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2016年10月13日 (木曜日)

Miles Reimaginedな好盤・1

今から40年ほど前、マイルス・デイヴィスのエレクトリック・ジャズについては、なかなか理解されることが少なかった。酷い時は、酔狂なマイルスの余興とか、マイルスの乱心とか、散々な言われようだった。

まあ、当時のジャズ者の方々は、ジャズと言えばアコースティックしか許さない、というのが主流だったので、エレクトリックな楽器を使ってのエレ・ジャズなど邪道中の邪道。そんな時代でした、今から40年ほど前のジャズ・シーンって。

ということで、あれから数十年経って、エレ・マイルスのフォロワーが多数現れ出でて、エレ・マイルスの音楽的要素が発展して、21世紀の新しいエレ・ジャズを生み出すなんて想像だにしなかった。なので、このアルバムを聴いた時はたまげた。

菊地成孔DCPRG『Report From Iron Mountain(アイアンマウンテン報告)』(写真左)。2001年のリリース。DCPRGとは「DATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDEN(デートコース・ペンタゴン・ロイヤル・ガーデン)」の頭文字を取って並べたもの。マイルスに私淑する菊地成孔 (sax) がリーダー。

菊地の私淑するエレ・マイルスを演奏コンセプトに据えつつ、アフロポリリズムや現代音楽などの要素を取り入れ、エレ・マイルスと同じ到達点、いわゆる「ダンスミュージック」を標榜した音世界。いや〜、この音世界にはビックリした。
 

Report_from_iron_mountain

 
見事なまでに、エレ・マイルスの忠実なフォロワーであった。しかも日本人のバンドがエレ・マイルスをやる。いや〜長年、エレ・マイルスの偏見に耐えてきた日々を思うと、思わず溜飲が下がる思いがした。とにかく、最初から最後まで良い。エレ・マイルス者であれば絶対に気に入る。思わず、ニヤニヤしながら聴いてしまう。

4曲目の「CIRCLE / LINE ~HARD CORE PEACE」を聴くと、思わず歓声を上げてしまう。1980年リリースの菊地雅章の名盤『ススト』に収録された名曲「Circle/Line」。dCprGのライブでは必ず演奏されているらしいこの名曲。実に良い感じでリニューアルされている。

僕もこの『ススト』というアルバムは大のお気に入りで、この「Circle/Line」も大好きな曲。この名曲を忠実にカバーしつつ、そこはかとなく新しい感覚、展開を織り交ぜて、ちょっとリニューアルした感じがとても良い。

エレ・マイルスを基本に、新しい響きを宿した「ダンスミュージック」を創造するDCPRG。エレ・マイルス者の我々にとっては、実に魅力的なバンドである。そして、この『アイアンマウンテン報告』は愛聴盤です。

 
 

震災から5年7ヶ月。決して忘れない。まだ5年7ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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