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2017年4月11日 (火曜日)

ハワード・マギーって誰?

長年、そうやなあ、かれこれ40年、ジャズを聴き続けているんだが、名前は聞いたことがあるが、そのジャズメンのリーダー作を聴いたことがない、未だにそんなことがたまにある。

そういうジャズメンのリーダー作って、そもそも人気が無くてリイシューされないとかが理由なんだけど、人気が無い、というのは、そもそもジャズ評論家がそのジャズメンのリーダー作を好んで紹介しない、それに併せて、レコード会社がリイシューしない、というのが、日本では殆どではないか、と思っている。

そんな可哀相な境遇に陥ったジャズメンの一人が「ハワード・マギー(Howard Mcghee)」。ディジー・ガレスピー, ファッツ・ナヴァロ、アイドリース・シュリーマンなどと並んでビバップの最初のトランペット奏者の一人である。が、日本では殆どその名を聞くことは無い。マイナーな存在に甘んじている。

ハワード・マギーは麻薬禍で、何度か引退〜復帰を繰り返している。一定期間、コンスタントに成果を上げた期間が無く、そういう点が評論家筋から受けないのだろうか。麻薬が教育的に良く無い、とは理由にならない。なぜなら、従来のジャズ評論がこぞって良い良いとべた褒めもチャーリー・パーカーやバド・パウエルなんて筋書き入りのジャンキーである。麻薬が過ぎて命を縮めたクチである。

ネットの世の中になって、一般のジャズ者の方々が思い思いもアルバム評論をアップする様になり、やっと、このハワード・マギーのリーダー作が評価される様になり、最近になって、やっと米国本国でCDリイシューされたり、ダウンロードサイトにアップされたりし出した。最近では、幾枚かのリーダー作が入手可能になっている。
 

Dusty_blue

 
さて、そんなハワード・マギーのアルバムで最初に僕が触れた盤が、Howard Mcghee『Dusty Blue』(写真左)。マギーの最高傑作の誉れ高い、1960年6月録音のリーダー作。ベツレヘム・レーベルからのリリースで、このジャケットとタイトルの雰囲気で、この盤の内容が楽しみになる。「ダスティ・ブルー(くすんだ蒼)」とは「けだし名タイトル」。

全9曲。4曲は、マギーのペットに、ベニー・グリーンのボーン、ペッパー・アダムスのバリサク、ローランド・アレキサンダーのテナーの4管フロントに、トミフラのピアノ、ロンのベース、ボルデンのドラムのリズム・セクションをバックにしたセプテット構成。アレンジの妙が決め手の聴いて楽しいハードバップ。

残りの5曲は、トミフラのピアノ、ロンのベース、ボルデンのドラムのリズム・セクションをバックにマギーのペットのワン・ホーンな演奏。速い運指、高音で知られたハワードのトランペットが堪能出来る。これが良い。

ハワードのペットってどっかで聴いたことのある音やなあ、と聴いていたら、そうそう、ケニー・ドーハムに似ている。溌剌とした切れ味の良いドーハムって感じがする。ブルージーではあるが、決してマイナーに偏らない。ポジティブでビ・バッパーなペットが個性的。いや、年代的にはドーハムがハワードに似ているのか(笑)。

アルバム・ジャケットがベツレヘムらしからぬ洒脱さ。盤全体を覆う「ブルージーでアーバンな雰囲気」。これがたまらなく良い。ドラッグに溺れながらも見事な復活を遂げた盤であるが、1960年代中期に再び、麻薬禍にて引退状態に。次に録音したのは1976年というから凄い。筋金入りジャンキーの「つかの間の傑作」である。

 
 

震災から6年。決して忘れない。まだ6年。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっとずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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