旬の女性ボーカル兼トランペット
我が千葉県北西部地方、今朝は涼しかった。というか「肌寒かった」。まず半袖では外は歩けない。夏のジャケットは必須。空はドンヨリと梅雨空。今年の梅雨は雨が降らない、梅雨に入った途端、雨が降らないと梅雨の悪口ばっかり言っていたら、今日は朝から雨模様。夕方、会社から最寄りの駅までの間は、ちょっと強めのまとまった雨にどぎまぎ。
しかし、思いっきりドンヨリした曇り空である。心なしか気持ちまでドンヨリしてきた。ので、そんなドンヨリした気持ちを好転させる様な、キュートで爽やかなジャズ盤を探す。こういう時は女性ボーカルに限る。ライトでアーバンで清楚な女性ボーカルが良い。
Andrea Motis 『Emotional Dance』(写真左)。今年2月、ジャズの老舗レーベルのひとつ「impulse!」からのリリースである。Andrea Motis=アンドレア・モティスと読む。彼女はボーカルのみならず、トランペットも担当する。女性ジャズメンには珍しい、ボーカルが出来るトランペッターである。スペイン出身。
ボーカルが上手いトランペッターといえば、サッチモ、そしてチェット・ベーカーが真っ先に浮かぶ。ネット記事を読むと、この有りバムのリーダー、アンドレアはサッチモとチェットがアイドルとのこと。ほっほ〜、故に、トランペットを吹きながら唄うって訳ね。なるほど。
まず、彼女のボーカルが良い。ライトで爽やかなスムース・ジャズ系のボーカル。アーバンな雰囲気が濃いが声質がキュートなので、若々しい都会の昼下がり、ってな感じの聴き易いボーカル。加えて、スペイン出身だからなのか、とってもキュートで可愛らしいところが見え隠れするボーカルである。本格的なジャズ・ボーカルを愛でる方々には「許せん」ボーカルかもしれませんが、僕はこういうキュートで爽やかな可愛い女性ボーカルが大好きです。
加えて、彼女のトランペットの素性が良い。意外と硬派で純ジャズっぽいトランペットのインストゥルメンタルが実に良い雰囲気。テクニックもまずます、破綻は無く、歯切れが良い。歌心を湛えたアドリブ・フレーズ流麗に吹き回せる力量は確かなもの。ボーカルで癒された後、トランペットで活を入れられる。うんうん、良い感じ良い感じ(笑)。
ライトなメインストリーム・ジャズ系のボーカル&トランペット。一粒で二度美味しい、と言う形容がピッタリのアンドレアのパフォーマンスです。アンドレアって、女性チェット・ベイカーなんて言われているようですね。身体も小柄で表情はまだあどけない。しかし、唄えば情感タップリ、トランペットを吹けば意外とパワフル。注目の女性ボーカリスト兼トランペッターです。
東日本大震災から6年3ヶ月。決して忘れない。まだ6年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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