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2017年6月10日 (土曜日)

夜の静寂にクールなジャズ・3

梅雨に入った途端、ピーカンの我が千葉県北西部地方である。明らかに季節は「夏」である。気温もほぼ真夏日状態で「暑い」。まだ結構、風があるので湿気を感じることが少なく、まだエアコンのお世話にはなっていない。窓全開で爽やかな室内である。毎年毎年そうなんだが、夏になってくると、激しい演奏のジャズは避ける傾向にある。

若い時は、逆に暑い夏に熱い演奏を汗をダラダラ流しつつ煙草を吹かしながら格好付けて聴いていた。が、歳を取るにつれ、これは「ダサい」と思うようになった。暑い夏には「涼しげなクールなジャズ」が良い。というか歳を取るにつれ、暑い夏に熱い演奏を聴く体力が無くなった、といった方が良いかな(笑)。

「涼しげなクールなジャズ」といえば、パッと浮かぶのが「デュオ」。ジャズには「デュオ」の好盤が多々ある。即興を旨とするジャズ、ジャズメン2人が対峙して、丁々発止と即興の妙を繰り広げる。デュオにはジャズの本質を貫き通して、インプロビゼーションの世界を紡ぎ上げるに好都合なシチュエーションがあるのだ。
 

Lee_konitz_duets  

 
Lee Konitz『Duets』(写真左)。1968年9月の録音。アルトのリー・コニッツ(写真右)が様々な楽器とデュエットするという野心的な企画盤。前に一度、当ブログでご紹介したことがあるかなあ。好きなんですよ、このアルバム。理知的でクールなバップ・マナーで、知的にホットにデュオ演奏を展開している。コード楽器によるソロ空間の制約を嫌ったコニッツが、更なる音の空間を求めて企画した「デュオ」フォーマット集である。

マーシャル・ブラウン(tb)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ジム・ホール(g)、レイ・ナンス(vn)、エディ・ゴメス(b)たちと、次々と相手を変えながらの魅力的なデュオ演奏がてんこ盛りである。どのデュオ演奏もレベルが高い。実験臭いなどと揶揄されることもあるが、聴いていて、どの演奏もそれぞれのジャズメンの個性を発揮して伸び伸び演奏している印象。スイング感も程良く、良い意味で「頭を使いながら」の演奏はクール。

リーダーのコニッツの企画コンセプト「コード楽器によるソロ空間の制約を嫌い、更なる音の空間を求めながら、即興演奏を展開する」がしっかりしているからこそのこの企画盤の成果なのだろう。熱いエモーショナルな演奏ばかりがジャズでは無い。最後の「Alphanumeric」のみ全員で演奏している趣向も企画盤ならではの面白い「仕掛け」。好盤です。

 
 

東日本大震災から6年3ヶ月。決して忘れない。まだ6年3ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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