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2017年8月12日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・111

日本のジャズ、演奏する方も以前からレベルが高い。さすがに1960年代は米国ジャズが世界の先端を走っていたので、遅れはとっていた。が、1970年代になって、情報の流通のスピードが上がってからは、米国ジャズと同等のレベルの演奏水準になり、日本ジャズ独特の個性を獲得していた。

我が国で、1970年代後半から1980年代前半に渡ってブームが続いた「フュージョン・ジャズ」についても同様で、日本のフュージョン・ジャズのレベルって世界レベルを実現していた。そんなジャズメンの中に「深町純」がいた。シンセを駆使したプログレ指向のクロスオーバー・ジャズからスタートして、フュージョン・ブームの中、幾枚かの好盤をリリースしている。そんな中の一枚がこれ。

深町純『On The Move』(写真左)。1978年のリリース。深町純が単身でニューヨークへ乗り込み、現地のミュージシャンたちと作り上げた好盤である。参加ミュージシャンは、当時、フュージョン・ジャズの第一線で活躍していた優れどころばかりがズラリと名を連ねる。
 

On_the_move

 
特に目立つのは、全編に渡ってドラムを担当したスティーヴ・ガッド、全8曲中6曲に参加した、サックスのマイケル・ブレッカー、ベースのアンソニー・ジャクソン。独特の低音の響きを4曲に渡って供給するバリサクのロニー・キューバー。2曲のみの参加だが、印象的なフレーズで記憶に残るヴァイブを担当したマイク・マイニエリ。他、フュージョン・ジャズのアルバムの中で、どっかで聴いたことのある音がてんこ盛り。

そんな中、やはり深町純のキーボードが一番、印象に残る。アナログ音源電子ピアノの Yamaha CP-30、恐らくミニ・ムーグ、そしてメロトロンまで使用して、実に趣味の良い、かつ当時として最高レベルのキーボードの選択&プレイが素晴らしい。使用楽器としては、今の時代から見るともはや骨董品レベルなんだが、音に古さを感じさせないところに、深町純のセンスの高さが感じられる。

当時、米国東海岸中心のミュージシャンをチョイスしてのフュージョン・ジャズなんだが、ファンクネスを全く感じ無いところに、日本フュージョン・ジャズの個性が漂っている。不思議ですよね。日本人はリーダーの深町純だけなのにね。それだけ、バックのミュージシャンのテクニックと表現力が超一流だということでしょう。この盤、明らかに日本フュージョン・ジャズの代表的アルバムの一枚です。

 
 

東日本大震災から6年5ヶ月。決して忘れない。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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