CCEB・伝説のライヴ音源
久々に「チック者」にとって、嬉しいアルバム・リリースが続いている。エレクトリック・バンドもの、チックのキャリアを振り返るバラエティもの、2種類のアルバムがリリースされた。ほんま、我々「チック者」にとってはウハウハである(笑)。
特に、エレクトリック・バンドものについては涙涙である。かれこれ、本格的なエレクトリック・バンドものは久々ではないか。確か2013年の『The Vigil』以来、4年ぶりである。そのアルバムとはライブ盤。The Chick Corea Elektric Band(CCEB)『Live In Tokyo 1987』(写真左)。
もともとは以前、1988年にリリースされた『GRPスーパーライヴ!』に収められたEBの驚異的なパフォーマンスを単独でリリース。1987年10月8日の昭和女子大人見記念講堂での伝説のライヴ音源である。ちなみに僕はこの『GRPスーパーライヴ!』を所有していない。噂で、このライブ音源でのCCEBは凄いぞ、と聞いていたが、残念ながら音源を所有していない。
21世紀も17年経って、やっとこの伝説の音源を所有する機会に恵まれたことになる。で、当然ながら、このライブ音源のCCEBの演奏は凄い。余裕がありながら鬼気迫るものがある。切れ味抜群、ノリ抜群。チックのキーボード・ワーク絶妙、飛翔感が半端無い。運指も正確無比。チックのライブでのベスト・パフォーマンスのひとつと言っても良い内容。
サイドメンも抜群のパフォーマンス。パティトゥッチのエレベの躍動感。デイヴ・ウェックルのポリリズミックなドラミング、切れ味抜群のギャンバレのギター、官能的で疾走感溢れるマリエンサルのサックス。リーダーのチックのみならず、サイドメン全員のパフォーマンスが一様に優れているライブ音源でそうそう無い。
いやはや、噂に違わぬ素晴らしい内容のライブ音源です。1988年にリリースされた『GRPスーパーライヴ!』は中古でもそうそう手に入るものでは無いので、今回の分割リイシューは有り難い。リマスターも施されているみたいで音も良い。惜しむらくは、1987年10月8日、東京昭和人見記念講堂にいたかった(笑)。生で見たかった、生で聴きたかった。
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