« こんなアルバムあったんや・89 | トップページ | ながら聴きのジャズも良い・26 »

2017年9月12日 (火曜日)

ながら聴きのジャズも良い・25

久し振りに「天文関係」のジャケットに出会った。この3年ほど「天文関係」のジャケットを持ったジャズ盤を探しているのだが、見つかる時は、結構、立て続けに見つかるんだが、見つからない時は、とんと見つからない(笑)。もしかしたら、ジャズの世界では「天文関係」のジャケットは意外と少ないのかもしれへんなあ。

松本圭司『STARGAZER』(写真左)。STARGAZER=星を見つめる者(天文学者、占星術者)の意味。これは珍しい。タイトルからして「天文関係」ではないか。ジャケットはどこの星雲だろうか。明らかに「天文関係」。タイトルもジャケットも「天文関係」。今年8月のリリース。ちなみにパーソネルは、松本圭司 (p), 則竹裕之 (ds), 須藤満 (b)。

松本圭司とは誰か。彼のオフィシャルHPのプロフィールを見ると、「1992年、高校卒業後上京し、キーボーディスト、ピアニストとして活動を始める。1998年末よりT-SQUAREに参加。アルバム「T-SQUARE」に自作曲4曲提供。2003年に1stソロ盤「Life」をリリース」とある。おお、どっかで聞いた名前やと思った。
 

Stargazer

 
収録された曲名を見渡すと、何と無く「星」を連想させるタイトルばかり。アルバムの解説には「12星座をイメージして構成した通算6枚目のオリジナル・アルバム」とある。なるほど、曲名まで「天文関係」である。演奏全体の雰囲気は、最初、聴いていると、1980年代に一世を風靡した「ウィンダムヒル」みたいやなあ、とも思うし、いやいや「デイヴィッド・ベノワ」のフォロワーかとも思う。

そう、演奏全体の雰囲気は「スムース・ジャズ」。しかし、演奏全体に粘りが無く、サラッとシンプル。ファンクネスも希薄。いわゆる日本人独特のあっさりした、小粋な「スムース・ジャズ」である。スムース・ジャズではあるが、実にキャッチャーなフレーズがてんこ盛りで、聴いていて凄く心地良い。スムース・ジャズとはかくあるべし、という感じで、ほどよくアレンジされ、ほどよく気合いの入ったパフォーマンスで魅了する。

とにかく聴いていて心地良い。これぞ「ながら聴き」に最適なスムース・ジャズ。これだけ洗練され、ハイテクニックで優れたアレンジのスムース・ジャズが、日本人の手によって創作される時代が来るとはなあ。この松本圭司『STARGAZER』を聴きながら、何故か万感な想いがこみ上げてきて、ちょっと目頭が熱くなった。

 
 

東日本大震災から6年6ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

保存

保存

« こんなアルバムあったんや・89 | トップページ | ながら聴きのジャズも良い・26 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ながら聴きのジャズも良い・25:

« こんなアルバムあったんや・89 | トップページ | ながら聴きのジャズも良い・26 »

リンク

  • まだまだロックキッズ(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のロック」盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代ロックの記事を修正加筆して集約していきます。
  • 松和の「青春のかけら達」(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    この「松和・別館」では、懐かしの「1970年代のJポップ」、いわゆるニューミュージック・フォーク盤の感想や思い出を率直に語ります。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、70年代Jポップの記事を修正加筆して集約していきます。           
  • AORの風に吹かれて(バーチャル音楽喫茶『松和』別館)
    AORとは、Adult-Oriented Rockの略語。一言でいうと「大人向けのロック」。ロックがポップスやジャズ、ファンクなどさまざまな音楽と融合し、大人の鑑賞にも堪えうるクオリティの高いロックがAOR。これまでの、ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログの中で不定期に掲載した、AORの記事を修正加筆して集約していきます。  

カテゴリー