本日よりブログ再開しました。
ゴールデン・ウィークの間、欧州のとある国に高飛びしていました。
旅行の間は基本的にジャズに触れることはありません。往き帰りの長時間のフライト時、iPodを駆使してジャズを聴きまくって時間を潰した時代もありましたが、最近、海外の航空会社の旅客機も充実しつつあり、日本人向けの映画も何本か用意されていて、今回は専ら映画三昧。
1週間ちょっとジャズから離れていたことになります。で、日本に戻ってきて、やっぱりジャズが聴きたい、ということになるんですが、いきなりヘビーなジャズは耳にもたれるので、まずはライトで軽快なジャズから耳慣らしです。
The Eddie Costa Quartet『Guys and Dolls Like Vibes』(写真左)。1958年1月の録音。ちなみにパーソネルは、Eddie Costa (vib), Bill Evans (p), Wendell Marshall (b), Paul Motian (ds)。
白人バイブ奏者のエディ・コスタが1958年1月、ビル・エバンス、ポール・モチアンを迎えてCoralレーベルに録音したブロードウェイのミュージカル「ガイズ・アンド・ドールズ」の作品集。
ちなみに、エディ・コスタのヴァイブは白人らしい、粘りの無いシンプルな響きが個性。ながら聴きがしたくて、ライトな気分のジャズが欲しいなあ、という時に、ちょくちょく選盤する、好みのヴァイブ奏者です。1930年生まれ、1962年7月下旬にニューヨーク州のウェストサイド・ハイウェイにおいて自動車事故の為、31歳で夭折。早逝の為、リーダー作の数は少ないのですが、どれも内容が整っている好盤揃いです。
さて、この『Guys and Dolls Like Vibes』については、そのエディ・コスタのシンプルなヴァイブが心ゆくまで楽しめます。ミュージカルの挿入曲をベースにしているので、それぞれの楽曲の基本部分が整っていて、気持ち良く聴くことができます。コスタの単音がベースのシンプルなヴァイブが爽快です。
加えて、様々な方々が語っているように、ビル・エバンスのピアノも聴き応えがあります。さすがに「伴奏の名人」、エディ・コスタのヴァイブに合わせた、粘りの無いシンプルなアドリブ・ラインをメインに、バップ・ピアノっぽく弾き進めていくエバンス。職人ですね〜。エディ・コスタのヴァイブにぴったりと寄り添うようなエバンスのピアノ。良い感じです。
ウェンデル・マーシャルのベース、ポール・モチアンのドラムも目立たないですが、キッチリと決まっていて、良い仕事してます。肩肘張らず、ゆったりとした気分で「ながら聴き」に適した盤です。帰国後の耳慣らしがこれで完了。やっぱりジャズって良いですね。
震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっとずっと復興に協力し続ける。
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