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2017年6月 2日 (金曜日)

ピアノ・トリオの代表的名盤・60

恐らく、この盤はどこかのジャズ雑誌かアルバム紹介本で見たのだと思う。とても大胆な構図とロゴタイプのあしらい、そしてピンクが基調の色使い。一見、ジャズらしからぬジャケット・デザインに見えるが、じっくり見渡すと、ほんと良く出来たジャズのジャケットやなあ、と感心する。

こういう優れたジャケットのジャズ盤に外れは無い。いわゆる「ジャケ買い」である。目の前にリアル盤があれば「即買い」なんだが、ジャズ雑誌かアルバム紹介本の記事である。この盤は長年探し続けた。しかし、なかなか巡り会わない。そういう盤ってたまにある。探し始めて20余年。やっと昨年、この盤の音源を手に入れた。

Maurice Vander『Jazz At The Blue Note』(写真左)。1961年、パリ、ブルーノートにてライヴ録音。ちなみにパーソネルは、Maurice Vander (p), Pierre Michelot (b), Kenny Clarke (ds)。フランス音楽界を代表するピアニストが、当時のパリ随一のリズム・セクションのサポートを得て吹き込んだ、スタンダード集である。
 

Maurice_vander_jazz_at_the_blue_not

 
これが素晴らしい内容のライブ盤である。モーリス・ヴァンデールの無骨で骨太なタッチ。抜群のドライブ感。ピアノ演奏のスタイルは「バップ」。さすがにフランスのピアニストである。ファンクネスはほとんど感じられない。端正でエッジが立っていて「音」が明確。米国には無い、明らかに欧州のジャズ・ピアノ。このピアノで、ジャズ・スタンダードの数々を弾きこなしていく。

バックを務めるケニー・クラークのドラムは重要だ。ヴァンデールが抜群のドライブ感を発揮する中、絶対のリズム&ビートの枠を逸脱しないのはクラークの正確でメリハリ豊かなドラミングが貢献している。そして、このピアノ・トリオを特別なものにしているのが、ピエール・ミシェロのベース。ゴリッゴリッ、ブンブンと重低音を鳴り響かせてのし歩くベースは、このピアノ・トリオの演奏を締まったものにする。

録音も良好。こんなに魅惑的でハードバップなピアノ・トリオ盤がフランスにあったなんて、ほんとビックリした。凄く迫力のあるトリオ演奏で、良いステレオ装置で聴けば聴くほど「惚れ惚れする」。こんな素晴らしいピアノ・トリオ盤がフランスにあったなんて。謹んで、この盤に「ピアノ・トリオの代表的名盤」の称号を与えたい。

 
 

震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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