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2017年1月 9日 (月曜日)

マイルスが愛した「スライ」

我が千葉県北西部地方は、午前中は昨日の雨が残り、台風の様な西風が吹き付け、午後から天気は回復したが、相当に寒い成人の日であった。こんな日は外へ出ることは無い。一日、家に籠もって、ジャズの合間の耳休め。日頃聴けないロック盤を中心に聴き直しを進める。

今日、印象に残った盤がこれ。Sly & The Family Stone『There's a Riot Goin' On』(写真左)。1960年代後半から1970年代前半に流行した「ファンク・ロック」の代表的バンドの好盤である。1971年のリリース。邦題は「暴動」。

Sly & The Family Stone(スライ&ザ・ファミリー・ストーン)は、特に1967年から1975年にかけてサンフランシスコを本拠地として活動した、アメリカの人種・性別混合ファンクロックバンドである。ロックを聴き始めた頃は、その存在は知ってはいたが、全く気にかけてはいなかった。が、マイルスがエレ・マイルスを推進する上で、リズム&ビートのノリの参考にしたということをマイルス本で読んで、聴くようになった。

この「スライ」は、米国では影響力のあるバンドであった。このアルバムも、1970年代に入って、多くの米国人の夢や希望の喪失感を反映した内容になっており、そのメッセージ力は相当なものがあったと聞く。しかしながら、マイルスは、ジェームズブラウンや、このスライ&ザ・ファミリーストーンの音楽をよく聴き、自分の音楽に取り入れていた。
 
Theres_a_riot_goin_on
  
ここに有るのは、暗く不吉なサウンドであり、ネアカでは無い、シリアスなファンク・ロックである。コカインをやりまくった影響から生まれ出でた、唯一無二な、この時代独特の、スライ独特のファンク・ロックである。暗く不吉なサウンドではあるが、決して後ろ向きでは無い。

バックのリズム&ビートをスライ・ストーンがリズム・ボックスを駆使して、一人で録っている。ヒスノイズ等が乗って、チープでシンプルな音ではあるが、うねるような独特なリズム&ビートを生み出しており、マイルスが耳を傾け、エレ・マイルスに積極的に取り込んでいたのも理解出来る。最終的にマイルスの名盤「On The Corner」でその成果が花開くこととなる。

ファンク・ロック、R&Bなど、黒人音楽の独特のリズム&ビートがとっても魅力的である。この盤がリリースされて、既に45年、約半世紀が経過した訳であるが、この盤に詰まっている、スライ独特の「リズム&ビート」は永遠である。日本ではあまり評価が高くないようだが、適正に再評価されるべきアルバムである。

特に、エレ・マイルス好きのジャズ者の方々は一度は耳にしておくべきロック盤の一枚でしょう。
 
 
 

震災から5年9ヶ月。決して忘れない。まだ5年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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