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2016年12月 3日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・95

季節は秋から冬に変わる。ここ千葉県北西部地方では、もう最低気温が4〜7度、最高気温が10〜14度。これだけ気温が下がると、いよいよ純ジャズ、しかも、バリバリ吹きまくるトランペットを愛でる季節である。相当にハードなブロウも心地良く感じる季節である。

昨日の続き。今日はハードなブロウなトランペットを聴く。この人のトランペットを初めて聴いた時は「なんて五月蠅いトランペットだ」と無碍無く思った。が、歳を重ねていくにつれ、この人のトランペットは素晴らしい、と思うようになった。テクニックが高く、歌心が溢れている。そんなハードヒッターなトランペッターはライブ盤が良い。

Hannibal Marvin Peterson『Hannibal in Berlin』(写真左)。1976年11月のベルリンジャズフェスティバルでのライブ録音。パーソナルは、Hannibal Marvin Peterson (tp), George Adams (ts), Michael Cochrane (p), Diedre Murray (cello), Steve Neil (b), Allen Nelson (ds)。

ハンニバル・マーヴィン・ピーターソン。ギル・エヴァンス・オーケストラのレギュラー・トランペッターとしても活躍、「トランペットのコルトレーン」「ジャズ・トランペット界のモハメッド・アリ」とも称されるトランペット奏者である。1948年11月生まれなので、今年で68歳になるが、最近は主だった活動はしていない。

さて、この『Hannibal in Berlin』である。冒頭の曲は「The 23rd Psalm(賛美歌第23番)」。賛美歌からスタートするのか、と思って油断して聴くと、思わず仰け反ります。いきなりソロでブリブリブリと、疾走するかの如く吹き上げるハンニバル。本当にこれ原曲って賛美歌か。熱い、熱すぎる。しかもハイ・テクニック。思わずスゲ〜と感心することしきり。
 

Hannibal_in_berlin

 
続く曲は「Willow Weep for Me」。な〜んだ、2曲目でもうバラードチックな緩やかな曲を吹いて、聴衆を和ませる手か、と思いきや、これがまたまた熱い、熱すぎる。この曲をですね、こんなに熱く吹き上げて疾走してしまって良いんでしょうか(笑)。こんなにぶっ飛んだ「柳よ泣いておくれ」を聴いたことが無い。でも五月蠅くない。なんか爽やか。これもアリかな、って思ってしまう位の説得力。

3曲目「Bessie's Blues」は普通のブルース曲ですが、まだまだ疾走します。聴いている方は全く休む時間が無い。4曲目の「Swing Low Sweet Chariot」は黒人霊歌。ロックではエリック・クラプトンがレイドバックしてノンビリ歌っていましたが、ここでは、まず、チェロとベースのデュオから始まりつつ、いい具合に揺れるテンポに乗りつつ、ハンニバルのペットがブヒャ〜。熱い、熱過ぎるペットが疾走する。

そして、ラスト「My Favorite Things」。もうここまで来たら、最後まで熱くブワ〜とやっちゃって下さい。で、全メンバー、ブリブリと熱く熱く疾走します。しかも、アレンジも決まってるし、アドリブ・フレーズも決まっている。コルトレーンのバージョンを超えているんやないか、と思いつつ、ハンニバルのペットの吹き上げに大喝采です。

ジャズにムーディーな要素や静謐感を求める向きには、絶対にお勧め出来ないライブ盤です(笑)。しかし、この熱い熱いブロウ、熱い熱い演奏がジャズの良いところでもあります。このライブのメンバーそれぞれ、テクニックが高く、ハイテンションな高速な演奏が耳触りにならないところが凄い。好盤です。

 
 

震災から5年8ヶ月。決して忘れない。まだ5年8ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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