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2017年11月 3日 (金曜日)

「Blind Faith」というバンド

クリーム(Cream)で、ブルース・ロックを基本としながらも、エレギ、ベース、ドラムの3者対等のアドリブ合戦をやり過ぎたお陰で、グループとしての発展の方向性を見失い、袋小路に追い込まれたエリック・クラプトン(Eric Clapton)。当然のごとく、クリームはほどなく解散する。1968年のことであった。ここから、クラプトンの一人旅が始まる。時にグループは結成するもののどれもが短命に終わった。

その短命グループの1つが「ブラインド・フェイス(Blind Faith)」クリームを解散して直ぐに結成した。ちなみにメンバーは、Steve Winwood (vo,key), Eric Clapton (g), Ric Grech (b), Ginger Baker (ds)。クリームからクラプトン、ベイカーがクリームから横滑り参加。このブラインド・フェイスは、有名バンド出身の大物ミュージシャンが集まった「スーパーグループ」で、音楽性としては、クリームと並んで、ブルースとロックを融合させた先駆とされる。

そんな「スーパーバンド」が残したアルバムは、デビュー盤であり最終盤である一枚だけである。『Blind Faith』(写真左)がその唯一のアルバムである。邦題『スーパー・ジャイアンツ』。リリースは1969年。スーパーグループにありがちな「勤勉さに欠ける」部分があって、LPにするだけの新曲が書けなかった様で、ラストの「Do What You Like(君の好きなように)」は、15分を超えるジャム・セッションで埋め合わせた様である。

他のメンバーが何とか書き上げた曲も、アレンジが弱くて作り込みに課題が残る感じがするものばかりだが、ウィンウッドの「Can't Find My Way Home」と、クラプトンの「Presence of the Lord」はヒットしたようだ。確かに、曲の質は良いもので、特に、クラプトンの「Presence of the Lord」は、クラプトン自身の愛演曲になっている。
 

Blind_faith

 
クリームのメンバーが2人いるにも関わらず、クリームの「攻撃的なブルース・ロック」な雰囲気を引き継いだ曲は全く無い。ウィンウッドの影響が強いのだろうか、どちらかと言えば、後のスワンプ・ロックに通じる、適度にリラックスしたブルース・ロック風に仕上がっている。そこをどう感じるか、によって、このアルバムの評価は変わるだろう。

クラプトンについては、このアルバムの中であまりエレギを弾いていない。グループ重視の姿勢からのことらしいが、クラプトンが参加しているにも関わらず、全編に渡ってクラプトンのエレギが楽しめないのは、やはり、プロデュースに問題があるとしか思えない。唯一、自作曲「Presence of the Lord」に限ってのみ、クラプトンのエレギを堪能出来る。

スーパーグループという触れ込み、邦題『スーパー・ジャイアンツ』と題する割に、スーパーな演奏が詰まっている訳では無い。ただ、当時のロック界の中では、この後のスワンプ・ロックに通じる、適度にリラックスしたブルース・ロック風な演奏は唯一で、そういう点では突出した存在だった。

しかし、このアルバムのリリースの2ヶ月後、1969年10月にはバンドは事実上の解散状態になる。実質半年という短命なスーパーグループだった。

 
 

東日本大震災から6年7ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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