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2016年10月14日 (金曜日)

北欧ジャズも意外と面白い。

1950年代後半、ハードバップ全盛時代から、北欧のジャズ・シーンは無視出来ない。どこでどうなったのか、理解出来ないところがあるのだが、北欧においてジャズは確実に市民権を得ている。

北欧、そしてジャズとくるとパッと浮かぶのが、コペンハーゲンのカフェ・モンマルトル、ストックホルムのゴールデン・サークルかな。ジャズのライブ録音で有名になったライブ・スポットである。そして、ノルウェー、オスロにあるレインボー・スタジオ。ECMレーベルのメイン・スタジオだ。そんな無視出来ない北欧。当然、北欧を活動拠点にするジャズメンも多々存在する。

最近、新盤の世界で北欧のジャズメンの新盤にちょくちょく出くわす。例えばこのアルバム。Hanna Paulsberg Concept『Eastern Smiles』(写真左)。今年の新盤になる。ノルウェー出身の若手女性テナーサックス奏者 Hanna Paulsberg(1987年生まれ・今年29歳)のレギュラー・ユニットによる第3作目。

北欧の純ジャズは一定の傾向がある。透明感のある音とエコー。ファンクネス皆無。クラシック音楽に根ざした正統なフレーズ回し。スピリチュアル&エモーショナルのバランス取れた情感表現。決して熱くならない、冷徹に盛り上がるアブストラクトな表現。聴いていると、思わず「欧州やな〜」と唸ってしまう(笑)。
 

Eastern_smiles1

 
このハンナの新盤もそんな北欧ジャズの傾向を外すことは無い。しっかりと北欧ジャズしている。冒頭のタイトル曲を聴くと、思わず「コルトレーンか」と思ってしまうが、しばらく聴いていると「違う」と確信する。ファンクネス皆無。スピリチュアル&エモーショナルなブロウが冷静かつバランス感抜群。品良く適度に抑制されたコルトレーン。

やはり純ジャズのテナーは何時の時代も「基本はコルトレーン」なんだろうな。でも、ハンナのブロウは単純なコルトレーンのフォロワーではない。コルトレーンの雰囲気をベースにしつつ、しっかりと北欧ジャズの要素を取り込んだ「北欧の女性コルトレーン」と呼んでも良い様な、しっかりと整った、魅力的なブロウを聴かせてくれる。

現代の純ジャズの雰囲気濃厚、モーダルで、ポップでライトなスピリチュアル感が新しい感覚。冷静に盛り上がる展開ではあるが、決して、途中でダレたり飽きたりすることは無い。アルバム全体に適度なテンションが張っていて、しっかりと最後まで聴き切ることが出来る。メインストリーム・ジャズがメインの好盤である。

こりゃ〜、北欧ジャズ、しばらく注目ですね。イスラエルジャズも面白いのですが、北欧ジャズも意外と面白い。しばらく追いかけてみようと思っています。

 
 

震災から5年7ヶ月。決して忘れない。まだ5年7ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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