最近のトラックバック

« 大阪出身の改造ストラト奏者 | トップページ | 典型的なハードバップな演奏 »

2016年9月25日 (日曜日)

ながら聴きのジャズも良い・11

そう言えば、我がバーチャル音楽喫茶『松和』のブログ、「ジャズ喫茶『松和』マスターのひとりごと・ブログ」ではほとんど話題にしたことが無いのではないか。でも、僕はこのトランペッターが好きだ。

ダスコ・ゴイコヴィッチ(Dusko Goykovich)。「〜ヴィッチ」のラストネームだから、バルカン半島辺りの出身か、と想像する。彼のバイオグラフィーを確認すると、ダスコ・ゴイコヴィッチは旧ユーゴスラビア、現在のボスニア・ヘルツェゴビナの出身。

1955年ドイツへ亡命し、61年に渡米。幾つかのビッグバンドで活躍、その後、ドイツへ戻り、1970年代以降は自己のグループやビッグバンドの作品を継続的に発表している。そうか、やっぱりバルカン半島の出身なのか、と彼のトランペットの音を聴いて何となく納得する。

僕はこのアルバムを聴いて、彼のトランペットに親近感を覚えた。Dusko Goykovich『Celebration』(写真左)。1987年8月の録音。Disk Unionが絡んだ「DIWレーベル」からのリリース。ちなみにパーソネルは、Dusko Goykovich (tp,flh), Kenny Drew (p), Jimmy Woode (b), Al Levitt (ds)。
 

Dusko_goykovich_celebration  

 
このアルバムでのゴイコヴィッチのトランペットが実に良い。端正かつ流麗。まさに「ファンクネスを薄めたマイルス・ディヴィス」。ゴイコヴィッチのトラペットの音は「マイルス・デイヴィス」にとても良く似ている。うっかり聴いていると、本当にマイルスと間違ってしまう位、良く似ている。

しかし、決定的な違いは「ファンクネスの濃さ」そして「モード演奏の創造性の幅」。それでも、欧州出身のトランペッターとしての端正で流麗なアドリブ・フレーズ、そして、フレーズのそこかしこに感じる「東欧のマイナーな響き」。ゴイコヴィッチのトランペットの音は「一流のスタイリスト」としての個性を持ったものである。

この『Celebration』というアルバムは、そんなゴイコヴィッチのトランペットの音を体験するのに格好の「入門盤」である。選曲を眺めて見ても、馴染みのあるスタンダード曲が多く採用されて、とても聴き易いし、他のトランペッターとの比較もし易い。

モード奏法バリバリという、ジャズ表現の先端をいくものでは無いが、ゴイコヴィッチのトランペットを体験するという切り口では、このアルバムはとてもポイントが高い。ゴイコヴィッチの明快で流麗なトランペットは「ながら聴きのジャズ」としても十分に活躍してくれる。

 
 

震災から5年6ヶ月。決して忘れない。まだ5年6ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

保存

保存

« 大阪出身の改造ストラト奏者 | トップページ | 典型的なハードバップな演奏 »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/80793/67660917

この記事へのトラックバック一覧です: ながら聴きのジャズも良い・11:

« 大阪出身の改造ストラト奏者 | トップページ | 典型的なハードバップな演奏 »

リンク

  • 松和 / ジャズ・フュージョン館
    ホームページを一新しました。「ジャズ・フュージョン館」と「懐かしの70年代館」の入り口を一本化し、内容的には、当ブログの記事のアーカイブを基本としています。  
  • 松和 / 懐かしの70年代館入口
    更新は停止し、新HPへ一本化中。新しいブラウザーではレイアウトが崩れたりと申し訳ありません。
2017年2月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28        

カテゴリー

常連さんのブログ

  • 70年代思い出の名曲
    music70sさんのブログ。タイトル通り、定期的に、70年代の懐かしのアルバムを紹介されています。なかなか、マニアックなアルバム選択、曲選択に、思わずニンマリしてしまいます。
  • いそいそジャズ喫茶通い
    yuriko*さんのブログ。都内のジャズ喫茶への訪問記録。ジャズと言えば『ジャズ喫茶』。敷居が高くて、と思っている方々に是非読んで頂きたいブログ。実際の訪問記録ですから読んでいて楽しく、実際の訪問時の参考になります。
無料ブログはココログ