最近のトラックバック

« 2017年7月 | トップページ

2017年8月の記事

2017年8月15日 (火曜日)

ジャズ・バイオリンの秀逸ライブ

ジャズ・バイオリンは稀少である。それなりの音を出すバイオリンとなるとちょっと高価なものになるし、バイオリンを弾きこなそうするなら、それなりにしっかりとした先生につく必要があるし、さすがにバイオリンは教えて貰わないと弾きこなせない。加えて、エモーショナルな表現やスピリチュアルな表現に向かないところがあって、そんなこんなでバイオリンはジャズの世界では稀少価値な存在である。

そんな稀少な存在なジャズ・バイオリンの第一人者が、ステファン・グラッペリ。1908年1月生まれ、1997年12月に逝去。享年89歳。ジャズ・ギタリストのジャンゴ・ラインハルトの相方としても知られる。ジャズ・バイオリンの第一人者であるが、クラシックの世界でも評価は高い。そういうことから、グラッペリのバイオリンにおけるテクニックは相当に高いものがあったと確信している。

そんなグラッペリのジャズ・バイオリンについては、ジャズ者初心者の頃から、時ある毎に振れることが多く、意外と早くから、僕はグラッペリのジャズ・バイオリンに聴き親しんでいた。グラッペリのジャズ・バイオリンは、音にバイオリン独特の嫌味が希薄で、ストレートで美しい。ピッチはばっちり合っていて、躍動感も芳しい。
 

Stephane_grappelli_live_in_san_fran

 
Stéphane Grappelli『Live In San Francisco』(写真)。1982年7月7日、サンフランシスコは「The Great American Music Hall」でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Stephane Grappelli (vln), Diz Disley (g), Martin Taylor (g), Jack Sewing (b) などなど。知らない顔ばかりですが、このライブ盤を聴く限り、なかなかのテクニックを持った強者揃いと感じます。

このライブ盤、選曲が良いですね〜。ジャズ・スタンダードの有名どころ、なかなか粋な選曲です。この有名どころのジャズ・スタンダード曲をベースにジャズ・バイオリンしてくれるので、グラッペリのジャズ・バイオリンの個性がとっても良く判る。バイオリンでジャズをするという特徴も、ジャズにおけるバイオリンの効果についても良く判る。

聴いて楽しいジャズ・バイオリン。ステファン・グラッペリはその第一人者。そのグラッペリのバイオリンでジャズ・スタンダード曲を聴く。テーマの旋律を弾き進めるバイオリンの音は端正で凛としていてストレート。旋律の良さが際立ち、アドリブに入ると、バイオリン独特の躍動感に「バップ感」が増幅される。そして、聴いて楽しいアレンジと相まって、とても楽しいライブ盤に仕上がっています。お勧め。

 
 

東日本大震災から6年5ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月14日 (月曜日)

デビュー40周年セルフカバー盤

夏風邪をひいたらしい。昨日は朝から喉が痛い。こういう時は風邪薬を飲んで安静にしているが一番。夏風邪やな〜これは、と思うのは、いつの季節も風邪をひいて安静にしていないといけない時、自然とブログを書く気が起こらないのだ。昨日もそうだった。ブログを書く気が起こらない。故に、昨日のブログは急遽、お休みと相成った。

しかし、子供の頃から静かな部屋の中でジッと寝ているのが好きでは無いので、ブログを書く気は起こらなくても、音楽はジャズは聴きたい気持ちは強くあって、昨日も音楽をジャズを聴きながらの安静である。しかし、そんな時はハードな硬派な純ジャズはいけない。耳当たりの良い、爽快なフュージョン・ジャズが良い。「爽快な」とくれば、まずはエレギ中心のフュージョンだろう。

そんなエレギ中心のフュージョン盤の中で、印象に残ったアルバムがこれ。PRISM『Celebrate』(写真左)。PRISM(プリズム)とは懐かしい。学生の頃から社会人の若かりし頃、随分、お世話になった和製フュージョン・バンドである。改めて「プリズム」は、和田アキラ(ギター)と渡辺建(ベース)を中心に1975年に結成されたフュージョン・バンドである。
 

Prism_celebrate

 
デビュー盤『PRISM』のリリースが1977年なので、今年で40周年。そう、この新作『Celebrate』は、「プリズム」のデビュー40周年記念セルフカバーBest盤なのである。そう言われれば「なるほど」と思う訳で、どの曲もどこかで聴いたことのある曲ばかりなのだ。とにかく、和田アキラのエレギを心ゆくまで楽しむ事が出来る。

もともと「バカテク」集団だった「プリズム」。セルフカバーということで、オリジナルと比較してどうか、ということになるが
、これはこれで良い出来では、と思います。オリジナルに比べて、細かいニュアンスなど、細部に渡る表現力がアップしているというか、非常に良く作り込まれ、弾き込まれた「セルフカバー」という気がします。

セルフカバー集だからといって、オリジナルと比較しすぎるのは「野暮」というもの。オリジナルと比べすぎると、聴いていてしんどいかも。「プリズム」デビューから40年。楽器も進歩し、録音技術も進歩し、演奏テクニックも年齢に応じて変化し、このデビュー40周年記念盤には「今」のプリズムがギッシリと詰まっていて、そのプリズム独特の「爽快感」は健在です。

 
 

東日本大震災から6年5ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

2017年8月12日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・111

日本のジャズ、演奏する方も以前からレベルが高い。さすがに1960年代は米国ジャズが世界の先端を走っていたので、遅れはとっていた。が、1970年代になって、情報の流通のスピードが上がってからは、米国ジャズと同等のレベルの演奏水準になり、日本ジャズ独特の個性を獲得していた。

我が国で、1970年代後半から1980年代前半に渡ってブームが続いた「フュージョン・ジャズ」についても同様で、日本のフュージョン・ジャズのレベルって世界レベルを実現していた。そんなジャズメンの中に「深町純」がいた。シンセを駆使したプログレ指向のクロスオーバー・ジャズからスタートして、フュージョン・ブームの中、幾枚かの好盤をリリースしている。そんな中の一枚がこれ。

深町純『On The Move』(写真左)。1978年のリリース。深町純が単身でニューヨークへ乗り込み、現地のミュージシャンたちと作り上げた好盤である。参加ミュージシャンは、当時、フュージョン・ジャズの第一線で活躍していた優れどころばかりがズラリと名を連ねる。
 

On_the_move

 
特に目立つのは、全編に渡ってドラムを担当したスティーヴ・ガッド、全8曲中6曲に参加した、サックスのマイケル・ブレッカー、ベースのアンソニー・ジャクソン。独特の低音の響きを4曲に渡って供給するバリサクのロニー・キューバー。2曲のみの参加だが、印象的なフレーズで記憶に残るヴァイブを担当したマイク・マイニエリ。他、フュージョン・ジャズのアルバムの中で、どっかで聴いたことのある音がてんこ盛り。

そんな中、やはり深町純のキーボードが一番、印象に残る。アナログ音源電子ピアノの Yamaha CP-30、恐らくミニ・ムーグ、そしてメロトロンまで使用して、実に趣味の良い、かつ当時として最高レベルのキーボードの選択&プレイが素晴らしい。使用楽器としては、今の時代から見るともはや骨董品レベルなんだが、音に古さを感じさせないところに、深町純のセンスの高さが感じられる。

当時、米国東海岸中心のミュージシャンをチョイスしてのフュージョン・ジャズなんだが、ファンクネスを全く感じ無いところに、日本フュージョン・ジャズの個性が漂っている。不思議ですよね。日本人はリーダーの深町純だけなのにね。それだけ、バックのミュージシャンのテクニックと表現力が超一流だということでしょう。この盤、明らかに日本フュージョン・ジャズの代表的アルバムの一枚です。

 
 

東日本大震災から6年5ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

保存

2017年8月11日 (金曜日)

コンテンポラリーなボーカルもの

我が故郷、大阪は最高気温35度と猛暑なんだが、こちら千葉県北西部地方は最高気温24度と思いっきり涼しい一日。東阪の間で10度の気温差がある夏というのは記憶が無い。大阪の友人は暑い暑いと呟くのだが、こちらは涼しすぎて、窓を開けっ放しにしていると、ちょっと肌寒くて、窓を少し閉めたりする。

涼しいということは、ジャズ鑑賞にとっては良いことで、様々なジャンルのジャズを聴くことが出来る。特に、熱いブロウを繰り広げるライブ盤やボーカルものをじっくり落ち着いて聴くことが出来るから良い。今日の様に一日涼しい日は、ジャズ鑑賞のアルバムの枚数が一気に増える。

実は、僕はジャズ・ボーカルが苦手。とりわけ正統なジャズ・ボーカルについては常に苦手意識がつきまとう。正統派なジャズ・ボーカルよりは、ライトなポップ系、フュージョン系のボーカルものが好みだったりする。ジャズ・ボーカルが専門のジャズ者ベテランの方々からお叱りをうけそうな話なんだが、好きなものは仕方が無い。そんなちょっと変わった好みのジャズ・ボーカル。今日はこの盤に舌鼓ならぬ「耳鼓」を打った。
 

Bop_city

 
Ben Sidran『Bop City』(写真左)。1983年の作品。マイルス、コルトレーン、モンクらの代表曲にオリジナルの歌詞を付けて歌い上げる意欲作。パーソネルもふるっていて、Ben Sidran (p, vo),  Phil Woods (sax), Mike Mainieri (vib), Steve Khan (g), Eddie Gomez (b), Peter Erskine (ds)。基本的にフュージョン・ジャズ畑の強者が名を連ねている。

第一印象は、コッテコテの「ソフト&メロウ」なフュージョン・ジャズをバックにしたシドランのボーカルなんだろう、なんて思うんだが、いやいやちょっと待て、マイルス、コルトレーン、モンクらの代表曲が集浪曲にズラリと並んでいる。これはフュージョン・ジャズやないやろう。と思って、冒頭の「Solar」から「Big Nick」と聴き進めて感じる。これ、上質のコンテンポラリーな純ジャズのボーカル盤。

ベン・シドランの手なる歌詞をつけられ、コンテンポラリーな雰囲気のライトな純ジャズをバックに、シドランが爽やかに唄い上げていく。フュージョン・ジャズの雰囲気の良いところを踏襲した「コンテンポラリーな純ジャズ」と言った風情がとても素敵である。フュージョン・ブームのピークが過ぎた後だからこそ出来る「コンテンポラリーな純ジャズ」。素敵です。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月10日 (木曜日)

こんなアルバムあったんや・86

昨日は「真夏の台風一過」で晴れ渡りはしたものの、思いっきり蒸し暑い一日になった。で、今日は朝はまだ蒸し暑かったが、夕方になって、涼しい乾いた東風が吹き始めて、一気に涼しくなった千葉県北西部地方。窓を開け放していると肌寒いくらい。これだけ涼しくなると、ジャズも聴きやすくなって、日頃あまり手にしないアルバムを聴いてみたくなったりする。

今日のそんなアルバムがこれ。Elements(MarkEgan & Danny Gottlieb)『Elements』(写真)。January, 1982年1月の録音。ちなみにパーソネルは、Mark Egan (b), Danny Gottlieb (ds, perc), Clifford Carter (key), Bill Evans (sax)。フュージョン後期の「粋なメンバー」が集う。

バンド名は「Elements」。1982年、米国で結成されたフュージョン、若しくはジャズ・ロックがメインのバンドである。ベースのマーク・イーガン、ドラムのダニー・ゴットリーブが双頭リーダー。歴代メンバーとして、サックスのビル・エヴァンス、ギターのスティーヴ・カーン、ピアノのギル・ゴールドスタインがいる。いわゆる「伝説のフュージョン・バンド」である。
 

Markegan_danny_gottliebelements

 
しかし、このバンド(Elements)のファースト盤『Elements』を聴くと、それまでの「ソフト&メロウ」をウリにした聴き心地の良いフュージョン・ジャズの音世界では全く無く、フュージョン基調ではあるが、音のメインは「メインストリーム・ジャズ」。意外と硬派なコンテンポラリー・ジャズな内容に、今の耳でも「聴き惚れる」。

今で言う「スピリチュアル」な自由度の高いアドリブあり、フォーキーな「ネイチャー・ジャズ」っぽい展開あり、はたまた硬派な「モード・ジャズ」っぽい展開あり、そういう面では、このアルバムはもはや「フュージョン・ジャズ」では無い。ちょっと、パット・メセニー・グループ(PMG)を想起させる様な音の雰囲気もあり、あれれ、と思ったら、イーガンもゴットリーブもPMG出身でした。

このアルバムの存在、約30年もの間、ずっと忘れていた。PMGを集中して聴いていた1980年代は意識していたのだが、1990年代に入ってすっかり忘れてしまっていた。今回、30年ぶりに聴いて、疾走感と爽快感溢れるリズムと、浮遊感が半端無いフェンダー・ローズやキーボードの音色が心地良く、すっかりこのバンドの虜になりました。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

2017年8月 9日 (水曜日)

Jeff Lorber Fusionは良い感じ

長生きの迷走台風が去った後、台風一過。もの凄く蒸し暑い一日。夕立が来たりして、それでもって涼しくなるかと期待したが、蒸し暑さが倍増しただけで、思わず「ここは本当に日本なのか」と訝しく思うほどの蒸し暑さ。これだけ蒸し暑い、千葉県北西部地方もなかなか無い。とにかく今年の夏は「蒸し暑さが厳しい」。

蒸し暑さが昂じると、もはや純ジャズにじっくり腰を据えて耳を傾けるなんてこと、全く出来なくなる。暑いものは暑い。その蒸し暑さを増幅させるような、熱い純ジャズやフリージャズはもってのほか。気持ち的に熱中症になる。それでもジャズ者の性として、ジャズが聴きたい。そういう時は、爽やかなフュージョン・ジャズもしくはスムース・ジャズが良い。

Jeff Lorber Fusion『Prototype』(写真左)を聴く。今年2月リリース。フュージョン・ジャズのパイオニアの一人でありながら、現在も第一線で活躍するキーボード奏者、ジェフ・ローバー率いるフュージョン・ジャズ・ユニット「Jeff Lorber Fusion」の最新作である。1977年のデビューから40年にわたり活動を続ける老舗中の老舗バンド。日本ではやっと最近、認知度が高くなってきたが、まだまだマイナーな存在。
 

Jeff_lorber_fusion_prototype

 
しかし、このJeff Lorber Fusionの演奏って、聴けば良く判るんだが、凄く流麗で粋。特に、ジェフ・ローバーのキーボード・プレイがとっても格好良い。ローバーのエレピのフレーズは、その音色と雰囲気が「これぞフュージョン」と言えるもので、加えて、キーボード・ソロのアドリブ展開が、やはり「フュージョンかくあるべし」と思わせるに十分な、説得力のあるものなのである。

ちなみにパーソネルは、 Jeff Lorber (p, el-p, key, g), Jimmy Haslip (b), Andy Snitzer (ts, as, ss), Gary Novak (ds), Michael Thompson (g), Larry Koonse (g), Paul Jackson, Jr. (g), Chuck Loeb (g), Jarius Mozee (g), Dave Mann (horn)。うむむ、錚々たるメンバーでは無いか。今の「旬」のフュージョン・ジャズ畑の強者どもがズラリ名を連ねている。このパーソナルを見ただけで、この新作フュージョン盤の内容の確かさが理解出来るというもんだ。

とてもバランスの良い、安定感抜群。フュージョン・ジャズとスムース・ジャズの良いところをハイブリッドっぽく、上手くブレンドして、全く以て「今様」のコンテンポラリーなエレ・ジャズとして、なかなか隅に置けない内容になっている。このジェフ・ローバー・フュージョンが、何故、日本での人気がイマイチなのか、理解に苦しむ。ジェフ・ローバー・フュージョンの正統な評価って、意外とこれからかもしれない。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月 8日 (火曜日)

ジャズ喫茶で流したい・110

欧州の国々を旅行すると良く判るんだが、どの国にもジャズがある。その国独特のジャズが存在していて、ジャズのライブ・スポットもあるし、レストランなんかで、BGMでジャズが流れていたりする。もともと米国発祥のジャズが、この大西洋を渡った欧州で脈々とその歴史を継いでいるのだ。

今日は「フレンチ・ジャズ」。芸術の都「パリ」が控えるフランス。新しいアートについては、敏感に反応し、良いものについては、臆すること無く、積極的に取り込む。諸手を挙げて評価する。そんなフランスである。1940年代のビ・バップから1950年代のハードバップに敏感に反応し、米国から渡り住んできた、多くのジャズメンを暖かく迎えた。そんなフランスのジャズである。

Georges Arvanitas『Bird of Paradise』(写真左)。1988年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Georges Arvanitas (p), Jacky Samson (b), Charles Saundrais (ds)。ピアノ・トリオである。トリオのメンバーはオール・フランス。出てくる音は確かに「フランスやな〜」って感じの音だから、ジャズって面白い。
 

Georges_arvanitas_bird_of_paradise

 
感性のピアノ・トリオである。決して、理詰めでは無い。感覚最優先の力強いネオ・ハードバップな音作り。アレンジは最低限に留め、三者対等のインプロビゼーションを感性のおもむくまま、ちょっとラフなアンサンブルとアドリブ展開。ゆるゆるだけど決めるところはバシッと決める。品良く跳ねるようなオフビートを感じて、僕はこのトリオ演奏を「シャンパン・トリオ」と呼ぶ(笑)。

全16曲が収録されているが、6曲がアルヴァニタスのピアノ・ソロ。このソロがこれまた味わい深い。米国でもなければ、欧州の他の国のジャズ・ピアノの雰囲気とも全く違う雰囲気の、このフランス独特の(と言って良いだろう)ジャズ・ピアノの響きとフレーズ。力強いがどこかラフな雰囲気が漂いつつ、感性のおもむくまま、決めるところは決める。

ジョルジュ・アルヴァニタス (Georges Arvanitas)は、1931年6月生まれ。惜しくも2005年9月に逝去。享年74歳。フランスはマルセイユ生まれのジャズ・ピアノ奏者である。当初はクラシックのピアニストとして訓練を受けただけある、確かなテクニックに裏打ちされたバップなピアノは実に魅力的。もっともっと彼のピアノが聴きたい。そんな気持ちで一杯になりました。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月 7日 (月曜日)

台風に立ち向かう気合いを溜める

台風が近畿地方に上陸した。真夏の台風らしく、動きが遅く進路も定まらず迷走気味。それでいて、一人前の台風なので、湿った南風を大量に日本列島に供給して、全国のあちこちで集中豪雨である。明日、もしかしたら、この台風は現在の予報通りに、日本海側に抜けないかもしれない。関東地方は要注意である。

さて、ここ千葉県北西部地方は、しばしば台風直撃の被害を受ける。もうここ千葉県北西部地方に住んで既に35年になるが、幾度か台風直撃で怖い体験をしている。逆に、直撃でなければ、意外と台風慣れしてしまって、あんまり事前に不安になることもなくなった。ここ大阪から千葉県北西部地方に移り住んで、お陰様で台風と地震については随分慣れた(笑)。

台風が来るぞ、という時、不安がっても仕方が無いので、景気付けに「フリー・ジャズ」を聴いて、気持ちを鼓舞することにしている。フリー・ジャズで耳から脳髄をバッシバッシと刺激して、台風に立ち向かう気合いを溜めるのだ(笑)。そうやって、この35年、台風をやり過ごして来た。ということで、今回、選んだ盤がこれ。
  

Capricorn_rising

 
Don Pullen Featuring Sam Rivers『Capricorn Rising』(写真)。1975年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Don Pullen (p), Sam Rivers (ts, ss, fl), Alex Blake (b), Bobby Battle (ds, tambourine)。リーダーのピアノのドン・ピューレン、僕がジャズを本格的に聴き始めて3年位経った頃、ジョージ・アダムスとの双頭リーダーのバンドと出会っている。そのジョージ・アダムスがサム・リバースに代わった様な布陣。

当時はこの盤を聴いた時、これぞフリー・ジャズと思ったもんだが、今の耳で聴くと、フリー・ジャズというよりは、フリー・ジャズの雰囲気をメインに押しだした、限りなく自由度の高いメインストリーム・ジャズである。ピューレンのピアノをメインとして、アブストラクトではあるが、リズム&ビートが整然と流れていて、その上を自由度高く、リバースのサックスがフルートがモーダルなフレーズを吹き上げていく。

今の耳には、確実に限りなく自由度の高いメインストリーム・ジャズに響く好演で、即興演奏がメインのジャズとして、これぞジャズ、と感じ入るような、イマージネーションと自由度溢れるインプロビゼーションに耳をそばだてることしきり、である。さて、台風に立ち向かう気合いは溜まった。後は進路がどうなるか、である。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月 6日 (日曜日)

意外とこのライブ盤が好きです

台風が近づいている。台風5号は、宮崎から、明日夕方には近畿直撃の予想。進路に当たる地域の方々は気をつけて下さいね。今回、関東地方、特にここ千葉県北西部地方からは台風の予想進路は離れているが、この辺りは台風の進路によく当たる地域で、台風の威力の怖さは身を持って知っている。ゆめゆめ甘くみることなかれ、である。

さて、今日の一枚は、ディブ・ブルーベックものをもう一枚。1950年代ハードバップ期のライブ盤。『Dave Brubeck and Jay and Kai : Live at the Newport Jazz Festival 1956』(写真)。1956年7月6日、ニューポート・ジャズフェスでのライブ録音。ブルーベック・カルテットの演奏と、ジェイ&カイの演奏とのカップリング。ブルーベック・カルテットの演奏は前半の4曲。

ブルーベック・カルテットのパーソネルは、Dave Brubeck (p), Paul Desmond (as), Norman Bates (b), Joe Dodge (ds)。盟友アルトのデスモンド迎えて、カルテットを立ち上げたのが1951年。それから、約5年が経過して、人気バンドとなったブルーベック・カルテットのライブ演奏が聴ける。
 

Dave_brubeck_and_jay_and_kai_live_a

 
あまり我が国のジャズ盤紹介本に挙がらないライブ盤なんだが、ブルーベック・カルテット初期の意外と硬派なハードバップ演奏が聴ける。ブルーベック・カルテットの演奏というと、デスモンドの流麗で優しいアルトの音がメインの流麗な演奏のイメージがあるが、もともとブルーベックのピアノがスクエアにスイングする骨太なものなんで、意外とアブストラクトで硬派な純ジャズ風に展開する。

特に、後半のジェイ&カイの演奏が、トロンボーンがメインの、明らかに流麗で優しいフレーズ満載のハードバップな演奏なんで、このジェイ&カイの演奏の対比からしても、このライブ盤でのブルーベック・カルテットは、当時のジャズとしては意外とアブストラクトで硬派な純ジャズ風。そんなイメージが強調されて、ブルーベック・カルテットの本質を理解するのに丁度良い塩梅なのだ。

1954年から始まったニューポート・ジャズフェス。それから2年後のまだ始まったばかりのジャズフェスでのライブ録音。聴衆の雰囲気も良好で、当時の良きジャズの環境と演奏をダイレクトに感じることが出来る。いわゆる「聴いて楽しむ為の鑑賞としてのジャズ」の良きサンプルがこのライブ盤に詰まっている。僕、意外とこのライブ盤が好きです。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

保存

2017年8月 5日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・109

昨日の夕方から空気が入れ替わったのか、夜の間に降った雨が湿気をしっかり残して、朝から思いっきり蒸し暑い千葉県北西部地方。これだけ蒸し暑いと身体に堪える。というか、今の身体は以前の様な耐性が無く、気温の変化や湿度の高さについては「かなり辛い」。ちょっと伏せりながら、気を紛らしたくてジャズを聴いたりしている。

Dave Brubeck Quartet『Paper Moon』(写真左)。1981年9月の録音。ちなみにパーソナルは、Dave Brubeck (p), Jerry Bergonzi (ts), Chris Brubeck (b), Randy Jones (ds)。ディブ・ブルーベック・カルテットというと、アルトのポール・デスモンドが定番なんだが、ここでは、テナーにジェリー・バーガンジを迎えたカルテットで吹き込んだアルバムになる。

アルトのデスモンドは、柔らかで優しい音色の流麗なフレーズが個性のアルトなので、ブルーベックのスクエアに跳ねるようにカクカクとスイングするピアノとの対比が独特で素敵な雰囲気を醸し出していた。が、ここでのテナーのバーガンジはコルトレーン・スタイル(フリー・ジャズに走る前の)のテナーで、硬派で実直なフレーズが特徴。これって、ブルーベックのピアノにあうんかいな、とちょっと不安になる。
 

Paper_moon

 
冒頭の「Music, Maestro, Please!」を聴けば、そんな不安は杞憂だったことが判る。コルトレーン・スタイルの硬派で実直なテナーが、ブルーベックのスクエアに跳ねるようにカクカクとスイングするピアノに違和感無く、スッポリと収まる。デスモンドのアルトとは「正反対の対比の妙」だったが、バーガンジのテナーとは「融合と協調の妙」である。雰囲気の似通ったピアノとテナーの競演が見事である。

こうやって聴いていると、我が国でのブルーベックに対する酷評、スイングしないピアニストだとか、そもそもジャズ・ピアノじゃない、とか結構酷いこと言われてるんだけど、それらが如何に「お門違い」の評価なのかが良く判る。ブルーベックは伴奏上手だし、ブルーベックのピアノは、彼独特のスイング感があって、やはり素敵だ。スクエアに跳ねるようにカクカクするスイング感。

この盤、選曲がふるっていて、なかなか小粋なスタンダード曲が選曲されていて、これが実に良い。ブルーベックについては、何時の時代にも言えることなんだが、アレンジがとても良好。コンコード・レーベルからのリリースで、独特の録音の雰囲気とも相まって、このカルテットの醸し出す心地良いテンションと共に、聴き応えのあるスタンダード集になっています。好盤です。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月 3日 (木曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・57

北欧ジャズは、昼下がりのジャズ喫茶に良く似合う。それも、昼ご飯時の喧噪が潮のように引いた、客も疎らになった静かな店内。そんな静かな店内に流れる北欧ジャズ。透明感のある音と独特な深いエコー。決して熱くならない、冷徹に盛り上がるクリスタルな表現。昼下がりもこの真夏の昼下がりが良い。エアコンの効いた客も疎らなジャズ喫茶の寂しさ漂う空間が良い。

Nikolaj Hess『Trio』(写真左)。2012年の作品。ちなみにパーソネルは、Nikolaj Hess (p), Tony Sherr (b), Kenny Wollensen (ds)。Nikolaj Hess=ニコライ・ヘスは、透明感のあるトーンとリリカルなフレーズが個性の北欧はデンマークのピアニスト。ロックやポップスの楽曲を積極的にカヴァーするのも特徴で、この盤でも、4曲目の「Masters At War」はボブ・ディランの作。

冒頭の「Make You Feel My Love」を聴くだけで、あ〜これは北欧ジャズやなあ、と判る。静謐感溢れる透明度の高い、エコーの効いた音世界。す〜っと余韻の伸びるピアノの音。切れ味の良い純度の高いシンバルの響き。リリカルでしっかりとビートの効いたドラム。3者対等なピアノ・トリオのインプロビゼーション。明らかにこの盤は「北欧ジャズ」。
 

Nikolaj_hess_trio

 
2曲目「Film」は打って変わって躍動感溢れるトリオ・インプロビゼーション。ダイナミックな展開ではあるが、それぞれの音は透明度の高い、切れ味の良い音。結構、自由度の高いアドリブ展開を繰り広げるが、決して破綻することは無い。ふらつくことも無い。整然と北欧ジャズらしい、スピリチュアル&エモーショナルのバランス取れた情感表現。

自由度の高い、モーダルなインプロビゼーションではあるが、全編に渡ってリズム&ビートが整っているが故、非常に聴き易く、飽きが来ない。モーダルなアドリブフレーズを耳で追っているうちに、一気に聴き切ってしまう。テクニック確かな、端正なトリオ演奏。メリハリと抑揚、緩急が効いたバリエーション豊かな展開。

北欧ジャズは、エアコンの効いた客も疎らな、独特の寂しさ漂う「昼下がりのジャズ喫茶」に良く似合う。透明感のある音と独特な深いエコー。静謐感溢れる透明度の高い、エコーの効いた音世界。思わず「微睡み」を誘われ、ついつい至福の時に身を委ねる。そんな北欧ジャズが朗々と流れる、そんなジャズ喫茶の昼下がりが僕は大好きだ。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月 2日 (水曜日)

懐かしのハーブ・アルパート

昨日の雨の後、空気がそっくり入れ替わったのか、とても涼しい千葉県北西部地方である。部屋の中に涼風が駆け抜ける。部屋の中でジッとしていると寒いくらいだ。あの〜8月2日なんですけど。もう9月中旬の陽気である。でも、この涼しさも明日くらいまで。徐々に暑くなってきて、来週の半ばには蒸し暑い夏に戻るんだろうなあ。

でも、これだけ涼しくなると、ジャズを聴くのも楽しくなる。これだけ涼しくなると、フュージョン・ジャズもど〜んと来い、である。で、ネットを徘徊していたら、このアルバムの存在に気がついた。Herb Alpert『Beyond』(写真)。1980年の作品。フュージョン・ブーム真っ只中の「思いっきりフュージョン」なアルバムである。

アーバンでクール。ハーブ・アルパートのトランペットがブリリアントで躍動感溢れ、バックのリズム隊が明確なリズム&ビートを叩き出す。エレクトリック楽器中心の演奏なんだが、決して耳触りにならない。メロディアスでメリハリが効いたフレーズの連発。ラテンな雰囲気を醸し出しつつ、コンテンポラリーな先取性溢れるトレンドの取り込み。
 

Beyond

 
演奏の底はしっかりとジャズなので、これぞフュージョン・ジャズ、と思わず感心してしまう内容。なんて表現したら良いのかなあ。このアルバム全体の流れが一番の個性なんですよね。1曲1曲の曲それぞれの出来が凄く良いのでは無くて、アルバムに収録されている曲がどんどん繋がっていって、そのアルバム全体の流れが凄く良い。あ〜っ、これがフュージョン・ジャズやな〜、って思うんですね。

それと、あまり指摘されていないようですが、このアルバム、アレンジが秀逸。今の耳にも古さは殆ど感じさせないほどの、普遍的なアレンジが素敵です。フュージョン・ジャズってこういうアレンジで攻めるよな、というアレンジのサンプルがどっさり詰め込まれているアルバムでもある、と感じています。

とにかく懐かしいフュージョン盤。1980年のリリース以来、学生時代の残り2年間、この盤は結構聴きまくりました。実は、このルバム、しばらく入手困難な状態で、忘れ去れてたアルバムになっていました。今までのビヨンドのCD化は日本のみ。昨年やっと米国でもCDリイシューされたそうで、その流れの中で僕もこの盤をゲット出来たということで、実に喜ばしい出来事でした。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

2017年8月 1日 (火曜日)

エアコンに「北欧ジャズ」である

午後から雨が降って、湿度は高いがちょっと涼しくなった我が千葉県北西部地方。ちょっと涼しくなったが、湿度の高さは相変わらずで、仕事帰りの疲れた体に良くないので、結局、部屋にはエアコンである。エアコンをかけると、当然、窓を閉めるので、室内は静かになる。エアコンで湿度が和らいで静かな室内。

そんな部屋には「北欧ジャズ」である(笑)。いや、冗談無しにエアコンで湿度が和らいだ部屋には「北欧ジャズ」が良く似合う。北欧の純ジャズは一定の傾向がある。透明感のある音とエコー。ファンクネス皆無。クラシック音楽に根ざした正統なフレーズ回し。スピリチュアル&エモーショナルのバランス取れた情感表現。決して熱くならない、冷徹に盛り上がるクリスタルな表現。思わず「北欧やな〜」と唸ってしまう(笑)。

今日選んだ「北欧ジャズ」盤は、Hans Ulrik & Lars Jansson『EQUILIBRIUM+』(写真左)。デンマークの人気サックス奏者ハンス・ウルリク(写真右)をフロントに迎えた、スウェーデンの抒情派ピアノ名手ラーシュ・ヤンソン率いるトリオの作品である。
 

Equilibrium

 
タイトルに「+」が付いているのは何故か。この盤は、収録曲をよくよく見ると判るのだが、2012年録音の新作『Equilibrium』全11曲から9曲をセレクト、更に、同じくウルリクとヤンソンの共演による1994年録音のウルリク名義の『Strange World』全12曲からの5曲をプラスした日本独自編集盤である。だから「+」が付くのか。なるほど。

冒頭の「Downward Dog」から、完璧な「北欧ジャズ」である。ところどころ、4ビートのゴスペルチックなフレーズが出てくるんだが、これが実に良い雰囲気。僕はこの展開が大好きだ。でも、決して「黒くならない」。ファンクネスも漂わない。それでも、思いっきりジャジーなビートが実にスインギー。フォーキーで牧歌的な寛ぎのフレーズが心地良い。

ウルリクの開放感溢れる、ストレートに伸びた大らかなサックスと、ほど良く抑制された躍動感&透明感溢れるヤンソンのピアノ。ウルリクとヤンソンの持つ「北欧ジャズ」特有のリリカルな美しさがこの盤に満載である。いや〜「北欧ジャズ」は素晴らしい。

 
 

東日本大震災から6年4ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

« 2017年7月 | トップページ

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ