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2016年12月の記事

2016年12月29日 (木曜日)

今年もお世話になりました ・・・・

暮れも押し詰まり、今年もあと3日となりました。今年もバーチャル音楽喫茶『松和』のブログを訪問していただき、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

さて、今日から正月の3日まで、ブログはお正月休みになります。今年の暮れから正月にかけては、ゆっくりお休みしたいなあ、と思ってます。音楽関係の本が結構溜まってきたので、しっかり読み進めようかな、とも、まだ、しっかり聴けていないフロイド箱とディラン箱を聴き通そうかとも考えています。

今年は、多くのロック関係(特に60年代から70年代に活躍した)のミュージシャンがあの世に旅立ちました。その度に悲しくなり、その度に落ち込み、その度に自らもその域に近づきつつあることを実感した一年でした。中学〜高校時代から聴き親しんでいたミュージシャンがこの世にいなくなってしまうことは、実に辛いことです。でも、来年以降も、こういう悲しいことは続くんでしょうね。
 

Kanban

 
ミュージシャンは人なので、あの世に旅立てばこの世に存在しなくなる訳ですが、録音された音源は残ります。僕達は、その残された音源を、永遠に自らの命が尽きるまで感じることが出来、愛でることが出来ます。長年、聴き親しんできたミュージシャンがこの世にいなくなることは悲しいことですが、残された「音楽」を楽しみ続けることは出来ます。

バーチャル音楽喫茶『松和』では、来年も、この「残された音楽」をずっと楽しみ続けたいと思っています。そして、その「残された音楽」を聴いた、率直な感想をこのブログで呟き続けて行きたいなあ、と思っています。
 

今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。

バーチャル音楽喫茶『松和』のマスターより。

 
 

震災から5年9ヶ月。決して忘れない。まだ5年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2016年12月28日 (水曜日)

最新のディズニー曲のカヴァー集

暮れも押し詰まって、またまた素晴らしいアルバムを見つけた。またまたこれは良い。今年もあと3日で終わり。年の瀬は「穏やかに」過ごしたい。穏やかに過ごす時間のバックにこのカヴァー・ボーカル集は良い。とても良い。

『Jazz Loves Disney』(写真左)。2016年11月のリリース。ディズニー・ソングのカヴァー・ボーカル集である。またこれかあ、と思ってしまう手垢が付いた企画なので、最初は触手が伸びなかった。が、収録された曲、歌い手の名前を見るにつけ、もしかしたら、これって良いかもと思った。
 

01. Jamie Cullum – Everybody Wants To Be A Cat (Aristocats)
02. Melody Gardot – He’s A Tramp (Lady & the Tramp)
03. Stacey Kent – Bibbidi Bobbidi Boo – French Version (Cinderella)
04. Gregory Porter – When You Wish Upon A Star (Pinocchio)
05. China Moses – Why Don’t You Do Right (Who Framed Roger Rabbit)
06. Raphaël Gualazzi – I Wanna Be Like You (Jungle Book)
07. The Rob Mounsey Orchestra – A Dream Is A Wish Your Heart Makes (Cinderella)
08. Hugh Coltman – You’ve Got A Friend In Me (Toy Story)
09. Anne Sila – Let It Go (Frozen)
10. Melody Gardot & Raphael Gualazzi – The Bare Necessities (Jungle book)
11. Laika – Once Upon A Dream (Sleeping Beauty)
12. Nikki Yanofsky -Un Jour Mon Prince Viendra (Blanche Neige)
13. Stacey Kent - Give A Little Whistle (Pinocchio)

 

Jazz_loves_disney1

 
良い曲選んでるな〜、と感心する。そして、良い歌い手を選んでるなあ〜、と感心する。冒頭から、Jamie Cullum 〜 Melody Gardot 〜 Stacey Kent の3連発は強烈だ。良いなあ、よくこれだけの歌い手を呼んでいるよなあ、と感心して、ジャケットをふと見たら、ジャズ・レーベルの大手、ヴァーヴからのリリースなんですね。なるほど。

バックのアレンジは、ビッグ・バンド・ジャズが基本。これがまた良い。大袈裟では無い、さり気ないビッグバンド基調のアレンジ。ノラ・ジョーンズの初期アルバムのエンジニアであったジェイ・ニューランドがプロデュースしており、アルバム全体の雰囲気は実に落ち着いた、趣味の良いもの。

趣味の良い、錚々たる若手〜中堅ボーカリストの歌声で、ロブ・マウンジーのさり気ないビッグバンド基調のオーケストラの色彩感あふれるバッキングで、ディズニーに名曲の数々を唄い上げていく。年の瀬は「穏やかに」過ごしたい。穏やかに過ごす時間のバックにこのカヴァー・ボーカル集は良い。とても良い。

ウォルト・ディズニーはジャズを愛し、彼の創りだすキャラクターたちの冒険にマッチする音楽には、再三の注意を払い作っていたそうだ。こうやって、改めてディズニー・ソングのカヴァー・ボーカル集を聴くと、それが良く判る。

 
 

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2016年12月27日 (火曜日)

Shanti 初のカヴァーベスト盤

暮れも押し詰まって、素晴らしいアルバムを見つけた。これは良い。今年もあと4日で終わり。年の瀬は「穏やかに」過ごしたい。穏やかに過ごす時間のバックにこのバラード集は良い。とても良い。

この12月21日のリリースと聞く。『SHANTI sings BALLADS』(写真左)。Shanti(シャンティ)の初のカヴァー・ベスト・アルバム。シャンティはそれぞれのアルバムで、極上のカヴァー曲を収録している。そんなシャンティがこれまで発表した7枚のアルバムから選りすぐりのバラード・カバー曲と共に、今回は新録も3曲収録。

いや〜、これが実に良い雰囲気。バラードばかりなので、ちょっと温和しめで、5〜6曲聴くと飽きるかなあ、なんて思って聴いていて、これがまあ、飽きないんですね。アレンジが優れていて、バラードの伴奏なんだけど、しっかりとリズム&ビートが効いていて、シャンティのボーカルにもシッカリと芯が入っていて飽きない。

収録曲は以下の通り。ほんま、実に魅力的はカヴァー曲がズラリと並ぶ。ほんま、ええ選曲やなあ〜。面白いのは、僕達が中学から高校、大学時代に聴き親しんだポップス系、ロック系の曲が見え隠れするのが良い。そして、1980年代から90年代のロック系の名曲もカヴァーしているところに、抜群なセンスの良さを感じる。

特に、3曲目のElton John「Your Song(僕の歌は君の歌)」、9曲目のLennon&McCartney「Across The Universe」、11曲目のStevie Wonder「Overjoyed」のシャンティのカヴァーはたまらん。
 

Shanti_sings_ballads1

 

01. Home At Last [Traditional](新録)
02. Lullabye (Goodnight My Angel) [Billy Joel]
03. Your Song [Elton John / Bernie Taupin]
04. Fields Of Gold [Sting / Gordon M.Summer]
05. Estrada Branca [Vinicius de Moraes & Gene Lees / Antonio Carlos Jobim]
06. Time After Time [Robert Hyman / Cyndi Lauper]
07. Ev’ry Time We Say Goodbye [Cole Porter]
08. Over The Rainbow [E.Y. Harburg / Harold Arlen](新録)
09. Across The Universe [John Lennon / Paul McCartney]
10. Fly Me To The Moon [Bart Howard]
11. Overjoyed [Stevie Wonder]
12. Hard Times Come Again No More [Stephen Foster](新録)

 

加えて、ジャズ・スタンダード曲も良い出来だ。「Ev’ry Time We Say Goodbye」「Over The Rainbow」「Fly Me To The Moon」など、とっても出来が良い。ポップなスムース・ジャズ系のボーカルとして十分に楽しめる。

この年の暮れも押し詰まった日に、ほんと良いアルバムに巡り会った。思わず、我がバーチャル音楽喫茶『松和』では、緊急ヘビロテ盤となって、時ある毎に流しています。穏やかに過ごす時間のバックにこのバラード集は良い。

 
 

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2016年12月26日 (月曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・46

クリスマス週間もあっという間に終わり、もう年の瀬である。今年もあと5日で終わり。年の瀬は「穏やかに」過ごしたい。特に、昼ご飯を済ませた、この年の暮れの昼下がりには、本当に「穏やかな時間」が欲しいなあ、と心から思う。

さて、この年の暮れの昼下がりを穏やかに過ごすには、ジャズは「ピアノ・トリオ」が良い。それも、オーソドックスな、ハードバップな、何処から聴いても「ジャズ」を感じることができる「ピアノ・トリオ」盤が良い。

ということで、今年の新盤からこのアルバムを選択。Massimo Farao Trio『Groovin’』(写真左)。2016年3月の録音。ちなみにパーソネルは、Massimo Farao (p),  Aldo Zunino (b), Steve Williams (ds)。ビーナス・レコードからのリリース。

Massimo Farao(マッシモ・ファラオ)は、人気イタリアン・ピアニスト。1965年3月生まれなので、今年で51歳。中堅〜ベテラン・ジャズメン。端正でダイナミック、小粋にスマートにスイングするピアノが個性。そんな人気イタリアン・ピアニストの完璧なハードバップ盤。徹頭徹尾「ジャズの見本」の様な盤。

収録された曲は以下のとおり。どうやって選んだのか、とにかく「渋い渋い」スタンダード曲がずらりと並ぶ。皆が知っている、初心者向けの「ど・スタンダード曲」を選んでいないのが良い。このラインアップは「ジャズ者初心者向け」ではないだろう。これは「ジャズ者上級者向け」でしょう。
 

Massimo_farao_groovin

 
 
1. It's All Right With Me (C. Porter)
2. If I Should Lose You (R. Rainger)
3. It's A Blue World (R. Wright)
4. For Sentimental Reasons (W. P. Best)
5. Awful Mean (J. C. Adderley)
6. Bye Bye Blackbird (R. Henderson)
7. Sugar Ray (P. Newborn, Jr)
8. The Nearness Of You (H. Carmichael)
9. Teach Me Tonight (G. De Paul)
10. Temperance (W. Kelly)
 

端正でブルージー。清々しいファンクネスが爽やか。さすが、イタリア産のハードバップ・ジャズである。とにかく、カッチリと作り込まれている。絵に描いた様なハードバップ。ベースはブンブン唸りを上げ、ドラムはストンすととん、とスインギーにリズム&ビートを供給する。聴いていて「あ〜ジャズって良いなあ」と唸ってしまう。

あまりに絵に描いた様なハードバップなピアノ・トリオ盤なので、もしかしたら、硬派なジャズ者の方々からしたら「こんなん聴けへんわ」と敬遠するかもしれませんが、そんな野暮なことを言ってはいけません。

暮れも押し詰まった頃、慌ただしい暮れを穏やかに過ごすには、オーソドックスな、ハードバップな、何処から聴いても「ジャズ」を感じることができる「ピアノ・トリオ」盤も良いもんですよ。こだわりを捨てて、一時、楽しみましょう。

 
 

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2016年12月25日 (日曜日)

プログレバンドのXmasソング

クリスマスである。今年は、ロック・ミュージシャンのレジェンドが鬼籍に入ってしまった。特に、1970年代、僕がロックを本格的に聴き始めた頃、大変お世話になったミュージシャン達が、あの世に旅立ったのには参った。かなり淋しくなって落ち込んだ。遅かれ早かれ、僕もあと20年もすれば後を追うことになるのか、と精神的に落ち込んだ。

クリスマスには相応しくない話題のトーンになってきたが、そんな鬼籍に入ってしまったロック・ミュージシャンのレジェンドの中で、結構売れたクリスマス・ソングをリリースしていたミュージシャンが幾人かいる。その中で異色中の異色のクリスマス・ソングがある。

今年3月10日に突然鬼籍に入ってしまったキース・エマーソン。そして、今年の12月7日に癌闘病の末、鬼籍に入ってしまったグレッグ・レイク。エマーソンとレイク、とくれば「エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)」。1970年代のプログレッシブ・ロックを代表するバンドの一つ。

日本でも大人気のプログレ・バンドで、マニアの間では「プログレ界の体育会系バンド」と呼ばれ、テクニックと体力勝負のプログレバンドの最右翼。そんな体育会系プログレバンドが、クリスマス・ソングのシングル盤をリリースしているのだ。当時、僕はビックリした。EL&Pがクリスマス・ソングをやるって、イメージが出来なかった(笑)。

「夢見るクリスマス( I Believe In Father Christmas )」(写真)。グレッグ・レイクがソロデビュー曲として発表したクリスマス・ソングで、1975年に全英2位になりました。当時、思いっきりビックリしました。Father Christmasとは、サンタクロースのこと。コッテコテのクリスマス・ソングです。
 

I_believe_in_father_christmas

 
このシングル・バージョンは、クリスマスを想起させるコード進行に、讃美歌やゴスペルを想起させる厳かな雰囲気が感じられる曲。それもそのはず、この曲、グレッグが「ジングルベル」のコード進行の上に新たなメロディーを乗せ、歌詞をピート・シンフィールドが書いたとのこと。なるほど、厳かな感じがするのはそういう作り方をしているからなのか。

後半、徐々にシンフォニックなアレンジを施していて、更に荘厳な雰囲気が高まっていくところなどは、になっていくところは、明らかにプログレ風な展開です。クラシック・ロックを得意としていたEL&Pの面目躍如です。

この曲、1977年11月にリリースされたEL&Pのアルバム『Works, Vol.2(作品第2番)』にも収録されています。というか、レイクのソロ・シングル盤としてヒットした後、なぜかこの『作品第2番』に、EL&P名義で収録されたもので、こちらのバージョンは、アコースティックのみのシンプルなアレンジとなっています。

グレッグ・レイクの談話として『クリスマスは家族で過ごすもので、寛容と受容の感情を示す日でもあったのに、今は商業主義がはびこっている、だから(原点に返って)「僕はサンタを信じている」と歌うんだ』とある。実にロマンチストな談話である。これが、あの「プログレ界の体育会系バンド」のベーシストの談話なのかしら。

プログレ・バンドがクリスマス・ソングを作り、クリスマス・ソングを歌う。それは当時、僕の目に僕の耳に不思議な光景に映った。反抗のロック、アーティステックなプログレッシブ・ロックは過去のものになった、と思った。このシングル盤を耳にした時、僕は初めて「商業ロック」のニュアンスを理解した気がした。

このシングル盤がリリースされた1975年の暮れ以降、僕はプログレッシブ・ロックから遠ざかっていく。このEL&Pの「夢見るクリスマス」は、そんなセピア色の想い出を思い出させてくれる、ロマンチックで荘厳なクリスマス・ソングであった。

 
 

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2016年12月24日 (土曜日)

Xmas週間の「ジャズ喫茶盤」

クリスマス・イヴである。といって、クリスマス・ソングばかりをかけるのも野暮である。ジャズのアレンジだからといって、クリスマス・ソングというのは意外とシンプルなものが多いので、飽きるといえば飽きる。ということで、クリスマス週間だからといって、クリスマス・ソング関連のジャズばかりを聴いている訳では無い。

ただし、この時期にハードなモード・ジャズや、ましてや、アブストラクトなフリー・ジャズを聴くのも野暮である。この時期は、ちょっと敬虔な雰囲気のする、透明度の高いメロディアスなジャズが良い。ちょっと小粋な「ジャズ喫茶盤」。

ということで、この時期に聴くに適したアルバムの一枚を。Dave Pike『Pike’s Peak』(写真左)。1961年11月の録音。ちなみにパーソネルは、Dave Pike (vib), Herbie Lewis (b), Walter Perkins (ds), Bill Evans (p)。ジャズ・ヴァイブの名手、デイヴ・パイクの生涯最高の好盤。ビル・エバンスがバックを務めていることで有名な盤。

ヴァイブの硬質で透明感のある音は、ちょっと敬虔な雰囲気が漂う。加えて、ディブ・パイクのヴァイブは流麗で疾走感がある。ファンクネスが希薄でクリスタル感が高い。この季節にぴったりフィットする。内容的に普通であれば、それはそれで、この季節にピッタリなんて思わないのだが、この盤、内容的になかなか優れているから良いのだ。
 

Pikes_peak_2

 
当時、次世代を担うヴァイブ・プレヤーとして将来を期待され登場したアーティストの1人だったことが良く判る。特に、アドリブ・プレイのイマージネーションが豊かで、とめどもなく、新しいフレーズが湧き出てくるようだ。

伴奏のビル・エバンスも良い。バップなピアノでガンガン弾きまくる。ちなみにエバンスは耽美的なピアニストでは無い。基本的にはバップなピアニストである。この盤でもバップなピアノでバンバンに伴奏しまくる。エバンスは伴奏上手。フロントのパイクのヴァイブをしっかりと支える。

時代的にジャズ・ロック系やファンキー・ジャズ系に走りそうなんだが走らない。オーソドックスな、メンストリーム系のジャズな内容に好感度は上がる。アルバムでの選曲は、意外とポップな選曲からコルトレーンの「Impressions」と全く同じ曲があったりで、バラエティに富んではいますが、演奏が流麗なので、とても聴き易い。

ちなみに,Pike’s Peakはロッキー山脈の名峰であり,4000mを越える山頂まで登山鉄道で登ることができることで有名。その「Pike’s Peak」にかけた、このアルバム・タイトル。確かに、ディブ・パイクといヴィブラフォン奏者の最高作であることは間違い無い。良いアルバムです。

 
 

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2016年12月23日 (金曜日)

ながら聴きのジャズも良い・14

暮れも押し詰まって、今日から3連休。3連休初日、ゆったりホッコリのんびり。こういう日は聴き流しのジャズが良い。あまり、ガッチガチに相対する様な、聴き込む様なジャズは疲れる。ゆったり休みたい日には「聴き流し」のジャズが良い。ゆったりノンビリ

最近の「聴き流し」ジャズのアルバムは、H ZETTRIO『PIANO CRAZE』(写真左)。今年のリリース。CRAZE=熱狂、夢中。タイトルは「ピアノ・熱狂」。ふむふむ。ジャケット・デザインもなかなか良い。お洒落なジャズ盤である。

H ZETTRIO=エイチゼットリオ、と読む。純日本のジャズ・ピアノ・トリオ。「大人も子どもも“笑って踊れる”」をテーマに掲げるピアノトリオ・バンドである。メンバー3名は、鼻を青・赤・銀に着色。ちなみにパーソネルは、H ZETT M (p), H ZETT NIRE (b), H ZETT KOU (ds)。リアルな姓名は伏せられている。
 

Piano_craze1

 
メロディー・ラインがキャッチャーで流麗。演奏の雰囲気はポップでジャジー。ダンサフルで明朗なサウンド・トーン。とにかく聴き易い。曲のタイトルを見ていて、なんとなく感じるのだが、それぞれの曲は明確なコンセプトがあって印象的。流れる様に、時にパッションに、気持ち良い、ポジティブな演奏が続く。

加えて、このピアノ・トリオ、演奏のポテンシャルが高い。テクニックのレベルが高い。聴いていて、アドリブ・フレーズなど「流麗」の一言。ではあるが、演奏のテンションは高い。アグレッシブである。ポップでジャジーではあるが「攻めるピアノ・トリオ」である。

今までのジャズの演奏トレンドや演奏スタイルとは全く無縁の、新しいジャズの演奏スタイル・演奏の雰囲気である。スムース・ジャズな要素も色濃く漂う。メリハリも効いてきて「聴き流し」のジャズに最適な内容である。こういうピアノ・トリオなサウンドが純日本のメンバーで創造される。素晴らしい成果である。

 
 

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2016年12月22日 (木曜日)

ビッグバンド・ジャズは楽し・40

今年も残り9日。いよいよ暮れも押し詰まってきました。しかし、2016年の新盤はまだまだ、聴き残しがあります。どんどん聴いていきましょう(笑)。さあ、今日は「セロニアス・モンク」トリビュート。

僕は、セロニアス・モンクの楽曲が好きだ。ピアノのプレイも好きだが、それにも増して好きなのが、彼の書いた名曲の数々。一聴して直ぐに彼の作と判るほど、個性に溢れた楽曲の数々。聴いていて惚れ惚れするし、聴いていて思わず「ええなあ」と呟いてしまう。それくらいに僕は彼の手になる楽曲が好きだ。

そして、いつの時代も「セロニアス・モンク」トリビュートな盤がリリースされる。このリリースは途絶えることは無い。忘れた頃に、必ず、誰かが「セロニアス・モンク」トリビュートな盤をリリースする。しかも、それは良い内容のものばかりだ。

まあ、モンクの楽曲はテクニックが無いと演奏出来ないし、モンクの楽曲は歌心が無いジャズメンには荷が重い。歌心のあるジャズメンは、モンクの難解な曲を唄う様に演奏することが出来る。つまりは「セロニアス・モンク」トリビュートな盤は、テクニックがあって歌心が備わったジャズメンでないと演奏出来ない、ということ。
 

Presents_monkestra_vol

 
で、今年2016年、なかなか優れた「セロニアス・モンク」トリビュートな盤が出た。John Beasley『Presents MONK'estra, Vol. 1』(写真左)。来年、生誕100年を迎えるセロニアス・モンクの楽曲を17ピースのビッグ・バンドにアレンジしたアルバム。

ジョン・ビーズリーはピアニスト。彼は今回、モンケストラ(MONK'estra)というオーケストラを組織した。そして、そのオーケストラの演奏用に施したアレンジが素晴らしい。モンクの楽曲の個性と特徴を損なうこと無く、逆に全面に押しだしアピールするような、とにかく優れたアレンジに惚れ惚れする。

ジョン・ビーズリーのピアノも良い。モンクの楽曲を自らのピアノの個性の上に乗っけて、モンクの楽曲の個性と特徴を損なうことなく、ビーズリーのピアノの個性と融合した、唯一無二なアドリブフレーズを連発する。歯切れ良く、テクニカルではあるが耳に付かない、素直で爽やかなピアノ・タッチが、モンクの楽曲を惹き立たせる。

収録された演奏のどれもが良い。内容的に優れているので、一気に聴き切ってしまう。なかなか秀逸な「セロニアス・モンク」トリビュートな盤です。ジャケット・デザインも良好で「ジャケ買い」にも最適。今年リリースの中で、指折りの「セロニアス・モンク」トリビュート盤です。

 
 

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2016年12月21日 (水曜日)

どこまでも正統なハードバップ

2016年も押し詰まってきた。あと10日で今年も終わりです。しかし、2016年の新盤はまだまだ溜まっていて、どんどん聴いていかないと、あっと言う間に2017年になってしまいますね。ということで、2016年の新盤から。 

Joey Alexander(ジョーイ・アレキサンダー)。インドネシアのデンパサールで2003年生まれの現在13歳。ハービー・ハンコック、ウィントン・マルサリスらが絶賛し、CBSニュースなどの全米ネットワークでも紹介され大きな話題となった、若きジャズ・ピアニストである。

宣伝文句としては「神童ピアニスト現る」。加えて、あのウィントン・マルサリスに見出され、師事している、とくれば、硬派で極端なジャズ者の方々だったら絶対に敬遠するシチュエーションである。が、聴かず嫌いは良く無い。と思いつつ、彼の新盤、リーダー作としてのセカンド盤を聴く。

Joey Alexander『Countdown』(写真左)。ジャケット・デザインも素敵なセカンド盤。曲目を見渡せば、小粋なジャズ・スタンダード曲がズラリと並ぶ。ふへ〜っと思う。どういう演奏をするんだ。ちなみにパーソネルは、Joey Alexander (p), Larry Grenadier (b), Dan Chmielinski (b), Ulysses Owens, Jr. (ds), Chris Potter (ss)。
 

Countdown  

 
パーソネルを見ても「どういう演奏をするんだ」。で、聴くと、思いっきりコードな「ハードバップ」。モードな演奏は全く無し。ましてやフリーキーなブレイクも無し。アブストラクトな展開も無し。どこまでも正統なハードバップ。1955年辺りから1960年辺りまでの「完璧なハードバップ」。

といって、内容的には悪く無い。7〜8割の力で余裕を持って弾き上げていく姿勢も好ましい。ピアノを硬質で力強いタッチで「ガーン、ゴーン」と叩きまくらないのも良い。サラリとしたシンプルな弾き回し。耳に優しく柔らかな演奏が好ましい。耳に引っ掛かるものが無いので、ちょっと物足りないかも、とも思ったりするほどの余裕ある弾き回し。

クラシック・ピアノの教則本「ソナチネ」や「ソナタ」の様な、ジャズ・ピアノの教則本を弾く様な、教科書的な「ハードバップ」を弾き綴る内容。あまりにオーソドックスな内容にちょっとビックリする。過去の歴史的な創造成果物に挑むような内容。これも、あのウィントン・マルサリスの薫陶の結果なのだろうか。

これからの成長が楽しみである。どんな方向に進んで行くんだろう。今回の「どこまでも正統なハードバップ」な内容には、あまり発展性、いわゆる伸びしろはないのだろうから、ワンステップ上の展開に進むのだろう。どんなジャズの演奏スタイルを演奏トレンドを選択するんだろうか。次作が楽しみである。

 
 

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2016年12月20日 (火曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・45

さて、今年もクリスマス週間である。昔々、大学時代、12月18日から25日クリスマスまでの1週間を、僕達は「クリスマス週間」と読んだ。確か、この週間にクリスマス礼拝があって、クリスマス・キャロルがあって、クリスマス・イヴを迎える。サンタの格好をして、近所の幼稚園や老人ホームに慰労訪問に行く。

あの時代、そんなクリスマス・シーズンによく聴いたアルバムがこれである。大学2回生のクリスマス・シーズン、例の「秘密の喫茶店」で聴かせて貰った。爽やかで確かなコーラス・グループとピアノ・トリオ。ジャズにこんな爽やかで優しい音世界があるのか、と思わず感じ入った。

The Oscar Peterson Trio & The Singers Unlimited『In Tune』(写真左)。1971年7月の録音。シンガーズ・アンリミテッドとオスカー・ピーターソン・トリオとのコラボ。収録された曲目を見れば、決して、このアルバム、クリスマスなジャズ盤では全く無い。

しかし、シンガーズ・アンリミテッドのコーラスの雰囲気がそうさせるのだろうが、敬虔で厳か、それでいて爽快で流麗な雰囲気は、今の季節にフィットする。シンガーズ・アンリミテッドのコーラスは端正で淀みが無い。このコーラスで、様々なスタンダード曲を歌い上げていく。

バックのピアノ・トリオの音も良い。初めて聴いた時、どっかで聴いたピアノ、誰だっけ、と思った。ジャズ者駆け出し2年生がである(笑)。それもそのはず、ジャズ者初心者でまずは手を出すピアニストの一人、オスカー・ピーターソンである。
 

In_tune

 
ピーターソンは歌伴が抜群に上手い。バックに回れば、絶対に前面に出ず、しっかりとフロントのボーカルを支える。ボーカルが映えるような、ボーカルが浮き出る様なバッキング。これって、相当なテクニックが無いと出来ない技である。そして、アドリブ・ソロが回って来ると、テクニック全開でバーンとメリハリ良く展開する。

そんな素晴らしいピーターソン・トリオのバッキングを得て、シンガーズ・アンリミテッドが唄いまくるアルバム。このアルバム、我が国ではマイナーで、ジャズ盤紹介本などでもその名前が挙がることは無い。いわゆる「ジャズ喫茶盤」である。

この盤、最初の曲がかかると、ジャズ喫茶の雰囲気が「おおっ」という感じで、明るい雰囲気に変わる。そして、曲が流れると思わず頬が緩む。ニコニコしながら、リズムを取りながら、気持ち良く聴く。

その曲とは「Sesame Street」。米国のマペットキャラクターを使った子ども向けテレビ教育番組のテーマソング。僕達が中学生の頃、始まった番組。親しみが湧く。「Can You Tell Me How to Get to Sesame Street?」。

良いアルバムです。クリスマス企画盤では全くないのですが、この季節にぴったりとフィットしたアルバムです。ジャズ喫茶の昼下がりに、ちょっと皆が微睡みかけた頃、不意打ちの様にかけると意外に「受ける」好盤です。

 
 

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2016年12月19日 (月曜日)

ハマーのキーボードはセンス抜群

このキーボード奏者の奏でるフレーズは独特で相当に個性的。1曲聴くだけで「それ」と判るほどの強烈な個性で、エスニックな雰囲気、ワールドミュージック的に妙に捻れた音感が独特。そのキーボード奏者の名前は「ヤン・ハマー(Jan Hammer)」。

このキーボード奏者を、僕は高校時代から、EL&Pのキース・エマーソン、YESのリック・ウェイクマンと同列に置いている。シンセサイザーの使い方も実に高度で、他のキーボードにも精通している。その精通度合いとセンスの良さはこのアルバムを聴けば納得する。

Jan Hammer『The First Seven Days』(写真左)。1975年のリリース。時々、ドラムやシーケンサーのリズムが入るが、基本的にはキーボード・オンリーの演奏がメイン。アコピからシンセサイザー、エレピ、そしてメロトロンまで、ありとあらゆるキーボードを駆使して、多重録音にて目眩くキーボード・ミュージックの世界を現出している。

まず、シンセの使い方のセンスが抜群。ムーグとオーバーハイムを併用している様だが、とにかくセンスが良い。ロックの世界においてはダントツ、ジャズの世界でも指折りのレベルである。加えて、アレンジが素晴らしい。シーケンサーを駆使して「テクノ・ポップ」の先駆的な音が出てきたり、ジョー・ザビヌルのWR的な音が出てきたり、内容的には当時の最先端をいく演奏。
 

The_first_seven_days_drive

 
アルバム全体の演奏は「クロスオーバー・ジャズ」基調のもの。ロックでは無い。ロックとしては内容が高度過ぎる。このアルバムはキーボード好きのジャズ者の方々は傾聴に値する内容。逆にこのアルバムがアルバム紹介本に挙がらないのが、大いに不満である。

そして、そんなセンスの良いキーボードの使い手が、メロディアスなスムース・ジャズに手を染めたアルバムが、これ。Jan Hammer『Drive』(写真右)。1994年のリリース。シンセでいろいろな音を万華鏡の様に紡ぎ出す様は、昔ながらのヤン・ハマーですが、アルバムのコンセプトは「スムース・ジャズ」。

このアルバムは、ヤン・ハマーのセンスの良いキーボード・プレイをバックに回した、とっても趣味の良いスムース・ジャズの音世界。安易にテクニックに走らず、曲の持つ旋律をセンスの良いキーボード・プレイで、しっかりとバッキングしながら、広がる様な音世界を通して、雰囲気で聴かせるという、なかなか粋なアプローチが新鮮です。

我が国では、このヤン・ハマーは過小評価されている様で、ネットをググってもヤン・ハマーの記事があまり無いのが残念です。マルチ・キーボード奏者として、ピカイチのセンスの持ち主だと思います。再評価して頂きたいキーボード奏者の一人ですね。

 
 

震災から5年9ヶ月。決して忘れない。まだ5年9ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2016年12月18日 (日曜日)

ジャズ喫茶で流したい・96

ジャズ・トランペットの「隠れ好盤」を聴き直している。このアルバムは、意外とジャズ盤の紹介本には載らない。けど、ジャズ者中堅からベテランの方々は、この盤の渋さを良く知っている。

Kenny Dorham『Matador』(写真左)。1962年4月の録音。パーソネルは、Kenny Dorham (tp), Jackie McLean (as), Bobby Timmons (p), Teddy Smith (b), J.C. Moses (ds)。リーダーのドーハム、アルトのマクリーン、フロントの2人は強力。この二人のバックに、ピアノのティモンズは珍しい。ベースとドラムの二人は玄人好み。

この幾何学模様の様なジャケットがちょっと問題なのかも知れない。ジャズ臭が希薄なのだ。恐らく、ジャズ者初心者の方々は、なかなか触手が伸びないだろう。まさか、この盤が、なかなかのハードバップな内容だとは、なかなか聴く前は想像できない。

オープニングのエキゾティックな5拍子の「El Matador」が良い。これを聴けば、もうこの盤の内容は保証されたも同然。アルバム全体に漂うスパニッシュ・ムードが心地良い。この盤でのドーハムは吹けている。ドーハムはアルバムによってバラツキがあるんだが、この盤は良い、吹けている。
 

Matador

 
聴いていて清々しい気持ちになる。どこを取っても、どこを聴いてもハードバップ。1962年、時はハードバップ成熟期を経て、ボサノバ・ジャズやファンキー・ジャズが、そして、最新鋭のジャズとして、モード・ジャズが流行りだした頃。そんな時代に、このアルバムは、思いっきり成熟したハードバップを聴かせてくれる。

マクリーンも好調だ。モード・ジャズにも果敢にチャレンジしていたマクリーンだが、この盤のブロウを聴くと、やはり、マクリーンにはハードバップが良く似合う。でも、よく聴くと、意外とところどころにモーダルに吹きまくるマクリーンがいたりして、これはこれでなかなか面白い。ジャズは生きている、ジャズは進化しているなあ、と感じます。

この盤はどうもジャケットで損をしている。どう見たってハードバップな感じがしないもんなあ。よって、ジャズ紹介本にもなかなか載らない。見栄えがせんもんなあ。以前より、ジャズ喫茶で良く聴かれる隠れ好盤だ、と聞かされてきましたが、至極納得です。しかし、思い切って手を出して聴けば、「当たり」な内容に思わず、感嘆の声を上げてしまいます(笑)。

 
 

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2016年12月17日 (土曜日)

ながら聴きのジャズも良い・13

若い頃、このアルバムの情報を見た時、節奏の無い、売らんが為に大衆に迎合したヒット曲のカヴァー集と思い込み、ジャズとして聴く価値無し、とバッサリと切り捨ててしまいました。全く、見識の浅いことです。しかし、40歳半ばを過ぎて、このアルバムを初めて聴いた時、若い頃の浅はかな判断を恥じました。

Nina Simone『Here Comes The Sun』(写真左)。1971年のリリース。1960年代後半から1970年代初頭の楽曲のカヴァーが中心のポップなジャズ・ボーカル盤である。アレンジが優れていて、今の耳で聴いてもあまり古さを感じない。ニーナ・シモンの歌唱も正統なジャズ・ボーカルというよりは、さらりとしたポップなボーカルで聴き易い。

当時のヒット曲のカヴァー集ってよくよく考えると、そもそもジャズ・スタンダード曲って、当時のミュージカルや映画のテーマ曲のカヴァーがメインで、昔から、ジャズって、その時代その時代のヒット曲や流行曲をカヴァーし、スタンダード化しているんですね。それを思うと、このニーナ・シモンのカヴァー集って「アリ」ですよね。

収録曲を見渡せば、純粋な「ビートルズのカヴァー盤」では無いことが判る。しかし、冒頭のジョージ・ハリソンの名曲「Here Comes The Sun」の素晴らしい歌唱を、素晴らしいアレンジがとっても印象的で、それが故、この盤は「ビートルズのカヴァー盤」の一枚として挙げられることが多い。
 

Nina_simone_here_coms_the_sun

 
確かに、この冒頭「Here Comes The Sun」のニーナの歌唱は落ち着いてはいるが、しっかりと気持ちが入っていて、この楽曲の持つ魅力を最大限に引き出している。シンプルではあるが、純粋な「信じることへの喜び」「活かされていることへの穏やかな歓喜」が滲み出てくる。ジョージの「信仰」へのシンプルな想いが、ニーナの歌唱を通じて再認識する。「回向」という言葉がピッタリな歌唱。

2曲目以降は、今をときめくボブ・ディランの名曲「Just Like A Woman」、J.J.ウォーカーの「Mr. Bojangles」、ジェームス・テイラーの「Angel Of The Morning」、8. フランク・シナトラの大ヒット曲「My Way」など、当時のロックやポップスの名曲の数々をカヴァーしています。

このボーカル盤、さらりと聴き流すのに最適な内容で、そのアレンジ力、歌唱力には感心します。音楽というもの、まずは聴き易く判り易いのが大切な要素。そういう意味では、このニーナの当時のヒット曲のカヴァー集、良い感じだと思います。とにかく聴き易い。我がバーチャル音楽喫茶『松和』では「ながら聴き」のボーカル盤として重宝させていただいています。

 
 

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2016年12月16日 (金曜日)

エロル・ガーナーは素晴らしい

最近、日本の若手ジャズ・ピアニストの談話の中で、このピアニストの名前が良く出てくる。聞けば意外に感じる「エロル・ガーナー(Erroll Ganer)」。バップ系のピアニストでは無い。それ以前、モダン・ジャズ以前、スイング系のピアニストで「ビハインド・ザ・ビート」と形容される独特の演奏が個性とされる。

そんなエロル・ガーナーであるが、このピアニストの代表作が『Concert By The Sea』(写真右)。しかし、このアルバムはLP時代、1枚のアルバムで収録時間は40分そこそこ。その40分そこそこの中にノリノリの「ビハインド・ザ・ビート」が展開される。

なんとなく、エロル・ガーナーの個性を理解し始めた頃に終わってしまう、僕にとっては、そんな物足りなさが「てんこ盛り」のアルバムだった。収録時間が短いのか、乗りきれないまま、理解しきれないまま、終わってしまうような、そんな物足りなさ。

それが、である。長生きしているものである(笑)。昨年のことである。この『Concert By The Sea』のコンプリート盤がいきなり出た。『The Complete Concert By The Sea』(写真左)。1955年9月のライブ録音。ちなみにパーソネルは、Erroll Garner (p), Edie Calhoun (b), Denzil Decsta Best (ds)。一応、ピアノ・トリオの体である。

CD3枚組、トータルで2時間半強。これだけ長尺だと、やっとのことで、エロル・ガーナーのピアノ・プレイを心ゆくまで堪能出来る。逆に、途中で飽きるのではないか、という懸念も出てくる。とにかくトータルで2時間強の中で、ノリノリの「ビハインド・ザ・ビート」が展開。
 

Concert_by_the_sea

 
しかし、聴き終えて「圧倒的」であった。2時間半強の「ビハインド・ザ・ビート」の饗宴。飽きるどころか、ノリノリの一気に聴き終える。迫力満点、ドライブ感満点のガーナーのアドリブ展開。エロル・ガーナーと言えば「ビハインド・ザ・ビート」ばかりがクローズアップされるが、それだけでは無い。

ガーナーのピアノは、スイング・ピアノの雰囲気そのままに、アドリブ展開が「ビ・バップ」。ノリの幅が広く、スイング感が強烈。アドリブ展開の時の右手の展開がクラシック・ピアノの様に「流麗」。それでいて「ビハインド・ザ・ビート」を織り込むことで、ファンクネスを強烈に印象付ける。

ガーナーのピアノは「ノリに乗る」。ソロ・ピアノの展開だって、トリオ演奏の展開だって「ノリに乗る」。しかし、展開の流麗さが、その「ノリ」を「いやらしく」聴かすことは無い。かつ、加えてタッチが硬質。フレーズの音を拾いやすい程の硬質なタッチ。明朗で判り易い、そしてノリが良くスインギー。

なるほど、このコンプリート盤を聴いて、ガーナーのピアノ・プレイの良さが十分に理解出来て、彼のピアノの良さが良く判った。最近の若手ピアニストの中で人気が高いのも頷ける。温故知新。21世紀も15年が過ぎた現時点において、エロル・ガーナーのプレイ・スタイルって、意外と新しく響くのかもしれない。

 
 

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2016年12月15日 (木曜日)

AORの先駆的な音が眩しい。

AORは1970年代前半からその萌芽が見られる。バックの演奏が、明らかに後のフュージョン・ジャズっぽかったり、ロックだけで無く、ジャジーな雰囲気やビートが漂っていたり、テクニカルでポップだったり、レゲエやジャマイカンな雰囲気が印象的だったり、明らかに後の1970年代後半から1980年前半のAORの先駆だった盤が幾枚かある。

このアルバムはとても懐かしい。日本で発売されたのは、1974年の春から夏だったかと思う。米国西海岸ロックの人気バンドだったロギンス&メッシーナが1973年秋に出した人気盤、Loggins & Messina『Lahaina』(写真左)。ジャケットは思いっきり夏の雰囲気。ハワイ、って感じのジャケットが明らかにロックっぽくない。

アルバムを聴くと、確かにロックのアルバムではあるんだが、ハードロックやプログレッシブ・ロックの様に、明らかにロック一辺倒のものとは異なる、アーバンでポップ、レゲエやジャマイカンなワールド・ミュージック的要素や、後のフュージョン・ジャズっぽい、テクニカルでアダルトな雰囲気。正に「Adult Oriented Rock」。大人のロックな雰囲気満載である。

しかし、このアルバムは1973年秋に米国でリリースされている。このAORな音が詰まったお洒落なアルバムが、1973年の理リリースとは恐れ入った。ちなみにパーソネルは、ケニー・ロギンス(vo,g)、ジム・メッシーナ(vo,g)、アル・ガース(sax,cl,vln)、ジョン・クラーク(sax,cl,fl,etc)、ラリー・シムズ(b,vo)、マール・ブリガンテ(ds,per) 。
 

Lahaina_2

 
音的には、米国西海岸ロックの音の雰囲気を色濃く出している。しかし、そこにフュージョン・ジャズっぽい音作りがあって、この盤は「AORの先駆」として捉えることが可能である。明らかにロック一辺倒の盤とは違う、バラエティに富んだ曲想、強調の数々。その拡がりとバリエーションは、聴いていてとても楽しい。

この盤に収録されている曲の中で、一番馴染みのある、懐かしさがこみ上げてくる曲が、3曲目の「My Music」。この単純な原題が、邦題になると「放課後のロックンロールパーティー」となる。逆に、僕なんかは「My Music」と言われると「?」だけど、「放課後のロックンロールパーティー」と言われると「おお、懐かしい」となる。

あっけらかんとしたロックンロールっぽいんだが、それでいて意外とアーバンでフュージョンチックな演奏が独特の個性。アレンジもお洒落で、この楽曲の持つポテンシャルの高さを感じ取ることが出来る。いや〜本当に懐かしい。

米国ルーツ・ミュージックの要素をそこかしこに散りばめつつ、唄う歌はシンプルなAORの先駆。実にユニークな盤だと思います。うっかりすると、この盤、明らかにAORど真ん中なアルバムと勘違いしてしまうくらい、AORの先駆的要素が散りばめられている好盤です。

 
 

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2016年12月14日 (水曜日)

ノラ・ジョーンズ第2章の幕開け

まあ、この人のやる音楽を、どこかの音楽ジャンルの一つに押し込める事自体がナンセンスだと思っているのだが、今回の新盤については「ノラがジャズに帰って来た」と喧しい。「帰って来た」というが、じゃあ今までどこへ行っていたんだ(笑)。

その新盤とは、Norah Jones『Day Breaks』(写真左)。今年の10月のリリース。通算6作目のリーダー作となる。タイトルが意味深で「Day Breaks(夜明け)=ノラ・ジョーンズ第2章の幕開け」という解釈になるらしい。加えて、この盤は「ノラ・ジョーンズのピアノ回帰」。久しぶりにアルバム12曲全編でピアノを弾いている。

ピアノを弾いているからジャジー、いわゆる「ジャズの回帰」と単純に感じている訳では無い。オリジナル曲の旋律が確実にジャジーなのだ。これだけジャジーな旋律であれば、やはり伴奏楽器のメインはピアノが相応しい。

ホレス・シルヴァーの「ピース」、デューク・エリントンの「アフリカの花」、そしてニール・ヤングの「ドント・ビー・ディナイド」のカバー曲3曲が良い出来だ。アレンジが秀逸。伴奏の雰囲気が、ノラの歌声にピッタリとフィットする。

2016年のジャズ・ボーカルの新盤である。レガシーな「どジャズ」なボーカルでは全く無い。基本的にはポップス系の素直でウェット感満載のフュージョン風のボーカル。しかし、歌唱力抜群なので、むっちゃ聴き応えがある。パーソネルを見渡せば、その錚々たるメンバーにとにかくビックリする。ノラがジャジーなアルバムを制作するというだけで、これだけの面子が集まるんやね〜。
 

Day_breaks_norah_jones

 
自身のルーツであるジャズをベースに、米国ルーツ・ミュージックの要素を織り交ぜながら、ルーツ・ポップな独特な音世界を創造するノラ・ジョーンズは凄みすらある。スケールの大きいボーカリストになったもんやなあ、と感心することしきりである。バックの演奏も高度でメロディアス。バックの演奏自体がジャジーな要素を増幅している。

このアルバムの感じで「ザ・バンド トリビュート」な企画盤を作ってくれないかなあ。絶対に良い企画だと思うんだけど。ジャズへの回帰、なんて宣伝してますが、決してノラのボーカルは、正統なジャズ・ボーカルではありません。ノラの歌唱はあくまでノラの歌唱そのもの。ジャズとかロックとか、どこかの音楽ジャンルの一つに押し込めること自体がナンセンス。

しっとりと落ち着いた好盤だと思います。ゆったりとアルバム全体を聴き通してしまいます。狭義の意味での「ジャズ・ボーカル」を期待して聴くと違和感を感じると思います。

ノラの歌唱を「ジャズ・ボーカル」とするのには無理があるので、そこはしっかり割り切らないと、この新盤を評価し損ねることになります。それはあまりに惜しい。強い先入観を持たずに聴くことが、この新盤を愛でるコツかもしれませんね。

 
 

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2016年12月13日 (火曜日)

鯔背なリー・モーガンを堪能する

ジャズ・トランペットの「隠れ好盤」を聴き直している。ジャズ・トランペットの通な選択の一つは「リー・モーガン(Lee Morgan)」。僕は彼のトランペットを「鯔背なトランペット」として、長年愛聴している。僕は、彼のライブ盤が殊の外お気に入り。

Lee Morgan『Live at The Lighthouse』(写真左)。1970年7月10〜12日、カリフォルニアのHermosa Beachにある「Lighthouse Café」でのライブ録音。ちなみにパーソネルは、Lee Morgan (tp, flh), Bennie Maupin (ts, fl, b-cl), Harold Mabern (p), Jymie Merritt (el-b), Mickey Roker (ds)。5曲目の「Speedball」のみJack DeJohnette (ds)。

リーダーのリー・モーガンのトランペットとベニー・モウピンのテナーの2管クインテット。1961年である。音の雰囲気は「モード・ジャズ」。限りなくフリーに、時にアブストラクトに吹きまくるモーガンとモウピン。モーガンの「鯔背で端正」なトランペットと自由度の高い「うねる」テナーのモウピン。自由に疾走するフロントの二人。

バックのピアノ・トリオも良い音出している。特に、多弁なピアニスト、ハロルド・メイバーンの流麗な多弁フレーズが印象的。バリバリに弾きまくるメイバーン、アップライトのエレベをブンブン、ウネウネ響かせて、しっかりと演奏のビートを押さえるメリット。そして、モーダルで多彩なドラミング、職人技が冴えるローカー。それぞれのジャズメンの演奏レベルが高くて、聴いていて爽快。
 

Lee_morgan_live_at_the_lighthouse

 
当初,Blue Note から2枚組LP、全4曲でリリースされましたが、僕が聴いたのは、CD3枚組、全13曲のボックス盤。さすが13曲もあるので、かなり聴き応えがある。しかも、このライトハウスでのライブ、モーガンが絶好調。トランペットをブリブリ響かせながら吹きまくる。どの曲も演奏時間が10分以上と長いが、決して飽きることは無い。

初期の頃の若々しく溌剌としたモーガンも良いが、余裕をかましながら鯔背にブリブリ吹きまくる「大人になった」モーガンも良い。このライブ盤でのプレイは、モーガン晩年のベストプレイのひとつと言って良い。とにかく、キラキラ煌めく様に、ポジティブで爽快なアドリブ・フレーズを吹きまくるモーガンは、とにかく「格好良い」。

しかし、構造上、長時間のソロが苦手なトランペットという楽器で、アドリブ・ソロを相当時間、吹きまくるモーガンの馬力とテクニックには驚愕する。トランペットを吹く、というテクニックが優れていないと、トランペットは長時間吹くとかなり疲れて、音程が「撚れる」。しかし、モーガンのトランペットは決して「撚れる」ことは無い。

良いライブ盤です。CD3枚、トータルで約3時間弱の長尺ライブですが、決して、聴き飽きることはありません。リー・モーガンの真髄を感じることが出来る、凄まじい内容のライブ盤です。ジャズ・トランペット者の方々は必聴です。

 
 

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2016年12月12日 (月曜日)

こんなアルバムあったんや・72

Char(チャー)。本名は、竹中 尚人(たけなか ひさと)。1976年、アルバム『Char』でデビュー。 1977年6月にリリースされた『気絶するほど悩ましい』は歌謡ロック路線のヒット作となり、アイドル系ギタリストとして人気を博す。僕は、この『気絶するほど悩ましい』でCharを知り、デビュー盤『Char』に行き着いた。

僕はこの人のギターが好きである。70年代のデビュー当時から好きである。テクニック高く、シャープで切れ味の良い、それでいて骨太で硬派なこの人のギターは、世界のロックに対抗できるレベルのギターである。とにかく聴いていて気持ちが良い。

そんなCharが、初の全曲インストルメンタルアルバムをリリースしている。Char『Sacred Hill 〜聖なる丘〜』(写真左)。2002年9月のリリース。音を聴いていると、少し湿っていてくすんでいる。これってブリティッシュな音やん、と思ってネットの情報を見ていたら、やっぱり英国録音。なかなか良い音で録れている。
 

Sacred_hill

 
全曲ギター・インストのアルバム。テイストは「フュージョン」。それもロック寄りのフュージョン。これだけ、バリバリにギターだけを弾きまくる盤、聴いていて、ジェフ・ベックの『Blow By Blow』 そして『Wired』を思い出す。しかも、このCharのギターはその「ジェフ・ベック」の神的ギターと比べて全く遜色が無い。

聴いていて嬉しくなる。日本人ギタリストの手によって、あの「ジェフ・ベック」と全く遜色の無い、目眩く神的なギター・インストが堪能出来るのだ。壮大な展開が心地良い「Sacred Hills」、今様の新しい響きが格好良い「Heavy Head Wind」、スティーヴィー・ワンダーのロマンティックなカバーがこれまた格好良い「You And I」。格好良いギター・インスト満載である。

明らかに自由度の高いアドリブ・ソロが眩しい。譜面に起こして作曲しつつ、理詰めでフレーズをイメージするという手法ではなく、インスピレーション勝負な直感フレーズが素晴らしい。官能的でスピリチュアルなところは、先の「ジェフ・ベック」を超えている。この盤、日本発のフュージョン盤として愛でることが出来る。好盤である。

 
 

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2016年12月11日 (日曜日)

こんなアルバムあったんや・71

B.B.KIng。1925年生まれ、惜しくも昨年2015年5月の逝去している。米国の有名なブルース・ギタリストの一人。「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のギタリスト」において第6位。幼少時に教会でゴスペルを歌っていた経験があることから、ゴスペルシンガーのような強力な歌声が魅力のボーカリストでもある。

が、僕は昔々、40年ほど前、高校時代からFMで、このB.B.KIngの演奏やボーカルをしばしば耳にしたのだが、当時はその良さがサッパリ判らなかった。ロックギタリストの音に比べれば地味、テクニックも目を見張る程の驚愕ものでは無く、ボーカルはオーソドックス。どこが良いのか、サッパリ判らず、アルバムに手を伸ばすことも無かった。

しかし、このアルバムを聴いて、その印象派ガラッと変わった。B.B.KIng『Midnight Believer』(写真左)である。1978年のリリース。聴けば直ぐに判るのだが、このアルバムは、B.B.KIngの「フュージョン盤」だと理解している。パーソネルを見渡して、ちょっとビックリするんだが、この盤は、B.B.KIngとクルセイダーズとの共作です。
 

Midnight_believer

 
へ〜っ、当時、B.B.KIngサイドは思い切ったチョイスをしたもんだ。ということで、内容的には、B.B.KIngの十八番であるブルースを超えて、完全にフュージョン仕立てのブルースになっています。特に、ジョー・サンプルは大活躍してます。B.B.KIngとの共演ということで気合いが入っていたのでしょうね。

しかし、あくまでベースはB.B.KIngのブルースで、そこにクルセイダーズがしっかりとサポートに回っているという感じの音作りで、僕はこの盤で、やっとB.B.KIngのブルースに親近感を覚えました。というか、この盤を切っ掛けにB.B.KIngのアルバムに耳を傾ける様になった、記念すべき盤です。

まあ、今の耳で聴き直してみて、完全にブルースというジャンルの音世界を完全に超越していて、明らかにフュージョン仕立てのブルースになっています。が、これはこれで、アーバンで小洒落た今様のブルースが聴けて、なかなか「乙なもの」があります。B.B.KIngとしては、異色のアルバムですが、僕にとっては、この盤は「あり」ですね。

 
 

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2016年12月10日 (土曜日)

ブッカー・リトルのラスト盤

今、聴き直しを進めているトランペッターが、ブッカー・リトル(Booker Little)である。1938年生まれの1961年没。なんと23歳にて早逝。1958年の初リーダー作、1961年没だから、活躍したのはたった3年。それでも、彼のトランペットのスタイルはジャズの歴史上で重要。

Booker Little『Booker Little And Friend』(写真左)。1961年の録音。ちなみにパーソネルは、Booker Little (tp), Julian Priester (tb), George Coleman (ts), Don Friedman (p), Reggie Workman (b), Pete LaRoca (ds)。ベツレヘム・レーベルからのリリース。ジャケット・デザインもなかなかジャジーで良い感じだ。

ブッカー・リトルの死の数週間前にレコーディングされたもの。パーソネルを見渡せば、何と無く想像できるのだが、かなり新しい感覚のハードバップである。1961年なので、まだバリバリ「モード・ジャズ」まではいかない。が、明らかに、ハードバップの成熟型、というか、そのすぐ先に「モード・ジャズ」を見据えた、当時としては最先端の自由度の高いハードバップであろう。
 

Booker_little_and_friend

 
アルバム全体の完成度も高い。アレンジも良く考えられたものであり、それぞれの新進気鋭のサイドメンの演奏力も高い。そんな中、やはり、リーダーのブッカー・リトルのトランペットが突出している。また、6曲を占めるブッカー・リトルのオリジナル曲の出来もかなり良い。インテリジェンス溢れるリトルの楽曲はハードバップの枠を超えている。

このアルバムのレコーディングの後、1961年10月、わずか23歳で尿毒症により帰らぬ人となった。このアルバムの完成度、このアルバムでのブッカー・リトルのブロウと感じてみて、もし、ブッカー・リトルが生きていたら、このアルバム以降、どんなアルバムを創り出していったのか、を想像すると、この余りに早すぎる死は実に惜しい。

「クリフォード・ブラウン」のスタイルをベースに、バランスの取れた、柔和で少しエッジの丸いフレージング。ブッカー・リトルのプレイ・スタイルは、このアルバムで完成されている。この時点で23歳であったというのが、信じられないほどの完成度である。だからこそ、彼の早逝には「無念」の想いがする。聴いてその完成度に感嘆し、やがて悲しき好盤である。

 
 

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2016年12月 9日 (金曜日)

グレッグ・レイクの追悼である。

しかし、今年は、沢山のミュージシャン、アーティストが鬼籍に入ってしまいました。そして、昨日、また悲しい訃報が舞い込みました。グレッグ・レイクが癌闘病の末、逝去。これで、エマーソン・レイク&パーマーの2名(キース、グレッグ)が鬼籍に入った。ああ、何と言うことだ。

グレッグ・レイク、プログレ系のベーシスト。実はアコギも上手い。キング・クリムゾンの初代メンバーでもある。彼のベースと唄声は『クリムゾンキングの宮殿』と『ポセイドンの目覚め』で堪能することが出来る。力強いがマイルドで正統派なボーカル。骨太でメロディアスなベースライン。グレッグ・レイクのベースとボーカルは「男の浪漫」漂う個性であった。

そして、グレッグ・レイクと言えば「エマーソン、レイク&パーマー(EL&P)」。ザ・ナイスで演奏していたエマーソン、アトミック・ルースター出身のパーマー、そしてキング・クリムゾンのグレッグ・レイク。1970年に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックのスーパーバンド。ギター不在のキーボード中心のトリオ。

鍵盤系ロックの中では間違いなく最高峰と言われるEL&P。グレッグ・レイクの骨太でメロディアスなベースがガッツリと効いている。そして、瑞々しく力強いがマイルドで正統派なボーカルは、やはり、EL&Pの強烈な個性の一つなのだ。グレッグ・レイクのベースとボーカル無くしては、EL&Pは成立しない。
 
Elp_greg_lake
 
今日はEL&Pのアルバムを聴いて鎮魂である。まずは、EL&Pのアルバムの中で、一番好きなライブ盤『Welcome Back My Friends To The Show That Never Ends...Ladies and Gentlemen』(写真左)を聴く。EL&Pはやっぱりライブやなあ、と思ってしまう。グレッグ・レイクのベース、そしてボーカルが思いっきり堪能できる。良いんやな〜これが。

そして、あの大ヒットアルバム『Pictures at an Exhibition(展覧会の絵)』(写真右)。この盤は、もうもう懐かしい懐かしい。高校一年生の夏、クラシックとポップス一本槍だった僕が、ロックに走る切っ掛けとなった記念すべきライブ盤。このライブ盤で、僕はグレッグ・レイクの瑞々しく力強いがマイルドで正統派なボーカルに「やられた」(笑)。加えて、エレベの音ってスゲーッと思った。

今年の3月10日、EL&Pの「E」、キース・エマーソンが他界した。71歳であった。そして、一昨日、EL&Pの「L」、グレッグ・レイクが他界した。69歳であった。今年をもって、EL&Pが再結成する可能性が全く無くなった。しかし、40年以上前から聴き続けて来たプログレバンドのメンバーが一気に二人も逝ってしまった。ショックと言えば「大ショック」である。

計算された構成と美しいルックス、人気絶大なプログレ・バンド、EL&Pのグレッグ・レイク。ご冥福をお祈りしたい。明日は土曜日、今度は『In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿)』を聴いて、在りし日のグレッグ・レイクを追悼したい。
 
 
 

震災から5年8ヶ月。決して忘れない。まだ5年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2016年12月 8日 (木曜日)

ジョンの命日がやってきた。

また今年もやってきた。ジョン・レノンの命日。 ニューヨーク、1980年12月8日 22時50分、ジョン・レノンは撃たれた。日本時間にすると、12月9日の12時50分。確かにそうだった。火曜日だった。僕が「ジョンが撃たれた」というテレビのニュースを見たのは、14時だったかと思う。

テレビでは「ジョンが撃たれた」だけで、生死の状態についてのコメントは無かった。僕達は「ジョンが撃たれたって、ほんま、米国って危ない国やなあ」なんて呑気な会話を交わしていて、とにかく「ジョンが死ぬわけが無い」という理由無き確信を持っていた。そして、15時のラジオのニュースでジョンが死んだことを知る。

あの時のショックは決して忘れることは出来ない。あれだけ不条理な死を僕は他に知らない。4年前、自分自身が2度に渡って生死の境を彷徨った経験があるので、死ぬということは、如何に本人にとって辛く悲しい出来事なのか、十分に理解出来る。当時、レノンは40歳。如何に無念であったか。

もともと僕はビートルズの4人の中では、圧倒的に「ジョン・レノン」が好きである。彼の生き様が好きだったし、彼のソロになってからのアルバムも好きだった。当時も今も「ジョンの様に生きたい」と思っているし、ジョンのソロアルバムの全てが好きだ。オリジナル盤もコンピ盤も企画ボックス盤も全てが好きだ。

さて、僕が初めてジョンのソロ盤に出会ったのは『John Lennon / Plastic Ono Band』(写真左)。邦題『ジョンの魂』、略して「ジョンたま」である。1970年12月のリリース。当時、僕は小学6年生。もちろん「ジョンたま」はまだ知らない。そう、僕がこの「ジョンたま」に出会ったのは、高校1年生から2年生になる春休みの事である。
 

John_favorite_albums

 
映研の先代部長Nさんが部室に持ち込んだ。「お前もジョン好きやろ」と聴かせてくれた。NさんとMuさんと3人で聴いた『ジョンたま』。ギター・ドラム・ベースのシンプルな楽器構成(曲によってピアノ・オルガンが入る)。シンプルではあるがビートとメリハリが効いたロックな雰囲気。

歌う内容は「愛だ恋だの惚れた腫れたを歌うより、他にもっと歌わなければならないことがあるだろう」と言わんばかりの硬派な内容。私小説と呼んで良い、最も私的な内容。そして、魂の入ったボーカル。圧倒された。『ジョンたま』を聴き終えた後、言葉が出なかった、動くことが出来なかった。

これぞロック、である。さすがジョン、やっぱジョン。以降、ジョンのソロ盤は外したことが無い。全て所有している。そして、どれもが愛聴盤。ジョンの飾りをそぎ落とした、ソリッドでシンプルなロックは、僕にとって、ロックとは何か、の問いに答えてくれる「ひとつの指針」である。

そうそう、ジョンのベスト盤として、1975年10月のリリース以来、長年愛聴しているのが『Shaved Fish』(写真右)。邦題『シェイヴド・フィッシュ〜ジョン・レノンの軌跡』。まあ、当時、いろいろあって、そのいろいろあった中で、自らを慰め鼓舞してくれた、思い入れの強いコンピ盤である。

米国で発売されていた自身のシングル、もしくはシングル・カット曲を収録しており、僕の好きな曲ばっかりで占められ、しかも、聴き易い順番に並べられている。コンピ盤というより、もう一つのオリジナル盤として評価できる様な、コンピ盤とは思えない「統一感」。アーティスティックなジャケットもお気に入りで、今でも愛聴しているコンピ盤である。

僕達は、決してジョンを忘れる事は無い。今年のジョンの命日は『ジョンたま』と『かつお節』で鎮魂。そして、『かつお節』のラス前「Happy Xmas (War is Over)」で、今年の終わりを感じ、今年を厳かに振り返るのだ。

 
 

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2016年12月 7日 (水曜日)

ブッカー・リトルを再び体感する

最近、トランペットのジャズ盤を聴き直している。と言って、マイルスなどの超有名どころというよりは、ちょっとマニアックな、中堅どころのトランペッターのリーダー作を漁って、聴き直している。

漁っていて、実はこのトランペッターのリーダー作を久しく聴いていないことが判明した。ブッカー・リトル(Booker Little)である。1938年生まれの1961年没。なんと23歳にて早逝。1958年の初リーダー作、1961年没だから、活躍したのはたった3年。それでも、彼のトランペットのスタイルはジャズの歴史上で重要。

ブッカー・リトルのスタイルは、明らかに「クリフォード・ブラウン」をルーツにしている。「クリフォード・ブラウン」のスタイルをベースに、バランスの取れた柔和なフレージングが特徴。流麗なテクニックではあるが、それをひけらかすことは無い。円熟したアドリブ・フレーズが新しい感覚。

そんなブッカー・リトルのトランペットの特徴が良く判るアルバムがこれ。『Booker Little 4 & Max Roach』(写真左)。ブッカー・リトルの初リーダー作になる。1958年10月の録音。ちなみにパーソネルは、Booker Little (tp), George Coleman (ts), Tommy Flanagan (p), Art Davis (b), Max Roach (ds)。

簡単に言えば「ブッカー・リトル5重奏団」なんだが、自己顕示欲の強い目立ちたがり屋のマックス・ローチが、自分の名前をタイトルに出すことを強要したのだろうか、ちょっと変ちくりんなアルバム・タイトルである。ただし、マックス・ローチは、ブッカー・リトルのスタイルのルーツ「クリフォード・ブラウン」と双頭バンドを組んでいたドラマーである。
 

Booker_little_4_max_roach

 
ブッカー・リトルとしては初リーダー作では、ドラマーにそんな「マックス・ローチ」を採用したかったのだろうか。確かに、このアルバムでのローチのドラミングは効果的。リトルのトランペットを上手く鼓舞している。しかも、いつものように前面にしゃしゃり出てこない。これが不思議なんだが、クリフォード・ブラウンのバックで叩いている時のローチである。

恐らく、リトルのトランペットにクリフォードの面影を感じたんだろうなあ。確かに、この初リーダー作でのリトルのトランペットは、ウッカリ聴いていると、クリフォード・ブラウンか、と聴き間違いてしまいそうになるほど、その雰囲気は似ている、が、柔和で少しエッジの丸いトランペットのフレージングがリトルの個性。かつ音の芯が太い。

溌剌と吹きまくるブッカー・リトルが眩しい。初リーダー作なのでトラペットの音は若い。加えて「クリフォード・ブラウン」の陰をしっかりと背負っている。リトルの個性がまだ前面に出たブロウにはなっていないが、それでも、そこかしこにリトルの個性のフラグメンツを聴き取ることが出来る。

初リーダー作なんで、初々しい雰囲気が微笑ましい、温和しめの演奏で、ちょっと地味な印象のアルバムですが、リトルの個性を理解するには避けて通れない盤です。他のサイドメンにも恵まれ、初リーダー作としては及第点の好盤です。

 
 

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2016年12月 6日 (火曜日)

掘り出し物のフュージョン盤

1970年代後半から1980年代前半、ジャズは「フュージョン・ジャズ」がトレンドだった。ジャズ盤のメジャーどころは殆どが「フュージョン」。電気楽器が中心で、曲調は「ソフト&メロウ」。ハイ・テクニックで超絶技巧、それでいて、アドリブ・フレーズは歌心満載。今、聴き直してみても十分にジャズしている。

21世紀になって、15年以上が経過して今でも、このフュージョン・ジャズのアルバムは毎月毎月リリースされている。需要と供給のバランスが取れているのか、かなり心配になるほどの枚数がリリースされている。逆に、そんなにフュージョンに対するニーズが高いのか、とも訝しく思う。それほど、フュージョン・ジャズのアルバムはリリースされ続けている。

それぞれの盤の内容は「玉石混交」。良いものもあれば悪いものもある。そんな中、僕の選盤基準は、まずは「選曲を見て、興味ある曲、好きな曲が数曲あればゲット」。次に「パーソネルを見渡して、興味あるメンバーがいればゲット」。そして「ジャケットを見て、ジャケ買い出来る時はゲット」。つまり、選曲、パーソネル、ジャケットの3要素を総合して選盤している。

Stanley Clarke, Larry Carlton, Billy Cobham, Deron Johnson & Najee『Live At The Greek Live』(写真左)。 1994年のリリース。そんな選盤基準で、最近ゲットして当たりだったフュージョン盤である。なにも参加メンバー全てを羅列しなくても良いとは思うんだが、長〜いバンド名が目を惹く。というか、この羅列されたメンバーを見るだけで、この盤には触手が伸びる。

ちなみにそのパーソネルは、Stanley Clarke (写真右・acoustic & electric basses); Najee (soprano, alto & tenor saxophones, flute, synthesizer); Deron Johnson (keyboards); Larry Carlton (acoustic & electric guitars); Billy Cobham (drums, percussion)。いやはや錚々たるメンバーではないか。
 

Live_at_the_greek_live

 
そして選曲を見渡せば、冒頭に、ドゥービー兄弟で有名な「Minute By Minute」が収録されている。そして、5曲目に、セロニアス・モンクの「Goodbye Pork Pie Hat」。ラストにスタンリー・クラークの「School Days」が収録されている。この選曲を見渡しても、この盤には期待がかかる。

で、聴いてみれば、このライブ盤、完璧なまでの「フュージョン・ジャズ」がギッシリと詰まっている。スタンリー・クラークの超絶技巧なエレベが凄い。この人、こういう並列リーダーの時やサイドメンに回った時の方が気楽になるのか、その才能を余すところなく発揮するのだが、この盤でも例外では無い。エレベをブンブン弾きまくる。

次にラリー・カールトンのエレギが凄い。この人のエレギ、こんなにハードだったっけ、とビックリするほど、ハードにプログレッシブに弾きまくっている。ソフト&メロウなMr.335的な印象はここには無い。ハードに弾きまくるエレギ野郎がここにいる。ナジーのテナーも良い感じ。フルートでもなかなかのフレーズを聴かせてくれます。

そして、相変わらず凄いなあ〜と感心するのが、ビリー・コブハムの千手観音的ドラミング。一体何本腕があるんや、と思う位のポリリズム。とにかく叩きまくりである。デロン・ジョンソンさんのエレピとシンセも聴き逃せない。爽快感溢れるソロを、はたまた小粋なバッキングを聴かせてくれます。意外と聴きものです。

あっけらかんとしたフュージョン・ジャズのオールスター盤ですが、録音もまずまず良く、ライブの良いところ、いわゆる熱気と興奮がダイレクトに伝わってくるライブ盤です。難しいことを言うこと無く、気楽に楽しめるフュージョンのライブ盤。意外とお勧めの「掘り出し物」の好盤です。

 
 

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2016年12月 4日 (日曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・44

ジャズの世界では「この人にこれ一枚だけ」という盤がある。そういう盤は決まって内容が良い。ジャズ喫茶でもジャズ者ベテランの方を中心にリクエストされることが多い。意外とこの「この人にこれ一枚だけ」という盤は人気盤となっている場合が多い。

Cal Massey『Blues to Coltrane』(写真左)。Cal Massey =「カル・マッセイ(カール・マジーとも)」と読むそうだ。カル・マッセイはトランペット奏者。コンポーザーとしては結構成果を残していて、ミュージシャンズ・チューンが結構残されています。

この『Blues to Coltrane』、カル・マッセイのリーダー作はこれ一枚のみ。つまり、カル・マッセイの「この人にこれ一枚だけ」という盤である。ちなみにパーソネルは、Jimmy Garrison (b), G.T.Hogan (ds), Julius Watkins (French Horn), Patti Bown (p), Hugh Brodie (ts), Cal Massey (tp)。1961年1月の録音。

この盤でのリーダー、カル・マッセイのトランペットは一級品。テクニックも一級、歌心も良好。なかなかに聴き応えのあるトランペット。ベースとドラムが重量級でシッカリしている。このベースとドラムがこのアルバムを一級品にしている。ピアノのパティ・ボウンは無名だがまずまず健闘している。
 

Blues_to_coltrane

 
フロントの、何故これが入っているのか理解出来ないが「フレンチ・ホルン」と、可も無く不可も無い「テナーサックス」が弱いとされる。が、今回、改めて聴き直してみて、確かに弱いことは弱いが、耳につくほどでは無い。カル・マッセイのトランペットの彩り的な効果を醸し出していて、これはこれで良いかと。

なかなか文書で表現しにくいのですが、とっても良い雰囲気のトランペットです。端正で音に芯もしっかり入っていて、ブラスの響きも心地良く、全編、とっても気持ち良く聴き通してしまいます。取り立てて、どこがどう素晴らしいのか、表現しづらいのですが、ジャズ・トランペットを愛でるに相応しい好盤です。

上手さや凄さよりも「味」で聴かせてくれるアルバムだと思います。アルバム全体で、収録された曲全体で、その演奏の持つ「味」がこの盤の良さです。音も良くて、1960年代のジャズの音の雰囲気をしっかりと伝えてくれます。ジャズ喫茶の昼下がりに是非聴きたい好盤です。

 
 

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2016年12月 3日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・95

季節は秋から冬に変わる。ここ千葉県北西部地方では、もう最低気温が4〜7度、最高気温が10〜14度。これだけ気温が下がると、いよいよ純ジャズ、しかも、バリバリ吹きまくるトランペットを愛でる季節である。相当にハードなブロウも心地良く感じる季節である。

昨日の続き。今日はハードなブロウなトランペットを聴く。この人のトランペットを初めて聴いた時は「なんて五月蠅いトランペットだ」と無碍無く思った。が、歳を重ねていくにつれ、この人のトランペットは素晴らしい、と思うようになった。テクニックが高く、歌心が溢れている。そんなハードヒッターなトランペッターはライブ盤が良い。

Hannibal Marvin Peterson『Hannibal in Berlin』(写真左)。1976年11月のベルリンジャズフェスティバルでのライブ録音。パーソナルは、Hannibal Marvin Peterson (tp), George Adams (ts), Michael Cochrane (p), Diedre Murray (cello), Steve Neil (b), Allen Nelson (ds)。

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン。ギル・エヴァンス・オーケストラのレギュラー・トランペッターとしても活躍、「トランペットのコルトレーン」「ジャズ・トランペット界のモハメッド・アリ」とも称されるトランペット奏者である。1948年11月生まれなので、今年で68歳になるが、最近は主だった活動はしていない。

さて、この『Hannibal in Berlin』である。冒頭の曲は「The 23rd Psalm(賛美歌第23番)」。賛美歌からスタートするのか、と思って油断して聴くと、思わず仰け反ります。いきなりソロでブリブリブリと、疾走するかの如く吹き上げるハンニバル。本当にこれ原曲って賛美歌か。熱い、熱すぎる。しかもハイ・テクニック。思わずスゲ〜と感心することしきり。
 

Hannibal_in_berlin

 
続く曲は「Willow Weep for Me」。な〜んだ、2曲目でもうバラードチックな緩やかな曲を吹いて、聴衆を和ませる手か、と思いきや、これがまたまた熱い、熱すぎる。この曲をですね、こんなに熱く吹き上げて疾走してしまって良いんでしょうか(笑)。こんなにぶっ飛んだ「柳よ泣いておくれ」を聴いたことが無い。でも五月蠅くない。なんか爽やか。これもアリかな、って思ってしまう位の説得力。

3曲目「Bessie's Blues」は普通のブルース曲ですが、まだまだ疾走します。聴いている方は全く休む時間が無い。4曲目の「Swing Low Sweet Chariot」は黒人霊歌。ロックではエリック・クラプトンがレイドバックしてノンビリ歌っていましたが、ここでは、まず、チェロとベースのデュオから始まりつつ、いい具合に揺れるテンポに乗りつつ、ハンニバルのペットがブヒャ〜。熱い、熱過ぎるペットが疾走する。

そして、ラスト「My Favorite Things」。もうここまで来たら、最後まで熱くブワ〜とやっちゃって下さい。で、全メンバー、ブリブリと熱く熱く疾走します。しかも、アレンジも決まってるし、アドリブ・フレーズも決まっている。コルトレーンのバージョンを超えているんやないか、と思いつつ、ハンニバルのペットの吹き上げに大喝采です。

ジャズにムーディーな要素や静謐感を求める向きには、絶対にお勧め出来ないライブ盤です(笑)。しかし、この熱い熱いブロウ、熱い熱い演奏がジャズの良いところでもあります。このライブのメンバーそれぞれ、テクニックが高く、ハイテンションな高速な演奏が耳触りにならないところが凄い。好盤です。

 
 

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2016年12月 2日 (金曜日)

ジャズ喫茶で流したい・94

初夏から真夏にかけて、晩夏から秋にかけては、もちろん気温が高い。しかも湿度も高い。そういう季節に純ジャズ、特にバリバリ吹きまくるトランペットは全く「合わない」。暑い、暑すぎる。聴いているだけで汗が噴き出てきて「バテる」そして「疲れる」(笑)。

しかし、季節は秋から冬に変わる。ここ千葉県北西部地方では、もう最低気温が4〜7度、最高気温が10〜14度。これだけ気温が下がると、いよいよ純ジャズ、しかも、バリバリ吹きまくるトランペットを愛でる季節である。相当にハードなブロウも心地良く感じる季節である。

まずは、丸くてゆったり朗々と鳴るトランペット盤から、とくれば「アート・ファーマー」だろう。Art Farmer『Yesterday's Thoughts』(写真左)。1975年7月の録音。ちなみにパーソネルは、Art Farmer (flh), Ceder Walton (p), Sam Jones (b), Billy Higgins (ds)。アルバム・ジャケットはチープだが、スルーしてはいけない。

日本のレーベル、イースト・ウィンドからのリリース。日本のレーベルから、と聴けば、日本人好みの絵に描いた様なハードバップ、大スタンダード大会の企画盤かあ、と眉をひそめたくなるが、この盤は違う。アート・ファーマーの丸くてゆったり朗々と鳴るフリューゲル・ホーンをグッとしっかり聴かせてくれる。
 

Yesterdays_thoughts

 
丸くてゆったり朗々と鳴るフリューゲル・ホーンなので、甘ったるい雰囲気にならないか、と不安になるが、そうはならない。このワンホーン・カルテット、毅然と誠実にメインストリーム・ジャズをやっている。切れ味良く整然と、活き活きと優しく、小粋で個性的なハードバップをやっている。

選曲もまた良し。誰もが聴いたことがある選曲、平々凡々とした「大スタンダード大会」にはなっていない。ちょっと捻りを効かせた、ちょっとマニアックなスタンダード曲の選曲がニクい。制作側のプロデュースの勝利であろう。このちょっとマニアックなスタンダード曲を、職人芸よろしく「しっくりと」聴かせてくれる。

バックのピアノ・トリオが良い。1970年代、ジャズメンとして旬な時期を迎えていたピアニストのウォルトン、ベーシストのサム・ジョーンズ、そして、ドラマーのヒギンス。このリズム・セクションの音が素晴らしく良い。こんなリズム・セクションがバックに控えているのである。ファーマーは安心して、朗々とフリューゲル・ホーンを吹きまくる。

フリューゲル・ホーンの音の良さがダイレクトに伝わってくる好盤です。しかも録音が良い。ファーマーのフリューゲル・ホーンの音がグッと前面に出てくるような、中音域の豊かなサウンドは実にグッド。オーディオ的に録音の良さでも楽しめるお勧め盤です。

 
 

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2016年12月 1日 (木曜日)

WRのピアノ・トリオ盤が良い

昨日、ミロスラフ・ヴィトウスの新盤の話題で盛り上がった。ヴィトウスの言えば、かの伝説のエレジャズ・バンドのWeather Report(以下WRと略す)の初代ベーシスト。で、そう言えば、最近、このWRのカヴァー盤の記事を目にした様な、そんな気がしたんだけど〜。

そうそうジャズの月刊誌の記事で見たんでした。この新盤でした。クリヤ・マコト/納浩一/則竹裕之『Acoustic Weather Report』(写真左)。昨年、クリヤ・マコト(ピアノ)、納浩一(アコベ)、則竹裕之(ドラムス)の3人で結成された「アコースティック・ウェザー・リポート」。

かの伝説のエレジャズ・バンドのWRの名曲の数々をピアノ・トリオでカヴァー。徹頭徹尾、アコースティック楽器での硬派なメンストリーム・ジャズ。エレ楽器の持つ捻れた表現をバッサリ捨てて、楽曲の持つ「骨格となる旋律」を抜き出してアレンジすることで、WRの名曲の数々の「肝」の部分を再体験。

ピアノ・トリオという最小限の編成で、あのエレ楽器を活用することで「分厚い」アンサンブルを実現していたWRの音はどうなるのか。実に興味津々、逆に不安一杯のピアノ・トリオの企画盤です。
 

Acoustic_weather_report

 
で、これがですね。なかなか素晴らしい内容なんです。WRのアレンジを含めた「丸ごとカヴァー」では無い、ピアノ・トリオならではの独自で大胆な解釈が基本的に「成功」しています。特に、WRの中で印象的な旋律を持つ楽曲が良い出来です。冒頭の「Cannon Ball」や2曲目「Elegant People」、7曲目の「Young and Fine」が良い例です。

逆に、ジャコ・パストリアスの天才エレベやウェイン・ショーターのサックスが活躍する楽曲、「Teen Town」や「A Remark You Made」はちょっと苦しい展開。エレベとアコベは弾き方が全く異なるし、ジャコのエレベをピアノでカヴァーするのは余りに単純すぎる。また、ショーターの強烈個性のサックスの音をシンプルなピアノの音でカヴァーするのはちょっとしんどい。

ただ、ちょっと苦しいだけで、個性的で挑戦的なアレンジなどの工夫はしっかりと評価すべきでしょう。とにかくレンジを含めた「丸ごとカヴァー」では無く、ピアノ・トリオをしっかりと前提にして、ピアノ・トリオならではのフォーマットを活かすアレンジを施しているところに魅力を感じます。

WRを聴き込んだ「WR者」の方々は絶対に楽しめると思います。実は僕もこの新盤については興味津々で、この「アコースティック・ウェザー・リポート」トリオのアレンジの妙と演奏テクニックの高さに感心することしきりです。内容の濃い、聴いて楽しい企画盤です。

 
 

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