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2017年10月31日 (火曜日)

ハンク翁の「白鳥の歌」です。

僕はこのピアニストがずっとお気に入りだった。ハンク・ジョーンズ(Hank Jones)。初めて聴いたアルバムが『At The Village Vanguard』。聴いた時期は1979年。それから約30年間。ずっとハンクのピアノを聴いてきた。高テクニックで典雅、流麗で歌心満点。派手なパフォーマンスとは全く無縁、それでいてタッチはしっかりとしている。

お気に入りのピアニストだったハンク・ジョーンズの「白鳥の歌」がこのアルバムになる。Hank Jones 〜 The Great Jazz Trio『Last Recording』(写真左)。2010年2月24日の録音。ちなみにパーソネルは、Hank Jones (p), David Wong (b), Lee Pearson (ds), Roy Hargrove (tp), Raymond Mcmorrin (ts)。

2010年5月16日に91歳で逝去したハンク率いるThe Great Jazz Trio(GJT)のラスト盤。しかし、この盤のハンクのプレイを聴く限り、この盤を録音した3ヶ月後に鬼籍に入るなど、全く想像も出来ない。どころか、この盤でのハンクのピアノは切れ味が良い。往年のハンクのピアノが甦っている様であり、これが生前最後のレコーディングだなんて、説明されないと判らないだろう。
 

Hank_jones_last_recording

 
ハーグローブのトランペット、マクモリンのテナーも好調。それもそのはずで、伴奏上手のハンクのテクニックが遺憾なく発揮されている。ハーグローブやマクモリンのブロウの個性を読み取って、フロントの管が吹きやすいように吹きやすいように、伴奏を紡ぎ上げていく。ロングのベース、ピアソンのドラムもハンクのピアノと相性バッチリで、聴いていて本当に心地良い伴奏だ。

選曲はスタンダード曲が中心。どれもが結構有名なスタンダード曲なんだが、何故か飽きを感じることは無い。ハンクのアプローチが新鮮なのだろう。このピアニストは91歳で鬼籍に入るまで、手を抜くなんてこととは全く無縁な、誠実で真摯なピアニストだった。同じスタンダード曲の演奏でも、アプローチが同じ手口になることは無かったと記憶する。

亡くなる直前の切れ味良いプレイが素晴らしい。常に新しい感覚、若い感覚を維持した、とびきりのレジェンドであった。ジャズの歴史と共に歩んだ音楽人生であり、暗記しているスタンダード曲は1000曲以上とも言われ、敬愛の念をもって「ミスター・スタンダード」と呼ばれたピアニスト。鬼籍に入って、既に7年以上の年月が過ぎ去ったが、彼のプレイを聴くと、未だに無念の気持ちが甦ってくる。本当に素晴らしいピアニストだった。

 
 

東日本大震災から6年7ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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