1980年代後半の音がギッシリ
しかし、この急激に暖かくなった気候はなんなんだ。我が千葉県北西部地方、この日曜日あたりからぐんぐん気温が上がり始め、もう一気に初夏の陽気である。今日の東京などは夏日である。あの〜さすがにまだ4月中旬なんですけど・・・。
でも、これだけ暖かくなると、とっても過ごしやすくなる。寒い寒いと眉間にしわを寄せることもない。ゆったりした気分で音楽に耳を傾ける事が出来る。この季節って暑すぎず寒すぎず、ジャズの鑑賞にとっても適した季節なのだ。
暖かさが身体に伝わると気持ちもウキウキ。そういう時って、フュージョン・ジャズによく手を出す。メリハリ効いたフュージョン・ジャズが耳に心地良い。ということで、フュージョン・アルトの使い手、サンボーンの聴き直しを再開。どのアルバムからだっけ。う〜んとそうそう、これでした。
David Sanborn『Close-Up』(写真左)。1988年のリリース。Marcus Millerのプロデュース。1980年代後半の典型的な音作り。マーカスお得意の打ち込みファンク路線全開、そこに「泣きのサンボーン」が全開の明らかに1980年代後半の音がギッシリ。
冒頭から打ち込みファンク丸出しの演奏なので、ちょっと「ひく」。もともと僕は打ち込みは好きじゃない。機械的で人間味の感じられないリズム&ビートはどうにも好きになれない。たかがリズムなんだから打ち込みでも良いではないか、という意見もあるが、やはり音楽は人間が創り出すものであって、人間が出す音だからこそ、耳に心地良く響く。
しかしながら、そこはマーカス。切れ味の良い、そこはかとないグルーブを醸し出しながらの打ち込みリズムなので、意外と耳につかない。そこに「泣きのサンボーン」が全開。意外と聴きどころ満載で、そこそこ聴けます、この盤。でも、サンボーンのアルトの音にエフェクトをかけているのが気に入らない。管楽器にエフェクトはいらない。
聴けば、どうにもAORっぽいアレンジやなあ、なんて思うんですが、これはこれで「アリ」かな、と思います。こってりアーバンな雰囲気がバブリーで意外と聴けます。味もしゃしゃらも無い平凡なジャケットだけど、素敵にファンキー、泣きのサンボーン全開。1980年代のサンボーン盤として、まずまずの出来かな、と思っています。
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