ジョン・トロペイとの出会い
ニューヨークの人気者フュージョン・ギタリストの一人、ジョン・トロペイ(John Tropea)。「トロペイ」って変な名前やなあ、ということで直ぐに覚えた。そのトロペアのギター・プレイに初めて触れたアルバムが、『New York Liner』(写真左)。1981年の作品。懐かしいなあ。
ちなみにパーソネルは、Eric Gale, John Tropea & David Spinozza (g), Paul Shaffer (key), Neil Jason (b), Alan Schwartzberg (ds), David Charles (perc)。フュージョン・ギターの強者3人の競演。プロデュース&アレンジは、David Matthews。日本のフュージョン・レーベル、Electric Birdからのリリース。
そう言えば、ジョン・トロペイって、デオダートのヒット作『Prelude (邦題・ツァラトゥストラはかく語りき)』や『Deodato 2(ラプソディ・イン・ブルー)』でギターを弾きまくっていました。僕はこの『New York Liner』というアルバムで出会う前に、デオダートの作品を通じて、知らず知らずの間にしっかりと耳にしていたんですね。
ということで、この『New York Liner』なんですが、冒頭の「Jamaica Man」を聴くだけで、アレンジが「マシューズしている」ことに気がつきます。僕は、このデヴィッド・まっシューズの判り易くてポップなアレンジが大好きで、フュージョン・ジャズにおいて、ボブ・ジェームスと双璧のお気に入りアレンジャーです。
で、トロペイ、スピノザ、ゲイルという3人のフュージョン・ギターの強者の競演なんですが、トロペイのギターが頭一つ抜きんでているという感じ。1981年リリース当時、かなりのヘビロテで聴きまくったことを覚えています。なんて形容したら良いのか、ロックの様でロックで無く、ジャズの様でジャズじゃ無い。強いて言うなら、フュージョン・ジャズ独特のエレギの響き、だろうか。
今の耳で聴いても、当時大流行していた「フュージョン・ジャズ」の音の雰囲気が濃厚。アルバム全体の収録時間がちょっと短くて物足りなさが残りますが、3人の個性的なフュージョン・ギターをしっかりと堪能できるところがこのアルバムの良さ。特に、フュージョン・ジャズ者にとっては、リラックスして聴ける好盤です。
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ジョン・トロペイを聴いた(知った)のはスタンダード・インフルエンスです。
10数年前ですね
ご紹介のアルバムは未聴ですがジョン・トロペイっていいですね
好きなギタリストです
投稿: | 2016年9月17日 (土曜日) 21時28分