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2016年9月の記事

2016年9月30日 (金曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・40

ジャズのアルバムの中には、若い頃に一度聴いて、その時は何が何だか判らないまま終わって、暫く経ってから、もう一度聴きたいなあ、と思うアルバムがある。そして、得てしてそういうアルバムはなかなか再会出来なかったりするのだ。

僕にとって、このアルバムがそんなアルバムである。Marion Brown 『Vista』(写真左)。1975年2月の録音。ちなみにパーソネルは、Marion Brown (as), Stanley Cowell, Anthony Davis (p, el-p), Bill Braynon (celeste, el-p), Reggie Workman (b), Jimmy Hopps (ds), Ed Blackwell (ds, slit drums), Jose Goico (congas, tambourine), Allen Murphy (vo, bells), Harold Budd (celeste, gong)。

アルトのマリオン・ブラウン、そして、このパーソネルを見渡すと出てくる音は、本能、感情のおもむくまま吹きまくる「フリージャズ、若しくはスピリチュアル・ジャズ」と思うのだが、これが違う。冒頭の「Maimoun」を聴けば、思いっきり肩すかしを食らう。

明らかに、本能、感情のおもむくまま吹きまくる「フリージャズ、若しくはスピリチュアル・ジャズ」では無い。正統な伝統的な純ジャズ近い、しかも、旋律が美しく聴き易い。モーダルでクロスオーバーなコンテンポラリー・ジャズの趣きも見え隠れする、極上の純ジャズの世界。

あのジョン・コルトレーンのフリー・ジャズの問題作『アセンション』にも参加した、コッテコテのフリー者のマリオン・ブラウンである。思いっきりフリーにスピリチュアルに吹きまくるかと思いきや、ソウルフルでメロディアス、モーダルでクロスオーバーなコンテンポラリー・ジャズをやるのだ。
 

Vista1

 
今の耳で聴くと、現代のスピリチュアル・ジャズに通じる、ソウルフルでメロディアスな響きにハッとする。美しい、切れ味良く、そして、心揺さぶられ、心和む。現代のスピリチュアル・ジャズに通じる音が、今から40年ほど前、1975年に創造されていたことに素直に感動する。

初めて聴いた時は、ジャズを聴き初めてまだ2年。なんだか中途半端な内容やな、と思った。本能、感情のおもむくまま吹きまくる「フリージャズ、若しくはスピリチュアル・ジャズ」でも無い。といって、ソウルフルでメロディアスなフュージョン・ジャズでも無い。といって、ハードバップでも無い。なんだこれ、と思った。

リズム&ビートも正統な純ジャズ風。とりわけ、リーダーのマリオン・ブラウンのアルト・サックスの音がよく鳴っていて美しい。この作品はよく「フュージョン・ジャズだ」といわれの無い評価を受けることがままあるアルバムですが、どうして、このアルバムは、今の耳で聴くと、極上の「スピリチュアル・ジャズ」である。

ジャケットも前衛美術的で印象的でスピリチュアルなもの。このジャケットにぴったりの音が、このアルバムにぎっしりと詰まっています。音楽喫茶『松和』の昼下がりにピッタリな、1970年代のメインストリーム・ジャズの好盤の一枚です。

 
 

震災から5年6ヶ月。決して忘れない。まだ5年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2016年9月29日 (木曜日)

ジャズ喫茶で流したい・89

やっと秋の空気が流れ込んできた。昨日は真夏日近くまで気温が上がって蒸し暑かったが、今日の夕方は一転涼しくなった。ここまで涼しくなると、純ジャズが聴きやすくなる。

Buddy Defranco『Cooking The Blues & Sweet & Lovely』。久し振りにジャズ・クラリネットのレジェンドのアルバムを選盤。僕がジャズを聴き始めた1970年代後半、ジャズ・クラリネットと言えば、ベニー・グッドマンか、このバディ・デフランコだった。

このアルバムは『Cooking The Blues』(写真左)と『Sweet & Lovely』(写真右)という2枚のアルバムの「2LP on 1CD」盤。どちらのアルバムも好盤なので、この「2LP on 1CD」盤はお買い得である。この「2LP on 1CD」盤を聴き通すことで、バディ・デフランが、スイング・ジャズの花形楽器であったクラリネットをモダン・ジャズに導入した第一人者であることが良く判る。

『Cooking The Blues』は1955年から1956年の録音。パーソネルは、Buddy DeFranco (cl), Sonny Clark (p), Tal Farlow (g), Eugene 'Senator' Wright (b), Bobby White (ds) 。パーソネルを見渡せば、メンバーは皆、ハードバップ初期の強者ばかりである。演奏のベースは明快に「ハードバップ」。それぞれのアドリブ演奏は優れたものばかりで、実に聴き応えがある。
 

Cooking_the_blues_sweet_lovely

 
『Sweet & Lovely』は1954年から1955年の録音。パーソネルは前出の『Cooking The Blues』と同じ。ピアノのソニー・クラークが、この盤ではオルガンを弾いている。実はこのオルガンの存在が実に印象的なのだ。後のファンキー・ジャズによく聴かれる、こってこてファンキーなオルガンでは無い。

ファンクネスをそこはかとなく抑えた、趣味の良いオルガンの音色が、デフランコのクラリネットに絡んで、実に良い雰囲気を醸し出している。そこに、ハードバップ初期の強者ジャズメンが入れ替わり立ち替わりアドリブを展開する。端正でテクニック溢れるアドリブ展開は、やはり聴き応え十分。

バディ・デフランコのクラリネットは端正かつ典雅。滑らかで大らか。テクニックが抜群で音の抜けが良い。この2枚のアルバムのデフランコのクラリネットのプレイを聴けば、デフランコがジャズ・クラリネットの第一人者であることが再認識できる。とにかく上手い。クラリネットでこれだけ、陰影とスピード感のあるフレーズを吹ききるジャズメンはほとんどいない。

聴き応えのある好盤2枚です。バディ・デフランコのジャズ・クラリネットを心ゆくまで愛でることの出来る好盤だと思います。「2LP on 1CD」盤ですが、一気に聴き切ってしまいます。充実の演奏、充実のジャズ・クラリネットです。

 
 

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2016年9月28日 (水曜日)

セッション王と呼ばれるギター男

フュージョン畑のギタリストには、セッション・ギタリスト出身の、テクニック「バリバリ」+歌心「満載」+演奏の「幅が広い」ギタリストが多い。この「ポール・ジャクソン・ジュニア(Paul Jackson, Jr.)」もそんな一人である。

ポール・ジャクソン・ジュニアは、米国西海岸カリフォルニア州ロサンゼルス出身のジャズ・フュージョンギタリストである。典型的なセッション・ギタリストで、その参加セッションの多さから「セッション王」と呼ばれることもある位である。よって、テクニック「バリバリ」+歌心「満載」+演奏の「幅が広い」ギタリストである。

特にエレギの音が「しっかりと芯が入っていて太い」。それでいて、アドリブ・フレーズは流麗。音が太いので、フレーズがクッキリ浮かび上がる。それまでのフュージョン・エレギの音として「ありそうで無い」、オリジナルな音である。
 

The_power_of_the_string1

 
そんなポール・ジャクソン・ジュニアのリーダー作の中で、僕が良く聴くアルバムが、Paul Jackson Jr.『The Power of The String』(写真左)。2001年のリリースではあるが、音の雰囲気は「スムース・ジャズ」では無い。この盤の音の雰囲気は明快に「フュージョン・ジャズ」である。そこが良い。

典型的なフュージョン・ジャズの演奏から、ロック系、R&B系、ブラコン系、はたまた、ボーカルチューンを含めた、様々なスタイルの演奏がズラリと並ぶ。といって「八方美人的」な雰囲気は全く無い。ポール・ジャクソン・ジュニアの個性的なエレギの音によって、一本筋の通った統一感がある。

確かなテクニックと変化自在の演奏、現代の「最高のセッション・ギタリスト」の一人と称賛されるポール・ジャクソン・ジュニア。そんな彼のギターの個性をしっかりと確認出来る好盤です。極上のフュージョン・ジャズ盤。

 
 

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2016年9月27日 (火曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・39

ジャズは裾野が広い。ミュージシャンの数はごまんとあり、演奏のスタイルもバリエーション豊か。20年、30年とジャズを聴き続けて来ても、時に「あぁ、こんなジャズメンがいたんや」と感心したり、「あぁ、こんなアルバムあったんや」と感じ入ったりすることがある。

このアルバムとの出会いもそうだった。今から10年ほど前になるだろうか。このピアノ・トリオ盤を聴いた時は「こういうジャズ・ピアニスト、アルバムを埋もれさせておくわけにはいかない」と強く思ったものだ。自ら発掘し自ら聴き自ら感じる。これが「ジャズ者」の醍醐味である。

そのアルバムとは、Jimmy Wisner『Apperception』(写真左)タイトルの難しそうな英語「Apperception」とは、心理学や哲学、認識論における概念で「統覚」と訳される。難しいタイトルやなあ、と、タイトルに怯んだら負け。聴けば判るが、硬質なタッチ、シンプルながらも味わい深いフレーズ。洒落て小粋なグループ・サウンズ。

1960年、ニューヨークでの録音。ちなみにパーソネルは、Jimmy Wisner (p), Milt Hinton, Ace Tesone (b), Osie Johnson, Dave Levin (ds)。ニューヨークでの録音の割に、パーソネルを見渡して、あまり東海岸ジャズの雰囲気が無い。曲によってパーソネルが変わるのだが、その差がよく判らなくて、聴いていてあまり気にならない。
 

Jimmy_wisner_apperception

 
改めて注釈を加えるが、このピアノ・トリオ盤はジャズ者の間でもかなりマイナーな部類である。恐らく、ジャズを聴き初めて10年程度の「ジャズ者中堅」の方々でも、恐らくこの「ジミー・ウィズナー」というピアニストは知らないのではないだろうか。

実は僕もそうで、10年前まで、この「ジミー・ウィズナー」というピアニストを知らなかった。マニアックなジャズ盤紹介本からの情報とちょっとお洒落なジャケットが決め手だった。「ジャケも良いし、聴いておいて損は無いか」くらいのノリでこのピアノトリオ盤を手にしているのだから面白い。

しかし、一度聴けば、ピアノ・トリオ者の方々であれば、恐らくこのアルバムはお気に入り盤の一枚に昇格すること請け合いである。突出した個性がある訳では無い、趣味の良いカチッとまとまったピアノ・トリオです。リズム・セクションが安定していて、聴いていてその安定感は抜群。

ウィズナーのピアノは、安定、安心の硬質タッチ。シンプルで流麗なアドリブ・フレーズ。テクニックはそこそこなんですが、音の選び方、重ね方、響きが小粋でカッチリしている。聴き易さがあって、逆にいうと、強烈な個性に欠ける。それでも、品の良いピアノ・トリオの響きがそれを凌駕する。

スタンダード曲中心の選曲もグッド。意外と録音も良くて、ピアノ、ベース、ドラム、それぞれの楽器の響きも心ゆくまで楽しめる。知る人ぞ知る、隠れ好盤の一枚です。

 
 

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2016年9月26日 (月曜日)

典型的なハードバップな演奏

フュージョン・ジャズやフリー・ジャズ、はたまた、現在の最前線、最先端のコンテンポラリーな純ジャズを聴いていると、ふと、古き良きハードバップ時代の、「ど」が付く位の典型的なハードバップな演奏を無性に聴きたくなる時がある。

そんな時が今朝やってきた。古き良きハードバップが聴きたい。これはいかん、と思わず選んだ盤がこのアルバムである。ブルー・ミッチェルの初リーダー作であるこのアルバム。Blue Mitchell『Big 6』(写真左)。リバーサイド・レーベルらしいデザインのジャケットも「ちょっとお洒落」。

ちなみにパーソネルは、Blue Mitchell (tp), Curtis Fuller (tb), Johnny Griffin (ts), Wynton Kelly (p), Wilbur Ware (b), Philly Joe Jones (ds)。6重奏団=「Big 6」である。こうやってパーソネルを改めて見てみると、凄いメンバーやなあ。1958年7月の録音。ハードバップ全盛期ど真ん中。

このパーソネルである。当然、出てくる音は明らかに想像出来る。もう絵に描いた様な、典型的な「ハードバップ」な演奏がズラリ。もう堪りません。冒頭の「Blues March」からして明らかなハードバップ。ゆったりとしたリズムがこれまた「ニクイ」。

まず、当然、リーダーのブルー・ミッチェルのトランペットの音が素晴らしい。ブリリアントで滑らか。溢れんばかりに漂うファンクネス。活き活きしていて、素晴らしいハードバップなトランペット。いいなあ〜ブルー・ミッチェル。
 

Blue_mitchell_big_6

 
トロンボーンのフラー、テナーのグリフィンもバリバリ吹きまくる。もう楽しくてしょうがない、ってな感じで溌剌と吹きまくる。どちらもテクニック優秀、歌心満載。いいなあ〜カーティス・フラー、そして、いいなあ〜ジョニー・グリフィン。

そして、よくよく耳をそばだてると、このセッション、リズム・セクションがかなり優秀なのに気がつく。まず、ピアノのウィントン・ケリーが好調。コロコロ転がる様な優雅でリズミックな右手、そこはかとなく哀愁とファンクネス漂う左手のコード。

そして、ちょっと捻りの効いたビートでうねりまくるウエアのベース。これがなかなか効いている。ちょっと他の月並みなハードバップと違う雰囲気が漂うんだが、これが「なぜか」が判らない。暫く聴いていて「ハッ」とする。ベースのラインがちょっと違うのだ。

そこに、明らかにハードバップなドラミングをフィリー・ジョーが披露する。ちょっと新しい響きを宿した「ハードバップな」リズム・セクション。このちょっと荒々しい、男性的なフィリー・ジョーのドラミングが演奏全体をグッと引き締める。

肩肘張らず、メインストリームなジャズらしい音を浴びるように聴くことが出来る。何の変哲もない典型的なハードバップな演奏なんですが、これが良い。こういう盤に出会えることがジャズ者をやっている醍醐味です。

 
 

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2016年9月25日 (日曜日)

ながら聴きのジャズも良い・11

そう言えば、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のブログ、「ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ」ではほとんど話題にしたことが無いのではないか。でも、僕はこのトランペッターが好きだ。

ダスコ・ゴイコヴィッチ(Dusko Goykovich)。「〜ヴィッチ」のラストネームだから、バルカン半島辺りの出身か、と想像する。彼のバイオグラフィーを確認すると、ダスコ・ゴイコヴィッチは旧ユーゴスラビア、現在のボスニア・ヘルツェゴビナの出身。

1955年ドイツへ亡命し、61年に渡米。幾つかのビッグバンドで活躍、その後、ドイツへ戻り、1970年代以降は自己のグループやビッグバンドの作品を継続的に発表している。そうか、やっぱりバルカン半島の出身なのか、と彼のトランペットの音を聴いて何となく納得する。

僕はこのアルバムを聴いて、彼のトランペットに親近感を覚えた。Dusko Goykovich『Celebration』(写真左)。1987年8月の録音。Disk Unionが絡んだ「DIWレーベル」からのリリース。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp,flh), Kenny Drew (p), Jimmy Woode (b), Al Levitt (ds)。
 

Dusko_goykovich_celebration  

 
このアルバムでのゴイコヴィッチのトランペットが実に良い。端正かつ流麗。まさに「ファンクネスを薄めたマイルス・ディヴィス」。ゴイコヴィッチのトラペットの音は「マイルス・デイヴィス」にとても良く似ている。うっかり聴いていると、本当にマイルスと間違ってしまう位、良く似ている。

しかし、決定的な違いは「ファンクネスの濃さ」そして「モード演奏の創造性の幅」。それでも、欧州出身のトランペッターとしての端正で流麗なアドリブ・フレーズ、そして、フレーズのそこかしこに感じる「東欧のマイナーな響き」。ゴイコヴィッチのトランペットの音は「一流のスタイリスト」としての個性を持ったものである。

この『Celebration』というアルバムは、そんなゴイコヴィッチのトランペットの音を体験するのに格好の「入門盤」である。選曲を眺めて見ても、馴染みのあるスタンダード曲が多く採用されて、とても聴き易いし、他のトランペッターとの比較もし易い。

モード奏法バリバリという、ジャズ表現の先端をいくものでは無いが、ゴイコヴィッチのトランペットを体験するという切り口では、このアルバムはとてもポイントが高い。ゴイコヴィッチの明快で流麗なトランペットは「ながら聴きのジャズ」としても十分に活躍してくれる。

 
 

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2016年9月24日 (土曜日)

大阪出身の改造ストラト奏者

フュージョン・ジャズの好盤再発見、好盤発掘の中で、久々の聴き直しである。ハイラム・ブロック(Hiram Bullock)。もともとは僕達の学生時代、日本発のフュージョン・バンド、24丁目バンドのギタリストとして出会った。

ロックで骨太なフュージョン・ギタリスト。テクニック優秀、その演奏の雰囲気は「派手」かつ「豪快」。主に使用していたギターは改造ストラト。ピックアップレイアウトがHSH(ハム+シングル+ハム)に改造されている、ギター小僧にとっては興味津々のストラト。その音はまさに「ロックテイスト」。

ボーカルも優秀で、ライブでは歌って踊れるギタリスト。明確でありながら個性的な音色を持つストラトなので、スティング、ビリー・ジョエル、チャカ・カーン、デイヴィッド・サンボーン、ボブ・ジェイムス等々、ロックからフュージョンから、様々なミュージシャンから名指し招聘を受ける東海岸フュージョンの代表的ギタリスト。

以前、僕はこのギタリストに、このアルバムで再会を果たしている。Hiram Bullock『Way Kool』(写真左)。1992年リリースのソロ・アルバムである。彼は、彼のギターのスタイルを一派一絡げに「フュージョン・ギター」とされることに大いに不満を持っていた様で、このアルバムの彼のギターの雰囲気は、他のフュージョン・ギターと呼ばれる雰囲気とは明らかに異なる。
 

Way_cool

 
確かに、一派一絡げに「フュージョン・ギター」として括られては堪らない音をしている。これは確かにロックのテイストが思いっきり入っている。元々Jimi Hendrixを強く敬愛しているとのこと、独特のディストーションが、ハイラム・ブロックの独特の個性である。この『Way Kool』には、そんなハイラム・ブロックの個性満載である。

乾いたファンクネスが芳しい。通常の他のフュージョン・ギターの雰囲気とは異なる、ハードロックな雰囲気がほどよくミックスされた派手で攻撃的なエレギが「むっちゃ」格好良い。惚れ惚れする。ハイラム・ブロック独特のリフ、手癖が炸裂する。これが堪らない。この「ハイラム・ブロック節」が良い。

そんなハイラム・ブロック、2008年7月、喉頭癌にて永眠。52歳の若さだった。まだまだこれからベテランとして活躍する歳だったのに、まったくもって残念な彼の逝去であった。
 
そうそう、最後に余談になりますが、実は彼は「大阪出身」。日本の堺市生まれである。これがまた、僕にとっては彼に親近感を覚える所以で・・・。お後がよろしいようで。

 
 

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2016年9月22日 (木曜日)

こんなアルバムあったんや・66

今日は秋分の日。秋分の日と言えば「お彼岸の中日」。例年であればまずまず爽やかに晴れるのであるが、今日は朝から大雨の千葉県北西部地方。今年の9月はほどんど晴れ間を見ていない。

外は大雨。外出することも叶わず、それでも涼しくなった部屋の中で、窓の外の雨音を仄かに聞きながら、じっくりとピアノ・ソロのアルバムに耳を傾ける。

George Shearing『My Favorite Things』(写真左)。ジャズ・ピアノのレジェンドの一人、ジョージ・シアリングのソロ・パフォーマンス。1997年、Telarcレーベルからのリリース。Telarcなので、録音がちょっとクラシックっぽいのが面白い。

ジョージ・シアリング晩年のソロ演奏。英国生まれ、28歳で米国に渡っており、シアリングのピアノ・タッチには、そこはかと無く欧州的な雰囲気が漂うところが個性。大英帝国勲章を受勲しており、英国出身のジャズメンとしては破格のレジェンドである。

さて、このソロ・パフォーマンス集であるが、冒頭のタイトル曲を聴けば、恐らく、大多数のジャズ者の方々は頭の上に「?」が付くのではないか、と思う。それもそのはず、アレンジが実にクラシックっぽいのだ。
 

George_shearing_my_favorite_sings

 
ジャズ臭さはほどんど無く、もとより、ファンクネスは希薄。それでも、流麗なシアリングのタッチは絶品で、心地良いテンションのもと、燻し銀の様に渋く輝く様な、落ち着いたタッチに思わす耳を傾けてしまう。

クラシックっぽいアレンジで、かなりオーソドックスな演奏なので、アドリブの妙とかアレンジの妙という楽しみ方は皆無なソロ・アルバムなのですが、シアリングのタッチが流麗かつ誠実で、演奏が進むにつれ、どんどん惹き込まれていきます。

ばりばりジャズっぽいピアノ・ソロを楽しみたい向きには全く合いませんが、ピアノ・ソロのパフォーマンスを純粋に楽しむ分には、このアルバムは実に良い雰囲気を持っていると思います。

僕もこのソロ・アルバムを聴く時は、ジャズのソロ・パフォーマンスである、という前提を忘れるようにしています。純粋にピアノのソロ演奏を楽しむ、そんな向きにピッタリなシアリングのソロ・アルバムです。

 
 

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2016年9月21日 (水曜日)

プレスティッジに何故かゲッツ

プレスティッジ・レーベルの最初のPRLP7000番台の最初が「ビリー・テイラー」。地味である。そして、2名目が「スタン・ゲッツ」。米国東海岸がメインのジャズ・レーベルのプレスティッジが、米国西海岸のテナーの雄「スタン・ゲッツ」である。方針も矜持もあったもんじゃない(笑)。

プレスティッジの総帥ボブ・ワインストックについては、恐らく、アルバムを売ろう、という意気込みは希薄だったのではないか、と推察する。ただただ、ジャズメンを集めていきなり録音して、アルバムにしてリリースする。この録音してリリースする、というところだけが、ボブ・ワインストックの楽しみだったのではないだろうか。

さて、このプレスティッジPRLP7002番が『Stan Getz Quartets』(写真左)。録音時期は、1949年6月、1950年1月、1950年4月の3つに分かれる。この3つのセッションの記録を、曲の雰囲気毎にLPの再生の流れに合わせて散りばめつつ、一連の流れのあるアルバムとして成立させている。

録音時期が3種に分かれるとはいえ、スタン・ゲッツのテナーの雰囲気はほとんど変わらない。これが凄い。さすがにジャズ・テナーの有名スタイリストの一人である。冒頭の「There's a Small Hotel」からラストの「Wrap Your Troubles in Dreams」まで、どの演奏でもテナーの音は、絶対に「スタン・ゲッツ」の音である。
 

Stan_getz_quartet

 
僕がジャズを聴き始めた頃、1970年代後半の時代では、スタン・ゲッツの代表作と言えば、このプレスティッジPRLP7002番の『Stan Getz Quartets』。スタン・ゲッツがジャズの表舞台に現れ出でたのは1950年代後半。それから25年、四半期程度しか経っていない時代では、確かにこの1950年辺りの録音の当盤がイチ押しかもしれない。

しかし、スタン・ゲッツの場合、1980年代から逝去する1991年の間にも、彼の個性をとことん堪能出来る好盤が結構あるので、スタン・ゲッツといえば『Stan Getz Quartets』という、1970年代の図式は当たらない。

確かに、この『Stan Getz Quartets』については、スタン・ゲッツのテナーの個性は十分に認識できるが、インプロビゼーションの質としては「最高のもの」とは言い難いと感じる。良いんだけど、スタン・ゲッツの代表作とするにはちょっと無理がある。恐らく、それはバックのサポートメンバーの質にも連動する。つまり、ゲッツは良い、でも演奏全体を通しては「ちょっとなあ」という感じ。

スタン・ゲッツのテナーの個性を知るには、もっと内容充実の盤がゴロゴロしている。何もボサノバ・ジャズだけがスタン・ゲッツの得意とするところでは無い。この『Stan Getz Quartets』は希有なインプロバイザーの記録である。

意外と若かりしゲッツは硬派でワイルドであることが良く判る。希有なジャズ・インプロバイザーの面目躍如。そんなプレスティッジPRLP7002番『Stan Getz Quartets』である。

 
 

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2016年9月20日 (火曜日)

Prestige7000番台・最初の盤

ここ2年の間に少しずつ準備を進めてきたが、やっと、Prestigeレーベルの聴き直しの体制が整った。まずは、PRLP7000番台を順番に聴いて行きたい。ジャズの歴史を聴き直す風で実に楽しそうだ。

さて、blueNoteレーベルの1500番台の最初は「マイルス・デイヴィス」だった。さすがである。BlueNoteは「ジャズを良く知るレーベル」である、という矜持を感じる。ブルーノートは「正統なジャズ・レーベル」である、という強い主張を感じる。

で、Prestigeレーベルについてはどうかと言えば、PRLP7001番は誰か、と調べてみたら、なんと「Billy Taylor(ビリー・テイラー)」であった。なんとマイナーな。Prestigeらしいと言えば、Prestigeらしいんですけどね。ちょっと地味すぎるし、ブルーノートの様な「矜持」を全く感じない(笑)。

ビリー・テイラーというピアニストは、ジャズ者中堅どころ以降なら、名前ぐらいは聞いたことがあるはずである。しかし、実際の演奏は聴いたことがない、というジャズ者の方々が多いのではないか。ジャズ盤紹介本などでも、ビリー・テイラーのアルバムを扱うものは殆ど無い。特に日本では、ビリー・テイラーはマイナーな存在である。

米国でも「過小評価されている最たるジャズメンの一人」などという、本人としてはあまり有り難くない評価を頂戴している。それでも、リーダー作は結構な数を出している。これがちょっと不思議なジャズ・ピアニストである。

さて、PRLP7001盤は、Billy Taylor『A Touch Of Taylor』(写真左)になる。1955年4月の録音。録音はRudy Van Gelder。ちなみにパーソネルは、Billy Taylor (p), Earl May (b), Percy Brice (ds)。 ベースもドラムも誰か判らない。主役のビリー・テイラーのみならず、他のメンバーも地味一色のピアノ・トリオ。
 

A_touch_of_taylor

 
ビリー・テイラーは、ディジー・ガレスピーやリー・コーニッツのグループで活躍、DJやテレビ番組の司会にも活躍、ジャズ・ピアノのみならず、多彩な活躍をした知性派ピアニスト。高等教育を受け、ダウンビート誌に寄稿したり、ロングアイランド大学で教鞭をとったり、エール大学のデューク・エリントン特別研究員でもあったり。アメリカ国内では、「Dr. Taylor(テイラー博士)」と呼ばれている。

そんな「Dr. Taylor」がリーダーのピアノ・トリオであるが、これがまた内容的に地味。左手のブロックコード、右手のシングルトーンとくれば、レッド・ガーランドの流れかと思いきや、ガーランドに比べて、右手のシングルトーンのアドリブ展開が、常識的というか捻りの無い素直なもの。左手のブロック・コードも常識的といえば常識的。

教科書的な端正さが特徴で、演奏のテンポもゆったりとしたミッド・テンポなものが大多数。どの演奏もアドリブ展開に捻りや捻れなどの強烈な個性が無いので、素直に聴けるが引っ掛かるものが無くて飽きると言えば飽きる。ちょっと速いテンポのちょっとアグレッシブな演奏もあるが、アルバムの後半の2曲適度。

テクニックはあるし、上品で端正なピアノではある。でも、何というのか、穏やかというか温厚というか、ゆったりホッコリとはしているが、尖った個性に乏しいピアノ・トリオ演奏である。なんか一味足りない、とでも形容したら良いんでしょうか、聴き終えた後、なんか「少し残念な」気持ちが残る演奏です。

軽やかで端正なピアノ・タッチが良い感じなんですが、やはりリズム・セクション含めたメリハリとダイナミックな展開が不足しているところが課題な盤だと感じます。悪くはないんですけどね〜、何か大切なものが足りない、そんな気持ちが残念な、PRLP7000番台最初の一枚です。

 
 

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2016年9月19日 (月曜日)

日本語がロックに乗った瞬間

1970年代、日本人の演奏するロック、和製ロックが台頭する中で、評論家を中心に「日本語はロックに乗らない」という変な風潮がトレンドとなった時期がある。1970年代半ばまでの和製ロックについては、無理して英語で歌うところが、とても痛々しかったのを覚えている。

まあ、英語で歌われるロックは何だか格好良く、日本語で歌われるロックは何だかダサイ、ということなんだが、当時、日本語の歌詞自体の言葉使いとか言い回しとかが稚拙だったこともあって、日本語で歌われる楽曲は何だかダサイ、というところが本当のところだろうと思っている。

個人的には「日本語はロックに乗らない」とは全く思っていなくて、評論家って変なこと言うなあ、と言うくらいにしか受け止めていなかった。そして、この「日本語はロックに乗らない」という風潮を打破し始めたのが、1970年代後半、ニューミュージックという音楽ブームに乗って、現れ出でた「歌謡ロック」である。

歌謡曲の哀愁感や情緒感をロックに取り入れた「日本語によるロック」で、その内容によっては「演歌ロック」とも呼ばれた。ニューミュージックのブームに乗って売れに売れたので、ロックの精神性を重んじる、お堅いロック・ファンには評価されづらい存在であった様に思う。しかし、この歌謡ロックの成立によって「日本語はロックに乗った」のである。

そんな歌謡ロック成立の立役者の一人が「世良公則」。ツイストというバンドを伴って、1977年10月、ポプコン本選会で「あんたのバラード」がグランプリを獲得。いきなり50万枚を超える大ヒットを記録して、ロックをメジャーに押し上げた最初のロックバンドとなる。

そして、1978年〜79年にかけて、世良公則&ツイストは「宿無し」「銃爪 (ひきがね)」「性」「燃えろいい女」とヒット曲を連発し、「ザ・ベストテン」などのTVの歌謡番組にも積極的に出演したところも、それまでのロックバンドにないマナーでした。独特のステージ・アクションで歌う世良公則の姿に度肝を抜かれたのを今でも覚えています。
 

Masanori_sera_twist

 
そんな世良公則&ツイストの音を捉えたアルバムが『Twist』(写真左)と『ツイストⅡ』(写真右)です。今の耳で聴いてみると、やはり世良公則のソング・ライティングとボーカルの才が突出しています。バックバンドの音はさほどお上手ではないんですが、それをかき消すほど、世良公則のボーカルが圧巻です。

それまで、和製ロックの弱点は「ボーカル」にあったと思っていて、とにかく和製ロックのボーカルは弱い、というか繊細過ぎる。加えて、苦手な英語で歌わされるものだから更に弱くなる。そんな繊細過ぎる和製ロックのボーカルの印象を一気に払拭したのが、世良公則のパワー溢れるボーカルでした。

世良公則の音楽性は、男臭くセクシュアルな面をちょっと前に押し出しつつ、どこかウェット感、情緒感のある歌謡ロック。世良公則&ツイストの出現は、明らかにロックをメジャーに押し上げた最初の出来事でした。リアルタイムでその瞬間を体験できたことは、今でも貴重な体験として自分の中に残っています。

「日本語によるロック」、今ではその言葉を聞いて「日本語はロックに乗らない」とか「日本語で歌うロックはロックでは無い」と言う人はいないと思います。日本語で歌ってもロックはロック。これはすっかり当たり前のことになりました。

お堅い日本のロック評論やロック・ファンから排斥されようと、俳優業の片手間のお遊びと揶揄されようが、世良公則の歌謡ロックをメジャーにした功績と「歌謡ロック・スピリット」は不変だと思います。

 
 

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2016年9月18日 (日曜日)

ジョン・トロペイのファースト盤

最近、フュージョン・ジャズの好盤再発見、好盤発掘をせっせと進めている。大学時代から30歳代までの記憶を甦らせつつ、アルバムの選定を進めている。これが実に楽しい作業なのだ。そんな作業の中で、最近、ギタリスト、ジョン・トロペイに着目している。

John Tropea『Tropea』(写真左)。1975年のリリース。著名なフュージョン・ギタリストの一人、ジョン・トロペイのファースト盤になる。以前はクロスオーバー時代、デオダートのバンドのギタリストとして活躍していたから、40年以上、第一線で活躍していることになる。

ジャズ・ミュージシャンの個性を感じるには、そのミュージシャンの「ファースト盤を聴け」と言われる。ジャズの場合、ファースト盤を録音する前に、他のミュージシャンのバンドの一員として腕を磨いているので、自らのファースト盤をリリースする時期には、しっかりとした個性を確立しているのだ。

さて、そんなトロペイのファースト盤『Tropea』であるが、参加ミュージシャンが錚々たるメンバーで占められている。主だったところをピックアップすると、David Spinozza (g), Don Grolnick, Eumir Deodato (key), Will Lee (b), Steve Gadd, Rick Marotta (ds), David Sanborn George Young (as), Michael Brecker (ts), Randy Brecker (tp), などなど。フュージョン・ジャズの有名どころがズラリ、である。

個性的なカッティングや、シャープで硬質なアドリブ・フレーズなど、トロペイの個性全開であるが、このファースト盤はトロペイのギターの個性を前面に押し出すのでは無く、トロペイのギターを核に置きながら、それぞれの曲想に応じた共演者を上手く組み合わせて、バランスの取れた、アーバンで非常に品の良いフュージョン・ジャズに仕立て上げることをメインに据えてプロデュースされている。
 

Toropea

 
Steve Gadd〜Rick Marottaという、当時の売れっ子ドラマー2人によるダブル・ドラムとWill Leeによる野太いエレベが織りなす、グルーヴィーなリズム&ビートが耳を惹く。パーカッションがそんな重厚なリズム&ビートに彩りを添える。フュージョン・ジャズがベースではあるが、リズム&ビートがしっかりと充実していることが、この盤の長所である。

さらにアレンジにも独特の特徴がある。ファースト盤をリリースするという場合、全面的に自らがアレンジを担当して独りよがりな音になったり、あるいはレコード会社のお膳立てしたアレンジに安直に乗ってしまって「没個性」となってしまう、といったケースが多い中で、このトロペイのファースト盤はアレンジに工夫を施している。

彼の親しい友人でもあるミュージシャン達によるアレンジの採用や共同アレンジによる楽曲が目立つのだ。収録されたどの楽曲もアレンジが秀逸で、とてもバランスの取れた、流麗な楽曲に仕上がっている。聴き耳を立てていると、このファースト盤、落ち着きと小粋な展開が詰まった、フュージョン・ジャズのベテランがアレンジした盤と錯覚するくらいだ。

大向こうを張った派手な内容では無い、落ち着いた、風合いの良いフュージョン・ジャズ盤である。これが良い。決して派手ではないタイプのギタリストであるトロペイではあるが、この内容充実、聴き応えのあるファースト盤には好感度アップである。

 
 

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2016年9月17日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・88

今日は朝から夏が戻って来た様な、陽射しの強い暑い日となったが、時は9月、いよいよ秋の気配がそこはかとなく漂う季節となってきた。部屋の中でジッとしている分には、暑さや湿度でイライラすることは無くなった。季節的にも、そろそろ純ジャズに耳を傾けるに良いシーズンになってきたと言える。

純ジャズというもの、裾野は広く、しっかりと地に足着けてその時の時代時代で、それぞれ確実な成果を残している。決して、1950年代のものだけでは無い。フリーやモード、ファンキーなど、ジャズの多様化の1960年代には1960年代の、クロスオーバーやフュージョン全盛の1970年代には1970年代の「純ジャズの成果」がしっかりと残っている。

ということで、ジャズというもの、アルバムの内容を実際に聴くこと無く、録音年やリリース時期だけで、そのアルバムの内容を判断するということは決して無い。やはり、ジャズのアルバムというものは「聴いてみてなんぼ」のものである。他人の評価や意見だけで、そのアルバムの良し悪しを判断するものでは無いなあ、とつくづく思う。

例えばこんなアルバムがある。Tommy Flanagan & Kenny Burrell『Beyond The Bluebird』(写真左)。1990年4月、オランダのMonsterにあるスタジオ44での録音。ちなみにパーソネルは、Tommy Flanagan (p), Kenny Burrell (g), George Mraz (b), Lewis Nash (ds)。なんか、パーソネルを見ただけで、出てくることが想像出来る、充実したパーソネルですね。
 

Tommy_flanagan_beyond_the_blue_bird

 
録音当時は、純ジャズ復古の時代。若手中心にネオ・ハードバップが台頭した時代。そんな時代に、こんな純然とした「ハードバップ」なアルバムが録音され、リリースされる。なんてジャズって懐深く裾野の広い、流行に左右されない音楽ジャンルなんだろう、と改めて感心する。

パーソネルを見るだけで、上質の典雅なハーバップな演奏が展開されるのは十分に予想できるのだが、その予想に違わぬ、素晴らしい極上のハードバップ演奏が続々と展開される。それぞれのメンバーの演奏テクニックも優秀、グループ・サウンドとしての纏まりも良い。しっかりとリハーサルを積んだ、誠実なハードバップ演奏が記録されている。

しっかりと落ち着いた、決して揺らぐことの無い演奏トーン。落ち着いてはいるが躍動感がしっかりとしていて、ジャズとしての聴き心地が実に良い。加えて、リズム&ビートが秀逸。さすが、ムラーツとナッシュのリズム・セクションである。

フロントの二人、ピアノのトミフラとギターのバレル、どちらも申し分無い。使い古された形容ではあるが、敢えてここでは使いたい、「燻し銀のような」アドリブ・ライン。そこはかとなくファンクネス漂い、音の輪郭は明快。これだけ判り易い旋律はなかなか無い。

しっとりとした落ち着きと躍動感が同居する、良い内容のカルテット構成のアルバムです。ケニー・バレルのギターとトミフラ・トリオとの相性が抜群で、静かな部屋の中で、ズッと聴いていたくなるような、そんな趣味の良い、典雅な内容のアルバムです。

 
 

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2016年9月16日 (金曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・38

我が千葉県北西部地方。相変わらず湿度の高い日が続いているが、気温は知らない間に下がっている。朝夜は涼しく、当然、エアコン要らず。家にいてジッとしている分にはもう夏では無い、秋である。

涼しくなってくると、純ジャズが聴きたくなる。というか、純ジャズが落ち着いて聴ける様になる。暑いと純ジャズを聴き込むのは、精神的にちと辛い。純ジャズを聴き込むのはやはり秋から冬のシーズンが良い。そういう意味で、秋の気配を感じると、毎年、純ジャズを聴き込みたくなる。

特に、1950年代のレジェンドの残したハードバップな盤が良い。今日、選んだ盤は、Clifford Brown『The Complete Paris Collection Vol.1&2』(写真)。1953年10月の録音。ハンプトン楽団に帯同してヨーロッパ・ツアー中に、パリでバンドのメンバーと一緒にヴォーグに録音された好盤である。

録音された音自体、古さを感じさせる録音で、決してクリアな音源では無い。明らかに、1950年代前半の時代がかった音。中波のラジオを聴くような、エッジの丸い籠もった様な音。しかし、そんな良好では無い音の状態の中で、クリフォード・ブラウンのトランペットの音だけが突出している。
 

Paris_collection_vol12

 
輪郭クッキリ、ブラウニーのトランペットのフレーズが朗々と流れていく。そのアドリブ・フレーズは流麗かつメロディアス。ゴツゴツしたところが全く無い、考慮や思索が全く感じられない、自然体のアドリブ展開。中波のラジオを聴くような、エッジの丸い籠もった様な音のトーンの中で、音の輪郭がクッキリと見える。

ブラウニーとジジ・グライスとの双頭セクステットで、アンリ・ルノーなどフランスの名手を迎えたハードバップな演奏の数々。ハードバップといっても、成熟した頃の長時間の創造的なアドリブと揺るぎの無い整然としたユニゾン&ハーモニーでは無い。まだまだ、1940年後半のビ・バップの雰囲気を色濃く残した演奏である。

これがシンプルで良い。小難しくなく、ただただブラウニーのトランペットとジジ・グライスのアルト・サックスの明快な音の輪郭がしっかりと耳に残る。何の変哲も無いバップな演奏なんだが、聴いていて何だか心地良い。特にミディアム・テンポ以上の曲においては、ブラウニーのトランペットは無敵である。

音がちょっと悪くても、心地良く聴くことの出来るアルバムがある。この『The Complete Paris Collection Vol.1&2』は、そんなアルバムの好例である。

 
 

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2016年9月15日 (木曜日)

ジョン・トロペイとの出会い

ニューヨークの人気者フュージョン・ギタリストの一人、ジョン・トロペイ(John Tropea)。「トロペイ」って変な名前やなあ、ということで直ぐに覚えた。そのトロペアのギター・プレイに初めて触れたアルバムが、『New York Liner』(写真左)。1981年の作品。懐かしいなあ。

ちなみにパーソネルは、Eric Gale, John Tropea & David Spinozza (g), Paul Shaffer (key), Neil Jason (b), Alan Schwartzberg (ds), David Charles (perc)。フュージョン・ギターの強者3人の競演。プロデュース&アレンジは、David Matthews。日本のフュージョン・レーベル、Electric Birdからのリリース。

そう言えば、ジョン・トロペイって、デオダートのヒット作『Prelude (邦題・ツァラトゥストラはかく語りき)』や『Deodato 2(ラプソディ・イン・ブルー)』でギターを弾きまくっていました。僕はこの『New York Liner』というアルバムで出会う前に、デオダートの作品を通じて、知らず知らずの間にしっかりと耳にしていたんですね。
 

Newyork_liner

 
ということで、この『New York Liner』なんですが、冒頭の「Jamaica Man」を聴くだけで、アレンジが「マシューズしている」ことに気がつきます。僕は、このデヴィッド・まっシューズの判り易くてポップなアレンジが大好きで、フュージョン・ジャズにおいて、ボブ・ジェームスと双璧のお気に入りアレンジャーです。

で、トロペイ、スピノザ、ゲイルという3人のフュージョン・ギターの強者の競演なんですが、トロペイのギターが頭一つ抜きんでているという感じ。1981年リリース当時、かなりのヘビロテで聴きまくったことを覚えています。なんて形容したら良いのか、ロックの様でロックで無く、ジャズの様でジャズじゃ無い。強いて言うなら、フュージョン・ジャズ独特のエレギの響き、だろうか。

今の耳で聴いても、当時大流行していた「フュージョン・ジャズ」の音の雰囲気が濃厚。アルバム全体の収録時間がちょっと短くて物足りなさが残りますが、3人の個性的なフュージョン・ギターをしっかりと堪能できるところがこのアルバムの良さ。特に、フュージョン・ジャズ者にとっては、リラックスして聴ける好盤です。

 
 

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2016年9月14日 (水曜日)

ながら聴きのジャズも良い・10

ここ10年位前になるだろうか。英国ドーセット生まれ、ロンドン在住のマルチ奏者、Nick Palmer(ニック・パーマー)のソロプロジェクト、「Directorsound(ダイレクターサウンド)」を知ったのは。

Directorsoundの音は、これまでのジャズには無い音世界である。トロピカル・ミュージック、クール・ジャズ、ロマンティックなメロディーを融合した様な、独特の個性を持った音。ジャズ、エキゾチカ、ハウス、ユーロビート、モダン・クラシカルなどのエッセンスを絶妙に融合させたリズム&ビート。

そんなDirectorsoundが今年の6月、新作をリリースした。Directorsound『Into the Night Blue』(写真左)。印象的なイラストのジャケット。実はこのジャケットの印象と全く同じ音が、このアルバムの中に詰まっている。

テクニックを愛でたり、ジャズ演奏のトレンドを追体験するような、メインストリームなジャズでは無いのだが、現代の音のトレンドを上手く捉え融合した、新しい感覚の現代ジャズである。
 

Into_the_night_blue

 
月に照らされた夜の海と星空。聴き心地の良いトロピカルな音のエッセンス。ロマンティシズム漂う、極上のリラクシン・フュージョン・ジャズ。どこかで聴いたことのある懐かしい音の響き。1980年代前半のアンビエント・ミュージックを想起する。それでも、リズム&ビートにはジャジーな雰囲気が見え隠れする。

マニアックな音世界であることは間違い無い。アンビエント・ミュージックと捉えるには違和感は無いのだが、単純なアンビエント・ミュージックでは無いことは聴いていて良く判る。昔のジャズを現代のエレクトリック環境にリコンパイルしたような懐かしい響きもなかなかマニア心を擽る。

静かな部屋の中で、ぼんやりと本でも読みながら「ながら聴き」するのに心地良い、極上のリラクシン・フュージョン・ジャズ。幽玄で美しい音世界。これからのシーズンのピッタリの「ながら聴きフュージョン」です。 

 
 

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2016年9月13日 (火曜日)

音楽喫茶『松和』の昼下がり・37

ジャズの定盤、有名盤というものはジャズ者初心者の頃によく聴いた。そんな定盤、有名盤をベテランの域に達した頃に聴き返すのはちょっと照れる。ジャズ喫茶で、ジャズの定盤、有名盤がかかると、思わず少し、はにかんだりする。

音楽喫茶『松和』の昼下がり。昼ご飯で満ち足りた状態で、ちょっと微睡みながら聴く盤は、ちょっとマニアックで、明らかにジャズっぽい盤が良い。明らかにジャズっぽいと言えば「ハードバップ」期のアルバム。それも、コッテコテのハードバップ。ということは、ブルーノート・レーベルの盤が良い。

ということで、今回選んだ盤がこれ。Louis Smith『Here Comes』(写真左)。1958年2月の録音。ブルーノートの1584番。ちなみにパーソネルは、Louis Smith (tp), Cannonball Adderley【credited as "Buckshot La Funke】(as : tracks 1-3, 5 & 6), Tommy Flanagan (p : tracks 3, 4 & 6), Duke Jordan (p : tracks 1, 2 & 5), Doug Watkins (b), Art Taylor (ds)。

聴けば直ぐに...「誰だか判らない(笑)」。このトランペット、誰だ、と心の中が騒然となる。ブラウニーかと思いきや、こんなに音が丸く無いし、決してマイルスでは無い。ドナルド・バードはエッジが立っているし、ディズはもっとあっけらかん。誰だこれ、となる。で、ジャケットを見て納得する。「ルイ・スミスかぁ」。
 

Here_comes_louis_smith

 
このルイ・スミスのトランペットの音とフレーズが良い。徹頭徹尾「ハードバップ」な雰囲気が満載。テクニック良く、音は円滑。特徴が薄いと言えば薄いが、教科書の様なハードバップなトランペットに、ほのかに「哀愁」が漂うところにグッとくる。音の響きがそこはかとなく「ジャジー」。収録された全6曲中4曲がルイ・スミスの作曲。どれもが良い曲ばかりで、作曲の才も優れていることが良く判る。

バックのリズム・セクションも良い。曲によって担当が変わるが、どちらも「燻し銀ピアニスト」のトミフラとデューク・ジョーダン。ベースは堅実かつ太くて鋼の様なウォーキング・ベースが個性のダグ・ワトキンス、そして、ハードバップのファースト・コール・ドラマーの一人、アート・テイラー。

このリズム・セクションの音だけでも、十分に満足出来るくらいの「魅惑的な」ハードバップなリズム・セクションである。そして、フロントで鳴り響くルイ・スミスのトランペットとキャノンボールのアルト。ここでのキャノンボールはルイ・スミスとのバランス重視な堅実かつ紳士なアルトを聴かせてくれる。

ハードバップ期の隠れ好盤。どの楽器も良く鳴っていて、テクニックも優秀。さらに、ブルーノートの特徴でリハーサルを十分に積んだ演奏なので、出来がとても良い。破綻無し、よれた所無し。ハイレベルのハードバップ演奏がこの盤に詰まっている。耳当たり良く、音楽喫茶『松和』の昼下がりにピッタリ。ホンワカ良い雰囲気です。

 
 

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2016年9月12日 (月曜日)

レイ・パーカーって知ってる?

最近、フュージョン・ジャズの「知る人ぞ知る」好盤を捜索している。1970年代後半から1980年代半ばにかけての「フュージョン・ジャズ」の時代。有名盤はほぼ制圧したので、ちょっとマニアックな好盤、自分にとって懐かしい好盤を探しまくっている。

そんな中、このアルバムに再会した。Ray Parker, Jr. & Raydio『A Woman Needs Love』(写真左)。1981年のリリース。懐かしいなあ。大学最終年度、音楽を聴くにも、メインストリームなジャズの傍らで、ちょっと大人になって、AORやフュージョン・ジャズを好んで聴いていた。このレイ・パーカーの『A Woman Needs Love』は、そんな中の一枚。

Ray Parker Jr.(レイ・パーカー・ジュニア)は、AORフュージョン系のギタリスト兼ボーカリスト。他のピアノを弾いたり、ドラムを叩いたり、マルチ奏者としての活躍も多々ある。とにかく器用な人である。このアルバムがリリースされた当時は、エレギ奏者として人気が高く、彼独自のピッキングスタイルによるカッティングについては、当時のフュージョン・ギター小僧は、こぞってコピーしていた。

やはり冒頭の「A Woman Needs Love (Just Like You Do)」にとどめを刺すだろう。メロディからしてレイ・パーカー、エレギのカッティングもモロにレイ・パーカー、そして、ソフト&メロウなボーカルについても当然レイ・パーカーしていて、とにかく、この曲、彼の代表作としても良いだろう。この曲はR&Bチャート1位、全米4位のヒットを記録しており、当時、よくかかってましたね〜。
 

A_woman_needs_love

 
2曲目の「It's Your Night(邦題:今夜は君のために)」の強烈なファンクネスも心地良く、3曲目「That Old Song(邦題:プリーズMr.DJ)」については、ストリングスの使い方が「クサいなあ」という感じがするんですが、コーラスワークや全体のアレンジがなかなかで、AOR+ブラコンなフュージョン・ナンバーとして、聴き込むうちに知らず知らずのうちに填まってしまう、そんな「味わいのある」楽曲です。

以降、このアルバムに収録されている曲全てが「AOR+ブラコンなフュージョン」で、そのポップ色豊かなアルバムの雰囲気は、フュージョン・ジャズの「成熟した成果のひとつ」として捉えて良いかと思います。AORでソフト&メロウでブラコンの先駆け。フュージョン・ジャズというよりは、ブラコンの先駆け的成果とした方が座りが良いかもしれません。

このレイ・パーカー・ジュニアって、1984年に映画『ゴーストバスターズ』の同名主題歌のヒットで、一躍メジャーになった。そして「ゴーストバスターズ〜」と歌っている間に、どこかへ行ってしまった感があったが、どうも、いろいろゴタゴタに巻き込まれていたらしい。

2006年には久方ぶりに、ソロアルバム『I'm Free』をリリース、2011年には、JOE SAMPLE&THE CREOLE JOE BANDの一員として来日、昨年暮れもビルボードでのライブで健在ぶりを示してくれた。まだまだ現役なレイ・パーカー・ジュニアである。

  
 

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2016年9月11日 (日曜日)

チャカ・カーンはR&Bの女王

今から約40年前、ジャズを聴き始めた頃、ジャズの合間の耳休めに「R&B系」のアルバムをよく聴いた。1970年代後半は、R&BとAORとディスコ・ミュージックの時代。どのジャンルも「ジャズの合間の耳休め」に最適だった。AORもよく聴いたが、ジャズの合間というと、やはり「R&B系」の方が違和感が無い。

あの頃は、モータウンからソウル・ミュージックから派生したR&Bのアルバムが「御用達」だった。あの頃のR&B系のアルバムは、AORの影響をほどよく受けて、旋律がメロディアスで聴き易い、ちょっとファンクネスを押さえて、ポップさを前面に押し出したアルバムが多く出た。そんな中、女性ボーカルの世界では、僕は「Chaka Khan(チャカ・カーン)」を良く聴いた。

チャカ・カーンは「R&Bの女王」。1973年、ファンクバンド・ルーファス(Rufus)のボーカルとしてデビュー。翌年のヒット曲「Tell Me Something Good」で、僕は既にチャカ・カーンの歌声に親しんでいた。その驚異的な歌唱力が凄い。ラジオを通してでも、そのチャカの歌唱力の凄さはビンビンに伝わってきた。

それから4年後、ジャズを聴き始めた1978年、チャカ・カーンのソロ・デビュー盤『Chaka』(写真左)と出会う。Rufusの活動と平行して制作された1st.盤であるが、その内容は、当時のコンテンポラリーなR&Bとして優れたものとなっていて、当時、大流行していたAOR的な雰囲気を織り込みながら、パンチのある従来のR&Bを展開している。
 

Chaka_khan

 
後にホイットニー・ヒューストンがカヴァーする「I'm Every Woman」。チャカのオリジナルに軍配が上がる。とにかく上手い。7曲目の「Some Love」も絶品。Steve Ferroneのドラミングが素晴らしく、彼のうねり粘る、R&B独特のグルーブ感に煽られて、思い切り盛り上がる。R&Bとは「かくあるべし」的な名演の数々。

そして、ジャズを聴きつつ、1981年、ソロ3作目の『What Cha' Gonna Do for Me(恋のハプニング)』(写真左)に出会う。これが当時、大のお気に入り盤で、ジャズの合間のみならず、行きつけの喫茶店で、はたまた麻雀しながら、よく聴いた。

ジャズ・スタンダード「Night In Tunisia」をモダンに再解釈した「And The Melody Still Lingers On」も小粋、冒頭のビートルズのカヴァー「We Can Work It Out」、軽くディスコ・ミュージックがかった、ファンクネス溢れる、パンチ溢れるダンス・ミュージック。収録されたどの曲も、ポジティブで明るく、弾けんばかりのチャカの歌唱が絶品である。 

チャカって1953年生まれなので、ソロ・ファースト盤の『Chaka』の時が弱冠25歳、ソロ・サード盤の『What Cha' Gonna Do for Me(恋のハプニング)』の時が27歳。バリバリのはち切れんばかりの若さで、バンバンに唄いまくるチャカが爽快です。チャカ・カーン入門盤として、この2枚はお勧めです。ジャズの合間の耳休めにどうぞ。

 
 

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2016年9月10日 (土曜日)

伝説のザ・プレイヤーズである

1970年代後半から1980年代前半、我が国でのフュージョン・ブームをリアルタイムで体験した世代としては、純日本製のフュージョン・バンドと言えば、カシオペア、スクエアが二大バンド。そして、僕にとっては「ザ・プレイヤーズ(The Players)」の存在が印象に残っている。

ザ・プレイヤーズとは、「和製スタッフ」「和製ウェザーリポート」の異名をった、純日本製のフュージョン・グループ。メンバーは、鈴木宏昌 (key), 松木恒秀 (g), 岡沢章(b), 渡嘉敷祐一 (ds), 山口真文 (sax) で結成。スタジオ・ミュージシャンが大集結したバンドだったので、テクニック抜群、構成抜群。

WRのザビヌル、エレ・ハービーの要素を取り込んだ、当時の最先端のキーボード・プレイが格好良い鈴木宏昌、スタッフのエリック・ゲイルばりのギターを弾きまくる松木恒秀、アンソニー・ジャクソンばりの太いベースをバッシバシ弾く岡沢章、スティーヴ・ガッドの縦ノリビートが新鮮な渡嘉敷祐一のドラムス、ウェイン・ショーターからの影響が顕著な山口真文のサックス。

そんなザ・プレイヤーズ、僕が初めて聴いた盤が、このセカンド盤『WONDERFUL GUYS』(写真左)。1980年のリリース。このアルバムを聴いて、思わず良い意味で「唖然」。「和製スタッフ」「和製ウェザーリポート」とはよく言ったもので、収録されている曲の雰囲気が「スタッフ」であり「ウエザーリポート」なのだ。
 

Wonderful_guys

 
加えて、エレ・ハービーっぽい楽曲もあり、当時、米国東海岸で流行っていた「東海岸フュージョン」のいいとこ取りをしている。いいとこ取りとは言うが、チープな「コピー」や「カヴァー」だったりはしない。音の雰囲気としては、明確に「和製フュージョン」的な音作りであり、ブラインドで聴いていて、米国系のフュージョンとして聴き間違うことは無い。

なんて言ったら良いのか、「スタッフ」「ウエザーリポート」「エレ・ハービー」から、黒人ならではのファンクネスをごっそり引いて、日本人らしい乾いたオフビートを前面に押し出した音、とでも形容したら良いだろうか。「スタッフ」「ウエザーリポート」「エレ・ハービー」の様な旋律を持ちながら、リズム&ビートは明快に「純日本」なのだ。

これが、僕にとっては実に良かった。特に、ジャズを聴き始めて3年目。このザ・プレイヤーズの存在は、僕の芽生え始めた「マニア心」を思いっきり刺激した。とにかく、この『WONDERFUL GUYS』は当時のヘビロテ盤。朝起きて朝食摂りながら、昼行きつけの喫茶店珈琲飲みながら、夜論文読みながら、朝昼晩と『WONDERFUL GUYS』である(笑)。

しばらく廃盤状態が続いて、LPからのデジタル音源で凌いでいたが、タワレコ+ソニーミュージックの企画盤としてリイシューされました。やっと状態の良いCDで聴くことが出来る様になって、ホッと一息です。

 
 

震災から5年6ヶ月。決して忘れない。まだ5年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

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2016年9月 9日 (金曜日)

魅惑のダブル・ベース+ピアノ

9月も9日なのになかなか涼しくならない。なかなか爽やかな陽気にならない。それでも、日は短くなって、夜は虫の鳴き声で秋を感じる。さて、今日は昨日に引き続き、アコ・ベースが主役のアルバムをもう一枚。このアルバムのアコベも聴きものである。

Ray Brown『Two Bass Hits』(写真左)。1998年8月の録音。ちなみにパーソネルは、Ray Brown (b), Pierre Boussaguet (b), Dado Moroni (p) 。アメリカの名手Ray Brown とフランスの実力派Pierre Boussaguet、2 人のベーシストが素敵な共演。

Ray Brownが「左チャンネル」、Pierre Boussaguetが「右チャンネル」。Ray Brownがテクニックを駆使して、高速フレーズをビンビンブンブン叩き出し、Pierre Boussaguetが重心の低いウォーキング・ベースで応酬する。フロント的な演奏に終始するのが、「左チャンネル」のRay Brown、フロントを支えるバッキングよろしいPierre Boussaguetのベースが「右チャンネル」。

そんな魅惑的な重低音を響かせる2本のベースをバックに、小気味のよいタッチのDado Moroni のピアノが歯切れよく響き渡る。ちょっと硬質のピアノは、適度なエコーを伴って、実に判りやすく、ハードバップに響き渡る。

メインストリームなジャズ、ハードバップなジャズが好きなジャズ者には堪えられない、正統派なジャズ・ベース、正統派なジャズ・ピアノの音が、この盤にぎっしりと詰まっている。余裕があるというか、ゆったりと悠然とした演奏。そんな演奏に身を委ねる贅沢な時間。
 

Ray_brown_two_bass_hits

 
しかし、Ray Brownって人は、いつでも負けん気が強くて目立ちたがり屋なんやなあ。このアルバムでも「右チャンネル」のPierre Boussaguetのベースの手数の倍は弾きまくっている。いや3倍かも知れない。音も大きい手数は多い。

しかし、そういう不利な環境でも、重心の低いウォーキング・ベース中心に、しっかりとした存在感を醸し出すPierre Boussaguetのベースも曲者である。太くて芯のしっかりした「骨太な」ベースはとっても魅力的。

とにかく、2本の個性の異なる、玄人職人アコベの音が魅力的。ユニゾン&ハーモニー、そして、絡み&チェイス。どれをとっても魅惑的な重低音の響きがとにかく芳しいこと限り無し。ピアノのDado Moroniも負けずに大活躍。

良いアルバムです。僕はこのアルバムの存在を3年前まで知らなかった。ネットで見つけた時も、地味なベースの2本がアップの地味なデザインにも戸惑った。しかし、聴いてみれば「あらビックリ」。メインストリームなジャズ、ハードバップなジャズがギッシリ詰まって好印象。

良いアルバムです。アコベが好きな人はもちろん、ジャズ者初心者もジャズ者ベテランの方々も、あらゆるジャズ者の方々が聴いて楽しめる好盤だと思います。

 
 

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2016年9月 8日 (木曜日)

ムラーツのベースは「正統派」

アコースティック・ベースの生存するレジェンドって、数少なくなった。ロン・カーターは相変わらず元気みたいだが、あとは〜、と考えると後が続かない。そうそう、ジョージ・ムラーツがいたぞ。それから、ゲイリー・ピーコックくらいか。

と思いつつ、ネットを徘徊していたら、このアルバムに遭遇した。George Mraz『Plucking & Bowing』(写真左)。今年の3月に突如リリースされた。ちなみにパーソネルは、George Mraz (b), Tom Garvin (p), Peter Donald (ds)。魅惑のピアノ・トリオ構成である。

このアルバムは、現代のジャズ・ベースのレジェンド、ジョージ・ムラーツが、1970年代末~80年代頃にプログレッシヴ・レーベルに吹き込んだピアノトリオ作品になる。確かに、冒頭の「Giant Steps」の前奏のムラーツのアコ・ベースの音が実に若々しい。硬質にビンビン鳴りまくる。 

ジョージ・ムラーツはチェコ出身。ムラーツのベースは「正統派」。とりわけ優れたテクニック、クラシック音楽を学んだ成果であろう音感とピッチの良さ、そして、ジャズ・ベーシストには珍しい「アルコ弾き(弓弾き)」の達人である。いわゆる「絵に描いた様なジャズ・ベース」、いわゆる「ジャズ・ベースとはかくあるべし」という感じの「正統派」ベースである。
 

Plucking_bowing

 
特にピッチがばっちり合ったベースでビンビン弾きまくるので、その響きがとても心地良い。耳当たりがとても良いのだ。やはり、楽器のピッチはしっかりと合わせるべきだ。そんな当たり前のことを、ムラーツのベースは再認識させてくれる。とにかく、惚れ惚れするようなベース音なのだ。

この『Plucking & Bowing』は、1970年代末~80年代頃の演奏なので、それぞれの出す音がとても若い。そして、演奏のスタイルもハードバップがメイン。モードやネオ・ハードバップの様な新しい響きはこのアルバムにはまだ早い。成熟した純正ハードバップな演奏が繰り広げられる。

「Giant Steps」「I Remember Clifford」「Alone Together」 などお馴染みのミュージシャンズ・チューンや有名スタンダード曲の演奏がやはり魅力的だ。どの曲でもムラーツのベースが大活躍。ムラーツは、それぞれの曲でさり気なく、彼自身が持つアコ・ベースのテクニックの全てを披露している。「ジャズ・ベースとはかくあるべし」、そんな雰囲気を強く感じる盤である。

ピッチの合っているアコベの音は素晴らしい。ムラーツのベースは一聴して直ぐにムラーツか、と思うくらい、ピッチが合っている。録音年月が確定出来ない、ちょっと怪しげな音源ですが、その演奏内容は一級品。ジャズ者ベテランの方々中心にお勧めの好盤です。

 
 

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2016年9月 7日 (水曜日)

ジャジーなハイ・ファイ・セット

日本の1970年代後半、ニューミュージックという音楽ジャンル言葉が流行した。「ニューミュージック」とは、Wikipediaを紐解くと「日本のポピュラー音楽のジャンルの一つ。作曲面ではフォークソングにロックなどの要素を加え、作詞面ではそれまでのフォークソングの特徴であった政治性や生活感を排した、新しい音楽」とある。

そんなニューミュージックの中で、なかなか珍しい存在であるコーラス・グループの一つが「ハイ・ファイ・セット(Hi-Fi Set)」。伝説のフォーク・グループである「赤い鳥」が二つのグループに分裂、その片割れが「ハイ・ファイ・セット」。山本潤子、山本俊彦、大川茂の3人構成で、1974年10月に結成された。

僕は、このハイ・ファイ・セットがお気に入りで、このコーラス・グループの音の雰囲気と音の重なり、そして楽曲のアレンジがとても感性に合う。実は、このハイ・ファイ・セットのアルバムは殆ど所有していて、我がバーチャル音楽喫茶『松和』の「ジャズの合間の耳休め盤」として、ちょくちょく登場する。

さて、そんなハイ・ファイ・セットのアルバムの中で、「ジャズの合間の耳休め盤」として、一番よくかかる盤が『The Diary』(写真左)。1977年9月のリリース。1977年は浪人真っ只中だったので、入手したのは1978年の後半だったと記憶している。

アルバム全体の雰囲気が「ポップでライトでジャジー」。当時のAORからフュージョン・ジャズの雰囲気を上手く取り込んだアレンジが、とっても良い雰囲気なのだ。コーラスも、そのアレンジを意識して「意外にジャジー」。落ち着きのある、粋でポップでアーバンなフュージョン・ポップな内容が「ジャズの合間の耳休め盤」にピッタリなのだ。

冒頭の「恋の日記」が絶品である。前奏のコーラスからして「ジャジー」。バックの演奏は「AORなフュージョン・ジャズ」。ハイ・ファイ・セットがとても趣味の良い、小粋なコーラス・グループであったことが良く判る。これって、下手なコーラス・グループには出来ない芸当である。
 

Hifiset_the_diary

 
LP時代、B面の1曲目の位置していた「愛こそすべて」は、まさに「ジャズ」。とても魅力的なトロンボーンが大活躍。リズム&ビートは全く「純ジャズ」。ハイ・ファイ・セットのボーカルは、まさに「ジャズ・ボーカル・グループ」そのもの。いつも聴いては思うのだが「良い曲」である。

ニューミュージックというジャンルの中で、ここまでジャジーでフュージョン・ジャズなアルバムは無い。実はハイ・ファイ・セットって、他にもジャジーなアルバムを出していて、これがそれぞれ絶品なのだ。また、機会があれば、このブログでご紹介していきたい。

僕が大学時代、プライベートで劇的な出来事が相次いだ時代に、かなり聴き込んだ「ジャズの合間の耳休め盤」である。長年聴き込んで来たアルバムだが、聴く度に、頭の中にセピア色の風が吹き抜けて「万感な想い」がこみ上げてくる。

2曲目の「風の街」の以下のフレーズを聴く度に、あの頃、あの人が脳裏に甦る。若き日の「今となっては懐かしい、でもちょっと無念な」想い出である(笑)。
 

花びら散らし 駆けて行く
オシャレな風に 恋をしたよ

立ち止まる僕の胸に 残る面影
青春を刻み込む朝よ

Good Feeling 愛みちたひとこと
Good Feeling あなたに とどけてほしい

 
 

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2016年9月 6日 (火曜日)

クラシック作品の無伴奏ソロ化

この人のギターは超絶技巧。1960年代後半に、クロスオーバー・ジャズの先駆けとして登場。その超絶技巧とクロスオーバーなエレギは「革命」に近い衝撃だったと聞く。そのギタリストとは、Larry Coryell(ラリー・コリエル)。

まずは彼はクロスオーバーなエレギで一世を風靡した訳だが、アコギも凄いということが1970年代の半ばに判明。Steve Khan とのコラボだったが、このコリエルのアコギがこれまた「革命的」だった。このコラボは僕はリアルタイムで体験している。これが、アコギの音、アコギの演奏とは思えなかった。凄まじいばかりのインプロには耳を疑った。

そんなアコギを弾きまくったアルバムが、このLarry Coryell『Bolero』(写真左)。1981年の作品になる。クラシック作品の無伴奏ソロ化。超絶技巧でクロスオーバーなコリエルのアコギが唸りを上げ、コリエルは思いっきりな速弾きで攻めまくる。

コリエルのアコギにはファンクネスは皆無。アコギ一本、ジャズで勝負する訳だから、リズム&ビートの基本はジャジー&ファンクネスを漂わせれば良いのだが、コリエルのリズム&ビートにはファンクネスは皆無。即興演奏の部分で、ほんのりとジャジーな雰囲気が漂うが、エッジが立って乾いている。いわゆる「欧州ジャズ」的な響きである。
 

Larry_coryell_bolero

 
アコギを弾きまくるコリエルの雰囲気は、1980年の頃の「スーパー・ギター・トリオ」の雰囲気そのもの。一人で「スーパー・ギター・トリオ」をやっている感じ。よっぽど「スーパー・ギター・トリオ」に触発されたのだろう。とにかく弾きまくる弾きまくる。全編ノリノリのコリエルが「聴きもの」だ。

クラシック作品の無伴奏ソロ化の成否などという難しいことは考えずに、単にアコギの超絶技巧な演奏を楽しむに最適なアルバムだと僕は思っている。このアルバムのコリエルは「弾きたいように弾きまくる」感じで、あんまり難しいことは考えていないように感じるのだ。全18曲、1時間以上の超絶技巧なアコギのパフォーマンス。聴き終えたら「お腹いっぱい」。聴き直そうなんて絶対に思いません(笑)。

しかし、ラリー・コリエルって、日本では名は通っているんですが、意外と人気が無いんですよね。爽快感満載の超絶技巧なアコギなんですが、ジャジー&ファンクネスが僅少というところがネックなんでしょうか。

しかし、このアルバム・ジャケットはユニーク。少女漫画じゃあるまいし、このジャケットだと、まず硬派なジャズ者の方々は触手を伸ばさないですかね。でも、意外と僕はこのジャケットが好きです(笑)。

 
 

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2016年9月 5日 (月曜日)

ビートルズのカヴァー集・2

ジャズにおける、ビートルズの楽曲のカヴァーには、どうも「コツ」みたいなものがあるように感じる。ビートルズの楽曲のカヴァーについては、やはり「アレンジ」が大切。どんなジャズのスタイルのアレンジに合わせるか、によって、楽曲のチョイスが変わる。

そう、アレンジの傾向に合わせた、ジャズの演奏トレンドの傾向に合わせた「ビートルズの楽曲の選択」が大切なように感じる。「ビートルズの楽曲」の中でカヴァーしたい曲について、単に自分の好みの曲を選ぶと、意外とジャズにアレンジし難かったりする。

特に、ビートルズの楽曲はその傾向が強い。ジャズにアレンジし易い曲と全くし難い曲と大きく二分される様な気がしている。もともとビートルズの楽曲はコード進行とリズム&ビートに強烈な個性があるので、ジャズに合う合わないの傾向が極端なのも何となく納得出来る。

さて、このアルバムを聴くと、そういう傾向が何と無く判る様な気がする。Tok Tok Tok『Revolution 69』(写真左)。2010年のリリース。「Tok Tok Tok」とは、1998 年にヴォーカリストのTokunbo Akinro を中心に結成されたドイツのアコースティック・ソウル・ジャズ・ユニット。
 

Toktoktok_revolution_69

 
現代のジャズの最新トレンドを踏襲した、新しい感覚のジャズ・バンドである。フロントはボーカルがメイン。バックのジャズの感覚は、ユーロビートやハウス・ミュージック、ヒップ・ホップのリズム&ビートを取り込んだ、コンテンポラリーな感覚のエレクトリック・ジャズ。

そういう傾向のジャズのスタイル、トレンドを踏襲したアレンジに合う「ビートルズの楽曲」は何か。このアルバムに収録された「ビートルズの楽曲」を見渡せば、そんな問いにバッチリと答えた楽曲の選択に思わず「納得」である。

ユーロビートやハウス・ミュージック、ヒップ・ホップのリズム&ビートを取り込んだ、コンテンポラリーな感覚のエレクトリック・ジャズに乗って、魅力的なボーカルで唄い上げられていくビートルズの楽曲の数々。新しい感覚の、現代の感覚のジャズに乗って、アンニュイで脱力系、ほどよく緊張感が漂うユルユルでスッと筋が通った、ほんのりと「スピリチュアル」な演奏、そしてボーカル。

なかなか良い感じのビートルズのカヴァー盤です。現在、CDとしては入手が難しい様ですが、Apple Musicなどダウンロードサイトからは入手可能なので、特に、若いジャズ者の方々に是非とも聴いて欲しい、新しい感覚の「ビートルズの楽曲のカヴァー集」です。

 
 

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2016年9月 4日 (日曜日)

ビートルズのカヴァー集・1

ジャズの世界でも、ビートルズの楽曲のカヴァーは数知れず。特に、ビートルズの活動全盛期、1963年〜1970年辺りにかけて、ジャズの世界でのビートルズの楽曲のカヴァーは相当数になる。単発のカヴァー演奏だけではなく、アルバム全体がビートルズの楽曲のカヴァーという企画盤も相当数リリースされた。

しかしながら、ビートルズの楽曲はコード進行とリズム&ビートが特異。ジャズ曲としてカヴァーされる、いわゆるスタンダード曲と比べると似ても似つかぬコード進行を持つ楽曲が多い。しかも、リズム&ビートについては、基本的にブルースを基調としていないので、ジャズのリズム&ビートとは全く異なる。

つまりは、ビートルズの楽曲というのは、ジャズとしてカヴァーし難いのでは、と長年感じている。ジャズの世界でも、数多くビートルズのカヴァーが溢れてはいるが、以外とその内容が優れているものは多く無い。アレンジがその成否を握るのだが、そのアレンジに難点のあるカヴァー演奏が多い。名うてのジャズ・ミュージシャン達も、ビートルズの楽曲のカヴァーには結構苦戦している。

当然、そんな中、これは良いなあ、と思えるカヴァー盤、カヴァー演奏もある。そんな、ジャズとして難物なビートルズの楽曲のカヴァーについて、これは良いなあ、と思えるカヴァー盤をちょっとご紹介していきたいと思い立った。

まずはこれ。Sarah Vaughan『Songs of the Beatles』(写真左)。1981年の作品。パーソネルを見渡すと、思わず「おおっ」と思う。ギターに Lee Ritenour、ハーモニカに Toots Thielemans、そして、要のドラムに Jeff Porcaro。特に、ドラムの Jeff Porcaro の名前にビックリ。あの〜、これって、基本的にジャズのビートルズ・カヴァー集だと思うんですが(笑)。
 

Song_of_the_beatles

 
これがバッチリ当たっている。ビートルズの楽曲はリズム&ビートが特異、の部分を、ロック畑のポーカロを採用することでクリアしている。リズム&ビートにおいて、純ジャズ臭さが全く無い。といって、ビートの基本はジャズ。このビートルズ・カヴァー集でのポーカロのドラミングは「聞き物」である。

この難点の一つ「ビートルズの楽曲はリズム&ビートが特異」がクリア出来れば、後はコード進行をどう料理するか、だけになるので、実に気が楽になる。その料理(アレンジ)を担うのが、西海岸ジャズのアレンジ職人のMarty Paich, と フュージョン・ロックの雄TotoのDavid Paich。

特に、TotoのDavid Paichの採用が効いている。コード進行の処理に無理が無い。無理矢理、ジャズのコード進行に変換していないところが、このビートルズ・カヴァー集の違和感の無い「聴き易さ」に直結している。逆に、ホンノリとジャズのコード進行のイメージも見え隠れするので、ジャズとして聴いても意外と違和感が無い。

録音当時57歳。サラ・ボーンの歌唱については申し分無い。シンセサイザーの使い方など、時代を感じさせるところもあるが、アルバム全体の雰囲気として、明るくて爽快、聴いていてとてもリズミックで楽しい、ビートルズのカヴァー集になっている。

ジャケットの雰囲気は古色蒼然としていて、凡百なビートルズの楽曲のカヴァー集か、と敬遠したくなるが、どうして、このカヴァー盤、なかなかの内容なので、是非とも一度、手にして聴いていただきたいですね。

 
 

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2016年9月 3日 (土曜日)

ジャズ喫茶で流したい・87

Manu Katché『Unstatic』(写真左)。Manu Katché=「マヌ・カッチェ」と仮名表記する。世界的な打楽器奏者として知られる、マヌ・カッチェ。そんな彼のリーダー作が今年4月にリリースされた。

純ジャズ畑の打楽器奏者では無い。以前より、ピーター・ガブリエル、ジョニ・ミッチェル、ユッスー・ンドゥール、ジェフ・ベック、スティング等、数々ビック・アーティストのリズム・セクションを歴任している。どちらかと言えば、ロックなフィールドでの活躍がイメージとしてある。

ネットの情報を紐解くと、ジャズのフィールドではヤン・ガルバレク・グループに抜擢されたことをきっかけにECMレーベルと契約、4枚のリーダー・アルバムをECMレーベルに残し、評価も高いとのこと。ふーん、ということで、僕はこの今年リリースの『Unstatic』というアルバムで「マヌ・カッチェ」という打楽器奏者の名前を初めて知った。

さて改めて、Manu Katché『Unstatic』である。ちなみにパーソネルは、Manu Katché (ds, vo), Ellen Andrea Wang (b, vo), Jim(James)Watson (p, key), Tore Brunbprg (sax), Luca Aquino (tp), Nils Langren (tb)。マヌ・カッチェは、父親はアフリカ出身、母親はフランス人。 フランスの打楽器奏者となる。ということで、パーソネルの大凡は欧州系のミュージシャンなので、さっぱり馴染みが無い。
 

Unstatic1

 
マヌ・カッチェのドラミングはユニーク。他のジャズ・ドラミングに無い、様々な個性を持った「多国籍軍」的なドラミングが実に面白い。様々なワールド・ミュージック系のリズム&ビートが取り込まれているが、基本はジャジーなリズム&ビートという感じが実に個性的。

聴いていて、とても楽しく、ついつい惹き込まれて、気が付けばドラムの音だけを追っている、という感じの個性的なドラミング。ジャズ系のアルバムは、これまでECMレーベルに残している、ということに妙に納得してしまう、カッチェの個性的なドラミングである。

演奏全体の雰囲気は、コンテンポラリーな純ジャズという雰囲気で聴き応えがあります。硬派で切れ味良く、モーダルで流麗。現代の先端を行く、メインストリームなジャズの演奏がこのアルバムに詰まっています。なかなか魅力的な演奏の数々で、一気に聴き終えてしまいました。

こういうアルバムが、突然ヒョッコリと出てくるから、ジャズ・シーンというのは面白い。しかも、フランスのドラマーがリーダーで、こういう現代の先端を行く、メインストリームなジャズの好盤を作ってしまうのだ。つくづくジャズというのは、懐深く、裾野が広い音楽ジャンルだと思う。

 
 

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2016年9月 2日 (金曜日)

ハリケーン・カトリーナへの鎮魂歌

ジャズの楽曲って、時にメッセージ性を担うことがある。例えば、チャールズ・ミンガスの『直立猿人』や『Charles Mingus Presents Charles Mingus』の「フォーバス知事の寓話」。それから、ウィントン・マルサリスの企画盤の数々、ハービー・ハンコックの『プリズナー』なんかもそうだ。

音楽なんだから、メッセージ性を担うのに不思議は無いのだが、ジャズの場合、特にその「メッセージ性を担う」場合、説得力のある楽曲、演奏になることが多く、メッセージ性を担った楽曲、アルバムは、どれもが「ジャズの好盤」として記憶に留められているケースが多い。

そんな思いを頭の片隅に置きながら、最近、このアルバムにいきなり出会った。サブタイトルを見て「おおっ」と思った。そのアルバムとは、Terence Blanchard『A Tale of God's Will(A Requiem for Katrina)』(写真左)。2007年の作品。老舗ブルーノート・レーベルからのリリースになる。

ちなみにパーソネルは、Terence Blanchard (tp), Aaron Parks (p), Brice Winston (ts, ss), Derrick Hodge (b), Kendrick Scott, Zach Harmon (ds,per) の六人編成。そして、バックに40人編成のオーケストラが着く。とってもゴージャズで分厚く手厚い編成である。
 

A_requiem_for_katrina

 
「When the Levees Broke: A Requiem in Four Acts」という11年前のハリケーン・カテリーナによる大惨事による被害を映像化したドキュメンタリーのサウンドトラックになる。ジャズの発祥の地、ニュー・オリンズを襲った、あのハリケーンの大惨事がありありと脳裏に甦る。

テレンス・ブランチャード自身のプロデュース。実に壮大でダイナミック、繊細できめ細やか。硬軟併せ持った、非常に内容のある演奏で、最初から最後まで飽きさせない。テレンスのトランペットも見事だが、この盤では、テレンスのプロデュース能力の高さに注目だろう。素晴らしくメッセージを持った、説得力のある演奏が繰り広げられる。

音の雰囲気的には、チャールズ・ミンガスのそれに近く、音の説得力が半端では無い。40人編成のオーケストラの使い方も見事で、このアルバム全体に言えることだが、アレンジも秀逸。現地でそのハリケーン・カトリーナの悲劇を目にして無くても、聴いているそばから、ハリケーンにまつわる様々なドラマが脳裏に浮かんでは消えていく。そんな説得力のある演奏内容なのは立派。 

良いアルバムです。メッセージ性を担ったジャズの企画盤としては秀逸な内容です。即興演奏が旨のメインストリーム・ジャズとは趣向が異なるのですが、こういうジャズも「ジャズ」なんですね。ジャズの懐の深さ、包容力の高さを再認識する、なかなか聴き応えのあるアルバムだと思います。

 
 

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