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2016年7月20日 (水曜日)

『Eastern Rebellion』を聴け

昨日、George Coleman(ジョージ・コールマン)の最新作をご紹介しながら、そう言えば、以前からジョージ・コールマンのテナーを定期的に聴いていたような、と思い立ったが、そのアルバムの名前が思い出せない。歳はとりたくないなあ(笑)。うんうん唸りながら、Apple Musicを検索していて「思い出した」。

これだこれ。Cedar Walton『Eastern Rebellion』(写真左)。1975年12月の録音。ちなみにパーソネルは、Cedar Walton (p), George Coleman (ts), Sam Jones (b), Billy Higgins (ds)。

Cedar Walton(シダー・ウォルトン)名義ではあるが、ジャケットではカルテットの4人の名前が並列で並んでいる。四人が並列になって、モーダルなジャズをこれでもか、という位に演奏しまくっている。明らかに、1960年代のモード・ジャズの焼き直しなんだが、焼き直しというレベルでは無い。「進化形」とでも形容しようか。

シダー・ウォルトンの書く曲が良いのだろう。非常に聴き易くて、耳当たりが良い。1960年代のモード・ジャズは、ちょっと難解な展開が玉に瑕だったのだが、この1970年代半ばのモード・ジャズはその様相が明らかに異なる。聴き易くて判り易いのだ。ということで、当時の評論家筋からはウケがよろしく無かった。まあ、その評論を鵜呑みにはしなかったのではあるが・・・。
 

Eastern_rebellion1

 
さて、このアルバムについて、まずはシダー・ウォルトンのピアノが良い。ウォルトンのピアノの個性の全てが判る位、ウォルトンは喜々として弾きまくる。そこにサム・ジョーンズのベースが絡む。これがまた端正で野太いジョーンズのベースは堅実でかつ堅牢。そして、味のあるドラミングのビリー・ヒギンスがこのバックの演奏をしっかりと支える。

そして、ジョージ・コールマンのテナーである。コールマンのテナーはユニークと言えばユニーク。モードなジャズを吹いているのだが、その展開にはコード感がそこはかとなく漂う。モードでありながら、とっても聴き易いアドリブ・フレーズ。加えて、楽器の鳴りが良い。耳当たりが良く、違和感無く聴き易い。そんなコールマンが徹底的に吹きまくる。

このコールマンのテナーが良いのだ。楽器も良く鳴っているし、大向こうを張った派手なテクニックや吹き回し、フリーキーな雄叫びは全く無い。逆に、淡々と判り易く聴き易いフレーズを淀みなく紡ぎ上げていく。しかも、そのフレーズは明るい。

カルテットの4人の演奏がどれも優れたもので、1970年代のメインストリーム・ジャズを代表するアルバムの一枚だと思います。この「Eastern Rebellion」はシリーズ物で、Vol.1〜4まであるのだが、コールマンが参加したのは、この「Ⅰ」だけ。コールマンのテナーの良さを再認識できる好盤です。

 
 

震災から5年4ヶ月。決して忘れない。まだ5年4ヶ月。常に関与し続ける。がんばろう東北、がんばろう関東。自分の出来ることから、ずっと復興に協力し続ける。 

Never_giveup_4

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