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2017年5月28日 (日曜日)

初夏の朝に「ダイアナの新盤」

初夏の朝には女性ボーカルが良く似合う。それも、昔のレジェンド級のオールド・スタイルな女性ボーカルでは無い、今風の爽やかでポップな「現代の女性ボーカル」が良い。と、8日のブログにも書いたような気がするが、今日は、その8日のブログでご紹介した、Diana Krall(ダイアナ・クラール)の今年の新作である。

Diana Krall『Turn Up the Quiet』(写真左)。リリースしたてホヤホヤ。約11年ぶり、祝ジャズ100年ともいえる内容の、待望のスタンダード作品。2015年の大ヒット・アルバム『ウォールフラワー』以来2年ぶりの新作になる。今回もダイアナがボーカルとピアノを担当して、Christian McBride (b), Russell Malone (g) とのトリオ編成でのパフォーマンスになる。

聴いて思うのだが、さすが、現代の女性ボーカリストの第一人者、ダイアナ・クラール、やっぱり上手いなあ。なかなかよく吟味されたジャズ・スタンダード曲を歌い上げるのだが、これがサラッと爽快、スッと気持ち良く伸びたボーカルで、ポップに素直に唄い上げる様は「絶品」である。
 

Turn_up_the_quiet

 
アレンジがなかなか良好で、ジャズ・ボーカルによくありがちな、ストリングスなどを入れた派手なアレンジでは全く無く、ストリングスなどを効果的に、隠し味的に配しながら、シンプルに、結果、ダイアナのボーカルが惹き立つような絶妙なアレンジ。一聴すると地味に感じるのだが、聴き進めるうちに、ジワジワ効いてくる様な粋なアレンジである。

ダイアナのアルバムを聴いていて、毎度毎度思うのだが、バッキングを務める、マクブライドのベースとマローンのギターが異様に上手い。ボーカルの伴奏かくあるべし、とでも言わんばかりの素晴らしさ。テクニックが最高な二人なので出来る技なんだろうが、最高なテクニックを持ちながら、それをひけらかすこと無く、シンプルに端正に、余裕を持ってバッキングする。粋である。

ダイアナのボーカル最新作は「絶品」と「粋」が詰まった素晴らしい「スタンダード集」。録音も良好。とても良い音で、聴いていてウットリする。この盤はしっかりとしたステレオで聴いてもらいたい。初夏の朝の雰囲気にピッタリで、爽やかな朝の時間を過ごすこと請け合いです。
 
 
 
★震災から6年2ヶ月。決して忘れない。まだ6年2ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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