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2016年9月20日 (火曜日)

Prestige7000番台・最初の盤

ここ2年の間に少しずつ準備を進めてきたが、やっと、Prestigeレーベルの聴き直しの体制が整った。まずは、PRLP7000番台を順番に聴いて行きたい。ジャズの歴史を聴き直す風で実に楽しそうだ。

さて、blueNoteレーベルの1500番台の最初は「マイルス・デイヴィス」だった。さすがである。BlueNoteは「ジャズを良く知るレーベル」である、という矜持を感じる。ブルーノートは「正統なジャズ・レーベル」である、という強い主張を感じる。

で、Prestigeレーベルについてはどうかと言えば、PRLP7001番は誰か、と調べてみたら、なんと「Billy Taylor(ビリー・テイラー)」であった。なんとマイナーな。Prestigeらしいと言えば、Prestigeらしいんですけどね。ちょっと地味すぎるし、ブルーノートの様な「矜持」を全く感じない(笑)。

ビリー・テイラーというピアニストは、ジャズ者中堅どころ以降なら、名前ぐらいは聞いたことがあるはずである。しかし、実際の演奏は聴いたことがない、というジャズ者の方々が多いのではないか。ジャズ盤紹介本などでも、ビリー・テイラーのアルバムを扱うものは殆ど無い。特に日本では、ビリー・テイラーはマイナーな存在である。

米国でも「過小評価されている最たるジャズメンの一人」などという、本人としてはあまり有り難くない評価を頂戴している。それでも、リーダー作は結構な数を出している。これがちょっと不思議なジャズ・ピアニストである。

さて、PRLP7001盤は、Billy Taylor『A Touch Of Taylor』(写真左)になる。1955年4月の録音。録音はRudy Van Gelder。ちなみにパーソネルは、Billy Taylor (p), Earl May (b), Percy Brice (ds)。 ベースもドラムも誰か判らない。主役のビリー・テイラーのみならず、他のメンバーも地味一色のピアノ・トリオ。
 

A_touch_of_taylor

 
ビリー・テイラーは、ディジー・ガレスピーやリー・コーニッツのグループで活躍、DJやテレビ番組の司会にも活躍、ジャズ・ピアノのみならず、多彩な活躍をした知性派ピアニスト。高等教育を受け、ダウンビート誌に寄稿したり、ロングアイランド大学で教鞭をとったり、エール大学のデューク・エリントン特別研究員でもあったり。アメリカ国内では、「Dr. Taylor(テイラー博士)」と呼ばれている。

そんな「Dr. Taylor」がリーダーのピアノ・トリオであるが、これがまた内容的に地味。左手のブロックコード、右手のシングルトーンとくれば、レッド・ガーランドの流れかと思いきや、ガーランドに比べて、右手のシングルトーンのアドリブ展開が、常識的というか捻りの無い素直なもの。左手のブロック・コードも常識的といえば常識的。

教科書的な端正さが特徴で、演奏のテンポもゆったりとしたミッド・テンポなものが大多数。どの演奏もアドリブ展開に捻りや捻れなどの強烈な個性が無いので、素直に聴けるが引っ掛かるものが無くて飽きると言えば飽きる。ちょっと速いテンポのちょっとアグレッシブな演奏もあるが、アルバムの後半の2曲適度。

テクニックはあるし、上品で端正なピアノではある。でも、何というのか、穏やかというか温厚というか、ゆったりホッコリとはしているが、尖った個性に乏しいピアノ・トリオ演奏である。なんか一味足りない、とでも形容したら良いんでしょうか、聴き終えた後、なんか「少し残念な」気持ちが残る演奏です。

軽やかで端正なピアノ・タッチが良い感じなんですが、やはりリズム・セクション含めたメリハリとダイナミックな展開が不足しているところが課題な盤だと感じます。悪くはないんですけどね〜、何か大切なものが足りない、そんな気持ちが残念な、PRLP7000番台最初の一枚です。

 
 

震災から5年6ヶ月。決して忘れない。まだ5年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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