初夏に音の良いフュージョン
暑い。今日は東京で最高気温27度。夏日達成である。しかも蒸し暑い。夕方、会社からの帰宅時、歩いているだけで、汗がじんわりと首筋に滲んでくることが判る。こんな気候になってくると、音の良い音の立った、聴き易いフュージョン・ジャズの出番が多くなる。
音が良いって、良いことだなあと長年思っている。ジャズには1920年代、1930年代の録音もあるので「ジャズに音の良し悪しは関係無い」とする向きもある。けど、やっぱりなあ、演奏時、音の隅々まで聴き込むことが出来るし、音の分離が良く、楽器それぞれの音が良く判るので、音が良いに越したことはない、というのが僕の持論。
Larry Carlton & Robben Ford『Unplugged』(写真左)。2006年12月のパリ公演を収録した作品。売り文句は「ラリー・カールトン&ロベン・フォードというフュージョン・ギターの人気ギタリスト、夢の共演!!」。この盤のポイントはタイトル通り「アンプラグド」。2人の使用楽器はアコースティック・ギター。これは聴きものである。
ちなみにパーソネルは、Larry Carlton (g), Robben Ford (g, vo), Fifi Chayeb (b), Claude Salmieri (ds)。二人のアコースティック・ギターにベースとドラムがバックにつく。これが正解。アコギ2本だけだと、どうしてもどちらかがソロを取り、どちらかがバックに回ってリズムを担当することになる。2本のアコギのソロの共演という妙が楽しめない。
バックにベースとドラムが控えていると、彼らにリズム&ビート、そしてベースラインを任せることが出来る。2本のアコギはソロの共演と相成る。壮絶なテクニックを引っさげて、主旋律でのユニゾン&ハーモニー、アドリブ・ソロのバトル&ランデブーと、存分に惹き込むことが出来る。このアルバムでは、そんな二人のアコギの共演を心から堪能することが出来る。
ちょっと味もしゃしゃらもないジャケットで、なんかちょっとブート盤の様な面持ちなので、ちょっと見ただけでは触手が伸びないのだが、内容は折り紙付き。音も良くて、二人のアコギの個性とニュアンスが十二分に聴き取れる好盤です。フュージョン・ギターと侮るなかれ。とにかく凄まじいアドリブ・ソロの共演です。
震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっとずっと復興に協力し続ける。
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