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2017年6月 7日 (水曜日)

理路整然なビッグバンドのモンク

Columbiaレーベル時代のモンクは判り易い、と念仏のように唱えてはや3日目。Columbiaレーベル時代の第3弾は、これまた、モンク・ミュージックを判り易く、3つの演奏パターンで聴かせてくれる、モンクのリーダー作でも隠れ好盤的な盤である。

Thelonious Monk『Big Band and Quartet in Concert』(写真左)。1963年12月30日、ニューヨークのリンカーン・センターでのライブ録音。ビッグバンドとカルテット、そしてソロの3つの演奏パターンで聴かせてくれる。

カルテットのパーソネルは、Thelonious Monk (p), Charlie Rouse (ts), Butch Warren (b), Frankie Dunlop (ds)。このカルテットのパーソネルを中心に、サド・ジョーンズのコルネットやスティーブ・レイシーのソプラノ、フィル・ウッズのアルトなど、さすが大手のColumbiaレーベル、人気の高いジャズメンをズラリと取り揃えている。数えたら「ノネット(9人楽団)」だった。

モンクの楽曲と演奏パターンをビッグバンドでやるなんて凄いなあ。モンクの飛んだり跳ねたりするタッチと予測不能な展開がミステリアスなアドリブ・フレーズをビッグバンドでトレースするなんて、ビッグバンドのメンバー一人一人が優秀なテクニックとモンク・ミュージックに対する見識の深さについて、改めて感心する。
 

Monk_big_band_and_quartet

 
加えて、このライブ盤でのアレンジは温厚で、Columbiaレーベル時代の判り易いモンクのイメージをベースに、ビッグバンドの演奏を組み立てている。確かに、このライブ盤でのビッグバンドの演奏は理路整然としていて聴き易い。フレーズのそこかしこにモンクのイメージを散りばめてはいるが、極端に飛んだり跳ねたりしない。あくまで、常識の範囲内で収めているところが「聴き易さの理由」。

カルテット構成で目を惹くのは、ベースのブッチ・ウォーレンの存在。前作『Criss-Cross』までのジョン・オーレから交代している。が、モンク・カルテットの音の本質は変わらない。当然、ベーシストが代わったからと言って、モンクのピアノも変わらない。判り易いモンク・ミュージックは変わらない。

このライブ盤でのモンクは、とりわけ、憑きものが落ちたようにスッキリと判り易い、そして、不思議なくらいに溌剌としている。僕が聴いたこのCD2枚組は、1964年発売のLP2枚組のライブ音源に未発表曲を併せてCD2枚組でリイシューしたもの。意外と貴重な2枚組CDである。

 
 

震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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