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2017年5月 9日 (火曜日)

ビ・バップ系の盤も味わい深い

古い古いアルバムである。もちろん、録音の質はあまり良く無い。切れ味の悪い、もそっとした音の輪郭。それでも、出てくるトランペットやサックスのソロは迫力満点。耳にググッと迫り来るアドリブ。ジャズは音の質は二の次、というジャズ者の方々もいるが、こういう古い録音のビ・バップ系のアルバムを聴くと、それもありかな、と思う。

Fats Navarro『Nostalgia』(写真左)。1946年から1947年に渡る3つのセッションから成る寄せ集め盤。それでも、足かけ2年の間での3セッションなので、演奏の雰囲気にしっかりと統一感がある。演奏形式は明らかにビ・バップ。約3分前後の演奏時間の中にアドリブ・ソロを凝縮している。

Fats Navarro(ファッツ・ナヴァロ)は、1923年9月生まれ。1950年7月に早逝している。享年26歳。故に彼の活動期間は極めて短い。しかし、彼は1940年代のビ・バップという、当時の流行の演奏スタイルのパイオニアの一人なのだ。しかも、彼のトランペットのテクニックは極めて高く、トランペットを非常に良く鳴らすのだ。

このナヴァロのトランペットの奏法スタイルと音色、高いテクニックについては、後の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンに多大な影響を与えたとされる。この『Nostalgia』のナヴァロのプレイを聴けば、なるほどな、と思う。
 

Nostalgia_1

 
ナヴァロのペットと同じ位に、テナー・サックスが良く鳴っている。ビ・バップなマナーのテナー。迫力満点である。流麗なナヴァロのペットに相対する無骨で太いテナー・サックスのアドリブ・ソロ。流麗でブラスの輝きキラキラするナヴァロのペットに相対する音の塊の様な、テクニック溢れるテナーの音。

バックのピアノを中心としたリズム・セクションは上手いんだが、あくまでリズム&ビートを維持する脇役。あくまでメインはトランペットとテナー・サックス。たった3分前後の演奏時間の中で、そのテクニックとイマージネーションを凝縮する。

実はこのアルバムの演奏、それぞれの演奏に仄かに香る「色気」があって、意外と聴き応えがある。テクニック優先のビ・バップ盤とは一味違うところがこの盤の「旨味」である。

ジャケット・デザインも「味がある」。一目で「サヴォイ・レーベル」の盤だと目星が付くのだが、サヴォイらしからぬデザインのまとまり方。かなりレトロな雰囲気ではあるのだが、今にもナヴァロのペットが聴こえてきそうな、なかなか味わいのあるジャケットも「良し」。

 
 

震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっとずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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