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2016年12月10日 (土曜日)

ブッカー・リトルのラスト盤

今、聴き直しを進めているトランペッターが、ブッカー・リトル(Booker Little)である。1938年生まれの1961年没。なんと23歳にて早逝。1958年の初リーダー作、1961年没だから、活躍したのはたった3年。それでも、彼のトランペットのスタイルはジャズの歴史上で重要。

Booker Little『Booker Little And Friend』(写真左)。1961年の録音。ちなみにパーソネルは、Booker Little (tp), Julian Priester (tb), George Coleman (ts), Don Friedman (p), Reggie Workman (b), Pete LaRoca (ds)。ベツレヘム・レーベルからのリリース。ジャケット・デザインもなかなかジャジーで良い感じだ。

ブッカー・リトルの死の数週間前にレコーディングされたもの。パーソネルを見渡せば、何と無く想像できるのだが、かなり新しい感覚のハードバップである。1961年なので、まだバリバリ「モード・ジャズ」まではいかない。が、明らかに、ハードバップの成熟型、というか、そのすぐ先に「モード・ジャズ」を見据えた、当時としては最先端の自由度の高いハードバップであろう。
 

Booker_little_and_friend

 
アルバム全体の完成度も高い。アレンジも良く考えられたものであり、それぞれの新進気鋭のサイドメンの演奏力も高い。そんな中、やはり、リーダーのブッカー・リトルのトランペットが突出している。また、6曲を占めるブッカー・リトルのオリジナル曲の出来もかなり良い。インテリジェンス溢れるリトルの楽曲はハードバップの枠を超えている。

このアルバムのレコーディングの後、1961年10月、わずか23歳で尿毒症により帰らぬ人となった。このアルバムの完成度、このアルバムでのブッカー・リトルのブロウと感じてみて、もし、ブッカー・リトルが生きていたら、このアルバム以降、どんなアルバムを創り出していったのか、を想像すると、この余りに早すぎる死は実に惜しい。

「クリフォード・ブラウン」のスタイルをベースに、バランスの取れた、柔和で少しエッジの丸いフレージング。ブッカー・リトルのプレイ・スタイルは、このアルバムで完成されている。この時点で23歳であったというのが、信じられないほどの完成度である。だからこそ、彼の早逝には「無念」の想いがする。聴いてその完成度に感嘆し、やがて悲しき好盤である。

 
 

震災から5年9ヶ月。決して忘れない。まだ5年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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