『Return of the Brecker Brothers』
ランディ・ブレッカーとマイケル・ブレッカー兄弟によるザ・ブレッカー・ブラザーズ(The Brecker Brothers)、人気のフュージョン・バンドとして一世を風靡したが、フュージョン・ブームに翳りが見え始めた1982年に活動を停止し、それぞれがソロ活動を開始。伝説のバンドの化すのかと思われた1992年、突如として復活を果たす。
何があったのかは判らないが、この復活には期待した。活動停止前、1975年から1982年まで、ブレッカー・ブラザースが大活躍の頃は、名ライブ盤『Heavy Metal Be-Bop』を中心に聴きまくった。フュージョン・バンドとは言え、その内容は硬派でハードボイルドなもので、フュージョンの主流「ソフト&メロウ」とは一線を画する格好良さ。
そんなブレッカー・ブラザースが復活を遂げたアルバムが『Return of the Brecker Brothers』(写真左)。1992年のリリース。ドラムにDennis Chambers(略称デニチェン)、ギターにマイク・スターン(略称マイスタ)の参加が目を惹く。以前からのメンバー、エレベのWill Lee(ウィル・リー)の参加が嬉しい。
聴けば判る「硬派な大人のファンキー・フュージョン」。バカテクなのは相変わらず。まあ、それはそれは演奏テクニックの素晴らしさ。しかし、その演奏テクニックの素晴らしさをひけらかすことなく、余裕ある、ある種ゆったりとした大人のファンキー・フュージョンを展開している。
ドラマーがデニチェン、エレベがウィル・リーなので、リズム&ビートは基本的に「ソリッドでシャープ」。フロントの管楽器は皆ハードボイルド。ストレートアヘッドなフュージョンもあるが、踊れる要素を前面に押し出したダンサフルなナンバーもあって、その多様性が楽しい。
1992年の時代に、こんなに小粋でソリッドでシャープな「硬派フュージョン」が生まれ出ていた事にちょっと感動する。『Heavy Metal Be-Bop』の様に、ヤンキーな前のめりのロック感はありませんが、本当に余裕のある「硬派な大人のファンキー・フュージョン」です。実は、僕はこの『Return of the Brecker Brothers』が大好きです。
★震災から6年1ヶ月。決して忘れない。まだ6年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっとずっと復興に協力し続ける。
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