへ〜、なんちゅうメンバーじゃ。もう一度言う。「マイク・マイニエリ、ウォーレン・バーンハート、デビッド・スピノザ、トニー・レヴィン、スティーヴ・ガッド」。フュージョン・ジャズを創り上げた、名うての名手達である。

出てくる音は、絵に描いた様な往年のフュージョン・ジャズ。マイニエリのヴァイブ、バーンハートのキーボード、スピノザのギター、レヴィンのベース、そして、ガッドのドラム。どれをとっても、1970年代、フュージョン全盛時の音がてんこ盛り。しかし、さすがに21世紀に入ってからのリリース。シュッと垢抜けしている。それが、とっても粋である。

ソフト&メロウな演奏が心地良い。キャッチャーなフレーズが心地良い。このアルバムには、フュージョン・ジャズの美味しいところが全て揃っている。こういう、絵に描いた様なフュージョン・ジャズのアルバムが、21世紀になってリリースされるなんて。いやはや、びっくりぽん、である(笑)。

このリリース当時、平均年齢が70歳にならんとする、フュージョン・ジャズのレジェンド達のパフォーマンスの巧みさと爽快感。いや〜聴き応え満点。音楽喫茶の昼下がりにピッタリの、レジェンド達による「現代のフュージョン・ジャズ盤」。こういう盤があったなんて、全く知らなかった。ありがとう「Chill Mix」である(笑)。

 
 

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2018年1月18日 (木曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・61

寒い冬の昼下がり。南向きの窓から射す陽射しがちょっと眩しい。暖房が効いて暖かな部屋。昼ご飯を食べた体はちょっとホカホカして、とにかく眠い。昼下がりの音楽喫茶は人がまばら。皆、眠そうに目をトロンとさせている。そういう時に流すジャズは、流麗でキャッチャーな「フュージョン・ジャズ」が良い。

加えて、耳に心地良い刺激を与えてくれるギター・フュージョンが良い。キーボードなどの「流麗なフレーズ」が来ると、絶対に寝る(笑)。リズム&ビートが小粋に効いて、お洒落なグルーヴ感が心地良い、ギター・フュージョンが良い。ちょっと人がまばらな、ホカホカ暖かい音楽喫茶に流すにピッタリな、ギター・フュージョンのアルバムを選盤する。

Yellowjackets『Mirage a Trois』(写真左)。邦題『マリブの旋風』。1983年のリリース。あたたかい音のキーボードを主体としたサウンド。そこにロベン・フォードのエレギがうまく絡む。このエレギの音が結構、心地良い刺激で、ほんわかした冬の昼下がりの耳に、とっても心地良い刺激に響く。ロベン・フォードは「Top Secret」「Goin' Home」「Man In The Moon」「Pass It On」の4曲にクレジットされいる。
 

Mirage_a_trois

 
心地良いエレギの使い手はもう一人いる。マイク・ミラーである。キーボードが主役のサウンドに、でしゃばらず、ほど良き主張をしつつ、心地良い刺激を醸し出す。良い感じのエレギで、僕は主役のキーボードよりも「主役」だと感じる。「Elamar」「Man In The Moon」「Nimbus」「I Got Rhythm」の4曲にクレジットされている。

アルバム全編に渡って、明るく幸福感溢れる、ポジティヴなフュージョン・ジャズが展開される。軽快感、爽快感も心地良く、タイトでリズミカルなリズム&ビートは、そこはかとなく「ファンクネス」も漂っている。後のスムース・ジャズど真ん中な、リリコンのパフォーマンスもメロディアスで、とても聴いていて心地よさ抜群。

ラッセル・フェランテのキーボードがメインのサウンドなんですが、そこに実に効果的に絡むロベン・フォードとマイク・ミラーのエレギが印象的。僕はこのフュージョン盤は、ラッセル・フェンテのキーボードがメロディアスで魅力的ですが、実は「エレギがメイン」だと感じています。そういう意味では、ギター・フュージョンというよりは、ギターが効果的に響くフュージョンと言った方が良いですね。好盤です。

 
 

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2018年1月17日 (水曜日)

モンク・トリビュートの変わり種

モンクの楽曲はフレーズが独特。テーマの旋律の流れが独特。少なくとも、クラシックの楽曲の様に、例えば、モーツアルトやシューベルトの様に、流麗で聴き心地の良い旋律の流れでは決して無い。あっちこっち飛んだり跳ねたり。立ち止まったかと思ったら走り出す。硬軟自在、緩急自在、高低自在、既成概念に囚われないフレーズの数々。

モンクの楽曲はそんな独特のフレーズ、独特の旋律の流れが真骨頂。クラシックの流麗で聴き心地の良い旋律が全てとするオーディエンスの方々からすると、絶対に許せない、不協和音にも似た「予測不可能」なフレーズ。決して、スコアに落とすことの無い、自由度の高い、即興性の高い旋律の流れ。これが「填まる」と、こんなにも刺激的で心地良いフレーズって他に無いと、思いっきり「クセ」になる。

『Monk Suite : Kronos Quartet Plays Music of Thelonious Monk』(写真左)。1985年の作品。そんなセロニアス・モンクの楽曲の独特のフレーズ、独特の旋律の流れを愛でることが出来る、格好の「変わり種」盤である。Kronos Quartet(クロノス・カルテット)は米国の「弦楽四重奏」。1978年より現在までサンフランシスコを拠点に活動を続けている。日本でクロノス・カルテットが一般的に認知されたのはこのアルバムが出た時だった、と記憶している。
 

Monk_suite_kronos_quartet_plays_mus

 
クラシックの弦楽四重奏が「ジャズ」を「モンク」をやる。クラシックが「ジャズ」に、クラシックが「モンク」にアプローチする、という体で、この弦楽四重奏はクラシックでは無いが、なんとかジャズになっている。弦楽四重奏なので、即興のアドリブ・フレーズを弾きまくる、という訳にはいかないだろう。しっかりとスコアに落として、即興風なアドリブ・フレーズを展開するのだが、これがまずまず「ジャズ」の雰囲気を漂わせている。

この弦楽四重奏の演奏で、しっかりと浮き出てくるのが、セロニアス・モンクの楽曲の独特のフレーズ、独特の旋律の流れである。スコアに落としているので、余計にその「ユニークさ」が露わになっているのが面白い。モンクの楽曲の特徴がしっかりと捉えられていて意外と飽きない。ただ、残念なのは、ロン・カーターのベースの存在。オーソドックスなウォーキング・ベースで、この弦楽四重奏のバックに入っている存在意義が良く理解出来ない。

あっても無くても良かったロンのベースは差し置き、この弦楽四重奏の「モンク・トリビュート」なアルバムは、セロニアス・モンクの楽曲の独特のフレーズ、独特の旋律の流れをしっかりと浮き立たせていて、これはこれで面白い取り組みだと言える。即興を旨とする本格的なジャズを求めるものでは無いが、モンクのユニークさを愛でる上では、なかなか面白い内容の「変わり種」盤である。

 
 

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2018年1月16日 (火曜日)

モンク・トリビュートの好盤

そんなモンクの楽曲であるが、プロのジャズメンとしても、モンクの楽曲は無視出来ない存在みたいで、いつの時代でも「モンク・トリビュート」なアルバムがコンスタントに定期的にリリースされている。即興性や自由度の高い、そして意外性のあるジャズならではの展開がてんこ盛りなモンクの楽曲は、ジャズメンにとっても取り組み甲斐のある素材なのだろう。

と、昨日書いた。確かにそうで、僕はこの「モンク・トリビュート」なアルバムが好きだ。まず、そのジャズメンのスキルが明確に判る。演奏する楽器のテクニック、モンクの楽曲のアレンジ能力、そして、なにより、その演奏するジャズメンの個性が、手に取るように判る。モンクの楽曲って、モンクの奏法って、本当に不思議だ。

Paul Motian『Monk in Motian』(写真)。1989年のリリース。ちなみにパーソネルは、Paul Motian (ds), Joe Lovano (ts), Bill Frisell (el-g), Geri Allen (p), Dewey Redman (ts)。純ジャズ復古の号令がかかって、純ジャズの良作がどんどん量産され始めた頃。良質の「モンク・トリビュート」なアルバム。
 

Monk_in_motion

 
ポール・モチアンは柔軟でハイテクニックな職人ドラマー。メインストリームなジャズもいける。しかも、1970年代は、フリーなジャズをガンガンやった。メインストリームなドラミングも、フリーなドラミングもどちらも優秀。そんな柔軟かつ想像性豊かなドラマーがモンク・トリビュートをやる。つまり、モンクの楽曲の「リズム&ビート」に着目した「モンク・トリビュート」。

モンクの奏法のパーカッシヴな個性は、フロントのロバーノのテナーとフリゼールのエレギで緩和しつつ、モンクの楽曲の個性的なフレーズを浮き彫りにすることに成功している。そこにガッツリ絡む、モチアンのドラミング。モンクの楽曲の持つ独特の「リズム&ビート」をしっかりと印象付けてくれる。

面白いのは、ジェリ・アレンのアコピ。多くのアコピの使い手が陥る状態なんだが、モンクが乗り移ったが如く、モンクのコピーの如く、モンクそっくりに弾く。これではピアニストの個性が全く判らん(笑)。どうも、アコピの使い手にはモンクの楽曲は鬼門なのかもしれない。このアレンのアコピはご愛嬌。このモチアンの『Monk in Motian』、「モンク・トリビュート」の好盤である。

 
 

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2018年1月15日 (月曜日)

モンクをシンセ・エレピで弾く

ジャズを好きになるか、ならないか。それを確かめるには「Thelonious Monk(セロニアス・モンク)」の諸作を聴けば良い。モンクのアルバムを聴いて「面白い」と感じて、聴き込む様になれば「ジャズを好きになる」。「なんじゃこれは」と敬遠すれば「ジャズは好きにならない」。モンクの楽曲が演奏が試金石になる、というのを、昔、雑誌で読んだことがある。

これって、意外と真実だと思っていて、確かに今を去ること35年ほど前。ジャズ者初心者駆け出しの頃、Thelonious Monk『Thelonious Himself』を聴いて、これは面白い、と感じて繰り返し聴き、『Thelonious Monk Trio』の「Blue Monk」を聴いて、このユーモラスな曲にゾッコン惚れ込み、そのフレーズを口ずさみながら、大学の構内を闊歩していたことを思い出した。

逆に、友人はモンクを聴いて「なんやこれ」と絶句したまま。そのうち、ジャズのアルバムには手を出さなくなった。確かに、モンクの楽曲や演奏は、楽譜通りに端正に演奏するクラシックとは対極の、即興性や自由度の高い、そして意外性のあるジャズならではの展開がてんこ盛り。そう言う意味では、モンクの楽曲や演奏が気に入る、ということは「ジャズを好んで聴く」素質がある、と言っても良いと思う。

そんなモンクの楽曲であるが、プロのジャズメンとしても、モンクの楽曲は無視出来ない存在みたいで、いつの時代でも「モンク・トリビュート」なアルバムがコンスタントに定期的にリリースされている。即興性や自由度の高い、そして意外性のあるジャズならではの展開がてんこ盛りなモンクの楽曲は、ジャズメンにとっても取り組み甲斐のある素材なのだろう。
 

Monk_studies

 
山中千尋『Monk Studies』(写真)。昨年のリリース。ちなみにパーソネルは、Chihiro Yamanaka (p, syn, el-p, org), Mark Kelley (b), Deantony Parks (ds)。ピアノ・トリオの編成。担当楽器を見れば判るが、山中千尋は、アコピ以外にシンセ・エレピ・オルガンを弾いている。モンクの楽曲をシンセ・エレピでやる、という発想が僕には無かったので、ちょっとビックリした。

で、アルバムを聴いてみてニンマリ。なるほど、これって「アリ」やね〜。モンクのピアノ奏法って、パーカッシブなところがあって、それだけでモンクっぽくなったりするんですが、シンセやエレピでモンクの楽曲をやると、パーカッシブな要素が抜けて、モンクの楽曲の持つ、モンクならではの個性的なフレーズだけが浮き出てくる。モンクの楽曲の持つ個性的なフレーズを心ゆくまで愛でることが出来るのだ。

アコピをできる限り排除することで、モンクらしく弾く、ということを全くせずに、モンクらしいフレーズを散りばめた、モンク・トリビュートなアルバムを成立させている。この「モンクの楽曲をシンセ・エレピで弾く」という、山中千尋のプロデューサー的発想は素晴らしい。アルバム全編を聴き通して心底感心した。

全曲アレンジは山中が担当。オーソドックスなピアノ・トリオでは無いし、アコピでモンクをやる訳ではないけれど、この「モンクの楽曲をシンセ・エレピで弾く」キーボード・トリオな演奏は、明らかに今の先端のジャズであることは間違いない。でも、硬派で真面目なピアノ・トリオの愛好家の方々からすると、拒絶反応が激しいかも。ちょっと聴く人を選ぶかなあ。でも、僕はこの盤は「アリ」です。

 
 

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2018年1月14日 (日曜日)

アコギのオリジナル・ドゥービー

ジャズの合間の耳休め。昨日に続いて「大麻兄弟(ドゥービー・ブラザース)」のお話。冬の季節は、ギター・バンドのハードでソリッドなアルバムが良い。このドゥービーなどはこの要件にピッタリのギター・バンドである。このドゥービーって、エネルギッシュで疾走感溢れるエレギの演奏も良いが、繊細で切れ味の良いアコギの演奏も味があるのだ。

ドゥービーについての「アルバム2枚の法則」、「オリジナル・ドゥービー」のアコギの魅力溢れるこの2枚。The Doobie Brothers『Toulouse Street(トゥールーズ・ストリート)』(写真左)と『What Were Once Vices Are Now Habits(ドゥービー天国)』(写真右)の2枚。1972年と1974年の作品。

この2枚のアルバムについては、ドゥービーの最大の個性である、エネルギッシュで疾走感溢れるエレギの演奏はしっかり入っているが、その中に存在する「繊細で切れ味の良いアコギの演奏」が実に素晴らしい。まず、アコギの音が良い。切れ味良くソリッドなアコギの音。ストロークもソロも良い。音自体も良ければ、フレーズも良い。
 

Toulouse_street_what_were_once_vice

 
そこに、ドゥービー独特の米国西海岸ロック独特の洗練され印象的なコーラスがあしらわれ、躍動感溢れるリズム&ビートに乗って、アコギのリフとフレーズが疾走する。実は、僕はドゥービーのアコギのリフとフレーズは、エレギよりも格好良いのでは無いか、と思っている。ドゥービーのアコギのリフとフレーズは、繊細でエネルギッシュで切れ味抜群。

そんなアコギの名曲が『トゥールーズ・ストリート』の「Listen to the Music」であり、タイトル曲「Toulouse Street」。そして、『ドゥービー天国』の「Song To See You Through」であり、「Black Water」である。恐らく、アコギを活用したフォーキーなロックについては、ドゥービーがピカイチではないのか。それほどまでに出来は良い。

ドゥービーについての「アルバム2枚の法則」、「オリジナル・ドゥービー」のアコギの魅力溢れるこの2枚。先のエレギの魅力溢れる2枚と併せて、オリジナル・ドゥービーの全て。ドゥービーは、デビュー盤から一貫した音楽性を維持していた訳では無い。ドゥービーはアルバムを重ねる毎にその音楽性を進化させてきた。しかし、オリジナル・ドゥービーは、この4枚で袋小路にはまり込んだ。その打開策は如何に・・・。

 
 

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2018年1月13日 (土曜日)

エレギのオリジナル・ドゥービー

ジャズの合間の耳休め。基本的には、70年代ロックを選盤することが多い。特に冬の季節は、ギター・バンドのハードでソリッドなアルバムを選盤することが多い。そんな「冬に選盤するギター・バンド」のひとつが「ドゥービー・ブラザース(The Doobie Brothers)」。日本語に訳すと「大麻兄弟」。物騒な名前であるが、70年代の米国西海岸を代表するギター・バンドである。

僕はこの「ドゥービー」が大好きで、高校時代から大学時代を通じて、そして現在に至るまで、このバンドのアルバムは事あることに愛聴している。なぜか冬の季節に合うんですよね。聴き始めたのが「冬」だからかなあ。高校2年生の冬。映画研究部の先輩であったNさんとMuさんに、代表する2枚のアルバムを借り受けたことから始まる。

僕は、このドゥービーについては「アルバム2枚の法則」があると思っている。歴代のリーダ作の中で、2枚ずつが兄弟盤の様にペアとなって存在し、このバンドの個性をしっかりと表現している。このドゥービーというバンドの音は、デビュー盤から一貫した音楽性を維持していた訳では無く、アルバム2枚ずつ、その音楽性は変化している。
 

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例えば、The Doobie Brothers『The Captain and Me』(写真左)と『Stampede』(写真右)の2枚。『The Captain and Me』は1973年の作品、『Stampede』は1975年の作品になる。どちらのアルバムも、ジャケット・デザインの雰囲気も似通っていて、その内容も兄弟盤の様に似通っていて、かつ、ドゥービーを代表する音楽性のひとつをしっかりと表現している。

その音楽性とは、エレギのリフを前面に押し出した、エネルギッシュで疾走感溢れる「ライトなハード・ロック」な雰囲気である。そこに、米国西海岸ロック独特の洗練され印象的なコーラスがあしらわれ、躍動感溢れるリズム&ビートに乗って、エレギのリフとフレーズが疾走する。そのエレギのリフとフレーズは実に「キャッチャー」。聴いていてとても楽しく、思わず口ずさみたくなるようなポップさ。

この2枚のアルバムに詰まっている音が「オリジナル・ドゥービー」と呼ばれる時代の代表的な音である。ドゥービーを知りたい、ドゥービーを愛でたいと思えば、まずはこの『The Captain and Me』と『Stampede』は兄弟盤であり、必須アイテムである。但し、『Stampede』の終盤はちょっと迷走状態で、次の音楽性へのシフトの兆しが見え隠れしている。

 
 

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2018年1月12日 (金曜日)

ウィントン・マルサリスの再評価

ウィントン・マルサリスは、ジャズの歴史の中でも屈指のトランペッターだと思う。テクニックは素晴らしく優秀、アドリブ・フレーズは流麗、歌心もしっかりと併せ持って、その端正かつ切れ味の良い吹きっぷりは、確かに「屈指のトランペッター」として良いと思う。しかしながら、一般のジャズ者の方々から、はたまた、仲間のジャズメンからも、先達のジャズメンからもどうにも評判が悪い。困ったものである。

1980年代、純ジャズ復古の流れの中で、新伝承派のリーダーとして祭り上げられ、ウィントン自身もその気になって、あれやこれや、過去のジャズメンや現役のジャズメンのやることなすことを、歯に衣を着せずに批判する。そして、自分たち「新伝承派」を始めとする、アコースティックな純ジャズを極めようとする若手ジャズメンだけを「真のジャズメン」とする言いようと振る舞いに、基本的に「嫌われた」。

その普段の言いようと振る舞いが災いして、リリースするリーダー作はどれもが優秀な内容ながら、ウィントン自体に対する評判が芳しく無い。あまりにその内容が完璧なので、完璧が故に面白く無いとも評された。それでも、ウィントンはその普段の言いようと振る舞いを修正しようとしない。しかし、彼の社会的地位は相当に向上した。逆に、ジャズの世界の中では、最近、あまり話題にならなくなった。ほんと、最近、どうしているのだろう。
 

Marsalis_standard_time_vol1

 
彼の名誉の為に、フラットな気持ちで語るならば、ウィントンのリーダー作はどれもが素晴らしい内容なのだ。例えば、このアルバムを聴けば、その素晴らしい内容をダイレクトに体験出来る。Wynton Marsalis『Marsalis Standard Time, Vol. I』(写真左)。1987年9月のリリース。ちなみにパーソネルは、Wynton Marsalis (tp), Marcus Roberts (p), Robert Leslie Hurst III (b), Jeff "Tain" Watts (ds)。当時にして「鉄壁」のワンホーン・カルテットである。

ウィントンのットランペットを始めとして、カルテットの他のメンバーを含め、そのテクニックは凄まじく、アンサンブルは端正、フレーズを流麗、歌心満載、繊細かつ大胆なアドリブを展開。有名どころのスタンダード曲を演奏しているのだが、その内容は秀逸。アドリブ・フレーズまで譜面に落としているかの様に、あまりに端正かつ流麗。あまりに端正かつ流麗、あまりに優等生な演奏の為、何度か繰り返し聴いていると「飽き」がくる。そこが難点と言えば難点。

ウィントンは誤解されている。しかし、その問題となる、普段の言いようと振る舞いを止めようとしない「大人げの無さ」も確か。勿体ないなあ、と思う。社会的地位は極めた感のあるウィントンではあるが、本業のジャズメン単体としては、どうにも評価が定まらない。そのジャズメンの持つ「心根」がダイレクトにパフォーマンスに反映されるのがジャズの面白いところ。今一度、ウィントン・マルサリスを聴き直して再評価をしてみよう、最近、そう思い至った次第。

 
 

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2018年1月11日 (木曜日)

ジョーヘンのリーダー作第2弾

初リーダー作『Page One』でのジョーヘンは固かった。吹いている様は「コルトレーン」に似ていた。ジョーヘンの特性である「ちょっと捻れた、素朴でジャジーな」テナーがあまり現れなかった。ピアノのタイナーとの相性が悪かったのだろうか。タイナーがバックでピアノを弾くと、フロントのテナーは「コルトレーン」になってしまうのか。

こぢんまりした素朴でジャジーな「コルトレーン」。これではジョーヘンが、ちょっと可哀相である。ブルーノートの総帥、アルフレッド・ライオンは「これではいけない」と考えたのかどうか、間髪を入れず、ジョーヘンのリーダー作第2弾を録音する。Joe Henderson『Our Thing』(写真左)。1963年9月の録音。ブルーノートの4152番。

ちなみにパーソネルは、Joe Henderson (ts), Kenny Dorham (tp), Andrew Hill (p), Eddie Khan (b), Pete La Roca (ds)。初リーダー作『Page One』の録音が1963年6月。それから僅か3ヶ月後の録音である。ピアノは、若き鬼才アンドリュー・ヒルに交代。ドラムは、初リーダー作で相性の良かったドラムのラロカとフロントのパートナー、トランペットのドーハムは留任。
 

Our_thing

 
冒頭の「Teeter Totter」を聴けば、リラックスしたジョーヘンのブロウを感じることが出来る。初リーダー作『Page One』とは全く別人の、自然体のジョーヘンが、肩の力の抜けた、素朴でジャジーな個性的テナーを吹き上げていく。まだ、後の個性である「ちょっと捻れた」ところはまだまだ遠慮がちだが、ところどころ変則でモーダルなアドリブ・フレーズは独特の個性である。

そして、へぇ〜っと感心するのが、ケニー・ドーハムのトランペット。溌剌としていて淀みが無い。拠れるところも無く、端正にブリリアントに吹き切る。素朴で力の抜けたジョーヘンのテナーとは対照的な音の力強さで、逆にジョーヘンのテナーを支え、惹き立たせていく。このフロント二人の相性は抜群。ブルーノートの総帥、アルフレッド・ライオンの慧眼恐るべしである。

ジャズ盤の紹介本では、マイナー調の佳曲「Blue Bossa」の存在ゆえ、初リーダー作『Page One』が優先されることがほとんど。リーダー作第2弾の『Our Thing』が採り上げられることは、あまり無いのだが、ジョーヘンの初期の個性を確認するのなら、この『Our Thing』の方が適している。

 
 

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2018年1月10日 (水曜日)

何から何までぶっ飛んだ盤

その直前のリーダー作は、演奏の雰囲気はモードを基調としたジャズ・ロック。モードを基調としているので、ジャズ・ロック的雰囲気とは言え、俗っぽくなく、判り易くは無い。思いっきりモーダルな演奏が8ビートを採用している、といった雰囲気。捻れに捻れるモーダルなアドリブ・フレーズは、ショーターならでは、であった。

が、しかし、この盤でパーソネルも曲想もガラッと変化させた。いきなり、である。Wayne Shorter『Super Nova』(写真左)。1969年8月29日、9月2日の2回に渡るセッションの記録。ちなみにパーソネルは、Wayne Shorter (ss), John McLaughlin (g), Sonny Sharrock (el-g), Chick Corea (ds, vib), Miroslav Vitous (b), Jack DeJohnette (ds, kalimba), Airto Moreira (perc), Walter Booker (ac-g), Maria Booker (vo), Niels Jakobsen (claves)。

エレ・マイルスのメンバーからのチョイスが基本。この盤は、エレ・マイルスの傑作『Bitches Brew』と同じ年に録音された作品である。このエレ・マイルスの『Bitches Brew』と『Super Nova』の関連性については、大いにあり、と睨んでいる。『Bitches Brew』の録音は、1969年8月19日〜8月21日。もちろん、ショーターも参加している。この『Super Nova』は、その8日後の録音。どうしても影響されるだろう。
 

Super_nova

 
『Bitches Brew』は重厚でファンキーなビート。『Super Nova』は軽快でフォーキーなビート。そんな軽快でフォーキーなビートをベースに、モード、フリー、ボサノバといった、当時の先進的なジャズの要素が渾然一体となって入り乱れる。限りなく自由度の高いモーダルなジャズ。1970年代に向けた、それまでのジャズのスタンダードとの関係を断ち切った「新主流派ジャズ」。

とにかく何から何までぶっ飛んだ内容。エレ・マイルスの『Bitches Brew』は、限りなく自由度が高い演奏だが、圧倒的な「構築美」が素晴らしい。逆に『Super Nova』は、限りなく自由度の高い演奏だが、直感的で即興的で場当たり的ですらある。しかし、両アルバムの共通点は、おどろおどろしい「闇」の雰囲気、そして、異様なほどのテンションの高さ。

この『Super Nova』、ショーターからして、WR結成前夜の唯一無二の傑作です。この盤のぶっ飛び具合からして、宇宙と交信しながら演奏する、というがそれも納得。あまたあるジャズ盤の中でも、突出してぶっ飛んだ内容の盤です。初めて聴くジャズ者の方は、心して聴いて下さい。そう、余談ですが、この盤では、何故か、チック・コリアがドラムとヴァイブで参加している(ピアノでは参加では無い)。不思議です(笑)。

 
 

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2018年1月 9日 (火曜日)

チックとクジャラのデュオ演奏

チックとボラーニのデュオ盤について語っていて、あれ〜、そう言えば、なんかもう一枚、一風変わったチックのデュオ盤があったぞ、と思い至った。何だっけ。引っ掛かる思い出は、ちょうど社会人駆け出しのバブル期の頃なんだが。ちょうど1980年代半ばくらいにリリースされた盤と狙いを定め、チックのディスコグラフィーを確認する。

で、やっと判った。この盤である。Chick Corea & Steve Kujala『Voyage』(写真左)。邦題『果てしない旅』。1984年、ECMレーベルからのリリース。ECMの1282番。ちなみにパーソネルは、Chick Corea (p), Steve Kujala (fl)。チック・コリアとスティーブ・クジャラ、ピアノとフルートのデュオである。

スティーブ・クジャラって、何者やったっけ。あんまり聞かない名前である。調べてみたら、スティーブ・クジャラはチック・コリアによって見いだされたフルート奏者、とのこと。聴けば、クジャラのフルート、実に巧い。流麗かつ静的なエモーション。クラシックか、と問えば、その即興性溢れるプレイは、やはりジャズ寄り。
 

Chick_corea_steve_kujala_voyage

 
さて、このデュオ盤『Voyage』である。ジャズでもクラシックでも通りそうなこの内容は、サウンド面から感じるのは、アドリブもあるクラシック、というような趣き。チックの個性と相まって「クラシカル&ラテン」な雰囲気が濃厚。演奏の底にジャジーなビート感は希薄。ジャズとはかけ離れた「希薄なビート感」の中で、ジャズの真骨頂である「自由度の高いインタープレイ」が展開される。

この硬軟自在、緩急自在、変幻自在なジャズ的なインプロビゼーションでありながら、ジャズの様に温度感は高く無く、どちらかと言えば、温度感の低い展開が、このデュオ演奏の聴きどころであり、このデュオ演奏の個性である。このジャズ的な自由度の高いインプロビゼーションでありながら、アドリブもあるクラシック演奏という趣きは聴く人を選ぶだろう。

希薄なビート感、それでいて自由度の高いインタープレイ。明らかに欧州系ジャズの音世界。やはり、この音の内容って、ECMレーベルならではやなあ、と感心する。そして、相手をしっかりと選んで、相手の特質と特徴を十分に理解し、極上のデュオ演奏を繰り広げるチックって、やはりデュオ演奏の名手やなあ、と改めて思う。

 
 

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2018年1月 8日 (月曜日)

チックとボラーニのデュオ演奏

チック・コリアはデュオが得意。何故かは判らないけど、チックはデュオが得意。といって、誰彼も、という訳では無い。有名どころでは「ゲイリー・バートン」とのデュオは素晴らしい。最近、このブログでご紹介した「小曽根 真」とのデュオも絶品だ。そうそう、異種格闘技だけど、バンジョーのベラ・フレックとのデュオも良かった。

デュオ演奏なので、基本的に相手をしっかり選ぶ、というか、相性が大切ってことなんだろうが、今回、更にチックとの相性が良いデュオ相手が出現した。Stefano Bollani(ステファノ・ボラーニ)である。現在のイタリアを代表するジャズ・ピアニストの一人。ジャズ、ラテン、クラシックと幅広いジャンルを弾きこなすところは、チックと同じ。ちょっと個性が同じ過ぎるのでは、という懸念がが心をよぎる。

Chick Corea & Stefano Bollani『Orvieto』(写真左)。2010年12月の録音。2011年のリリース。いまから6年ほどの前のリリース。チックが25年以上の時を経てECMに吹き込み。ジャズ、ラテン、クラシックと幅広いジャンルを弾きこなす、イタリアの俊英ピアニスト、ステファノ・ボラーニとのデュオ盤である。
 

Chick_corea_stefano_bollani_orvieto

 
リリース当時は、あまり興味が湧かなかった。ピアノの同士のデュオは、お互いがお互いを慮って、なかなか丁々発止とした展開にはならない。特に同じタイプの場合、フレーズがぶつかる可能性が高い。チックとボラーニも同じ事が言えるのでは、と思い、実は、ほとんど聴かずにお蔵入りになった。しかし、今回、ふとこのデュオ盤のことを思い出し、聴き込んで「これは素晴らしい」と感じ入った次第。

「4本の手を持つ人間の一部になったような気分だ」とボラーニが語ったとか。同じタイプのピアニストが故に、しっかりと役割分担を確認し、それをしっかり守ったら、これほどまでに大胆で細心な、一人の人間が4本の手で弾きまくる様な、意思統一された展開が実現されるんやなあ、と、とにかく感心することしきり。

さすがECMレーベルからのリリース。ECMらしさが満載。音の響き、クラシックに影響を受けた、欧州的でメロディアスな展開。しかしながら、現代音楽風の聴き難さは全く無くて、そういう面ではECMとしては珍しい盤かもしれない。即興色が濃いので、ジャズ者初心者の方々にはちょっと辛いかも。ジャズ者中級者以上向けかな。

 
 

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2018年1月 7日 (日曜日)

落ち着いたAOR的なユーミン

ユーミンって、バブル期の頃、売れに売れたわけだが、それまで順風満帆だった訳では無い。荒井由実の時代、一世を風靡した訳だが、結婚して「松任谷由実」になって以降、『紅雀』『流線形'80』『OLIVE』『悲しいほどお天気』と優れた内容のアルバムをリリースしてきたが、決してセールス的に恵まれていた訳では無い。それぞれ、オリコン年度順位20〜30位程度止まりである。

特にこのアルバムは、評論家筋から受けが悪かった思い出がある。松任谷由実『時のないホテル』(写真 )。1980年6月のリリース。このアルバムに収録されている歌は、架空の物語や重たい詩の曲が多い。そういうところが、ポップで無い、というか、暗いとか重たいなんて評されて、ユーミンのアルバムの中でも一般的に評価が低い。

しかし、である。僕はこのアルバム、発売されて2ヶ月後くらいに、友人から借り受けて、カセットテープにダビング、思いっきりヘビロテになった思い出のアルバムなので、当時の評論家筋の低い評価がどうしても腹に落ちなかった。結論として、当時のこのアルバムに対しての辛口の評論を信じなくて良かった。このアルバムは、ユーミンのアルバムの中で、5指に入る「お気に入り」盤なのだ。

冒頭の「セシルの週末」なんて秀逸な短編ドラマを見ている様な内容で、何度聴いても感心するばかり。「時のないホテル」や「コンパートメント」は、スパイを主人公にした架空の推理小説の様な内容なんだが、これって、当時、ここまで優れた内容の、架空の推理小説の様な歌詞を書けるシンガーソングライターって、ユーミン以外いなかった。

「Miss Lonely」は、戦争に行って帰ってこない彼のことを、50年間、待ち続けている老婆を描いた内容は新鮮だったし、「ためらい」「よそゆき顔で」「5cmの向う岸」は、ユーミンお得意の「恋愛私小説」の短編を読んでいるようで、聴いていてとても楽しいし、その内容にグイグイ入り込んでいく。
 

Toki_no_nai_hotel_3  

 
特に、このアルバムにおいては、アルバム全体を覆う、落ち着いたAOR的な雰囲気、ヨーロピアンな夕日に輝く黄昏時の「ブリリアントではあるが少し物悲しい」響きが最大の聴きどころ。プロデュース&アレンジの松任谷正隆の手腕の成せる技であろう。当時の日本では聴くことの出来ない、粋でお洒落な音世界がこのアルバムの中に詰まっている。

そして、極めつけはラストの「水の影」。タイトルが実に平凡なので、とても損をしている曲なんだが、これが詩・曲ともに秀逸。本来のユーミン・ワールド全開の秀曲である。アレンジが秀逸。短いエレピの前奏から導かれる、優しく、美しい曲。テーマは「時間」そして「移動」。

 

たとえ異国の白い街でも 風がのどかなとなり町でも
私はたぶん同じ旅人 遠いイマージュ 水面におとす

時は川 きのうは岸辺 人はみなゴンドラに乗り
いつか離れて 想い出に手をふるの

立ち去るときの肩のあたりに 声にならない言葉きこえた
あなたをもっと憎みたかった 残る孤独を忘れるほどに

よどみない浮世の流れ とびこめぬ弱さ責めつつ
けれど傷つく 心を持ち続けたい

時は川 きのうは岸辺 人はみなゴンドラに乗り
いつか離れて 想い出に手をふるの

『水の影』: 松任谷由実

 
 

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2018年1月 6日 (土曜日)

グリーンのBN初セッション

ジャズの楽器の中で、一番、後回しになったのがギターである。どうもジャズ・ギターって音の線が細い感じがして、また、テクニック優先という感じがして、後でも良いかな〜と思ったのが、35年ほど前。そして、本格的に聴き込み始めたのが、10年ほど前。よって、ジャズ・ギターについてが、一番奥手である。

また、ギタリストの好みも他のジャズ者の方々とちょっと異なるところも多々ある。そんな中、このギタリストがお気に入りの一人。グラント・グリーン(Grant Green)。基本的にブルーノート・レーベルお抱えのギタリストで、1970年代から80年代にかけて、彼のリーダー作が入手し難かったこともあって、我が国ではちょっとマイナーな存在であった。

でも、このギタリストの音と雰囲気が大好きなんだなあ。パッキパキ硬質なシングル・ノート奏法、シングル・ノートから滲み出るファンクネス。これが何とも、自分の心に吟線に触れるのだ。堪らん。アドリブ・フレーズの弾き回しは、流麗で無骨でファンキー。オルガンが入ると、そのブルージーさファンキーさが増幅される、ある種、不思議なシングル・ノートである。
 

Grant_green_first_session

 
Grant Green『First Session』(写真左)。1960年11月 & 1961年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Grant Green (g), Tracks 1-5 : Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)。Tracks 6-7 ; Sonny Clark (p), Butch Warren (b), Billy Higgins (ds)。

ブルーノートでの初セッションを捉えたアルバム。パッキパキ硬質なグリーンのシングル・ノート奏法は、既に確立されている。良い演奏だ。ブルージーでファンキー漂うギター・フレーズはとても個性的。一聴すれば直ぐに「グラント・グリーン」と判るほどの判り易さ。オルガンが入っていないので、グリーンのギターの個性がはっきりと理解出来る。

これら全7曲は2001年に本盤が発売されるまで未発表だった訳。いや〜、発掘リリースされて良かった、と心から思える演奏の数々。発掘王マイケル・カスクーナに感謝、である。グリーンのシングル・ノート奏法は、このブルーノートでの初セッションで既に明らか。やはり、ジャズメンの個性は初リーダー作を聴き込むに限る。

 
 

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2018年1月 5日 (金曜日)

アンドリュー・ヒルの個性

さて、ジャズのアルバムの中で、まだまだ聴き込んでいないジャズメンが何人かいる、と書きつつ、昨日は「ジョーヘン(Joe Henderson)」の初リーダー盤を聴いた。ということで、今日は「ジョーヘン」つながりで、アンドリュー・ヒルである。アンドリュー・ヒルの実質、初リーダー盤を聴く。

Andrew Hill『Black Fire』(写真左)。1963年11月の録音。ブルーノートの4151番。ちなみにパーソネルは、Andrew Hill (p), Joe Henderson (sax), Richard Davis (b), Roy Haynes (ds)。ジョーヘンをフロントに据えた、サックス・ワンホーン・カルテット。リチャード・デイヴィスのベース、ロイ・ヘインズの中堅どころのリズム隊が頼もしい。

改めて、アンドリュー・ヒルの実質、初リーダー作。この盤の前に1枚、リーダー作があるらしいが、1960年という3年も前に出した盤なので、このブルーノート盤が実質上の初リーダー作と捉えて良いだろう。さすがはブルーノート、この盤では、アンドリュー・ヒルのピアノの個性がしっかりと捉えられている。
 

Black_fire

 
かなり変な展開をするピアノである。セロニアス・モンクほどではないが、あらぬ方向へ飛んだり跳ねたりする、そして捻れる。しかし、モンクの様にゴツゴツしていない。「流麗に」あらぬ方向に飛んだり跳ねたりする、そして捻れる。これって、典型的な「即興音楽の妙」。アンドリュー・ヒルのピアノは面白い。そして、一期一会な即興の意味が即座に理解出来る。

ヒルの飛んだり跳ねたりするピアノの展開を目の当たりにしても、デイヴィスのベースとヘインズのベースはびくともしない。がっちりと受け止めて、自由度の高い、間を活かしたリズム&ビートの供給で、ヒルのピアノに更なる自由を与えている。そして、自らの初リーダー作から5ヶ月しか経っていないのに、ジョーヘンのサックスはリラックス・モードで、素敵に捻れている。ヒルのピアノに呼応する様に、余裕も持って「流麗に」捻れている。

アルバム・ジャケットのデザインも素敵。アンドリュー・ヒルのピアノの個性もてんこ盛り。典型的なモーダルなジャズで、限りなく自由度の高い純ジャズな演奏はとても魅力的。あらぬ方向へ飛んだり跳ねたりする、そして捻れるヒルのフレーズを聴いていると、ジャズは即興の音楽、という言葉を思い出す。聴いて楽しい好盤です。

 
 

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2018年1月 4日 (木曜日)

ジョーヘンの初リーダー盤

ジャズのアルバムの中で、まだまだ聴き込んでいないジャズメンが何人かいるのに気がつきました。例えば、ボビー・ハッチャーソンやホレス・パーラン、アンドリュー・ヒル、ジョー・ヘンダーソンなど、聴いてはいますが、今一度、聴き直す機会の少なかったジャズメン達です。そんな中から、新春のトップバッターは「ジョー・ヘンダーソン」。

Joe Henderson、略して「ジョーヘン」。若い頃から今に至るまで「ジョーヘン」で通してます(笑)。1937年4月生まれ。2001年6月に惜しくも鬼籍に入りました。64歳。早過ぎる逝去でした。初リーダー作が1963年、26歳の時でしたから、ちょっと遅咲きでしょうか。ハードバップ後期から頭角を現し、1960年代前半での初リーダー作ですから、新主流派の範疇のテナーマンです。

その初リーダー作が、Joe Henderson『Page One』(写真左)。1963年6月の録音。ブルーノートの4140番。ちなみにパーソネルは、Kenny Dorham (tp), Joe Henderson (ts), McCoy Tyner (p), Butch Warren (b), Pete La Roca (ds)。トランペットのケニー・ドーハムだけがビ・バップ時代からのベテラン。他の4人は新主流派の若手。

この盤、冒頭の「Blue Bossa」の存在が何かとクローズアップされることがほとんど。このマイナー調のボサノバ曲が、1960年代のジャズ者の心を揺さぶったのか、当時から、この曲が良い、この曲が良いという評論ばかり。ケニー・ドーハムが、ハード・バップとボサノヴァのミックスで作曲したものとされている。でも、そんなに良い曲かしらん。
 

Page_one  

 
親しみ易いマイナー調の旋律は聴きやすいが、1970年代以降、リアルでジャズを聴いてきた僕達の世代からすると、以前の日本の演歌を聴くような感じがする。聴き易く親しみ易いマイナー調の旋律なんやけど、ちょっと古くて野暮ったいなあ、という感じなのだ。この「Blue Bossa」の存在よりも、演奏全体の新主流派一歩手前の趣味の良いハードバップな雰囲気が魅力。

主役のジョーヘンのテナーは「す〜っ」と伸びる、ビブラート無しのストレートなブロウが特徴で、ちょっと聴いてだけでは「コルトレーンか」と思う。しかし、ブロウの勢いが弱いというか「優しい」。優しく「す〜っ」と伸びる、ビブラート無しのストレートなブロウなのだ。決して、コルトレーンの様にダイナミックに雄々しくテナーを吹き上げない。ジョーヘンは、優しくジェントルにテナーを吹く。

モーダルなタイナーのピアノ、太く堅実なウォーレンのベース、堅実でポリリズミックなラロカのドラムは、いかにも新主流派のリズム・セクション。タイナーのピアノがあまりに個性的で、特にバラード曲では「これって、コルトレーンの伝説のカルテットの音か」と錯覚してしまうほど。それでいて、ジョーヘンのブローはまだ「捻れて」はいない。ハードバップゆずりのストレートなブロウに終始している。

まだまだ、ジョーヘンのテナーは固い。それでも、後に繋がる「優しく、す〜っと伸びる、ビブラート無しのストレートなブロウ」は、この初リーダー盤でしっかりと確認できる。ドーハムのトランペットだけが、旧来のハードバップの雰囲気を引き摺っていて、これはこれで個性的。ドーハムの存在が、他の4人の若手新主流派の音をグイグイ惹き立てるのだから、組合せの妙って面白い。

 
 

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2018年1月 3日 (水曜日)

チックと小曽根のDuoコンピ盤

明けましておめでとうございます。今年もバーチャル音楽喫茶『松和』をよろしくお願いします。当ブログも今日から再開です。しかし、寒いですね。大晦日から2日の午前中まではちょっと穏やかな、厳冬も一休みの感じの栃木路でしたが、千葉県北西部地方に帰り着き、今日は朝から寒い寒い。昼前から強風吹き荒れ、散歩も中止。のんびり、ジャズ本を読んでいます。

さて、年の初めのジャズ音盤鑑賞は、やっぱり一番お気に入りのジャズメンのアルバムから入るのが基本でしょう。ということで、今週は、チック・コリアのアルバムを聴き進めています。一番のお気に入りのジャズメンでありながら、当ブログのご紹介していないアルバムがまだまだあります。そんな中の一枚がこの盤。

Chick Corea & Makoto Ozone『Duets』(写真左)。小曽根の過去作の中から、チックとの共演曲を中心に収録したコンピレーション盤。これは実に有り難いコンピ盤で、もともと小曽根のピアノって、チックに影響されたところが見え隠れしていて、その辺を確かめつつ、小曽根のピアノを愛でるに、格好の音源になっています。
 

Chick_corea_makoto_ozone_duets

 
二人の歯切れが良く、高いテクニックと音楽性に裏打ちされた共演は実に心地良い。この歯切れの良い硬質のタッチ、スピード感溢れるアドリブ・フレーズの展開など、小曽根のピアノは、チックのスタイルとの類似性があるなあ、と感じます。ただ、チックほど尖っていなくて、チックの尖り具合からすると、適度にジェントルで、エッジが少しラウンドしていて、ちょっと暖かみのあるタッチが個性です。

チックと小曽根の共演については、チック者の我々にとっては、相当に聴き応えがあります。本作品は、小曽根の過去作『トレジャー』(2002)、『Live & Let Live - Love For Japan』(2011)のチックとの共演曲を収録、加えて、『トレジャー』録音時のセッションから、これまで未発表だったピアノ・デュオによる即興演奏トラック4曲を初収録しています。いずれのトラックも聴き応え十分。

幾枚かに分散している音源を一気に聴き通せるのですから、こういうコンピ盤は良い企画だと思います。小曽根からしても「自身の師と仰ぐ」ジャズ・ピアニストはチック・コリア、としているので、その類似性については「納得」です。とっても聴き心地の良いピアノ・デュオです。コンピ盤といって侮るなかれ。チックと小曽根の相性の良さが十分に感じられる好盤です。

 
 

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