日本の夏のフュージョン・ジャズ
今年の夏は思いっきり「蒸し暑かった」。これだけ蒸し暑いと不快指数MAXで、体調もボロボロ、気分も優れず、なんか今年の夏はパッとしなかったなあ。で、今日も台風10号が近づいていて、抜群に蒸し暑い。体調もボロボロである。
僕達が子供の頃の、蒸し暑さはほどほど、カラッと晴れ上がった夏の日が懐かしい。このアルバムのジャケットがそんな昔の夏の日のイメージをピッタリと表現してくれている。ということで、この盤は毎夏、必ず聴く。
松岡直也『夏の旅』(写真左)。1984年の作品。日本の夏のフュージョン・ジャズとして、この盤は格好の内容。曲名を見ても、ああ夏の盤やなあ、という感じが思いっきりする。「日傘の貴婦人」「田園詩」「夏の旅」「風のしらべ」「虹のしずく」「雲のゆくえ」などなど、日本の夏の季節を彷彿とさせるタイトルが実に魅力的。
松岡直也と言えば「ラテン・フュージョン」なんだが、このアルバムでは、ラテン・フュージョンな演奏は「日傘の貴婦人」と「風のしらべ」くらいで、あとは正統派フュージョン・ジャズのオン・パレード。実に聴き応えのある、良質なフュージョン・ジャズが展開されている。ハイテクニックかつ歌心満載。キャッチャーな旋律を持った楽曲が実に良い雰囲気。
今泉洋と斉藤英夫のツイン・ギター、高橋ゲタ夫の強烈ベース、ノリノリにビートを刻む広瀬徳志のドラム。そんなゴキゲンでアグレッシブなリズム・セクションをバックに、松岡直也のピアノが突っ走る。
本作は少年時代の「故郷の夏」。それぞれの曲を聴いていると、昔の夏の日のイメージや風景が浮かんでは消えていく。これだけイメージが明確でストーリー性のある企画型のフュージョン・ジャズって、なかなかありそうで無い。希少価値な一枚である。
震災から5年5ヶ月。決して忘れない。まだ5年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。
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