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2017年4月16日 (日曜日)

こんなアルバムあったんや・79

あまたあるジャズ・レーベル、それぞれのレーベルによって個性があって面白い。例えば、ジャズ・レーベルの中でも「やっつけ仕事」で有名なPrestigeレーベル。ジャズメンに手当たり次第に声をかけ、全てをジャズメンに任せての「一発録り」。そうやって録音した音源を適当に集めてアルバムにして発売する。

よって、アルバムによっては、録音日が異なったり、パーソネルが異なったりで、演奏内容や録音音質にバラツキがあったりで何かと評判が悪い。演奏は全てジャズメン任せになっているので、録音内容についてレーベルとしての統一感は殆ど無い。

それでも、手当たり次第に録音をしてアルバム化していったので、音源の数としては莫大なものになり、ジャズ演奏の記録として貴重なものになっている。今では、Bluenoteレーベル、Riversideレーベルと並んで「モダン・ジャズの3大レーベル」と呼ばれているくらいである。

そんな玉石混交としたPrestigeレーベルのアルバムの中には、これは、と目を見張る様な、いや「耳」を見張る様な内容のアルバムに出くわすことがある。そんなところが、このPrestigeレーベルの面白いところで、このレーベルのアルバムはカタログの順番に聴き進めていくのが面白い。
 

Jug_dodo1
 

このアルバムなんか、たまたまダウンロード・サイトを徘徊していて、見つけたアルバムで、レーベルを見れば、あれまあPrestigeレーベルのアルバムではないか。それでは、と聴いてみて「目から鱗」。とっても良い内容のハードバップ盤なのだ。正に典型的なハードバップな演奏が繰り広げられている。実に魅力的な盤である。

Dodo Marmarosa & Gene Ammons『Jug & Dodo』(写真)。May 4, 1962年5月の録音。ちなみにパーソネルは、Gene Ammons (ts), Dodo Marmarosa (p), Sam Jones (b), Marshall Thompson (ds)。オールド・スタイルのテナーマン、ジーン・アモンズと伝説のバップ・ピアニスト、ドド・マーマローサの出会いの記録が貴重である。

バップなマーマローサの端正なピアノに、オールド・スタイルで唄う様なジーン・アモンズの豪快なテナーの共演が実に良い塩梅である。テクニックとか奏法とか、小難しいことは全く関係無し、それぞれの素材になる曲をベースに魅力的なアドリブを展開していく。ただそれだけなんだけど、この盤には聴いて楽しいハードバップな演奏がギッシリ詰まっている。

こんな盤が膨大なカタログの中に隠れているのだから、Prestigeレーベルは隅に置けない。ちなみにタイトルの「Jug」とは、ジーン・アモンズの愛称。LP時代のジャケット(写真左)を見ると「Jug(水差し)」と「Dodo(ドードー鳥)」のイラストがあしらわれている。これもPrestigeレーベルでは珍しい、小粋なジャケットである。

 
 

震災から6年1ヶ月。決して忘れない。まだ6年1ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっとずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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