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2016年8月31日 (水曜日)

ネオ・ハードバップなペットです

何時の時代も「ハードバップ」なメインストリーム・ジャズは不滅なんだなあ、とつくづく思う。やはり、一番、ジャズを感じる演奏スタイルが「ハードバップ」なのだ。それは、ハードバップ発祥の1950年代からずっと続いている。

今年リリースのこのアルバムを聴いて、そんな意を再確認した次第。Jim Rotondi『Dark Blue』(写真左)。Jim Rotondi=カタカナ表記で「ジム・ロトンディ」。トランペット奏者。1962年生まれだから今年54歳。

僕は、デビュー盤の『Introducing Jim Rotondi』で、ロトンディに出会った訳だが、2006年の頃の話なので、もう10年間もの間、ロトンディのトラペットを付かず離れずで聴いて来たことになる。初めて出会ったデビュー盤の頃が、ロトンディ35歳。ちょっと歳がいった若手有望株という印象だったが、もう今年で54歳になるのか。もうバリバリの中堅である。

さて、この『Dark Blue』というアルバム、なかなかに出来が良い。ネオ・ハードバップな好盤として、申し分の無い内容に仕上がっている。ちなみにパーソネルは、Jim Rotondi (tp), David Hazeltine (p,elp), David Wong (b), Carl Allen (ds), Joe Locke (vib)。

クインテット構成。トランペットのワンホーンは、演奏を長時間収録可能なCDの時代にはちと辛い。上手くヴァイブを取り込んで、趣味の良い音世界を現出しているところはさすが。
 

Dark_blue1

 
フロントを張る、切れ味の良い、ブリリアントなトランペットと流麗で典雅なヴァイブの対比が、実に良い効果を上げている。決して、耳に付かない流麗さ。加えて、リーダーのロトンディのトランペットの円やかで流麗なアドリブ展開が見事。ふっと、アート・ファーマーのトランペットを彷彿とさせる瞬間が堪らない。

後半に全面に出てくる、デビッド・ヘーゼルタインのフェンダー・ローズの音色も実に魅力的だ。このローズの円やかで揺れるような流麗な音色に、ロトンディの円やかなトランペットと、ポップで転がる様なジョー・ロックのヴァイブが絡む雰囲気は、まさにハードバップである。

ジャケットのイメージ同様、アーバンな夜の雰囲気満載。テクニックも申し分無い、21世紀の現代の感覚をダイレクトに反映した「ネオ・ハードバップ」な音世界が、このアルバムにギッシリと詰まっている。聴き応え抜群。さりげなく、デビッド・ロングのベース、カール・アレンのドラムのリズム・セクションが趣味良く、フロントのトランペットとヴァイブをサポートする様も、実に好ましい。

こういうアルバムが、21世紀の今でも、コンスタントにリリースされる訳だから、何時の時代も「ハードバップ」なメインストリーム・ジャズは不滅なんだなあ、とつくづく思う。

  
 

震災から5年5ヶ月。決して忘れない。まだ5年5ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

★Twitterで、松和のマスターが呟く。名称「松和のマスター」でつぶやいております。ユーザー名は「v_matsuwa」。「@v_matsuwa」で検索して下さい。
 

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